赤ちゃんが突然に哺乳瓶を嫌がることや、母乳でしか授乳できずに困ってしまうことがあります。
お腹が空いていても哺乳瓶を見るなり、仰け反って大泣きする赤ちゃんもいます。
これから保育園に預けようとしているときや、お母さんの体調が悪い時などは、授乳となるとお母さんの身体にも負担がかかるので、哺乳瓶で飲んでくれるととても楽ですね。
緊急の場合に備えて、完全母乳での育児をしているご家庭でも、念のため、おうちに哺乳瓶とミルクのセットを置いているご家庭も多いでしょう。
「赤ちゃんが哺乳瓶を嫌がって飲んでくれない…。」
「哺乳瓶を嫌がるのは、何か理由があるの?」
「哺乳瓶でも飲めるような対策が知りたい!」
実は、赤ちゃんが哺乳瓶で飲むことを嫌がるのには、理由があります。
まずは、赤ちゃんが哺乳瓶で飲まない原因をみつけ、原因に合った対策を行うことで飲んでくれるようになることもあります。
赤ちゃんが哺乳瓶でも安心して飲んでくれるように、理由や対策をご紹介していきます。
・哺乳瓶で飲めるということ
・赤ちゃんが哺乳瓶を嫌がる原因
・哺乳瓶で飲まない時の11つの対策
・赤ちゃんにおすすめの哺乳瓶 選
今までごくごく哺乳瓶で飲んでいた赤ちゃんが急に飲まなくなってしまい心配なお母さん、母乳育児からミルク育児に切り替えたいけどうまくいかずに困っているお母さんなどの、参考に少しでもなれば嬉しいです。
目次
哺乳瓶で飲む練習はした方が良い?哺乳瓶で飲むことができる良い点
完全ミルク育児のお母さんは特に、赤ちゃんが急にミルクを飲まなくなってしまうと、何も口にしない状態が続くので、とても心配になります。
水分が摂れないので脱水症状になる心配がありますし、体重が増えないなど、成長に必要な栄養が足りなくなる場合があります。
完全母乳育児のお母さんは、あまり哺乳瓶を使うことがありませんが、まれにお母さんの体調が悪く授乳できない、おっぱいが詰まってしまう、周りの人に預けるなど、意図しない状況になる場合があります。
そんなときには、やはり哺乳瓶でミルクを飲むことができると、お母さんにとっても安心ですね。
哺乳瓶でミルクを飲めることで、水分補給や栄養補給ができ、お母さんに何かあっても預けられるという、メリットがあります。
赤ちゃんのペースに寄り添って、哺乳瓶でミルクを飲む練習をしてみましょう。
赤ちゃんが哺乳瓶を嫌がる原因とは
お母さんのおっぱいが良い
赤ちゃんは、生後1ヶ月~3ヶ月頃になると、母乳とミルクの違い、おっぱいと哺乳瓶の違いが分かるようになってきます。
そのため、ずっと母乳をあげ続けてきた赤ちゃんに、急にミルクや哺乳瓶を与えると飲んでくれないことが多いようです。
また、母乳とミルクの混合で育児している赤ちゃんも、味の違いが分かってくるので、お母さんのおっぱいを好むようになり、哺乳瓶を嫌がることがあります。
哺乳瓶が嫌なのではなく、ミルクの味が嫌の場合もあるので、搾乳した母乳を哺乳瓶で飲ませてみるという方法も試してみてください。
哺乳瓶の乳首が苦手
生後1ヶ月くらいまでは、まだ哺乳瓶の乳首とお母さんの乳首の違いが分からないかもしれません。
しかし、生後2~3ヶ月頃になってくると、匂いや感触でその違いが分かります。
大人でも分かるように、ゴムやシリコンの感触が苦手になる赤ちゃんもいるようです。
また、赤ちゃんの対象月齢や口のサイズに合っておらずに、思うように出てこない、その反対もあり、上手に飲むことができずに嫌がることがあります。
赤ちゃんが飲んでいるときに、しっかりと飲めているか確認してみましょう。
ミルクの味が苦手
ミルクの味はどのメーカーも似ているように感じますが、赤ちゃんにとって、実は味だけでなく匂いも違うようです。
ミルクの粉を変えると急に飲まなくなることもあります。
また、ミルクの味がお母さんのおっぱいとかけ離れているのかもしれませんね。
ミルクの温度がお好みではない
ミルクの温度はこまめに測っていますか?
ミルク缶にも示してあるのですが、最適温度は40℃前後で、人肌の温かさと言われています。
調乳の際に、パパが手伝ってくれるといつもと違う温度になることも…。
ミルクの温度が熱かったり冷たかったりすると、哺乳瓶で飲んでくれないことがあります。
しかし、赤ちゃんの中には、熱めのミルクが好き!など個人差もあるので、赤ちゃんが好きな温度を見つけてみましょう。
抱っこの仕方が飲みにくい
赤ちゃんにミルクを飲ませる時には、首がすわる前は横抱きにして飲ませてあげますね。
しかし、頭の位置が低すぎると、ミルクが気管に入りむせてしまうことがあります。
逆に、腕につける赤ちゃん用の枕をつけて授乳すると、首が締まって飲みにくくなることがあります。
もう一度、ミルクの飲ませ方を見直してみましょう。
お腹が空いていない
母乳とミルク混合の場合、初めて母乳をあげている状態だと、どのくらい飲んでいるのか分かりません。
そのため、もしかしたら母乳をたくさん飲んでいて、お腹がいっぱいなのかもしれませんね。
少し時間を空けて、またミルクを飲ませてみてはいかがでしょうか。
ミルクアレルギー
赤ちゃんの中には、ミルクアレルギーを起こす子もいます。
今まで飲んでいたミルクでも突然に起こることもあります。
症状としては、ミルクを飲ませた後に吐いてしまう、湿疹ができる、下痢になる、元気がなくなるなどです。
重度の場合には、アナフィラキシーショックを起こす可能性があるので、赤ちゃんの様子が何か変と感じたら、一度ミルクを飲ませるのをやめて病院に相談しましょう。
アレルギーの場合は、医師の指示のもと、アレルギー専用の粉ミルクを飲ませます。
哺乳瓶を嫌がる・飲まないときに試してほしい11つの対策
哺乳瓶を少しお休みする
哺乳瓶での練習をしている場合など、緊急でない場合は、一度哺乳瓶で飲ませるのをやめてみましょう。
特に生後1~3ヶ月頃は、哺乳瓶で上手に飲むことができない赤ちゃんいるので、少し大きく成長してから、上手に哺乳瓶でも飲むことができるようになる時期になって、また再開しましょう。
少し時間を置くことで、哺乳瓶への嫌な思いを忘れていることもありますよ♪
乳首を変更する
哺乳瓶でしっかりと飲めていますか?
また乳首の対象月齢はあっていますか?
対象月齢が合っていない、また赤ちゃんの口のサイズに合っていない場合には、赤ちゃんはミルクを上手に飲むことができないので、乳首を変えてみましょう。
市販のものでたくさんの種類があるので、今までと違った形や大きさのものを選んで試してみてください。
乳首のシリコンやゴムの匂いが苦手
もし、お母さんの母乳が出るのであれば、哺乳瓶の乳首にたっぷり塗ってみましょう。
お母さんの匂いがするので、赤ちゃんも安心して飲んでくれることがあります。
5ヶ月くらいになると、果汁も飲めるようになってくるので、母乳の代わりに、乳首に果汁を塗ってあげてもよいですね。
赤ちゃんがウトウトしているときに飲ませる
お風呂の後や寝る前、赤ちゃんも疲れて喉が渇いているタイミングで、哺乳瓶で飲ませてみましょう。
眠くてウトウトしているので、あまり気にせずに飲んでくれることがあります。
タイミングを見計らって試してみましょう。
ミルクの味を変える
哺乳瓶に白湯や母乳、果汁を入れて飲ませると飲んでくれるのに、ミルクを入れると飲んでくれないときには、ミルクの味が苦手なのかもしれません。
市販のミルクはメーカーにより、味や匂いが違うので、変更してみましょう。
初めに試しのみさせる時は、缶で購入してしまうと、飲まない場合に余ってしまいます。
まずは、小分けしてあるスティックタイプのものを何種類か購入して、その中で赤ちゃんがよく飲んでくれるものがあれば、そちらの変更してみましょう。
哺乳瓶の乳首を温める
哺乳瓶の乳首は、種類によっては冷めると硬くなってしまう素材のものがあります。
冬は特に、気温によりすぐに冷めてしまいますね。
小鍋に水を沸騰させて、乳首をいれてグツグツと煮てみると、柔らかくなるので試してみてください。
ミルクの温度を測る
ミルクの温度が適温かどうかを確認してみましょう。
ミルクを作る際には、粉ミルクを入れて70~80℃のお湯を半分ほど注いで溶かします。
そして、湯冷ましをいれて量を調節して、蓋をします。
哺乳瓶の上から、冷たい流水をかけながら人肌まで冷まして、温度計があれば測りましょう。
哺乳瓶の乳首で遊ばせてみる
空っぽの哺乳瓶(ビンではなくプラスチック素材が良い)や、乳首だけ赤ちゃんに与えてみましょう。
歯固めなどの遊ぶ赤ちゃんには、おもちゃのひとつにみえて、口に入れて遊んでくれることがあります。
そのうちに、乳首にも慣れてくるので、ミルクをいれて飲ませてみましょう。
お腹をすかせる
哺乳瓶でミルクをあげる前に、母乳や果汁を与えずに、少しお腹をすかせた状況を作ってみましょう。
お腹が空いていると、自然に飲んでくれることがあります。
それでも飲んでくれない時には、一度諦めて、しっかりと水分補給をさせてあげましょうね。
お母さん以外の人にミルクをあげてもらう
この方法で飲むようになったという例をよく聞きます。
母乳をあげているお母さんがミルクをあげようとしても、赤ちゃんをすぐそこにあるおっぱいを欲しがります。
そのため、お母さんの匂いがしない、お母さんが近くにいない状況を作り、諦めてミルクを飲んでもらう方法です。
お父さんや、おじいちゃん、おばあちゃんなどにお願いしてみましょう。
おうちでは哺乳瓶で飲んでくれない赤ちゃんを、保育園に預けると、お母さんの心配をよそに、保育園ではミルクを飲んでくれるということもありますよ♪
スプーンやストロー、スパウトを利用する
赤ちゃんにミルクや水分を補給させる方法は、哺乳瓶だけではありません。
哺乳瓶でどうしても飲んでくれない場合には、スプーンにミルクをのせて飲ませてみたり、月齢が高くなれば、ストローやスパウトで飲むことができるようになってきます。
赤ちゃんのおすすめの哺乳瓶5選
ピジョン母乳実感
哺乳瓶で、一番人気を集めているのがピジョンの母乳実感です。
赤ちゃんが母乳を飲むように飲むことができるので、混合育児の場合にも飲ませやすいと評価されています。
乳首のサイズが月齢で違うの、月齢に合わせてサイズの変更を行っていく必要があります。
少し丸みを帯びた形をしているので、お母さんの手にしっかりフィットして飲ませやすいです。
メデラ母乳ボトルカーム
母乳の搾乳をもとに再現された哺乳瓶で、赤ちゃんが吸った分だけ量が出るようになっています。
そのため、赤ちゃんが飲みたい量を飲みたいスピードで飲むことができます。
また、月齢別に乳首を変える必要がなく、1サイズとなっています。
他の哺乳瓶と比べると少しお値段も高く、部品の数も多いので、洗浄と消毒に手間がかかりますが、飲みやすさから人気を集めています。
チュチュベビーらく飲み哺乳瓶
哺乳瓶は、赤ちゃんの成長や月齢に合わせて、乳首のサイズを変更していきます。
しかし、チュチュベビーのらく飲み哺乳瓶は、変更する必要がなく、変更して乳首を嫌がるようになるということが起きません。
プラスチックとガラスタイプの2種類があり、160ml容量があります。
ピジョン母乳相談室哺乳瓶
産婦人科などでも利用されていることがおおい哺乳瓶です。
桶谷式といって、おっぱいマッサージなどでも有名な乳房の管理方法です。
母乳育児をしているお母さんのために開発されており、トラブルでおっぱいをあげることができないときや、ミルクへの移行をする際にもおすすめです。
雪印ビーンスターク哺乳瓶
こちらも、乳首のサイズは1サイズで新生児から卒乳の時期まで使うことができます。
ミルク以外にも、お茶や果汁など他の飲み物をいれて飲ませることができます。
口が広くなっているので、スポンジで洗うことができます。
150mlと240mlのサイズがあり、ガラスタイプになっています。
まとめ
赤ちゃんが哺乳瓶で飲まなくなる、または嫌がる理由はたくさん考えられます。
もしご紹介した原因に心当たりがあるのであれば、それに合った対策をしてみましょう。
しかし、何をどうしてもミルクを飲んでくれないと、お母さんも赤ちゃんも疲れてしまいます。
周りの人に相談してみたり、医師に相談したりして、どのようにすれば赤ちゃんがスムーズに、栄養と水分を摂ってくれるのか、その方法を探してみてくださいね。