出産が近づくと、楽しみな気持ちと出産への恐怖や不安も大きくなる時期ですよね。
特に陣痛は、出産を体験した人の話を聞くと、
「想像を超える痛みだった」
「産むより陣痛のほうが痛かった」
なんてちょっと不安になるような話が出てきます。
陣痛の痛みに関する不安もありますが、
「陣痛の始まり方ってどんななんだろう」
「陣痛の始まり方には何かサインがある?」
「陣痛の始まりに気づかなかったらどうしよう」
といった心配もあるのではないでしょうか。
陣痛の始まり方は個人差がありますが、
・腰痛を感じることがある
・おしるしがある
・破水する
・前駆陣痛がある
といった前触れがあることもあります。
陣痛がどんなふうに進むのか、陣痛の基本的なことと併せて陣痛の始まり方について学んでおきましょう。
私も陣痛の始まり方と進み方を知っておいたことで、安心して出産に臨むことができましたよ。
目次
陣痛の始まり方ってどんな感じ?
「陣痛が始まったことに気づかなかったらどうしよう」
と不安を感じている人もいると思います。
私も陣痛がくるまではそう思っていました。
陣痛の始まり方がわかれば、そんな不安も軽減することができますよね!
ここでは陣痛の始まり方について詳しく見ていきましょう!
陣痛の始まり方は人それぞれ
陣痛の始まり方には決まりがなく、妊婦さんの数だけ始まり方があるといってもいいかもしれません。
・お腹の張りが気になる
・なんとなくいつもと違う痛みがあるような気がする
・お腹がずいぶん下がっている
・股関節に痛みがある
このような様子が見られたら、陣痛が近づいているサインです。
なんとなくお腹に違和感があるという人もいますが、本格的な痛みから陣痛が始まることもあります。
特にもともと痛みに強い人は、弱い下腹部痛を感じないことも。
予定日が近くなったら、いつ陣痛がきてもいいように、準備だけはしっかりと行っておくと安心ですね。
腰痛を感じることも
陣痛の始まり方は人それぞれですが、お腹の違和感と併せて腰痛を感じる人もいるようです。
私の場合ですが、
腰痛
↓
生理痛のような痛み
↓
下痢のような痛み
↓
不規則なお腹の張りと痛み
↓
規則的な痛み
といったような始まり方でした。腰痛を感じたことで
「いつもとなんとなく違うな。陣痛がくるかもな」
と心構えをすることができました。
いつもの腰痛とは違うと思ったら、陣痛がくるかもしれないと思っておくといいですね。
陣痛の3つの始まり方
陣痛の始まり方は人それぞれですが、
1. おしるし
2. 破水
3. 前駆陣痛
といった前触れがあることもあります。
すべての人にあらわれるサインではありませんが、上記の3つのサインがあらわれると本格的な陣痛が始まるまであと少しといっていいでしょう。
ここでは3つのサインについて詳しく紹介しますね。
おしるしがあれば10日以内に陣痛!
おしるしとは、出産前に出るおりものの一種です。
子宮の収縮が起こると赤ちゃんを包んでいる『卵膜』が剥がれ、出血が起こることがあります。
子宮口を塞いでいた『粘液栓』も剥がれ落ち、粘液に出血が混ざって体外に出るものをおしるしと呼んでいます。
おしるしの特徴は、
・粘り気のあるピンク色のおりもの
・出血量は個人差がある
・何回か出ることもある
といったことが挙げられます。
おしるしがある人とない人がいて、なくても全く問題はありません。
私は出産前日の朝におしるしがあり、24時間以内に出産しましたよ。
破水から始まることもある!
陣痛が始まる前に破水をするケースもあります。
破水をすると数分から数時間以内に陣痛が起こることがほとんどで、お産の進みも早いことが多いです。
破水も、
・大量に出るケース
・ちょろちょろと出続けるケース
などがあり、ちょろちょろと出続けるケースでは尿漏れと間違えてしまうことも。
破水していても陣痛がなかなかこないと、赤ちゃんの状態が悪くなってしまいます。
破水があったら陣痛が始まっていなくても、すぐに産院に連絡をしましょう。
前駆陣痛が増えてきたら本陣痛はもうすぐ!
前駆陣痛も、感じる人とそうでない人がいます。
前駆陣痛は本陣痛のように、何分間隔といった規則的な痛みではありません。
前駆陣痛の場合、痛みがどんどん強くなるということもありません。
本陣痛なのか前駆陣痛なのかわからないというときは、痛みがあってから次の痛みがくるまでの時間を測ってみてください。
規則的に痛みがやってくるようなら本陣痛です。
感覚がバラバラで痛みが強くなるようなこともなければ、前駆陣痛と考えていいでしょう。
不安を感じているときは、産院に連絡して診察してもらってもいいかもしれませんね。
陣痛が始まったばかりのときの間隔や痛みは?
陣痛について気になることといえば、
・始まったばかりのときはどのくらいの間隔なの?
・初めはあんまり痛くないの?
といったことですよね。
私も陣痛に気づかなかったらどうしようと思っていましたが、気付かないほどの痛みということはないのでご安心を!
ここでは陣痛が始まったばかりのときの間隔と痛みについて見ていきましょう。
陣痛が始まったばかりは痛みを感じないことも
本陣痛が始まったとしても、始まったばかりのときはほとんど痛みを感じない人も少なくありません。
私も陣痛だと気がついたときはそれなりの痛みを感じていて、
「なんか痛い!陣痛かも!時間を測ろう!」
とすぐに分かったくらいです。
陣痛が始まったばかりのときは、
・下腹部がシクシクする
・下痢のときのような痛み
・生理痛に似た痛み
・お腹が張っている
といった痛みが特徴で、お腹を抱えるほどの痛みではないという人が多いです。
強い痛みを感じた時にはすでに陣痛が進んでいた、ということもありますよ。
20~15分間隔から徐々に短く
陣痛の間隔は、始まったばかりのときは20分から15分間隔程度でしょう。
しかしこのくらいの間隔があるときは前の項目で触れたように、痛みもまだ強くはありません。
痛みの長さも数十秒程度です。産院からは、
「痛みの間隔が15分くらいになったら連絡するように」
といわれている人がほとんどではないでしょうか。
15分間隔から10分、7分、5分と徐々に短くなり、出産となります。
規則的な痛みがあれば陣痛!産院に連絡を!
陣痛の痛みが弱い場合でも、規則的な痛みがある場合は本陣痛といっていいでしょう。
前の項目で前駆陣痛について触れましたが、痛みが弱いから前駆陣痛だと思っていたら本陣痛だった、ということもあります。
前駆陣痛だと決めつけずに、痛みがある場合は必ず時間を測って何分感覚なのかをきちんと把握しておくことが大切ですよ。
15分間隔になっていたら産院に連絡しましょう。
陣痛ってどんな始まり方をしてどう進む?
陣痛の始まり方のサインや痛み・間隔については前の項目で紹介しました。
陣痛は
1. 分娩第1期
2. 分娩第2期
3. 分娩第3期
というように、3つに分けられています。
陣痛の始まり方から赤ちゃんが産まれるまでの流れについても知っておくと安心ですね。
分娩第1期
分娩第1期は、陣痛が始まってすぐから子宮口が全開になるまでを指しています。
子宮口が最大の10cmになって初めて赤ちゃんが出てくる準備が整ったことになり、これまでは陣痛の痛みに耐え続けなければいけません。
分娩第1期はさらに
・潜伏期
・加速期
・極期
・減速期
の4つに分けられています。
<潜伏期>
・子宮口が2.5cmになるまでの期間
・陣痛は20分から10分間隔
・痛みは耐えられる程度
・痛みの長さは10秒程度
<加速期>
・子宮口が2.5cmから4cmになるまでの期間
・陣痛の間隔は5分から7分おき
・痛みは徐々に強くなっていく
・痛みの長さは30秒から90秒程度
<極期>
・子宮口が全開に向けて急速に開く
・陣痛の間隔は3分ほど
・痛みはピークに
・痛みの長さは90秒程度
<減速期>
・子宮口が10cm程度の全開に
・陣痛は1分から2分間隔
・耐え難いほどの痛みに
・痛みの長さは90秒程度
分娩第2期
分娩第1期が減速期になり、子宮口が全開になるといよいよ出産です。
分娩第2期は、子宮口が全開になってから赤ちゃんが出てくるまでの期間を指します。
分娩第2期に入ったら分娩台に移動します。
赤ちゃんはお腹の中から骨盤の間に入り、ゆっくりと旋回しながら産道を降りてきます。
分娩第3期
分娩第3期は赤ちゃんが産まれてから胎盤が出るまでのことをいいます。
子宮の収縮が始まり、出産後30分程度で胎盤が剥がれ落ち体外に出ます。
胎盤が外に出て初めて出産を終えたといえます。
陣痛の始まり方は初産と経産婦で違いはある?
陣痛の始まり方や仕組みについて紹介してきましたが、もうひとつ気になるのは、
「初産と経産婦では陣痛の始まり方に違いはあるの?」
ということですね。
経産婦だとお産の進みが速いとか、初産だと痛みを感じにくいのでは、とかいわれますが、実際はどうなんでしょう。
気になるところですよね。
ここでは陣痛の始まり方に初産と経産婦で違いがあるのか紹介します。
陣痛の始まり方に差はない
初産でも経産婦でも、陣痛の始まり方に違いはありません。
初めの項目で紹介したように、陣痛の始まり方は人それぞれです。
痛みがある場合もありますし、ほとんど痛みを感じずに本格的な陣痛がきたという人もいます。
これは初産でも経産婦でもどちらにも言えることです。
経産婦でも1人目の陣痛よりも2人目のほうが痛みが強かったという人もいます。
すべてのお産にまったく同じものはないと考えておくといいですね。
初産の場合お産が急激に進むケースは少ない
初産の場合、陣痛が始まってから10分間隔程度になっても、急激に陣痛が進むケースは少ないといわれています。
初産の場合は陣痛の間隔が10分を切ったら産院に行くようにしましょう。
ただし、初産だからといって油断は禁物です。
初産でもあっという間に産まれたということもあります。
陣痛が始まったらいつでも病院に行けるようにしておきましょう。
経産婦は陣痛の間隔が広いうちに病院へ!
一方経産婦の場合、陣痛が始まってから出産までが速い傾向にあります。
陣痛が始まったと思ったらすでに3分間隔だった、なんてことも珍しくありません。
経産婦は陣痛が始まったと思ったらなるべく早く病院に行くことをおすすめします。
まとめ
陣痛の始まり方は人それぞれ!
・腰痛がある
・生理痛のような痛みがある
・下痢のときの痛みに似ている
・お腹が張る
・おしるしがある
・前駆陣痛がある
・股関節が痛い
など、いろいろな様子が見られます。
ここで紹介したのはごく一部で、別の痛みが起こるケースもあります。
もちろんこういった症状がなくても陣痛が起こることもありますから、陣痛の始まり方にこだわる必要はありません。
「こんな始まり方をすることもあるんだ」
というくらいに考えておくといいですね。
陣痛が始まってから赤ちゃんが産まれるまで数時間の場合もありますし、数日かかる場合もあります。
陣痛は赤ちゃんも一緒に頑張っています!
あまり不安を感じずに、陣痛がくるのをゆったりとした気持ちで待ちましょう。