妊娠が分かったら、親や友達、そして会社にも忘れず報告しましょう。
親しい関係であれば自然と妊娠報告ができますが、職場にはどのように報告したらよいか悩みますよね。
『会社には、どのタイミングで報告すればよいの?』
『妊娠の報告、上手な言い方が知りたい!』
など、働く妊婦さんならだれでも気になることです。
こちらでは、
・会社への妊娠報告のタイミング
・上司への妊娠報告の仕方
・妊娠報告をする時に気を付けること
・ワーキングママの権利
など、妊婦さんが会社で妊娠報告をする上での8つのポイントを解説します♪
目次
妊娠報告はなぜするの?公表するべき理由とは
妊娠が分かったら、まずは喜び、次は出産に向けて準備をしましょう。
その準備の1つが周囲への報告です。
「妊娠は報告しなければならないもの?」
と疑問に思われる方もいるかもしれませんが、今後のマタニティライフを健康に安全に過ごすためにも、必要な人にはしっかりと報告し、サポートしてもらいましょう。
それが、お母さんになる第一歩です。
では、誰に報告したらよいのでしょうか。
・両親
・親しい友達
・職場の上司
・同じ部署、チームの同僚
・職場の友人
知らせる順番も大切です。
いくら嬉しいからと言って、職場の上司をさしおいて職場の友人に先に知らせてはいけません。
噂などで、上司の耳に入ってしまっては、印象が悪いです。
また、むやみやたらに言いふらすのもよくありません。
友達や同僚の中には、妊活がうまくいかない人もいるでしょう。
今後の人間関係のためにも、必要な人にだけ、適切な方法で知らせるのがベストです。
関連記事⇒妊娠を両親へ報告するタイミングはいつ?時期や言い方7つのポイント
職場への妊娠報告はどのタイミング?
決まりはありませんが、職場に言うタイミングは重要です。
考えられるタイミングは次の通りです。
・妊娠判定が出てすぐ
・妊娠初期7週前後、心拍確認できてから
・妊娠初期12週前後
・妊娠安定期16週以降
上司には早めに報告をして、同僚には安定期に入ってからというように、同じ職場でも必要に応じてタイミングを変えるのもよいでしょう。
万が一の流産のことも考えて、妊娠初期に必要のない人達に知らせることは控えましょう。
報告のタイミング、メリットとデメリット!
良い報告も悪い報告も、何でもタイミングが重要です。
妊娠の報告にはそれぞれのタイミングによって、メリット・デメリットがあります。
たとえば以下のような状況に合わせて、タイミングを見計らうと良いでしょう。
・職場環境
・労働条件
・年齢
・つわりの症状
では具体的にいつ報告すれば良いのでしょうか。
先にお伝えした考えられるタイミングごとに、メリットとデメリットを見てみましょう。
「妊娠判定が出てすぐに」
【メリット】上司に早く報告することで、妊娠初期の流産のリスクを抑えることができます。
とくに重労働の職場に勤務している場合は、妊娠を隠さずに報告した方がいいでしょう。
また、建設業、薬品を扱う職業、乗り物などに乗る職業も同じことがいえます。
営業などで外回りが多い、たばこの受動喫煙の心配がある場合も早めの報告が望ましいでしょう。
ただし妊娠判定は、必ず医師の診断を受けるようにしてくださいね。
その際、心配な人は働き方についても医師にアドバイスを受けるといいですよ。
【デメリット】妊娠初期は流産する確率が高いです。
全体の15%の妊婦さんがこの時期に流産を経験しています。
35歳以上の場合は、染色体異常率はそれ以下の人に比べて高くなるので、妊娠継続率も下がってしまいます。
報告をする場合は、妊娠初期の為まだ安心できないことも伝えましょう。
流産ともなれば聞いた人も本人もショックを受けます。
万が一のことを考えて、妊娠初期の報告を避ける人は多くいます。
「妊娠初期7週前後、心拍が確認できてから」
【メリット】わたしは、医師からこの時期以降に報告することをすすめられました。
心音確認ができて初めて、正常な妊娠だとわかるからです。
妊娠判定が出ても、中には子宮外妊娠の場合もあります。
【デメリット】この時期は、つわりがひどくなる人が多くいます。
吐き気、めまい、食欲不振など、妊娠初期が一番つらかったという人もいるほど。
しかし、世の中には心無い人もいます。
お腹の大きさは変わらないのに、仕事を休んだり、休憩が多かったりすると
本当に妊娠中の辛さなのか不審に思う人もいるのです。
休みがちな場合は、この時期を待たずして、つわりが原因であることを伝えましょう。
「妊娠初期12週前後」
【メリット】2回目の定期健康診断も済み、胎児の心拍もエコーでしっかり見ることができる時期です。
この頃には多胎妊娠も分かり、少しずつ出産までの道のりが見えてくるでしょう。
実は妊娠初期12週間を境に、徐々に流産のリスクが下がるともいわれています。
流産全体の8割が妊娠初期12週間以前に起こるものです。
デスクワークなど、体に負担がない仕事の場合は、この時期に報告する人が多いです。
【デメリット】流産のリスクが低くなったものの、可能性はゼロではありません。
通勤が大変な人は、この時期を待たずに早めに報告し、マタニティマークを通勤かばんにつけましょう。
「妊娠安定期16週以降」
【メリット】ここまで来れば、流産の確率もさらに下がります。
多くの芸能人が、安定期に報告するのはそのためです。
「妊娠安定期に入ったので、このタイミングで報告させていただきました。」
というパターンも多いです。
【デメリット】安定期に入るまで報告がない場合、上司との信頼性がないのかと心配されるケースもあります。
体調を気遣うあまり「もっと早く報告してほしかった」という気持ちもあるのでしょうね。
とはいえ、周りへの配慮や自分の体調をみた結果であれば、特に問題はないでしょう。
安定期に入るまでが、辛い時期です。
報告をするタイミングに決まりはありませんから、何カ月であっても自分の体を優先して報告をしましょう。
辛いのに無理をして隠す必要はありません。
関連記事⇒妊娠初期に気を付けること13選~仕事や食べ物、行動を先輩ママに学ぶ!
上司への報告の仕方は?
初産の場合は、どのように報告したらよいか分からないのは当たり前です。
報告は、直接、口頭で、が基本です。
メールでの報告はマナーに反するので控えましょう。
妊娠は喜ばしいことです。
ですが、職場では配慮しなければならないこともあります。
私事で…という気持ちを含めると、上司もやさしい言葉をかけやすくなります。
次のポイントを押さえましょう。
・仕事へ迷惑をかけてしまうという気持ちを込める。
・出産予定日をはっきり伝える。
・現在の体調、経過を正直につたえる。
・配慮してほしいことがあれば、相談する。
・復帰したい場合は、今のうちから伝えておく。
・引き継ぎなど、仕事上必要なことを確認する。
・全体への報告の時期や方法を相談する。
「はっきりと、正直に」がポイントです!
上司は、仕事への見通しが持てないと困ります。
また、報告は落ち着いて行いましょう。
あくまでも仕事上の報告です。
職場にはさまざまな人がおり、なかには妊娠ができずに悩んでいる人もいるでしょう。
周りに配慮して、喜びを全面に出しすぎないように注意が必要です。
上司から「おめでとう」の一言をもらったら、笑顔で感謝の意を表しましょうね。
職場への報告は、どんな言葉で?【例文あり】
では、具体的にどのような言葉を使えばうまくいくでしょうか。
一例を挙げます。
「わたくしごとですが、この度妊娠しました。予定日は○月○日です。現在妊娠○か月ですが、担当医からは問題がないと言われています。通常の勤務で大丈夫ですが、心配なのは外回りです。同じ部署への報告は、○月になってからと考えていますが、遅いでしょうか。」
など、上記でも挙げたポイントを生かしましょう。
職場での報告、NGワードがある?
上司報告が済んだら、同僚や人事部への報告も忘れずに行いましょう。
上司から知らされる場合もあるので、タイミングや方法などを確認しておきましょう。
自分で社内全体に報告する場合は、次の配慮が必要です。
・職場に妊活中の人がいる可能性があります。露骨に喜ぶのは控えましょう。
・「赤ちゃんができた」「お母さんになります」などは、フォーマルな表現ではないので避けましょう。
・妊娠に詳しくない人もいるので、つわりがひどいなど、配慮してほしいことがあったら「迷惑をかけますが…」という言葉を添えて伝えましょう。
妊娠中の権利がある!?
仕事を優先する必要はありません。報告が済んだら、体調に合わせて働き方を相談しましょう。
その際、妊娠中の権利も知っておく必要があります。
・妊婦は、時間外労働・休日労働などの免除を請求できる。
・簡易業務転換を請求できる。
・危険有害業務の就業制限ができる。
妊娠中の仕事に無理は禁物です。
法律にも守られていることですから、お腹の赤ちゃんのことを第一に考えて行動しましょうね。
ついでに、産前産後休業についても知っておきましょう。
・産前:出産予定日以前の6週間
・産後:基本は8週間ですが、希望すれば6週間後から復帰
産前産後休業の申請は早い方がいいでしょう。
体調にもよりますが、事前に上司と産後も含めて相談しておくことをおすすめします。
関連記事⇒妊婦の夜勤免除はいつから?妊娠中の夜勤の影響と流産リスク
パートも休業できる!?
正社員だけでなく、パートや派遣でも次の権利があります。
・産前休業
・産後休業
・育児休業
・パパママ育休プラス
・雇用保険
だだし勤務状況にもよりますので、要件を満たしているかどうか、早い段階で上司に確認しましょう。
雇用保険は、ハローワークにて問い合わせることができますよ。
まとめ
今回は、会社への妊娠報告について解説してきました。
伝えたかったのは、以下の4点です。
・職場では、報告する人の順番も大切なこと。
・タイミングは人によって違う。自分の状況で決めること。
・職場での報告は、ポイントを押さえて、言葉にも気を付けること。
・妊婦の働く権利も知っておくこと。
妊娠中はトラブル続きです。
配慮してもらって当たり前という気持ちでいると、職場でのトラブルを新たに招いてしまうことも…
だからと言って無理をする必要はありません。
わたしは流産を経験しているので、「職場へしっかり報告!無理は禁物!」このことを強く訴えたいです。
今回の記事が、会社へ報告する際のヒントとなれば幸いです。