赤ちゃんの離乳食でほうれん草をいつから食べて大丈夫?注意点とおすすめレシピ

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年中スーパーなどで見かける、ポピュラーな野菜のほうれん草。

気候などで高騰することもありますが、冷凍のものもあり身近な野菜といえますね。

育児書などにも離乳食の最初の方に記載されていることが多く、取り入れているお母さんも多いと思います。

そこで今回はほうれん草について。

記事のポイントは3つです。

・赤ちゃんはほうれん草をいつから食べて大丈夫?
・赤ちゃんがほうれん草を食べるときの注意点
・赤ちゃんにおすすめのほうれん草レシピ

それでは解説していきます。

参考にしてみてください。

目次 [開く]

赤ちゃんはほうれん草をいつから食べて大丈夫?

離乳食を開始して1週間ほど経ち、お粥に慣れてきた頃からほうれん草を食べ始めることができます。

葉の部分をペースト状にすることで、離乳食初期の赤ちゃんでも食べやすくなります。

また、ほうれん草には赤ちゃんの成長をサポートしてくれるうれしい栄養素が豊富に含まれています。

主な栄養素がこちらです。

鉄分

・血液を作るもととなり、貧血を予防する

βカロテン

・抗酸化作用
・成分の一部がビタミンAとなり、皮膚や粘膜などの健康を維持する

ビタミンC

・皮膚のダメージを予防する
・免疫力を高める

食物繊維

・腸内の老廃物を除去する

カリウム

・余分な塩分を体外に排出する

カルシウム

・骨や歯を強化する

どれも体作りには欠かせないものばかりです。

形態を工夫しながら、積極的に取り入れたい食材といえますね。

赤ちゃんがほうれん草を食べるときの3つの注意点

赤ちゃんに安心しておいしくほうれん草を食べてもらうために、気をつけてほしいポイントが3つあります。

仮性アレルゲンに注意する

通常の食物アレルギーは、アレルギーの原因となる物質を食べると体内で様々な反応が起こり、かゆみやじんましんなどを引き起こすヒスタミンという物質が作り出されて症状を発症します。

ほうれん草には、このような症状の原因となるヒスタミンという化学物質がもともと含まれており、これによりアレルギー様の症状を引き起こすことがあるのです。

その原因となる物質のことを、仮性アレルゲンといいます。

仮性アレルゲンの特徴は、症状が比較的軽く1時間以内で消失することも多い一過性ということです。

まれに全身症状やアナフィラキシーのような強い症状が出ることもあり、大量摂取で症状が強くなる傾向もあるので注意しましょう。

また、仮性アレルゲンのもう一つの特徴が、毎回起こるとは限らないということです。

調理法や体調、食べる量などによってかわります。

摂取毎に反応していたり、症状が重い場合には、実際にアレルギー反応を起こしている可能性もあり、慎重な判断が必要となることもあります。

この仮性アレルゲンは、以下のちょっとした工夫で防ぐこともできるのです。

・新鮮なものを選ぶ
・加熱・湯切り・あく抜きの処理をする
・体調の悪い日は食べないようにする

赤ちゃんに辛い思いをさせないためにも、このポイントを覚えておくといいですね。

新鮮なほうれん草の見分け方

仮性アレルゲンの予防だけでなく、うまみや栄養の面からみても新鮮なものを選ぶほうがおいしく効果的です。

見分けポイントがこちらです!

・葉の緑が濃い
・葉先がピンと張っていて厚みがある
・葉の香りが強い
・根本に赤みがあり、ふっくらしている

ほうれん草は11月から2月が旬の時期であり、栄養価もさらにアップします。

どうせ買うならじっくり良い物を選びましょう!

効果的な下処理方法

サラダ用以外の一般的なほうれん草には、シュウ酸という成分が多く含まれています。

これがほうれん草のアクやえぐみのもとなのです。

さらにシュウ酸は、カルシウムと結びついて結石を作り出してしまう性質があります。

結石予防、カルシウムを減らさないためにもこのシュウ酸は取り除いておきたいですね。

下ゆでのコツ…

・根本の土をよく洗い流す(根本を少しだけ切り落とすと洗いやすくなります)
・全体が入るような大きめの鍋かフライパンで茹でる
・長く茹ですぎない(大人用のゆで時間の目安は根本30秒、葉先10~20秒です)

長く水分にさらし続けると、ビタミンCまで失われてしまうので加減が重要です。

赤ちゃんにおすすめのほうれん草レシピ

調理の際には、離乳食の進み具合に合わせた形態に下ごしらえしましょう。

・離乳食初期

なめらかなペースト状(ヨーグルト程度)

・離乳食中期

固めのペースト又は2~3㎜のみじん切り

舌ですり潰せる固さ(豆腐程度)

・離乳食後期

5㎜程のみじん切り

歯茎で潰せる固さ(バナナ程度)

・離乳食完了期

5㎜~1㎝程のみじん切り

歯茎で噛める固さ(ハンバーグ程度)

ここで、離乳食各期に合わせたおすすめのほうれん草レシピを紹介します。

離乳食初期

基本のほうれん草ペースト

材料

・ほうれん草葉先 適量
・湯       適量

作り方

①ほうれん草をよく洗う

②ほうれん草を茹でて、冷水につける

③水気をしっかりしぼり、すり鉢、ブレンダー、裏ごし器などでペースト状にする

(水分が足りなければ少し湯を足しながらすり潰す)

離乳食中期

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ほうれん草の白和え

材料

・ほうれん草葉先  2束
・絹ごし豆腐    1/6丁
・だし汁      大さじ1

作り方

①ほうれん草をよく洗う

②ほうれん草を柔らかく茹でて、冷水につける

③水気をしっかりしぼり、細かく刻む(粗めにすり潰してもOK)

④豆腐は水気を切ってすり潰す

⑤③④とだし汁を混ぜ合わせる

離乳食後期

ほうれん草とバナナのおやき

材料

・ほうれん草葉先  2束分
・バナナ      1本
・片栗粉      大さじ1
・きなこ      小さじ1

作り方

①ほうれん草をよく洗う

②ほうれん草を柔らかく茹でて、冷水につける

③水気をしっかりしぼり、細かく刻む

④バナナを潰し、全ての材料を混ぜ合わせる

⑤成形し、弱火で両面焼く

あく抜きには一手間かかるので、ペーストやみじん切りなど段階に応じた形態でまとめて作っておき、製氷器などで小分けにして冷凍しておくと便利ですね。

まとめ

ほうれん草は、離乳食を開始して1週間ほど経ち、お粥に慣れてきた頃から食べ始めることができます。

ほうれん草には赤ちゃんの成長をサポートしてくれる栄養素が豊富に含まれており、積極的にとりたい野菜です。

またほうれん草には、仮性アレルゲンと呼ばれるヒスタミンという化学物質がもともと含まれており、これによりアレルギー様の症状を引き起こすことがありす。

反応にばらつきがあったり、症状が比較的軽いことなどが特徴ですが、全身症状や重症例もあり注意が必要です。

新鮮な物を選んだり、下処理することなどによって、おいしく食べられるだけでなく仮性アレルゲンを抑えることにも繋がります。

冷凍保存なども上手に利用しながら、ほうれん草の豊富な栄養素を取り入れていきましょう!