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赤ちゃんはいわしをいつから食べられる?気を付けたい3つのこと
スーパーでも安く売られていて、家計のお助け食材ともいえるいわし。
うま味が強く、煮付けにしたり塩焼きにしたりして食べることが一般的ですが、赤ちゃんの離乳食にも使うことができるのでしょうか。
いわしの身は柔らかいので赤ちゃんでも食べやすそうですが、正しい知識がないのに赤ちゃんにいわしを与えるのは心配ですよね。
私もいわしが好きでよく使うのですが、次のことが気になっていました。
- いわしを赤ちゃんの離乳食に使ってもいい?
- アレルギーの心配があるか知りたい!
- どんなことに気を付けて与えればいい?
- 赤ちゃん喜ぶ!簡単いわしレシピを知りたい!
安心して赤ちゃんにいわしを食べさせてあげられるように、正しい知識を身につけたいですよね。
簡単に作ることができるいわしレシピも紹介しますので、赤ちゃんの離乳食作りのお役にたてば幸いです。
赤ちゃんはいつからいわしを食べられるようになる?
青魚のひとつであるいわしは、離乳食後期の9か月以降から食べられるようになります。
白身魚は淡白で脂肪分が少ないことや、消化吸収が良いこともあり、5か月頃から食べさせることができますが、いわしを含む青魚はアレルギーの心配があることから、9か月以降から食べさせることをおすすめします。
いわしのアレルギーに関しては、次の項目で詳しく紹介します。
また、赤ちゃんが魚を食べられるようになるのは、魚の色によって異なります。
- 白身魚・・・5~6か月頃から
- 赤身魚・・・7~8か月頃から
- 青魚・・・9~11か月頃から
上記はあくまで目安ですので、赤ちゃんの離乳食のペースに合わせて食べさせる時期を遅らせるなどの配慮をしましょう。
いわしにはアレルギーの心配がある?
いわしを含め、青魚にはアレルギーの心配があることから、赤ちゃんに与えるのは魚の中で最も遅い9か月以降とされています。
いわしそのものはアレルギーを引き起こすリスクは低いとされていますが、青魚の仲間であるサバはアレルギー表示推奨食品として挙げられています。
どの食材にも言えることですが、初めての食材にはアレルギーのリスクがあることを考えて、赤ちゃんに与えることが大切です。
(参照:消費者庁『アレルギー表示について』より)
赤ちゃんにいわしを食べさせたあとに、次のような症状があらわれたらかかりつけの小児科に相談してみてください。
- 口の周りが赤くなる
- 口の中や喉が腫れている
- 体にじんましんや湿疹が出た
- おう吐
- 下痢
- 目が赤くなる
赤ちゃんにいわしを与えるときの3つのポイント
赤ちゃんには安心していわしを食べさせてあげたいですよね。
ここでは赤ちゃんにいわしを与えるときの3つのポイントを紹介します。
- いわしは新鮮なものを選ぼう
- 骨は完全に取り除く
- しっかり加熱してから与えよう
いわしは新鮮なものを赤ちゃんに食べさせよう
青魚は酸化するのが早く傷みやすいことが特徴です。
特にいわしは身が柔らかいため、傷がつきやすく傷みやすいです。
赤ちゃんにいわしを与えるなら、できるだけ新鮮なものを選ぶことが大切です。
傷みが進んだいわしは臭みが強く、風味も悪くなってしまうので、赤ちゃんが食べてくれなくなってしまうことも。
しかし新鮮ないわしはどうやって選べばいいのかわからない、という人もいるでしょう。
私も新鮮ないわしの見分け方を知りたかったので、少し調べてみました。
- 目の中心が黒く周りが透き通っている
- お尻がしまっているもの
- 体に張りがあり光っている
- 黒い斑点がくっきりしている
この4つの条件に当てはまるいわしは新鮮といえます。
また、頭が小さく身が厚いいわしは脂がのっていてうま味も強いので、選ぶときの参考にしてくださいね。
余談ですが、いわしの旬は6月から9月にかけての夏といわれています。
この時期のいわしは脂が多く身もおいしいので、積極的に離乳食に取り入れてくださいね。
赤ちゃんには小骨を完全に取り除いたものを与える
いわしは小骨が多く、大人でも食べるのが苦手という人も少なくありません。
我が家でもいわしの味は好きだけど骨がちょっと苦手、という家族がいます。
いわしの骨まで丸ごと食べられるように、圧力鍋で調理することが多いのですが、赤ちゃんにはこの調理法は向きません。
身を開いてある程度骨を取り除き、ほぐす際にさらに細かい骨を取り除いてから与えるようにしましょう。
いわしはしっかり加熱してから
赤ちゃんにいわしを与える際には、しっかりと加熱したものを与えるようにしましょう。
いわしに限らず、赤ちゃんに食べさせる食材は加熱することが基本です。
いわしの調理法は、
- 塩焼き
- 煮付け
- フライ
- つみれ
などが一般的です。どれも加熱調理をしたものですが、赤ちゃんの離乳食としては不向きです。
初めていわしを赤ちゃんに食べさせるなら、素材のそのものの味を知ってもらうために、素焼きにしたいわしをほぐして与えるのがおすすめですよ。
いわしは赤ちゃんの離乳食に向いている!
小骨が多く傷みやすいなど、デメリットが多いような感じがするいわしですが、実はいわしは赤ちゃんの離乳食にはぴったりの食材なのです。
その理由として挙げられるのは、栄養価が豊富だということです。
いわしには次の栄養が含まれています。
- ビタミンB群
- ビタミンD
- カルシウム
- マグネシウム
- リン
- EPA
- DHA
いわしには野菜からは摂取しにくい栄養が多く含まれているとされていて、赤ちゃんにとってもうれしい栄養がたっぷりです。
さらに注目すべきはEPAとDHAです。
- EPA・・・血流を促進する効果が期待されている
- DHA・・・脳を活性化させ、記憶力をアップさせる効果が期待されている
栄養が豊富ないわしですが、意外と脂も多いので与えすぎは禁物です。
野菜などと組み合わせて与えるようにしましょう。
簡単!おいしい!いわしの離乳食レシピ2選
骨が多く下処理が難しそうないわしですが、離乳食に向いていると聞けば積極的に食べさせてあげたいですよね。
ここでは簡単に作ることができるレシピを2つ紹介します。
参考にしてみてくださいね。
いわしご飯
○材料(赤ちゃん1人分)
軟飯・・・50g~80g
いわし・・・20g
小松菜・・・1枚
○作り方
1.いわしはある程度骨を取り除き、分量外のお湯でゆでておきます。
2.ゆであがったいわしをほぐし、さらに細かい骨を取り除いておきましょう。
3.小松菜も柔らかくなるまでゆで、細かくカットして水気をしっかり切っておきます。
4.軟飯にほぐしたいわしと小松菜を混ぜ合わせたら完成です。
つみれ汁
○材料(作りやすい量)
いわし(正味)・・・150g
ネギ・・・10cm
片栗粉・・・大さじ1杯
だし汁・・・300ml
ニンジン・・・5cm
ホウレンソウ・・・1束
○作り方
1.いわしは骨と皮を取り除き、すり鉢ですってすり身にしておきます。
2.ネギはみじん切りにし、耐熱容器に入れて少量の水を加えてレンジで40秒から1分ほど加熱します。
3.いわしのすり身にネギと片栗粉を加えてよく混ぜます。
4.鍋にお湯を沸かし、丸く形成したすり身を落としてゆで上げます。
5.ニンジンとホウレンソウは柔らかくなるまでゆで、ニンジンは7mmほどの角切りに、ホウレンソウは食べやすい大きさに切っておきます。
6.だし汁を鍋で沸かし、軽く沸騰したらつみれと野菜を加えてひと煮立ちさせたら完成です。
いわしを離乳食に積極的に取り入れよう
いわしは栄養が豊富なので、赤ちゃんが9か月を過ぎて離乳食がスムーズに進んでいるなら積極的に取り入れたい食材です。
赤ちゃんにいわしを与えるときには、
- 新鮮ないわしを与える
- 小骨に気を付ける
- しっかり加熱して与える
この3つのことに気を付けるようにしましょう。
我が子は、つみれよりもほぐしたいわしのほうが好みだったようで、いわしご飯がたびたび登場していました。
2歳を過ぎてからは、圧力鍋で骨まで軟らかくなったいわしを食べられるようになりましたよ。
いわしが旬を迎える時期には、大人と一緒においしいいわしを味わわせてあげてくださいね。