生後半年が過ぎると、今までパパやママ以外の通りすがりの人にもにこにこ笑顔を向けていた赤ちゃんが急に泣きだしたりするようになります。
これは赤ちゃんの視力が成長したと共に、身近な人とそうじゃない人との顔の区別ができるようになった証です。
私の息子は生後7か月ぐらいから人見知りが始まり、1歳半過ぎたら落ち着きました。
ギャン泣きするほど激しい人見知りだったのでそれはそれは大変でしたが、落ち着く傾向を見せることもなく、いつの間にか終わっていました(笑)
この記事では、赤ちゃんの人見知りについての疑問を解決するとともに、私の体験談も紹介します。
ポイントは5つです。
・人見知り・場所見知りって?
・いつから始っていつから終わるの?
・人見知りをした時の2つの対処法
・人見知り時期の2つの注意点
・人見知りをしないと発達障害なの?
最後まで記事を読んでいただけると、人見知りは良いことなんだという認識に代わっているはずです。
ぜひ参考にしてくださいね。
目次
人見知り・場所見知りって?
人見知りは、いつも自分の傍にいてくれるママと他の人の区別がつくようになることです。
激しい子ですと、知らない人に話しかけられたり笑いかけられただけでもぎゃん泣きすることもあります。
私の息子はこのタイプでしたが、ママ友の子供は不思議そうな顔をするだけの子や、人見知りじたいをしないという子もいました。
かなり個人差があるようで、激しい子もいればそれほどしない子もいるようです。
他人やじいじばあばの他、パパも人見知りの対象になってしまうケースがあります。
仕事が忙しく帰りが遅かったりすると、『パパ見知り』をしてしまう子も。
家で顔を合わせるたびに泣かれてしまうとパパは悲しくなるかもしれませんが、これも『いつもいる人といない人』を認識できるようになってきた成長の証ととらえて、前向きに考えるようにしましょう。
いずれ自分のことが大好きで守ってくれるパパだと気づいてくれます。
気長に待つようにしてくださいね。
人見知りが始まるころに場所見知りも始まります。
自分の家や実家など慣れた場所ではないところに行くと、泣きだしたり不安な表情になったりします。
人見知り・場所見知りどちらの場合も『なにかいつもと違う。怖い』となっているので、ママが抱っこして安心させてあげてください。
ママは自分にとってとっても大切な存在だとわかるようになった証拠ですので、いつも泣いて困るなと思っても、我が子の成長と愛情のつまった行動です。
たっぷりの愛情をもって接してあげましょう。
いつから始っていつから終わるの?
人見知りは早い子では生後5、6か月から始まり1歳半ほどで落ち着いてきます。
長い子は2歳ぐらいまで続くことも。
場所見知りは生後8か月ごろから人見知りと同じく1歳半ほどまで続くこともあります。
これはあくまで目安なので、早く終わる子もいれば長い子もいることを忘れずに。
ママ友たちの赤ちゃんや子育てサロンで会った子などを見ている感想ですが、人見知りは本当に時期も程度もかなり個人差があります。
いずれも成長している証には変わりありませんので、穏やかな心で接するよう心がけましょう。
人見知りをした時の2つの対処法
息子はけっこう激しいほうだったので苦労しました。
そんな私が実践した対処法をご紹介します。
①まずは場に慣らしてから抱っこなど次の行動へうつす。
久しぶりに会う友人やじいじやばあば、私の身近な人でも息子はギャン泣きしました。
何度かそんな人見知り泣きを経験しているうちに、私はあることに気がついたのです。
それは『すぐに抱っこさせると泣く』でした。
そんなときは決まって「ママー」と手を伸ばして助けを求めてきます。
義両親の家に行った時、試しに1、2時間はじいじやばあばに抱っこはさせないで一緒に遊んだりしてもらいました。
そうしたら『この人たちは僕の身近な人。味方』という認識ができたようで、すんなりと抱っこさせてくれるように。
「この人は僕にとっていい人?悪い人?」と小さな体で『警戒』していたのかもしれません。
最初から泣いちゃっている子も、ママに抱っこされてその空間にいるうちに、徐々に場所にも人にも慣れてきます。
慣れてきたら笑顔が出てきたりするので、そのサインが出始めたらばあばに抱っこしてもらうなど次の行動に移すようにしていました。
②「人見知りが始まったみたいで」を口癖に。
話しかけた赤ちゃんに泣かれると、皆きまって悲しい顔をします。
息子が人見知りしている時期、買い物をしているときに通りすがりのおばちゃんにいっぱい話しかけられました。
そのたびに「すみません。どうやら人見知りが始まったみたいで」と私は言いました。
そうすると「あらあらそうなの。大変ね」と悲しい顔をしていた人は必ずといっていいほど笑顔になってくれます。
嘘ではなくて本当のことなので罪悪感もないですし、話しかけてきた人も『時期なんだからしょうがない』とわかってくれます。
この方法は他人だけではなくじいじやばあば、親戚などにも効果的です。
事前に伝えておくことで、『泣く時期』なんだということを理解してくれます。
人見知り時期の2つの注意点
①泣いても叱ってはいけません。
なぜなら叱る理由がないからです。
人見知りは成長の証です。
身近な人とそうじゃない人を区別できるようになったのに怒られるのはちょっと違うと思いませんか?
泣いてうるさい、周りに迷惑がかかる。
その時の状況によってはそんな感情を抱いてしまう時があるかもしれません。
でも、冷静になってみるとその考えはおかしいことに気づきますよね。
では、どうしたらいいのか。
人見知りをしている時期は、なるべく泣かないようにする努力をしてあげましょう。
買い物に行くときはベビーカーではなくより安心できる抱っこ紐で行くなど、『ママが傍にいるから安心よ』という環境作りが大切です。
赤ちゃんはママにくっついているのが一番安心するので、不安になりそうな場所に行くときは基本抱っこがおすすめです。
②いずれしなくなるので焦らず対応を。
パパ見知りなどをしていると、早く人見知りを直さないといけないと焦って躍起になってしまうことがあります。
ですが、それはやってはいけません。なぜなら悪循環になるからです。
ママが怖い顔、心配そうな顔をしていると、その場にいる人(パパやじいじやばあば)が『悪い人』として赤ちゃんにうつってしまう可能性があります。
そう認識してしまうと、パパを見るたびに『この人はママから笑顔を奪う人だ!』という気持ちになり、ますます泣くのが酷くなる場合も。
個人差はあるもののだいたい2歳になるまでには人見知りは落ち着きます。
パパやじいじ、ばあばたちのこともちゃんとわかるようになります。
うちの息子もそれはそれはひどかったですが、2歳を過ぎた今では数か月に一度ぐらいしか会わないじいじたちの後について回っています。
人見知りのころさみしそうな顔をしていたじいじやばあばですが、今はそんな孫の姿を見てとっても嬉しそうです。
「いつになったら人見知りしなくなるんだろう」と心配な気持ちはわかります。私も当時はそうでしたから。
ぜったいに終わりがあるものですので、焦らずに『そういうものだからしょうがない』と割り切って生活するようにしてください。
人見知りをしないと発達障害なの?
自閉症の特徴のひとつに人見知りをしないというものがありますが、すぐにそうと決めつけてはいけません。
大抵の場合は心配しすぎのことが多いです。
人見知りの程度は個人の性格と環境にもよって大いに変わります。
生まれつき社交的な赤ちゃんもいますし、保育園に通っているとママ以外の大人(先生)たちと接する機会が多いので人見知りをしない子もいます。
ママやパパの親兄弟と毎日のように会っている場合も保育園と同じく人見知りが軽い傾向があります。
大切なのは、自分の身近にいるひととそうじゃない人の区別がついていることです。
誰に対しても無反応の場合は少し注意が必要になります。
以下に発達障害の子の特徴を書いておきますので、少し気になるようでしたら小児科を受診してみるのもひとつです。
しかしあくまでも目安なので、過度に心配するのはやめましょう。
赤ちゃんの成長や性格は個人差がとても大きいことを忘れずに。
自閉症の特徴(~生後1歳半までの場合)
①人見知りを一切しない
人見知りをしないというよりは、人に興味を抱かないので反応しない。
といったほうがあっているかもしれません。
抱っこをしてもなんの反応もないので人見知りをしていないように見えるのです。
②目が合わない
自閉症の子は人への興味が乏しいので、目を合わせることをしません。
遠くのほうにある模様などを見ていることがしばしば見受けられます。
③無表情
赤ちゃんは成長していくにつれて泣いたり笑ったり、感情の起伏が激しくなっていきます。
極端に泣かず笑わず無表情。自閉症の赤ちゃんはおとなしいと感じる傾向があります。
④指さしをしない
1歳を過ぎると気になるものを指さすことが増えてきますが、それをせずにクレーン現象と呼ばれる行動『パパやママの手を掴んで変わりに物をとらせたり指さしさせる』を頻繁にやります。
⑤寝ない
昼も夜もとにかく寝ません。
中には一日中起きているような子もいます。
⑦偏食がひどい
この時期の赤ちゃんは偏食気味の傾向が誰しもありますが、自閉症の子はひとつの食材しか食べなかったり偏食の度合いが極端です。
※あくまでも特徴ですので、ひとつふたつ当てはまるからといってその誰もが自閉症だということではありません。
人見知りは成長の証。温かく見守って。
我が子が人の顔を見た瞬間ギャン泣きをしてしまい、ママはどうしたらいいのかおろおろ困り顔。
そんな光景見たことありませんか?
私は見たこともありますし、なった経験もあります。
人見知りは成長の証であり、通らなければならない道だとどんと構えておくようにしましょう。
じいじやばあばには事前に人見知りの時期だと伝えておいて対策を。
通りすがりの人の場合、話しかけてくるのはたいてい子供好きのおばちゃんか、子供好きな人です。
その人たちは『人見知りの時期がある』ことを知っていますので、優しい気持ちで対応してくれます。
「お母さん大変だけど頑張って」とねぎらわれることも。
個人差はありますが、我が子の成長過程として通る道ですので、できる対策をしつつ人見知り時期を乗り切ってくださいね。