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妊娠超初期は胃痛や吐気が出る?キリキリの原因と6つの対処法
妊娠をすると様々なマイナートラブルに悩まされがち。
早い人では、妊娠検査薬の陽性反応が出る前、すなわち自分でも妊娠に気づく前から症状が出てしまう人も。
マイナートラブルのひとつに、チクチクと痛む胃痛や吐気があります。
何故、妊娠超初期に胃が痛くなったり吐気が出るのでしょうか。
そこで今回は、妊娠超初期の胃痛と吐気の原因と6つの対処法についてご紹介します。
今回のポイントは下記の5つです。
・妊娠超初期の胃痛や吐気の原因とは
・胃痛の症状や痛みの特徴は?
・妊娠超初期に胃が痛くなった場合の6つの対処法
・胃薬を飲んでも大丈夫?
・妊娠超初期の胃痛に流産の関連性はあるの?
妊娠を望まれている方や妊活中の方は、自身の身体の変化や基礎体温が上がり「もしかしたら妊娠したかも」と思っている時に胃が痛くなるとお腹の赤ちゃんに影響が出てしまうのではないかと不安になってしまいがちです。
妊娠超初期の胃痛についてまとめましたので、是非参考にして下さいね。
妊娠超初期の胃痛や吐気の原因とは
妊娠超初期の妊娠3週頃に受精卵が子宮内に着床すると妊娠が成立します。
その後、妊娠を継続するために女性ホルモンが多く分泌されます。
すると、女性の身体は変化し胃痛を引き起こすことも。
また、妊娠中のストレスが胃痛の要因になることもあります。
では、妊娠超初期に胃痛を引き起こす具体的な原因を紹介しましょう。
女性ホルモン「プロゲステロン」の影響
プロゲステロンは妊娠をサポートする女性ホルモンのひとつ。
子宮内に受精卵が着床しやすいように体温を上げたり、着床した受精卵が順調に育つようにサポートしてくれる妊娠には重要なホルモンです。
一方で、胃腸の消化機能を低下させる働きも。食べ物が消化しにくい状態になると、胃の中に長く留まってしまいます。
また、胃と食道の間にある「下部食道括約筋」が緩んで起こる「逆流性食道炎」の原因にも。
結果、胃痛や胃もたれ、胸焼け、げっぷ、嘔吐までも引き起こしてしまうのです。
自律神経の乱れ
自律神経には、人間の身体や心を活発にする「交感神経」と反対に休ませる「副交感神経」があります。
両方がバランス良く保たれていると心も身体も健康に過ごせます。
しかし、どちらかが優位に立つと胃液が出すぎたり、低下したりするので消化不良を起こし胃痛や胃もたれを引き起こします。
つわり
プロゲステロンが分泌し出すと、つわりの症状が現れる人も。
つわりには「吐きづわり」と「食べづわり」のふたつの症状があります。
特に「吐きづわり」は、食べても吐いてしまうので消化器官に影響を引き起こしてしまうのです。
吐くことで胃酸が過剰に出てしまい、胃痛や胃もたれを起こしやすくなります。
胃痛の症状や痛みの特徴は?
妊娠超初期の胃痛の症状や痛みはどんなものが多いのでしょうか。
痛みの特徴や症状について解説していきます。
胃がキリキリ、チクチク痛む
胃痛の際の典型的な痛み。
受精卵が子宮内に着床すると胃酸が多く分泌されます。
胃が荒れてしまいチクチクと痛み出したり、キリキリと激しい痛みを感じる人もいるようです。
ギューっと締め付けられる痛さ
胃がギューっと締め付けられるような痛みを感じる人も。
痛くてうずくまってしまう場合もあるようです。
消化不良は、便秘や下痢も引き起こしてしまうのでお腹を壊してしまう前の独特の痛みが発生しやすくなります。
胃がムカムカする
吐きづわりが起こっている人は、胃酸が多く分泌されるため胃がムカムカする胸焼けのような症状も。
また、何度も吐くと胃だけでなく食道にも負担が起こってしまいます。
あまりにも酷い場合は、無理をせずお医者さんに診てもらいましょう。
食べた後に痛む
つわりの症状が出ると食欲不振になり食べれなくなる人も。
長い時間、胃が空っぽの状態になると胃液が出すぎてしまい胃が荒れてしまいます。
荒れた胃の状態に食べ物が入っていくと上手く消化出来ず胃痛を引き起こします。
胃痛が酷く、便秘や下痢が酷くなってしまったり、満足に食事が出来ない場合は無理をせずお医者さんに診てもらいましょう。
妊娠超初期は、これからお腹の赤ちゃんの臓器や身体が作られる直前の大切な時期。
ママは栄養を沢山摂ってしっかりと準備をしましょう。
妊娠超初期に胃が痛くなった場合の6つの対処法
妊娠超初期に胃が痛くなったり胃もたれを起こした場合はどうしたら良いのでしょうか。
普段であれば、胃薬を飲んだり食生活を変えてみたりすることで改善されますが、妊娠中はお腹の赤ちゃんに影響することもあるので慎重に対処しましょう。
こちらでは、妊娠超初期の胃痛や胃もたれの対処法6つを紹介します。
①消化の良い食べ物を食べる
胃が痛くなると食事を取らなくなる人もいますが、胃酸が多く分泌されるので消化の良い食事を取るようにしましょう。
次のような食べ物がおすすめです。
うどんやおかゆ
うどんやおかゆは柔らかく消化も良いですし、満腹感も得られるのでオススメ。
辛い香辛料は胃に刺激を与えるので控えましょう。
卵を入れると栄養感がアップしますよ。
納豆
納豆にはアミラーゼ等の消化分解酵素が多数含まれているので消化しやすく栄養価の高い食べ物です。
オクラや山芋、モロヘイヤ
納豆と同じくネバネバしたオクラ、山芋、モロヘイヤは胃の粘膜を保護してくれるので胃への負担を少なくしてくれますよ。
キャベツ
キャベツには「ビタミンU」という栄養素が含まれています。
胃酸を調整し、胃の粘膜を保護してくれる働きがあるので胃痛には最適な食べ物。
しかし、胃が痛いとキャベツをそのまま食べるのは大変ですよね。
茹でて豆乳や牛乳と一緒に混ぜてポタージュにすると食べやすいですよ。
りんご
りんごは消化に良く、胃への負担を軽減してくれる食べ物。
胃が痛い場合は、フルーツの方が食べやすい人も多いでしょう。
さらにりんごは、身体を温めてくれる働きもあるので妊娠中にはオススメの果物です。
すりおろして食べると食べやすいでしょう。
食べ物だけでなく、胃が痛い時は温かい飲み物もオススメです。
ホットミルクやハーブティー、スープも良いでしょう。
但しカフェインを含むコーヒーは胃に刺激を与えるので控えるようにして下さい。
ハーブティーも、種類によっては妊娠中には控えた方がよいものも。
必ず確認をして飲むようにして下さいね。
②よく噛んで食べる
良く噛んで食べると満足感も得られるうえ、唾液の分泌量も増えます。
唾液は、食べ物を消化する際になくてはならないもの。
唾液によって消化しやすくなり胃への負担も少なくなります。
ゆっくりとしっかり噛んで食べるように心がけましょう。
③身体全体を温める
胃痛の原因が妊娠によるストレスであれば、自律神経に影響が出ていることも。
身体全体を温めて血流を良くすると胃の痛みも和らぎますよ。
38度から40度くらいのぬるめのお風呂に入って身体全体を温めましょう。
④リラックスをする
妊娠中はホルモンバランスの影響でイライラしてしまったり、我慢することが多くなりストレスを溜めてしまいがち。
ストレスから胃痛を引き起こすこともあるので、ストレス解消も大切です。
妊娠中でも可能なアロマを嗅いだり、ゆっくりお風呂に入ったり、好きな音楽を聞いて心も身体もリラックスしましょう。
⑤しっかりとした睡眠をとる
睡眠不足になるとイライラしてしまいがち。
しっかりとした睡眠で身体全体の緊張感をほぐしてあげましょう。
初めての妊娠であれば、出産への不安で身体が緊張しストレスを溜めてしまいます。
ストレスは胃痛の原因でもあるので、十分な睡眠を取ってしっかりと身体を休めることも重要です。
⑥鍼灸院等のプロのツボ押し
胃の痛みが耐え難い場合は、プロの力を借りてみるのもいいですね。
胃痛や胃もたれに効くツボがあるので、鍼灸院や整体での施術もオススメ。
しかし、妊娠初期だと施術をしてくれないところもあるので事前にしっかり確認をしましょう。
また、産婦人科のお医者さんにも施術を受けて良いか相談をして下さいね。
胃薬を飲んでも大丈夫?
妊娠超初期は、薬を飲んでも赤ちゃんへの影響はほとんどないと言われています。
この時期の流産は、ママというよりは遺伝子の影響によるものと考えられているのです。
しかし、100%の安全が証明されているわけでもありません。
自己判断で市販の薬を飲んで後悔することのないよう、産婦人科の先生に相談するようにしましょう。
妊娠に気づく前に既に飲んでしまった場合は、深く考えず今後はしっかりと注意するよう努めてくださいね。
妊娠超初期の胃痛に流産の関連性はあるの?
妊娠超初期の胃痛のほとんどの原因は、女性ホルモンの分泌やつわりによるものです。
よって、胃痛が流産の原因になることは考えにくいです。
しかし、妊娠初期での流産の確率は高いとされており、妊娠12週までの流産は、流産全体の約8割を占めています。
となると、お腹が痛くなると流産との関連性があるのではないかと心配になってしまうものです。
お腹が痛く出血が伴った場合は、必ず早めに受診するようにして下さい。
胃痛であっても、今までに感じたことのないような痛さを感じた場合も、無理をせずお医者さんに診てもらいましょう。
しっかりと診断してもらえば安心ですよね。
まとめ
妊娠超初期でも胃痛を感じる人も多く、胃の痛みや胃もたれから妊娠が発覚したという人も。
胃の痛み方や症状は人それぞれですが、痛みはストレスを溜めてしまいがちです。
妊娠中のストレスはお腹の赤ちゃんの胎教にも良くはないので、既に紹介している6つの対処法を試してみて下さいね。
それでも改善されなかったり、痛みが酷くなったりした場合は、早めにお医者さんを受診して下さい。
マタニティ生活を楽しく快適に送れるよう、早めの対策が大切です。