魚介類の身を天日や風で干した干物。
旨みがまして味が濃厚になり、とてもおいしいですよね。
干物は栄養もたっぷりで、干すことでカルシウムが増え、旨みの主成分のイノシン酸も増します。
干物専門の飲食店もあるほど、ファンが多く人気がある食材です。
魚の干物は、保存食なので長期間保存できるイメージがあり安心していませんか?
実は干物にも種類があって、一夜干しや生干しは鮮魚と同じ感覚で早めに食べないと、風味と味が落ちてしまいます。
また、最近の干物は塩分が控えめなので、保存が利かないものがほとんど。
正しい保存方法で保存しないと、鮮度がすぐに落ちてしまいます。
ここでは、干物の正しい保存方法、消費期限、おすすめのメニューを紹介しますので、参考にしてくださいね。
目次
干物はどのくらい日持ちする?賞味期限は3~4日!
干物は長く保存できるイメージですが、冷蔵庫で3~4日とあまり日持ちしないのが驚きですね。
長期で保存するときは、やはり冷凍保存がおすすめです。
干物は色々な方法で干されていて、干し方によって、保存期間も違い、一夜干し、生干しは保存が利かないので、早めに食べたほうがいいですね。
長く冷蔵保存すると、干物の風味が落ちて、せっかく旨みが濃い干物なのに味が落ちてしまいます。
干物はお店に並ぶものは、冷凍されたものを解凍して並んでいることがほとんど。
はじめから冷凍されているものを購入したほうが、鮮度もよく味がいいです。
干物の保存方法!
干物は、旨みが凝縮しておいしいのが特徴ですが、きちんと保存しないとおいしく食べることができません。
干物の正しい保存方法について紹介します。
干物の正しい冷凍保存方法
干物は、すぐに食べない場合は冷凍保存がおすすめ
冷凍保存するときは、1尾ずつラップでぴったりと包んで、その上からアルミホイルで巻いて、さらに保存袋に入れて保存すると、風味が落ちることなく保存ができます。
保存袋に入れるときは空気をぬいて保存してくださいね。
ラップをぴったりしないで保存すると、油がどんどん劣化して風味が落ちるので注意。
アルミホイルで巻くことで、光を防ぐので保存中の酸化を防ぐことができます。
干物の冷凍での保存期間は1ヶ月。
食べるときは、少し酒を振りかけてそのまま焼くと、風味が増すのでおすすめ。
解凍は基本的には、凍ったまま焼いても大丈夫ですが、実が厚い魚の場合は冷蔵庫で自然解凍してください。
焼き時間は、魚によって違いますので注意。
干物の正しい冷蔵保存方法
干物をすぐに食べるときは冷蔵庫で保存します。
保存方法は、冷凍のときと一緒で、1尾ずつぴったりとラップで包み、アルミホイルで巻いて保存袋に入れて、温度の低いチルド室で保存してください。
冷蔵保存で3~4日保存が可能です。
干物は干しているので水分が少なく、焼くときもあぶる程度で大丈夫、パリッと焼き上げましょう。
ワンポイントアドバイス
干物は、ラップでぴったりと包まないと油が酸化して風味が大きく落ち、焼いてもおいしくありません。
冷蔵、冷凍保存どちらも、ラップをぴったりと包みその上からアルミホイルを巻いて保存してください。
生干しや一夜干しはなるべく早く食べきりましょう。
実はかつお節も干物のです。
酸化しないように、きっちり密封して直射日光が当たらない場所で保存してください。
冷凍しておいた干物を使った6つのメニュー
冷凍した干物は、凍ったまま焼いて食べます。
おすすめの冷凍干物を使ったメニューを紹介します。
秋刀魚の甘露煮
秋刀魚の干物のアレンジレシピです。
【材料】
冷凍さんまの干物 2枚
柚子ジャム 大さじ2
めんつゆ 大さじ3
砂糖 大さじ1
醤油 少々
① 秋刀魚の干物は半分に切って頭は落とします。
② 鍋にきった秋刀魚を入れて、水は浸るくらいまで入れます。沸騰しない程度に秋刀魚を湯がきます。
③ 秋刀魚を一度取り出します。
④ 柚子ジャム、つゆ、砂糖、醤油を入れて、沸騰させ、さんまをもう一度入れます。
⑤ 秋刀魚を崩れないように全体に絡ませながら、火加減を見ながらたれにとろみをつけて出来上がり。
鯵の干物の南蛮漬け
干物を南蛮漬けにすると、骨までポリポリでおいしいですね。
【材料】
鯵の干物 2枚
★ にんじん 1/2本
★ ピーマン 2個
★ たまねぎ 1個
- 醤油 大さじ3
- 砂糖 大さじ4
- 酢 130cc
① 最初にたれを作ります。★の野菜は千切りにして、ボールにいれ●とあわせます。
② 鯵の干物は半分に切ります。小麦粉を両面に振ります。
③ フライパンにサラダ油を少し多めに熱します。中火にして味の干物を皮目から焼きます。
④ 背中がきつね色になったら、裏返してフライパンの蓋をしてしっかり焼きます。
⑤ 鯵が焼きあがったら、①のたれをあわせて冷蔵庫で30分漬け込みます。
⑥ お皿に移して野菜をきれいに盛り付けて完成です。
干物の青のりソース焼き
たまには違った味付けもおいしい、青海苔ソースです。
【材料】
秋刀魚の干物 1枚
小麦粉 小さじ2
中濃ソース 大さじ1
青のり 大さじ1弱
① 秋刀魚の干物は頭を落として、背骨と大きな骨をとります。半分にして、3等分して切ります。
② 秋刀魚に小麦粉を軽くまぶしたら、油を敷いたフライパンで秋刀魚を焼きます。
③ 両面こんがりと焼いて、中脳ソースを加えて絡めて、青のりをさっと混ぜて出来上がり。
鯵の干物パスタ
【材料】
干物 1匹
ミニトマト 4~5小
オリーブオイル 大さじ1
刻みにんにく 1かけ
パスタ 100g
黒こしょう 少々
① 鯵の干物は焼いてほぐします。骨もきれいにとってください。
② パスタは規定時間ゆでます。ゆでている間にフライパンにオリーブオイルを入れて暖めて、刻みにんにくを入れて弱火で炒めます。
③ フライパンにほぐした干物と、ミニトマト、パスタとパスタのゆで汁を少し入れます。
仕上げにパセリを振って出来上がり。
干物ひじき
干物とひじきの相性がいいのでおすすめです、
【材料】
鯵の干物 1枚
ひじきの煮物 200g
ゆず果汁 適量
オリーブオイル数滴
① 干物を焼いてあたたかいうちにほぐします。骨はとります。
② ひじきの煮物は水分を切って、干物を加えて混ぜます。
③ かんきつ類の果汁とオリーブオイルをかけて和えて出来上がり
干物オムレツ
【材料】
鯵の干物 4枚
卵 4個
しその葉 適量
いりごま 適量
サラダ油少々
塩 少々
こしょう 少々
① 鯵の干物を焼いてほぐします。骨を取り除いてください。
② ボールに卵を4個割ってほぐして、塩コショウを振り混ぜます。①のほぐした身を入れてよく混ぜます。
③ フライパンにサラダ油を入れて加熱して、ボールの中身を流しいれます。弱いで焼いて裏返します。
④ 焼けたら切って、皿に盛り大葉をのせて出来上がり。
干物の作り置きメニュー
干物は、保存性が高い食品ですが、作り置きメニューはあるのでしょうか?
おすすめの干物の作り置きメニューを紹介します。
干物の酢の物
【材料】
鯵の干物 1尾
きゅうり 1本
さとう 小さじ1
酢 大さじ1
醤油 適量
白ごま 適量
① 鯵の干物をグリルで焼きます。
② きゅうりを千切りにします。
③ 千切りにしたきゅうりを塩もみして水気を切っておきます。
④ ①が焼きたら身をほぐします。骨はなるべくとります。粗くほぐしてください。
⑤ きゅうりとほぐした鯵を混ぜて調味料をあえます。白ごまを振って出来上がり。
まとめ
干物の正しい保存方法、おすすめのメニューを紹介しました。
旨みが凝縮した干物は、冷凍保存するときも冷蔵保存するときも酸化しないように保存するのが大切。
正しい保存方法で保存しないと、せっかくおいし干物の風味が落ちてしまいます。
正しく保存して、おいしい魚の干物を食べてくださいね。