赤ちゃんはいつも良い匂いがする、そんなイメージがありまよね。
そんな赤ちゃんの耳が臭いと、戸惑うママ達はとても多いはずです。
そこで今回は、赤ちゃんの
耳が臭いことについての3つのポイントをお伝えします。
・赤ちゃんの耳が臭い4つの原因と5つの注意点
・赤ちゃんの耳が臭いときには何科に掛かれば良い?
・赤ちゃんの耳のホームケア4つのポイント
赤ちゃんの耳が臭いと、耳掃除の仕方がいけなかったかな?それとも病気かな?と不安になってしまいがちです。
ですが、何が原因で臭うのか、何に注意すればいいのかを知ることで焦らず冷静になれますよね。
目次
赤ちゃんの耳が臭い4つの原因
赤ちゃんは耳に限らず臭いことが無いように思えますが、赤ちゃんだって人間です。
時には臭いときもあるんですよ。
ママ達の中には、赤ちゃんの耳が納豆のような臭いがしたり、すっぱい臭いがしたりと感じることがあるようです。
赤ちゃんの耳から色んな臭いがするようですが、赤ちゃんの耳が臭くなることにはいくつかの原因があります。
①耳垢が溜まっている
②ミルクやおっぱいが流れて入っている
③蒸れている
④病気
赤ちゃんの耳が臭いときには、上記のような4つの原因が挙げられます。
耳垢が溜まっている
赤ちゃんの耳掃除は大人のように耳かきを使用する必要はありません。
また耳自体に自浄作用があるため、本来であれば耳垢は自然に出てくることが多く、耳掃除自体が必要なものではありません。
ですが、中には、間違った耳掃除の仕方や、自浄作用が上手く働かなかったなどで耳垢が溜まってしまうことがあります。
耳垢がたくさん溜まっていると、やはり臭いの原因となってしまいます。
ミルクやおっぱいを飲む赤ちゃんは吐き戻しをすることがありますよね。
吐き戻しミルクやおっぱいが耳の中に流れて入ってしまうとあとから臭いの原因となります。
また添い乳をしている場合には寝ながら飲む為、飲みこぼれたり、吐き戻しやすいのでより注意が必要です。
蒸れている
赤ちゃんによっては向き癖があるため、寝ている時にいつも片側に耳ばかりがお布団と密着するために、季節によっては蒸れてしまうことがあります。
いつも同じ方向を向く癖がある赤ちゃんの場合には、そっと頭の向きを変えてあげましょう。
耳の片方だけが臭い時には、向き癖による蒸れの可能性があるので寝ている時の頭の向きを確認してみましょう。
病気
耳の病気では、耳が臭くなることがあります。
耳が臭くなるという症状があり、赤ちゃんがなりやすい耳の病気は以下のものがあります。
①外耳道炎
私達がよくいう「外耳炎」とは正しくは外耳道炎といいます。
外耳道炎は発熱、耳だれ、耳の痛みが症状として出ます。
外耳道に水が入る、間違った耳掃除、湿疹などによって外耳道に炎症が起きている状態です。
炎症が起きた部分が化膿すると膿がでたりします。
②中耳炎
中耳炎には「急性中耳炎」と「滲出性中耳炎」の2つにわけることができます。
急性中耳炎は風邪を引いた後になることが多いです。
風邪を引いた時の細菌やウイルスが鼻やのどから耳に入ってしまうことで急性中耳炎になってしまうのです。
中耳に膿が溜まる、耳を痛がる、38℃以上の発熱が出る、といった症状が出ます。
炎症がひどくなると、増えた膿が鼓膜を破り、耳だれとして出てきます。
滲出性中耳炎は風邪などを引いた後に、中耳の中に水が溜まっている状態です。
また急性中耳炎の後に滲出性中耳炎になることもあります。
急性中耳炎のように発熱や激しい痛みはありませんが、耳が聞こえにくくなります。
赤ちゃんの耳が臭い時5つの注意点
赤ちゃんの耳が臭い時に心配なのが病気ではないか、という点です。
そこで耳が臭くて病気を疑う時には、チェックして欲しい点がいくつかあります。
①痒そうな素振りしていないか
②耳だれがでていないか
③発熱していないか
④鼻水が出ていないか
⑤機嫌が悪くないか
①痒そうな素振りをしていないか
頭を振ったり、耳を触る、触ろうとする素振りをしていなか、よく観察してみてください。
またかゆみから耳のまわりを掻く仕草をすることもあります。
赤ちゃんは耳が痛い時にも、痒い時と同じような素振りを見せます。
耳を気にするような素振りをしていないかよく見てみましょう。
②耳だれがでていないか
赤ちゃんの耳垢は基本的に湿ったタイプの耳垢です。
成長するにつれ乾燥した耳垢に変わっていくことが多いです。
湿ったタイプの耳垢と耳だれは区別がつきにくいように思えますが、白や黄色のようなどろっとしたものが出ている時には耳だれだと思ってください。
もしもどちらか分からない時には、病院に掛かる方が安心出来ますよ。
③発熱していないか
赤ちゃんに関わらず、赤ちゃんから幼児までの子どもは風邪などを引いたあとに中耳炎になることがあります。
また中耳炎や外耳道炎になっている時にも発熱することがあります。
④鼻水が出ていないか
鼻水がでていると、のどや鼻から細菌やウイルスが耳に入ってしまうことがあります。
耳に菌などが入ると中耳炎になってしまうことがあります。
赤ちゃんのうちは上手に鼻水をかめないので注意が必要です。
⑤機嫌が悪くないか
赤ちゃんはまだ上手に話すことができません。
あやしても泣きやまない、機嫌が悪いなど赤ちゃんの様子がいつもと違う時には、周りが気づいていないだけで病気になっていることもあります。
注意深く観察してみましょう。
赤ちゃんの耳が臭い時は何科を受診する?
赤ちゃんの耳が臭いときには、何科に掛かればいいのか悩むママ達もいることでしょう。
基本的、耳の処置は耳鼻科に掛かるのが良いでしょう。
小児科では耳の中まではみることが難しいためです。
耳鼻科、耳鼻咽喉科に掛かるようにしましょう。
赤ちゃんの耳のホームケア4つのポイント
耳掃除は基本的に毎日行う必要はありません。
耳には自浄作用があり、しゃべったり、ご飯を食べたり、赤ちゃんの場合はおっぱいやミルクを飲んだりすることで顎が動き、耳の中の耳垢が自動的に排出される働きがあるからです。
赤ちゃんの耳のホームケアは以下の様に行いましょう。
①赤ちゃんには耳かきを使用しない
②お風呂上がりはタオルで耳の穴の周りと耳の外を拭く
③綿棒での耳掃除は1週間に1回程度で十分
④耳垢が溜まっていて取れない時は耳鼻科を受診する
赤ちゃんの耳掃除では、大人と同じように耳かきをしようすると耳の中を傷つけてしまうことがあります。
赤ちゃんの内は耳かきはしなくても大丈夫です。
お風呂上がりは、タオルで耳の穴の周りと耳を拭く程度で毎日のケアは十分です。
もしもお風呂で耳の中に水が入ってしまったというときでも無理に綿棒を使用しなくても大丈夫です。
耳の中の水は、基本的に自然に蒸発してなくなります。
気になる時は水が入った方の耳を下側に向けて寝かせてあげましょう。
綿棒を使用しての耳掃除は1週間に1回程度で十分とされています。
赤ちゃんに使用する綿棒はベビー綿棒を選びましょう。
耳の中に入れるのは綿棒の先から1cm程度までにし、深く入れすぎないように注意しましょう。
また赤ちゃんは急に動く事がある為、頭はきちんと固定してから行いましょう。
耳垢が溜まっているとつい全部取りたいと思ってしまいますが、耳の中は傷つきやすいので決して無理に取り過ぎないようにしましょう。
とりきれない耳垢があるときには耳鼻科を受診しましょう。
赤ちゃんの耳垢について
赤ちゃんの耳垢は大人と違うこともあるので知らないと驚いてしまうこともあります。
赤ちゃんの耳垢の色
赤ちゃんの耳垢の色は通常黄色~茶色が普通の耳垢です。
ですが時には黒い耳垢がでることがあります。
黒い耳垢は「胎児の時の耳垢」です。
お腹の中にいた頃、羊水が耳に入り耳垢となり、生まれてから黒っぽい耳垢としてでてくることがあるのです。
とくにこの黒い耳垢は新生児期に多いので生まれて数ヵ月は黒い耳垢が出てくることがあります。
成長するにつれて黄色や茶色ぽい耳垢に変わるので心配はありません。
耳垢が湿っている
赤ちゃんの耳垢は基本的に湿っているのです。
耳垢には湿っているタイプと乾燥しているタイプの2つに分けられます。
赤ちゃんの場合は基本的に湿っている耳垢になります。
そして成長するにつれ1歳前後から乾燥した耳垢に変わっていきます。
赤ちゃんの耳からかさぶたが出て来たときには?
赤ちゃんの耳からかさぶたが出て来た時には、以下のような事が考えられます。
①耳の中が傷つき、かさぶたが出来ていた
②耳の中に湿疹ができていた
③外耳炎・中耳炎になっている、なっていた
④かさぶたではなく、耳垢である
赤ちゃんの耳からかさぶたがでてきた場合には、病院の受診が必要なのが①、②、③です。
耳の中は傷つきやすいので、間違った耳かき方法などで簡単に傷が付いてしまいます。
また赤ちゃんは湿疹が出来やすく、顔の湿疹が広がって耳にできることもあります。
耳の中だけに湿疹ができることはあまり無いので顔や体に湿疹が出来ている場合には耳にまで広がっていないかよく見てみましょう。
外耳炎、中耳炎になっている、あるいは、なっていたが治った場合にもかさぶたができることがあります。
治っている場合には問題ありませんが、現在進行中の場合には耳鼻科を受診するようにしましょう。
赤ちゃんの耳垢は新陳代謝が活発なため、大きな耳垢が出てくることがあります。
また新生児期などは羊水のまざった黒っぽい耳垢がでてくることもあります。
出て来たものがかざぶたなのか、耳垢ではないかよく見てみましょう。
心配な場合には、耳鼻科に受診しても良いでしょう。
まとめ
赤ちゃんの耳が臭い時には、何が原因で臭いのか知る必要があります。
耳の中はデリケートで傷つきやすいため、間違ったホームケアによっては耳が傷つくこともあります。
まずは正しいホームケアを行うこと、何が原因で臭いのかを知りましょう。
耳だれが出ている、痒そうな素振りをしている、熱があるなどといった症状がある場合には耳の中で炎症が起きている可能性があります。
耳鼻科を受診するようにしましょう。
「耳が臭い」というだけでは耳鼻科に掛かるのはちょっと、と思うかもしれませんが、耳鼻科では医療行為として耳垢の除去を行っています。
不安な時には、医師に相談し、受診するようにしましょう。