お子さんとアウトドアに、と考えたとき、どんな場所を思い浮かべますか?
海・山・川…
いろいろありますが、今回は子連れ登山スポットのご紹介です!
登山と聞くとなんだかハードな感じがしますが、子連れ登山デビューにピッタリの山があるんです。
体力に自信のないママも、運動不足のパパも、もちろんちびちゃんも♪
「宝登山」なら家族みんな大満足の山登りができますよ!
目次
宝登山とは
宝登山(ほどさん)とは、埼玉県秩父郡長瀞町にある山です。
標高497.1mのとても低い山。
登山初心者の定番「高尾山」が標高599mですから、かなり難易度の低い山であることがわかると思います。
山麓には秩父三社の一つである宝登山神社を擁しています。
標高が低い山というだけで小さな子どもには挑戦しやすい山ですが、宝登山をお勧めする理由は他の山にはない魅力があるからなのです!
宝登山の魅力をもったいぶらずに言ってしまうと以下の3つです。
・ロープウェイでショートカットできる
・山頂に動物園がある
・周辺にとっておきの観光スポットがある
私の息子は現在5歳の年長さんですが、3歳の秋に初めて登ってから毎年登っています!
どこか山登りに行こうか♪と誘うと、息子はかならずこの宝登山を提案してきます。
よほど楽しい思い出があるのでしょうね♪
それではこの宝登山の魅力を詳しくご紹介していきましょう(^O^)/
宝登山へのアクセス
宝登山の最寄り駅は秩父鉄道の長瀞駅。
池袋を起点として行き方は何通りかあるのですが、おすすめは以下の二つです。
アクセス方法①
【東武東上線】池袋→小川町→寄居
【秩父鉄道】→長瀞
(1,355円・2時間弱)
東武東上線を乗り継ぎ寄居まで行き、ここから秩父鉄道に乗り換えて長瀞まで行く方法です。
この方法が一番早くて安いです!
アクセス方法②
【西武池袋線】池袋→西武秩父(徒歩10分)
【秩父鉄道】→御花畑→長瀞
(1,942円・2時間20分)
西武池袋線の特急を使っていく方法です。
特急を使っても20分遅い到着ですが、確実に座りたい方はこちらもおすすめです!
東上線は池袋始発なので座れることが多いですが、快適な旅を送れるのは西武線の方だと思います。
長瀞駅に着いて電車を降りると線路を通って駅から出ます。
都内じゃなかなか無いので、なんだかローカルで楽しいですよね。
さっきまで乗っていた秩父鉄道を間近で見られるので子どもは大興奮ですよ♪
駅から出たら開けた場所にお土産屋さんや観光案内所があって賑わっています!
駅から宝登山への道は途中まではお店もあり比較的歩きやすいですが、途中からいわゆる山へ向かう道になります。
お子さんには厳しいので、体力温存のためにここは無料シャトルバスに乗りましょう!
無料シャトルバスは季節によって最終便の時間が変わりますが、日中は15~30分間隔で運行しています。
混雑期のGWでもそこまで人が多いわけではないので、遅くとも1本見送れば座って乗車できます。
無料シャトルバスの乗車場所は、私が乗ったときは駅を出て開けた場所正面でした。
駅周辺は開けているのですぐわかると思いますが、迷った場合は観光案内所で尋ねてみてくださいね。
無料シャトルバスに乗ると宝登山山麓駅駐車場まで連れて行ってもらえます。
先頭の特等席だと子どもは大はしゃぎですよ★
さっそく登りましょう
山麓駅駐車場まで着いたらさっそくすぐに山登りです!
ここに自動販売機がありますから、手持ちが心配な場合は買い足しましょう。(山頂でも購入できます)
ここから山頂まで、大人の足なら1時間を切る程度のコースタイム。
子どもが一緒だと虫探しとかもするので2時間くらいかな?
登る自信がない場合はここでロープウェイ乗り場に向かいましょう。
ちなみにうちの男児は3歳後半で登りも下りも自分の足で歩けました。
山道は比較的歩きやすく、舗装された部分もあります。
が、子どもはけもの道を好んで険しい道を行きたがります!
ありえないくらい太いミミズや初めて見るお花のにおいを嗅いだりしつつ、どんどん登っていきましょう。
登山と言うよりハイキングですね♪
自然を楽しんでいるうちにあっという間に山頂です。
山頂には動物園があります!
ロープウェイ山頂駅からろうばい園の間の道をさらに5、6分登ると山頂に到着です。
宝登山山頂、一応看板はあるけど平らなのでそこまで山頂感は無いです(笑)
山頂周辺は開けているので、ここで昼食をとるファミリーがたくさんいます♪
山の上で食べるおにぎりってなんでこんなに美味しいんでしょうね!
お腹いっぱいになったら宝登山神社奥宮を経由してロープウェイ山頂駅の並びのレストハウス付近に戻ります。
突き当ったら左折してずっと進むと、お子さんお待ちかねの宝登山小動物公園です!
宝登山小動物公園
小動物園なので、キリンや象やライオンといった大きな動物はいません。
うさぎ・鹿・サル・羊・ブタ・ヤギなどがいてエサやりができます。
山の中にあるので園内でも高低差がかなりあり、ベビーカーで奥の猿山まで移動するのはなかなか大変です。
この動物園の目玉は猿山かな。
うちの息子は延々とエサを投げ続けていました。
強いサルが持って行ってしまうので、子ザルが食べられるように投げていました!
キャッチが上手なお猿さんもいて、結構盛り上がりますよ♪
エサやりはカップが置いてあって、自分でお金を置いて自由に利用できます。
これ、永遠に終わらないのであらかじめ子どもと約束して、ある程度で切り上げるようにしてくださいね。
もし愚図ったら、使える魔法のワードは以下の3つです。
①ロープウェイの時間終わっちゃうかも
②山頂駅でソフトクリーム食べよう
③SL乗ろう!
①はロープウェイに乗ること自体が楽しみな子はもちろん、ロープウェイが無ければ自力で下山なわけですから、効果ありです。
②山頂駅付近やレストハウスでソフトクリームや軽食を販売しているので、とっておきのご褒美にすると喜びますよ。
③は後半で説明します…おたのしみに( *´艸`)
帰りはサクッとロープウェイ♪
お子さんはもちろん保護者の方の体力次第ではありますが、登山慣れしていない方はロープウェイで下山がおすすめです。
大人の足で1時間かかる山道をたった5分で降りられますよ。
体力温存のためだけでなく、景色を楽しむという意味でもロープウェイがおすすめです。
紅葉や桜の季節なんかは圧巻ですよ♪
子どもは乗り物大好きですしね。
宝登山で見られる植物たち
宝登山は秩父アルプスと呼ばれる山々のひとつ。
中でも植物が充実している山です。
宝登山のホームページにも花の見頃情報が載っていました。
低山なので冬場も極寒ということはありませんから、いろいろな季節に出かけてみてくださいね。
宝登山周辺の観光スポット
さて、山を下りると長瀞には観光スポットがたくさんあるのをご存知ですか?
一日じゃまわり切れないほど魅力的なスポットが溢れています!
おすすめは以下の4つです。
・宝登山神社でパワーチャージ
・長瀞岩畳商店街で食べ歩き
・長瀞ライン下り
・阿左美冷蔵の絶品天然氷
宝登山神社でパワーチャージ
まずは宝登山神社です。
長瀞駅から参道を15分程度歩くと、山麓の手前に宝登山神社があります。
宝登山神社は秩父神社・三峯神社とあわせて秩父三社と呼ばれ、多くの参拝客が訪れるパワースポットです。
かつて日本武尊(ヤマトタケルノミコト)を山火事から救ったとされる神犬の霊力の伝説から、火防・盗難除けなどがうたわれています。
「火止山」が由来で「宝登山」と呼ばれるようになったそうですよ。
美しい彫刻が施された建築物や、古くからの伝説のスポットなど見ごたえじゅうぶんの神社です。
長瀞岩畳商店街で食べ歩き
長瀞駅から宝登山とは反対方向に進むと長瀞岩畳商店街があり、荒川の岩畳に続いています。
長瀞岩畳商店街には食べ歩きできる飲食店やお土産屋さんが並んでいます。
岩畳への行き帰りに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
岩畳はとても景色がいいので座ってのんびりするのもおすすめです。
長瀞岩畳商店街で購入した軽食を食べながら川のゆったりした流れを眺める時間は日常を忘れてリフレッシュできそうですね。
長瀞ライン下り
長瀞ライン下りとは、岩畳を眺めながら荒川を船で下っていくアトラクションです。
流れの緩やかな川を景色を楽しみながらのんびり下っていきます。
ときにはちょっとした急流スポットもあり、スリルも楽しめるかな?
長瀞駅付近のライン下り本部から出発地点へのシャトルバスが運行されており手厚い印象です。
冬場はこたつ船に乗船できるので、一年中楽しめますよ!
阿左美冷蔵の絶品天然氷
近年テレビや雑誌を始めとした様々なメディアに取り上げられ、夏場は2時間待ちになるほど行列ができている天然氷のかき氷が食べられる「阿左美冷蔵」。
頭がキーンとならない天然氷に無添加のシロップをかけていただきます。
阿左美冷蔵は1890年創業の製氷業であり、かき氷は1992からやっている老舗です。
店内は和風モダンな雰囲気でとても落ち着きます。
真夏は2~3時間待ちになることも少なくないので炎天下の行列はお子さんにはつらいかもしれません。
行列を避けたければ繁忙期をはずした冬に訪れるのもおすすめです。
冬に無性にアイスを食べたくなることってありますよね?
冬の氷もなかなか良いものですよ♪
上長瀞駅から徒歩3分の「金崎本店」
長瀞駅から徒歩3分の「寶登山道店」
上記2店舗があります。
どちらも駅から近いので、徒歩でのアクセスが可能です。
ぜひ足を運んでみてくださいね。
最寄駅からSLに乗ろう!
そして子連れでの宝登山観光で何よりおすすめしたいのがSLです!
秩父鉄道では「SLパレオエクスプレス」という蒸気機関車が運行されているのです!
SLパレオエクスプレスは熊谷~三峰口間を一日一往復しています。
行きに長瀞駅まで乗るとすると長瀞駅には11:26着。
帰りに長瀞駅から乗るとすると長瀞駅を15:13発。
お昼ごろからのんびり観光するか、午前中たっぷり遊んで早めに帰路につくかの二択になります。
お子さんが小さい場合はちょうどいい行程かもしれないですね。
当日慌てないためにも計画的に前売りの指定席を購入しておくのがおすすめです。
駅には10分程度停車するので、写真を撮ったり外観を眺めて楽しむ時間を確保するためにも自由席より指定席の方が良いでしょう。
乗り物はどれもそうですが、乗車してしまうと車内はそれほど特別感が無かったりするので…。
車内販売で限定のオリジナルグッズやおもちゃが販売されています。
我が家の男児には初めて乗車した2年前にSLチョロQを購入しました!
いまでもチョロQで遊びながら「これ乗ったことあるよね!」と言っています。
良い思い出になりますよ。
さいごに
宝登山を中心に長瀞の魅力をお伝えしました!
子どもと登山をしたいと思っても、ほとんどの山って、まぁ山だからアクセスが悪いんですよね。
こんなに徒歩区間が少なく、乗り物で山登り開始場所まで来られる場所ってなかなか無いです。
そして周辺には時間が足りないほど充実した観光スポットがたくさん!
アウトドアを好きになる第一歩として、イチ押しです。
一度じゃ回りきれない可能性大なので、ぜひ何度も訪れてほしいです(*^-^*)
施設情報
宝登山(ほどさん)
埼玉県秩父郡長瀞町(最寄り駅:秩父鉄道「長瀞駅」)
宝登山ロープウェイ公式ホームページ http://hodosan-ropeway.co.jp/