妊娠すると今まで以上に水分補給が大切になりますね。
妊娠前と比べると1.5倍量の水分補給が目安だそうです。
ですが、妊娠中にはカフェインの入っているコーヒーや紅茶は良くないとして、控えている妊婦さんもいるのではないかなと思います。
では妊娠中のハト麦茶は飲んでも大丈夫なのでしょうか?
今回は妊娠中のハト麦茶についてお伝えします。
- 妊婦は、ハト麦茶を飲んでもいいの?
- ハト麦茶の栄養素と妊娠中に注意したい成分
- 妊娠中に避けたい飲み物6つとオススメな飲み物3つ
- 妊娠中の水分補給のポイント5つ
妊娠中にはいつもは気にならない些細なことでも不安に感じたりするものです。
ハト麦茶が妊婦さんにはどういった効果や影響があるのかを良く知ることで、安心したマタニティーライフを送れるでしょう。
目次
妊娠中のハト麦茶は飲んでもいいの?
冒頭でも述べたように、妊婦になると水分補給がいつも以上に大切になります。
ではハト麦茶は妊娠しても飲んでもいいのでしょうか?
答えは「日常生活で摂取する程度の量であれば問題ない」です。
実は、ハト麦茶は麦茶とは別の物で、ハト麦という麦から作られています。
ちなみに麦茶の原料は大麦の実。
2つは違うものですが、どちらもイネ科なので味もどことなく似ていますよね。
話を戻し、ハト麦茶は日常生活で飲む程度であれば妊娠中でも特に気にかける必要はありません。
ハト麦茶の栄養素と妊娠中に注意したい成分
ハト麦茶には、タンパク質、ビタミンB 群、ナイアシン、カリウム、鉄、食物繊維が豊富に含まれています。
これらの栄養素には利尿作用があり、体内の余分な水分を排出してくれるため、むくみ解消に効果があります。
また美肌効果があり、ニキビや肌荒れなどにも効果的。
それは、ハト麦茶の元であるはと麦にはヨクイニンという成分が含まれているためです。
このヨクイニンという成分の効果は漢方でも使用されるほど。
特に肌荒れやいぼ治療の時に処方されることが多いものです。
ただし、妊婦さんが注意すべきなのは、このヨクイニンという成分です。
薬として使用されるほど効果の高いヨクイニンですが、一方で解毒作用や利尿作用を強く持ちます。
また、妊婦さんがハト麦を大量に摂取すると、子宮の収縮を引き起こす可能性があるとされています。
子宮の収縮によって不正出血や場合によっては早産流産の危険も出てきます。
とはいえ、ハト麦茶のヨクイニン含有量は微量のため、日常生活における水分補給にはほぼ問題はありません。
注意すべきなのは、漢方やサプリメントでヨクイニンを摂取したり、ハト麦をそのまま大量にたべたりするということ。
妊娠中はハト麦を食べることや、使用しているサプリメントや薬にヨクイニンが含まれていないか十分に注意してください。
妊娠中に避けたい飲み物6つ
妊娠中は気を付けた方が良いものが多く合って、何を選べばいいのか分からなくなる妊婦さんも多くいることでしょう。
では妊娠中にはどういった飲み物を避けるべきなのでしょうか?
- カフェインを含むもの
- 体を冷やす作用があるもの
- 利尿作用があるもの
- 解毒作用があるもの
- アルコール
- 栄養ドリンク
妊娠中に上記の飲み物は避けるようにしましょう。
カフェインはコーヒーであれば一日1~2杯程度までなら大丈夫です。
アルコールは胎児の発育に影響を及ぼす可能性があるため絶対に飲まないようにしましょう。
また、栄養ドリンクは物によってはビタミンAが多く含まれています。
妊娠中の過剰なビタミンAの摂取は、胎児に奇形を引き起こす可能性があるとして注意が必要なものの1つ。
栄養バランスや体調が気になる時は、できるだけ生活習慣や食生活を見直すようにしましょう。
そして体を冷やす作用があるもの、利尿作用があるもの、解毒作用があるものは妊娠中には子宮の収縮を引き起こす可能性が高くなります。
ハーブティーやお茶の種類によってはこういった作用をもつものがあるので注意が必要です。
関連記事⇒妊婦はハーブティーを飲んじゃダメ?妊娠中のおすすめ・NGハーブティー
妊娠中にオススメな飲み物3つ
では妊婦さんはどういった飲み物を水分補給として飲むのがいいのでしょうか?
以下は妊婦さんにオススメの飲み物です。
- たんぽぽ茶
- ルイボスティー
- 軟水
妊娠中には上記の飲み物がオススメです。
カフェインを含まないたんぽぽ茶やルイボスティーは今ではメジャーとなり、スーパーでも簡単に手に入るようになりました。
もし見かけなければベビー用品店においてありますよ。
また、ルイボスティーにはミネラルも含まれ、抗酸化作用もあるので美容面でも嬉しいものです。
そしてタンポポコーヒーというものもあります。
水分補給というよりはお楽しみという部分で、コーヒーが好きだけどカフェインが気になって止めたと言う方にはオススメです。
補足ですが、妊娠中にお水を飲む時には硬水や海外産の水は避けましょう。
硬水のほうがミネラルが豊富で体に良さそうですが、ミネラルが多すぎると腎臓に負担になります。
また海外産の水は人気ですが、時折カビが混入されていることがあります。
安全面からみて国産を選んでいた方が安心でしょう。
番外編ですが、サントリー社からグリーンダ・カ・ラやさしい麦茶という商品が発売されています。
ネーミングが”麦茶”ではあるものの、原材料にはハト麦も含まれていました。
しかし商品のホームページでも謳われているのは、「こどもから大人にもやさしいカフェインゼロ」ということ。
また、妊婦さんがグリーンダ・カ・ラやさしい麦茶を飲んで体調が悪くなったというニュースもありません。
むしろつわりで辛い時期にもオススメできる飲料といわれているほど。
こういったことから、グリーンダ・カ・ラやさしい麦茶は上記3つに加えてオススメできる商品といえるでしょう。
参考⇒グリーン ダ・カ・ラ GREEN DA・KA・RA サントリー
妊娠中の水分補給のポイント5つ
妊娠中の水分補給は大切ですが、いきなりいっぱい飲むことはやはり難しいです。
妊娠中にはどのように水分補給をしていくのが良いか、いくつかポイントがあります。
- 飲む時は常温から少し冷たい程度の温度にする
- 食前、食後水分補給は避ける
- 寝る前、起きた後に水分をとる
- 外出の前後、運動の前後、入浴の前後に水分をとる
- 一度に大量に取らず1回にコップ一杯程度の量をこまめに飲む
妊娠中は体を冷やさないようによく冷えた飲み物は避けましょう。
食前、食後の水分補給は胃酸を薄め、消化機能にはよくありません。
食事の前後は30分以上時間を空けるようにしましょう。
また、人は寝ている間に、気付かず内に汗をかいています。
寝る前と起きた後には必ず水分補給をする癖をつけるといいでしょう。
そして外出、運動、入浴時など活動する前後のは水分補給を心がけることも大切です。
妊娠中は一日の中でこまめに少しずつでいいので、水分補給をするようにしましょう。
まとめ
ハト麦茶のハト麦にはヨクイニンという成分が含まれています。
このヨクイニンには子宮を収縮させる作用を持っているので妊娠中には注意が必要な成分です。
ですが、ハト麦茶のヨクイニンはごく微量です。
日常生活で飲む分には全く問題ないでしょう。
大量に飲んだり、ハト麦を食べたりすることは避けましょう。
また使用しているサプリメントや薬などにヨクイニンが含まれていないかに注意が必要です。
妊娠中には妊婦でも安心して飲める飲み物を選びこまめな水分補給を心がけましょう。