赤ちゃんのほっぺは、ふっくらしてやわらかくてとってもかわいいですよね。
でも、そんな赤ちゃんのほっぺが必要以上に赤くなっていたり、カサカサした感触やぶつぶつがみられたりすると、「何かの病気じゃないかな?」と心配になってしまいますよね。
今回は、赤ちゃんのほっぺに赤くなるなどトラブルが起こる原因とその対策を全部で7つお伝えします。
- 赤ちゃんのほっぺが赤い2つの原因と対処法
- 赤ちゃんのほっぺが赤い且つトラブルを伴う5つの原因と対処法
かわいい赤ちゃんのほっぺが健康な状態を保つことができるように、赤ちゃんのほっぺに関わるトラブルを防ぎしっかりと体調管理をしてあげましょう。
目次
赤ちゃんのほっぺが赤くなる2つの原因と対処法 ~ 肌の状態は良いが赤くなるのはなぜ?
赤ちゃんのほっぺは滑らかでやわらかくて、思わず触りたくなってしまうほどですよね。
そんなかわいい赤ちゃんのほっぺですが、ポッっと赤くなっていることがよくありませんか。
小さい赤ちゃんの肌はとてもデリケートですので、ほっぺも少しの刺激で赤くなりやすくなっています。
多少ほっぺが赤くなっていても、やわらかくてすべすべした状態の良い肌であれば、大きな問題はありません。
このように、肌の状態は良いのにほっぺだけが赤くなってしまう原因は何なのでしょうか。対処法とあわせて2つお伝えします。
1. 急な体温上昇や、暑くてほっぺが赤くなっている
たくさん体を動かして体温が上昇したり、寒い場所から急に暖かい部屋に入ったりすると、一気に血流が良くなって赤ちゃんのほっぺが赤くなります。
また、室温が高すぎるなど、暑くて体温が上がっているときもほっぺは赤くなりやすいです。
室温が普段と変わらず、体を動かしてもいないのにほっぺが赤いときは、風邪などが原因で発熱している可能性もあります。
体温計で熱がないか確かめてみると良いでしょう。
<対処法>
- エアコンや窓を開けるなどして、部屋の室温を調整する。
- 洋服を着せすぎている場合は、着せる枚数を減らす。
- お布団をかけすぎている場合は、減らすか薄手のものに替える。
- 汗をかいている場合は汗を拭くか肌着を交換する。
- 発熱している場合は小児科を受診する。
■2. 寝るときや抱っこ、授乳の姿勢によりほっぺが圧迫されて赤くなっている
寝るときにどちらかのほっぺをずっと枕につけていたり、抱っこや授乳中にママの体にほっぺを押し付けたりすることで、圧迫されてほっぺが赤くなることもあります。
この場合は、どちらか片方のほっぺだけが赤くなっていることが多いです。
<対処法>
- 寝ているときにいつも同じほっぺが下になっているようであれば、たまに首の方向を変えてあげる。
- 抱っこの仕方を左右を変えたり、縦抱きにするなどして、ほっぺが密着し続けるのを防ぐ。
- 授乳の向きを途中で左右逆に変える。
赤ちゃんのほっぺが赤くてかさかさ、ぶつぶつ、腫れなどがある5つの原因と対処法
赤ちゃんのほっぺが赤くなっているだけではなく、よく見ると肌がかさかさと乾燥していたり、ぶつぶつの湿疹があったり、かたく腫れたりしていることはありませんか。
ほっぺに赤み以外の症状がみられる場合や、長期間大きな赤みが引かない場合は、何かしらの肌のトラブルか病気が原因の可能性があります。
赤ちゃんのほっぺが赤くなり且つトラブルが発生している場合に考えられる原因と対処法を5つ紹介します。
1. 肌の乾燥によりほっぺが赤くなり、かさかさしている
赤ちゃんの肌が乾燥して肌荒れを起こすと、ほっぺも赤くなったりかさかさすることがあります。
赤ちゃんの皮膚はとても薄くてデリケートなため、乾燥の影響も大人以上に受けやすくなっています。
特に空気が乾燥しやすい冬場は、赤ちゃんの皮膚の乾燥に注意が必要です。
<対処法>
- 加湿器などでお部屋の湿度を適度に保つ。(50%前後がちょうど良い湿度)
- お風呂上りにベビーローションやベビーオイルなどを塗って肌を保湿する。
- 湯冷ましや麦茶などで水分補給をしっかりと行う。
2. 日焼けでほっぺが赤くなり、かさついたり腫れたりしている
長時間外で遊んだ場合などは、日焼けによりほっぺが赤くなっていることもあります。
特に夏場は紫外線が強いため、直射日光の当たる場所にいると、日焼け止めを塗っても皮膚の弱い赤ちゃんはすぐに日焼けをしてしまいます。
日焼けをするとほっぺは赤くなるだけでなく少しかさついたり、ひどい場合はひりひりとした痛みを伴い腫れてしまうこともあります。
<対処法>
- 外出するときは帽子やベビーカーの日よけカバーなどで、紫外線対策をする。
- 赤ちゃん用の日焼け止めを塗って外出する。
- 紫外線の強い時期は長時間日の当たるところに赤ちゃんをいさせない。
3. しもやけでほっぺが赤くなり、かさついたり腫れたりしている
寒いところに長時間いて血行が悪くなると、赤ちゃんがしもやけになってしまうことがあります。
しもやけになると、手足や鼻、耳、ほっぺなどが赤くなってかさついたり、軽い痛みやかゆみを感じたりします。
特に、寒いところから暖かいところに行くと体温が上昇して血行が良くなり、かゆみを感じやすくなります。
<対処法>
- 寒い時期は赤ちゃんの体が冷えないようにしっかりと防寒して外出する。
- 寒い場所に長時間赤ちゃんをいさせない。
- 赤ちゃんの頬や耳を触って冷えている場合は、暖かいところに移動するなどして体を温めてあげる。
- しもやけになってしまった場合は、赤ちゃん用のローションやクリームを塗って保湿する。
4. 乳児湿疹(あせもやアトピー性皮膚炎も含む)によりほっぺが赤くなり、ぶつぶつと湿疹ができている
赤ちゃんのほっぺが赤いだけでなく、ぶつぶつと湿疹が伴う場合は、乳児湿疹と言って何かしらの肌トラブルが原因の可能性が高いです。
赤ちゃんの肌はデリケートなため、肌荒れや肌のかぶれ、あせも、アトピー性皮膚炎など、さまざまな理由で湿疹ができやすくなっています。
乳児湿疹を防ぐあるいは治すためには、何よりも皮膚を清潔に保つことが重要です。
しばらく湿疹がおさまらない場合や、発熱や嘔吐を伴うなど赤ちゃんの様子がおかしい場合は、何らかの疾患が原因の可能性もありますので、早めに医師に診てもらうようにしましょう。
<対処法>
- 1日1回、石鹸で体や顔をやさしく洗い皮膚の清潔を保つ。(1日に何度も石鹸を使うのは肌への刺激が強すぎるため避けたほうが良い。)
- 赤ちゃんが汗をかいてしまったら、シャワーを浴びさせたりタオルで体の汗を拭きとってあげて、着替えをさせる。
- 赤ちゃんが湿疹を掻いてしまうときは、掻かないようにミトンをつけたり、爪を短く切っておく。
- アトピー性皮膚炎の可能性がある場合は、医師の指導の下アレルゲン(アレルギーの原因となっている食物やダニ、かびなど)を除去する。
- 湿疹が長期間続いたり、悪化したりする場合は、皮膚科や小児科を受診する。
- 湿疹以外に発熱や嘔吐など体の異変がみられる場合は、早急に病院を受診する。
参考 千葉県 / 千葉県こども病院 / 専門・認定看護師会だよりvol.5
5. りんご病に感染して、両方のほっぺに蝶の羽のような赤い紅斑(こうはん)ができている
りんご病とは、正式名称を「伝染性紅斑」と言い、両方のほっぺに蝶が羽を広げたような赤みがあらわれるのが特徴の感染症です。
5~9歳頃の子どもの感染が多いですが、0~4歳の乳幼児がかかることもあります。
感染症ですので、保育園に通っている赤ちゃんや、保育園や学校に通っている兄弟のいる赤ちゃんがかかりやすい傾向もあります。
りんご病は、ほっぺの赤みが出る前にまず、発熱や鼻水など風邪のような症状があらわれることが多いです。
その症状の後、ほっぺの紅斑や、体全体に赤い発疹が広がっていき、時には発疹にかゆみを伴う場合もあります。
りんご病には特別な治療薬はないため、感染した場合も特に生活は変えずに回復を待つことになります。
ただし、妊婦さんが感染すると流産の危険があるため、お母さんが妊娠中の場合は赤ちゃんのリンゴ病には細心の注意を払いましょう。
<対処法>
- 兄弟含めた家族みんなが手洗いうがい、手指消毒を徹底し、赤ちゃんへの感染を防ぐ。
- 発疹にかゆみを伴う場合は、赤ちゃんが掻かないようにミトンをつけたり、爪を短く切っておく。
- ベビーローションやベビークリームで肌を保湿して発疹のかゆみをおさえる。
室温や乾燥に注意してかわいい赤ちゃんのほっぺの健康を守ろう!
赤ちゃんのほっぺはぷにぷにしてとてもかわいいですが、体温変化や乾燥など少しの刺激で赤くなりやすく、また日焼けやしもやけ、湿疹などの肌トラブルも起きやすくなっています。
ほっぺに限らず赤ちゃんの肌の健康を守るために、室温の調整に気をつけて皮膚を清潔に保ち、また肌の保湿を十分に行って乾燥を防ぐようにしましょう。
ほっぺの赤みだけでなく、かゆみや痛みを伴う湿疹がひどい場合などは、何かしらの疾患が原因の可能性もありますので、自己判断せずに病院で診察を受けると良いでしょう。