つわり中は食べられるものが限られたり、特定のものが無性に食べたくなったりと、食生活や味の好みの変化があることは珍しくありません。
また、「これを食べたり飲んだりすると、つわりが軽くなる!」という人もいるでしょう。
よく聞くのが、ホットミルクです。
つわり中にホットミルクを飲むと吐き気が和らぐと感じる人が多いようですが、実際はどうなのでしょう。
私も妊娠中はそこまで症状は重くないものの、つわりに悩まされました。
ホットミルクがつわりに効果があるのなら、ぜひ試してみたいですよね。
今回はホットミルクについて、以下3つのポイントを中心にまとめてみました。
・ホットミルクはつわりに効果的なの?
・つわり中にホットミルクを飲むときの注意点は?
・つわりにおすすめ!ホットミルクの飲み方を紹介!
参考にしてみてくださいね。
目次
つわり中にホットミルクを飲むと吐き気が和らぐ?
ホットミルクは就寝前に飲むとリラックス効果がある、といわれていますよね。
つわり中にも、ホットミルクを飲めば症状が和らぐなどといわれていますが、実際はどうなのでしょう。
つわりの症状は個人差が大きく、『ホットミルクを飲めば必ずつわりの症状が軽くなる』とは限りません。
しかし、ホットミルクには妊婦さんにもうれしい効果がたくさんあるので、つわり中でも問題なく飲めるようなら、ぜひ取り入れてみてくださいね。
妊婦に嬉しいホットミルクの3つの効果
妊娠中にホットミルクを飲むことで得られる嬉しい効果は、主に3つあります。
1.牛乳にはカルシウムがたっぷり!
妊娠中、カルシウムは不可欠な栄養素です。
妊娠中に限らず日本人はカルシウムの摂取量が少ないとされていて、妊娠前から意識的にカルシウムを摂ることが好ましいとされています。
妊娠中はカルシウム摂取量に付加量は必要ないとされていますが、つわりがひどくなければ妊娠中も牛乳などからカルシウムを摂取しましょう。
(参照:厚生労働省|牛乳・乳製品などの多様な食品を組み合わせてカルシウムを十分により)
2.ホット効果で体が温められる
つわり中は体が冷えると体調がさらに悪化してしまうことがあります。
妊娠中の冷えは大敵なのです。
ホットミルクを飲むことで、体の深部から温めることができます。
一時的でも体温が上がることで、眠りにつきやすかったり、冷えを改善に向かわせたりと、良い効果が期待できます。
3.便秘解消にも役立つ
もともと牛乳には便秘解消に役立つ乳頭成分が含まれています。
乳頭成分は腸内の悪玉菌を減らし、善玉菌を増やす働きをしますため、腸内環境が整い便秘解消に効果が期待できます。
特につわり中は食べられるものが限られたり、食事量が減少してしまったりと、便秘になりやすい時期でもあります。
冷たい牛乳でも一定の効果は期待できますが、ホットミルクのほうが胃腸に刺激が少なく、スムーズな排便を導きます。
つわり中にホットミルクを飲むときの3つの注意点
ホットミルクにつわりを和らげる効果があると言い切ることはできませんが、ホットミルクは妊婦さんに嬉しい効果がたくさんあることがわかりました。
より安心してホットミルクを飲むためには、どのようなことに気をつけたらいいのでしょう。
ここではつわり中にホットミルクを飲むときに気を付けたい3つの注意点について紹介します。
①ホットミルクの飲みすぎには注意!
牛乳にはカルシウムも豊富に含まれていますが、タンパク質も豊富に含まれています。
タンパク質を摂りすぎるとカルシウムを体外に排出する働きが起こってしまいます。
せっかくカルシウムを摂取しようと思って牛乳を飲んでいるのに、流れ出てしまっては逆効果です。
ホットミルクは1日に200mlから400mlが適量。
マグカップ1~2杯にとどめておきましょう。
②ビタミン類を摂取するなら低脂肪牛乳はNG!
牛乳には脂肪分も含まれています。
この脂肪分が気になるからと、普段から低脂肪牛乳を飲んでいるという人もいるかもしれません。
低脂肪牛乳とは、
・脂肪分を一定量以下に抑えたもの
一見なにもデメリットはないように見えますが、実は脂肪分をカットしすぎても良くないのです。
牛乳に含まれる脂肪分には、
・ビタミンA
・ビタミンD
・ビタミンK
・ビタミンE
といった脂溶性ビタミンが含まれています。
低脂肪になることでこれらのビタミン類の量も減ってしまいます。
牛乳の成分を効率よく摂取するなら、低脂肪ではなく普通の牛乳でホットミルクを作って飲んでくださいね。
関連記事⇒妊婦はビタミン剤を飲んじゃダメ?妊娠中のビタミン剤効果や影響4つのポイント
③ホットミルクは甘さ控えめがカギ!
ホットミルクを飲むときは、砂糖やはちみつを加えて甘くして飲むという人も多いと思います。
私もホットミルクは甘めのものが好きで、その日の気分で砂糖だったりはちみつだったりメープルシロップだったりと、糖分を加えて飲んでいます。
つわり中は牛乳臭さが吐き気を助長するということもあるので、おいしく飲める甘さであれば、糖分を加えて飲んでも問題ありません。
しかし、糖分の摂りすぎはやはりNG。
はちみつは少量で甘さを感じやすいという特徴がありますから、砂糖ではなくはちみつを使うなど、甘さを控えめにする工夫をするといいでしょう。
関連記事⇒妊婦は蜂蜜を食べても大丈夫?妊娠中のはちみつ6つの栄養素と影響、注意点
つわり中でも飲みやすいホットミルクの飲み方!
なんとかつわりの症状を軽くしたいという妊婦さんも多いはず。
ホットミルクはつわり中にも飲みやすいので、何度も口にしたくなりますよね。
しかし、ホットミルクが習慣化してしまうと、味に飽きてしまうことも…。
ここではつわり中でも飲みやすい、おすすめのホットミルクの飲み方をいくつか紹介します。以下を参考にして、ホットミルクをオリジナルにアレンジしてみてくださいね。
ホットミルク×甘酒
甘酒は『飲む点滴』といわれるほど栄養価の高い飲み物です。
牛乳と甘酒を2対1の割合で混ぜ合わせ、レンジで人肌になるまで温めて飲んでみてください。
ほんのりと甘酒の香りと甘みを感じることができ、とてもおいしいですよ。
甘酒は米麹から発酵させて作ったアルコールフリーのものを用意してくださいね。
ホットミルク×ジャム
ホットミルクにスプーン1杯のジャムを加えるだけで、フルーツの香りがふんわりと香るおいしいホットミルクになります。
ジャムはお好みのものでOKですが、おすすめはジンジャージャム。
しょうがには体を温める作用があり、妊婦さんにおすすめです。
アプリコットやマーマレードもおすすめですよ。
ホットミルクセーキ
牛乳400mlに卵1個、砂糖大さじ2とバニラエッセンスを加えたものを、弱火でじっくり温めたホットミルクセーキも妊婦さんにおすすめです。
卵を入れて加熱することでとろりとしたテクスチャーになり、バニラの香りで牛乳臭さも軽減されるので、つわり中の妊婦さんでも飲みやすいと感じるはずです。
満腹感があり、食事が摂りにくいつわり中の妊婦さんにも良いですね。
バナナを加えてもおいしくいただけます。
まとめ
つわりにホットミルクが効果的!と言われていますが、効果があるかどうかは個人差が大きいです。
ホットミルクを飲むことで吐き気が治まる人もいれば、反対に牛乳のにおいが吐き気を促すと感じる人もいます。
ホットミルクは、妊婦さんに嬉しい効果もたくさんありますから、つわりがきつくならなければぜひ飲んでみてくださいね。
・飲みすぎには注意
・低脂肪牛乳は避ける
・甘さは控えめに
この3つのことに注意してホットミルクを味わいましょう。
おすすめのホットミルクの飲み方もぜひ試してみてくださいね。