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この痛みは妊娠超初期の痛み?生理痛?原因と3つの対処法
女性は月に一度の生理前にもホルモンバランスの影響で胸が張ったり、お腹や腰が痛くなったりします。
妊娠の兆候として腹痛や腰痛、胸の張りを感じる人も多くいるので、もうすぐ生理かなと思っていたら妊娠をしていたなんていう人も。
生理前と妊娠の兆候の痛みの違いとは何でしょうか。
また、お腹や腰などが痛くなった場合はどうしたら良いのでしょうか。
そこで今回は、妊娠超初期と生理前の痛みの違いや対処法を紹介します。
今回のポイントは下記の5つです。
- 生理前と妊娠超初期の症状は紙一重
- 妊娠超初期に痛むところってどこ?
- 妊娠超初期の痛みの原因とは
- 妊娠超初期の痛みの3つの対処法
- 生理と間違えて薬を飲んでしまったら…
生理前の症状と妊娠超初期の症状がとてもよく似ているので、特に妊娠を望む人や妊活中の人にとっては厄介ですよね。
生理前と妊娠超初期の身体の違いや痛くなった時の対処法をまとめましたので、是非参考にして下さいね。
生理前と妊娠超初期の症状は紙一重
生理前にも腹痛や腰痛、胸の張りといった妊娠超初期と同様の症状が出るため、妊娠なのか生理なのか迷ってしまう人も多くいるでしょう。
生理前と妊娠超初期ではどんな違いがあるのでしょうか。
また、身体の中でどのような変化が起こっているのでしょうか。
妊娠と生理前の症状は紙一重ですが、身体の中で起こっている変化は異なります。
生理前の身体はどうなっているの?
女性ホルモンには、卵胞ホルモンと黄体ホルモンがあります。
排卵をすると黄体ホルモンである「プロゲステロン」の分泌量が増え、生理の1週間くらい前から分泌量が低下。
まさに分泌量が低下した時期に腹痛や腰痛の症状が出始めるのです。
生理前に起こる身体的、精神的トラブルを「月経前症候群(PMS)」といいます。
月経前症候群 PMSとは…
生理の1週間ほど前から起こる精神的、身体的なトラブルで、生理が始まると段々と症状がなくなっていくものです。
原因は、女性ホルモンによるものと考えられていますがまだはっきりと分かっていません。
症状は、200から300種類にも及び、そのうち治療が必要な症状は3から7%と言われています。
妊娠超初期も多くの症状があるので、月経前症候群と間違いやすいのです。
生理前と妊娠の違いは、「プロゲステロン」の分泌量。プロゲステロンは、妊娠をサポートする女性ホルモンのため、妊娠をすると継続して分泌をし続けます。
生理の場合は、生理1週間前頃から急激に分泌量が低下するのです。
ホルモンは目で見てわかるものではないので、排卵後2週間以上高温期が続いたり、吐き気や身体の怠さの症状も出た場合は妊娠を疑った方が良いかもしれないですね。
妊娠超初期に痛むところってどこ?
妊娠の前兆として妊娠超初期には様々な身体の箇所が痛くなりがちです。
特に痛みが感じられる箇所は下記の部分です。
- 下腹部
- 尾てい骨
- 腰痛
- 胸
特に生理と間違いやすいのが、下腹部痛です。
月経予定日頃に、お腹がチクチクと生理前と同じような痛みがあったり少量の出血が起こる場合もあります。
子宮内に受精卵が着床して妊娠が成立しますが、着床した時に下腹部が痛くなったり出血が起こる人もいるのです。
妊娠超初期の下腹部痛はどんな痛み?
妊娠超初期の下腹部痛は、次のような症状があるので参考にしてみて下さい。
- 子宮あたりがチクチク、シクシクと痛む
- 子宮に違和感がある
- 下腹部の筋肉が引っ張られるような痛み
- 恥骨や腰、尾てい骨、背中も痛む
生理前にも下腹部痛を感じる方は、妊娠に気づきにくいことも。
いつもと違う箇所だったり、痛みの特徴が異なる場合は妊娠の超初期症状かもしれないですね。
妊娠超初期の下腹部痛はいつまで続くの?
痛みの長さは、1週間で終わる人もいれば、しばらく続く人とそれぞれです。
痛みがあまりにも酷くて耐えがたい場合、鮮血が出てしまったりした場合は流産の可能性も考えられますので、早めに受診をするようして下さいね。
妊娠超初期の痛みの原因とは
妊娠超初期に下腹部や腰、背中が痛んだり、胸が張って痛くなります。
これらの症状の原因とは何でしょうか。痛みの原因を探ってみましょう。
妊娠をすると様々な女性ホルモンが分泌されます。
妊娠超初期に身体に変化が起こったり、痛みが発生するのは正に「女性ホルモン」の分泌によるものなのです。
排卵をすると妊娠をサポートする「プロゲステロン」の分泌量が増えたり、子宮内に受精卵が着床すると「hCGホルモン」が分泌されます。
お腹の赤ちゃんを育てるために必要なホルモンなので、通常とは異なる分泌量です。
と同時に女性の身体も急激に変化して、痛みが伴う場合も。
妊娠超初期なので、中のは全く変化や痛みを感じない人もいるようです。
妊娠超初期の痛みの3つの対処法
妊娠超初期に「この痛みは妊娠かも」と思ったら、なるべく薬の服用は避けましょう。
お腹や腰が痛くなった場合には、次のような対処法を試してみて下さいね。
しかし、痛みが強かったり、薬を飲まずにはいられないと感じたら我慢せずお医者に診てもらいましょう。
身体を温める
女性の身体に冷えは大敵です。
特に妊娠をしていれば尚更。
冷えは身体に痛みを伴うだけでなく、時にはお腹の張りの原因になることも。
お風呂にゆっくりと浸かりしっかりと身体を温めましょう。
血の巡りが良くなると身体もポカポカするので、痛みの解消にはオススメです。
身体に負担をかけないよう規則正しい生活
ホルモンバランスの乱れからくる痛みなので、出来るだけ身体に負担をかけないような生活を心がけましょう。
妊娠をすると眠たくなったり、身体がだるくなります。
ストレスをためると子宮への血流が悪くなってしまうので、ゆったりと過ごしましょう。
バランスの良い食事とこまめな水分補給
妊娠をするとホルモンバランスの影響で便秘や下痢になってしまうことも。
便秘や下痢を原因とするお腹の痛みも考えられるので、バランスの良い食事とこまめな水分補給も大切です。
また、妊娠中に得た栄養は全てお腹の赤ちゃんへ送られますので、栄養価の高い食べ物を率先して食べるようにして下さいね。
生理と間違えて薬を飲んでしまったら…
妊娠超初期と生理前の症状はよく似ているため、痛みに耐えきれずいつものように薬を飲んでしまったという人も多いでしょう。
もし、この時期に薬を飲んでしまったらお腹の赤ちゃんに影響が出てしまうのでしょうか。
妊娠超初期は、妊娠0週から4週位です。
妊娠0週から1週はまだ妊娠していない時期なので薬の服用は問題ありません。
妊娠2週から3週の時期は、子宮内に受精卵が着床して妊娠が成立する頃なので、さほど影響が受けにくい時期と考えられています。
妊娠成立後の妊娠4週後半頃になると赤ちゃんの中枢神経ができ始める時期なので気をつけなければなりません。
妊娠検査薬で陽性反応が出るのは、妊娠5週頃なので、それより前の薬の服用は特に問題はないと考えられています。
しかし、100%安全と証明されているわけでもありません。
もし、飲んでしまったのならあまり深く考えず、妊娠がわかったら飲まないようにしましょう。
しかし、妊娠後も痛みがあまりに酷い場合は、産婦人科の先生に相談してみて下さいね。
まとめ
生理前と妊娠超初期の痛みの症状がよく似ているため、特に妊娠を意識していない人だと「いつもの生理前の痛さだ」と言って薬を飲んでしまう人も多いでしょう。
もし、いつもと症状が少しでも違うと感じた場合は、薬の服用はやめて様子をみるようにして下さいね。