ちょっとしたお出かけや、上の子どもの保育園や幼稚園の送り迎えなど、自転車が主な移動手段だという人は少なくありません。
私が住む地域は車社会なのですが、保育園や幼稚園の送り迎えで自転車を使っている人はたくさんいます。
自転車を使っているお母さんたちは、下の子が生まれると
「しばらく自転車に乗れない」
「赤ちゃんはいつから自転車に乗せていいのかわからない」
「おんぶなら大丈夫なの?」
といった疑問や不安の声を聞いたことがありました。
赤ちゃんはいつから自転車に乗せてもいいのか、迷ってしまいますよね。
実は赤ちゃんはいつから自転車に乗ってもいいかということは、法律で明確にはされていません。
・赤ちゃんのうちはおんぶで!
・しっかり座れるようになったらチャイルドシートに!
・ヘルメットの着用は必須!
などなど、赤ちゃんをいつから自転車に乗せるかは、自己判断が大きいようです。
みんなはいつから赤ちゃんと一緒に自転車に乗っているのか、どんなことに気をつけたらいいのかなど、『赤ちゃんと自転車』に関する気になることを徹底調査してみました!
目次
赤ちゃんはいつから自転車に乗れる?
赤ちゃんと一緒に自転車に乗れるようになれば移動距離も伸び、お出かけも楽になると感じる人も多いですよね。
冒頭でも紹介したように、赤ちゃんをいつから自転車に乗せるのかは、自己責任・自己判断が大きなポイントとなります。
チャイルドシートは1歳頃からOK
メーカーにもよりますが、自転車用のチャイルドシートは1歳前後から乗せられるものがあります。
1歳頃から自転車に乗せたい場合は、
・背中から頭までホールドされているもの
・安定感があるもの
こういった商品を選ぶと安心です。
安心・安全な商品を選び、赤ちゃんがしっかり座れるようになった10か月頃を目安にチャイルドシートを使って自転車デビューしてみましょう!
ヘルメットが被れることも条件
赤ちゃんを自転車に乗せるには、いくつかの条件があります。
- 腰がしっかり据わっているか
- ヘルメットが被れるか
- シートベルトを嫌がらないか
赤ちゃんの成長に合わせて自転車に乗せるかを判断しましょう。
特に大切なのはヘルメットの着用です。
安全のためにヘルメットを被らせてあげるのも親の務め。
いつから自転車に乗せるかは、赤ちゃんがヘルメットを被っていられるかということも条件のひとつに加えてみてくださいね。
乳児は抱っこ?それともおんぶ?
1歳未満の赤ちゃんは、まだ自転車用のチャイルドシートに乗せるのも不安ですよね。
「おんぶや抱っこ紐で自転車に乗っちゃダメなの?」
「おんぶなら大丈夫でしょ!」
などなど、おんぶや抱っこで自転車に乗ってもいいのか迷ってしまいますよね。
2015年の道路交通法の法改正により、自転車の乗り方にも少しだけ変更がありました。
小さな子供を大人が運転する自転車に乗せることも、注意点が盛り込まれています。
法律をしっかり把握したうえで、安全に自転車に乗れるのが一番です。
道路交通法では乳児はおんぶOK!
2015年に法改正された道路交通法では、
乗用人数
原則として運転者以外の人を乗せることはできませんが、次の場合は幼児を同乗させることができます。
一般の自転車
16歳以上の運転者は、幼児用座席を設けた自転車に6歳未満の幼児を1人に限り乗車させることができます。
さらに運転者は幼児1人を子守バンド等で背負って運転できます。幼児2人同乗用自転車
16歳以上の運転者は、幼児2人を同乗させることができる特別の構造又は装置を有する自転車(幼児2人同乗用自転車)に6歳未満の幼児2人を乗車させることができます。
幼児2人を乗車させた場合、運転者は幼児を背負って運転することはできません(引用:警視庁|自転車の交通ルールより)
とあります。ここでのポイントは
- 乳児はおんぶOK
- 子どもを2人乗せる場合はおんぶNG
ということになりますね。
赤ちゃん1人ならおんぶで乗ってもよい、ということになりますね。
首がすわっておんぶができるようになった5か月頃を目安に、おんぶでの自転車デビューをしてみるといいでしょう。
おんぶで自転車に乗れるのはいつまで?
赤ちゃんをおんぶして自転車に乗っていいのは、一般的には
『おんぶ紐を使ってもいい年齢まで』
とされています。
メーカーにもよりますが、おんぶ紐は何歳までというより何kgまでという表示をしていることのほうが多いですよね。
おんぶ紐の人気メーカー『エルゴ』だと、20kgまでとされていました。
体重は個人差が大きいですが、平均体重だと
<男の子>
・5歳・・・18.9kg
・6歳・・・21.8kg
<女の子>
・5歳・・・18.4kg
・6歳・・・21.3kg
というデータがあります。
これを見ると、おんぶ紐は5~6歳までOKということですね。
でも5~6歳って結構大きい・・・。
もうおんぶをする年齢ではないですよね。
おんぶで自転車に乗るのは、『一般的におんぶが必要な2歳頃まで』という認識が合っているかと思います。
抱っこで自転車は違反なの?
首が座らない赤ちゃんはおんぶすることはできません。
抱っこ紐を使って抱っこをした状態で自転車に乗るのは違反なのでしょうか。
赤ちゃんを抱っこして自転車に乗ることは、道路交通法では明確に禁止されていることではありません。
しかし前の項目で引用した部分では、
『子守バンド等で背負って』
とありますね。
これを見ると、抱っこでの自転車はおすすめできないということでしょう。
抱っこで自転車がNGなのは、
・前が見えづらい
・バランスを崩しやすい
・赤ちゃんの足や手が運転の妨げになりやすい
などが挙げられます。
また次の自治体では、赤ちゃんはおんぶで自転車に乗ることがしっかりと定められています。
・東京都
・千葉県
・神奈川県
・埼玉県
上記の地域のほかにも、はっきりとNGとされているところもあるので、お住まいの地域のルールを確認しましょう。
おんぶでの自転車で気を付けたい3つのこと
赤ちゃんは首が座り、体つきもある程度しっかりしたらおんぶで自転車に乗ることができます。
しかしおんぶでの自転車は、リスクがあることを知っておくことも大切です。
赤ちゃんをおんぶして自転車に乗ることで、
- おんぶ紐が車輪に絡まるかもしれない
- バランスを崩して転倒するかもしれない
- おんぶ紐から赤ちゃんが滑り落ちるかもしれない
こういったリスクを最小限に抑えるために、次の3つのことに気を付けて自転車に乗るようにしましょう。
赤ちゃんを体にしっかり密着させる!
普段のおんぶは、赤ちゃんが窮屈に感じないようにゆとりを持っているという人も多いでしょう。
私も寝かしつけの時などは寝かせやすいように、ゆるゆるでおんぶしていました。
赤ちゃんをおんぶして自転車に乗るときは、これは絶対にNG!
・苦しくない程度にしっかりベルトを締める
・赤ちゃんとお母さんの体を密着させる
赤ちゃんが滑り落ちることのないように、おんぶ紐を正しく使うことが大切です。
紐が垂れないように注意!
赤ちゃんとお母さんの体をしっかり密着させると、ベルトや肩紐などが長く余ってしまうこともあるかもしれませんね。
普段はつい紐をだらーんと垂らしたまま、という人は要注意!
この紐が自転車に絡まって大事故になってしまうかもしれません。
余ったベルトや紐はコンパクトにまとめて収納してから自転車に乗りましょう。
スピードの出しすぎはNG!
自転車に乗ると、ついいつもの調子でスピードを出してしまうこともあるでしょう。
予定の時間に間に合わなくてスピードアップ!
なんてこともあるかもしれません。
赤ちゃんをおんぶして自転車に乗ることは、ひとりで乗るよりもバランスを崩しやすい状態です。
普段よりもゆっくり運転するように心がけましょう。
特に電動アシスト自転車に乗っている場合は、スピードが出やすいです。
より気を付けて運転してくださいね。
チャイルドシートで自転車に一緒に乗っていいのは何歳まで?
赤ちゃんはおんぶをすれば自転車に乗れると知って、安心している人も多いと思います。
赤ちゃんが成長し、自分でしっかり座れるようになったらチャイルドシートにチェンジしましょう。
ここでは自転車のチャイルドシートについて詳しく見ていきましょう。
自転車の前に乗せる場合
子どもを自転車の前に乗せる場合、
・身長・・・100cm未満
・体重・・・15kg未満
となっています。
お子さんが上記よりも大きくなった場合は、自転車の後ろに乗せるようにしましょう。
これよりも大きな子どもの自転車の前に乗せると、
・バランスが崩れやすくなる
・転倒のリスクが高まる
といった危険があります。3~4歳になれば、上記の身長・体重になる子が多いです。
お子さんの成長に合わせて、後ろに乗せるようにしましょう。
自転車の後ろに乗せる場合
子どもの自転車の後ろに乗せる場合は、
・法律では6歳未満
・メーカーでは身長115cm以下、体重22kg以下
となっています。
6歳未満までは自転車の後ろに乗せてもいいということになっていますね。
6歳未満だと、幼稚園や保育園の年長さんは6歳の誕生日が来たらNG・・・ということになってしまいますね。
これは困った!という人もいるかもしれませんが、小学生の練習でしっかり歩くことを身につけるいい機会ととらえてみてはいかがでしょう。
赤ちゃんと乗る自転車選び3つのポイント
赤ちゃんと一緒に自転車に乗ることを考えたら、
・安全性の高いもの
・安定感のあるもの
・信頼できるメーカーのもの
などがあげられるのではないでしょうか。
どんな基準で選べばいいか迷っている、という人のために、赤ちゃんと乗る自転車選びは、
- 子どもと乗ることを想定した自転車を!
- 安すぎる自転車はおすすめできない!
- 備品にもこだわろう!
この3つのポイントを押さえて購入するようにしてくださいね。
子どもと一緒に乗ることを想定した自転車を選ぼう!
自転車には、
・ママチャリ
・マウンテンバイク
・折りたたみ自転車
などいろいろなタイプがありますよね。
おすすめなのは、子どもと一緒に乗ることを想定して作られている自転車を選ぶということです。
ある程度の重みにも耐えられ、バランスもとりやすい構造になっています。
自転車を停めるときのスタンドも、片足ではなく両足のものがおすすめ。
特に将来的に子ども2人を乗せることを想定しているなら、少し高くても子どもを安心して乗せられる自転車を選ぶことが好ましいです。
安すぎる自転車は安全面で不安も!
最近はネットでも低価格で自転車を購入することができるようになりましたよね。
私もネットショッピングをよく利用しますが、自転車も送料込みでかなり安いものがあるので驚きました。
子どもを乗せる自転車は、あまりにも安すぎるものはおすすめできません。
その理由としては、
・部品も安いものを使っている
・安全チェックが少なくなる
などが挙げられます。
すべての低価格自転車が装とは言い切れませんが、安いものにはやはり理由があるのです。
大事な命を乗せて走る自転車ですから、できるだけ安全性の高いものを選びましょう。
チャイルドシートなど備品もこだわりたい!
自転車だけでなく、赤ちゃんを乗せるチャイルドシートなどの備品にもこだわりたいところです。
・ホールド感はあるか
・ベルトは細かい調整ができるか
・足を置くところは安定しているか
などなど、赤ちゃんが乗りやすく乗せやすいものを選ぶといいでしょう。
またヘルメットもしっかり用意してくださいね!
赤ちゃんをいつから自転車に乗せるかは赤ちゃん次第
ここまで、赤ちゃんをいつから自転車に乗せていいか、ということについて紹介してきました。
最後はやはり赤ちゃん次第ではないでしょうか。
・自転車におとなしく乗っていられるか
・ヘルメットを被れるか
・ある程度大人の言うことを理解しているか
この3点を基準に、いつから赤ちゃんを自転車に乗せるか判断してくださいね。
自転車におとなしく乗っていられることは最大の条件!
赤ちゃんを自転車に乗せるときは、やはりおとなしく乗っていられることが条件です。
おんぶでもチャイルドシートでも、赤ちゃんが自転車に乗るのを嫌がって暴れてしまうととても危険です。
赤ちゃんが泣いて暴れることが多い場合は、もうしばらく自転車に乗るのを遅らせたほうがいいかもしれませんね。
ヘルメットは必須!
前の項目でも触れましたが、子どもの安全を守るためにヘルメットを被らせることは親の義務です。
これはおんぶで自転車に乗るときにも適応されます。
1歳未満の赤ちゃんがおんぶで自転車に乗るときは、年齢に合ったヘルメットを被らせてあげましょう。
ヘルメットを被るのを嫌がったり、苦しそうにしたりする場合は、まだ自転車は早いかもしれませんよ。
ある程度大人の言うことを理解することも大切なポイント
おんぶのときにはまだいいのですが、チャイルドシートに乗せる場合はとても大切なことです。
・自転車に乗っているときは立ち上がらない
・ヘルメットをしっかり被る
・手や足を外に出さない
・暴れない
などなど。特に子どもを自転車の後ろに乗せる場合、姿が見えないと不安ですよね。
ある程度大人の言うことが理解でき、約束を守れるようになってから乗せるほうが安心です。
まとめ
赤ちゃんをいつから自転車に乗せてもいいのか迷っている人も多いでしょう。
・首が座ればおんぶで乗れる
・抱っこひもはNG
・チャイルドシートは1歳頃から
というように、赤ちゃんはおんぶなら乳児から、チャイルドシートなら1歳頃を目安に乗れることがわかりました。
しかしこれはあくまで目安。
赤ちゃんの成長に合わせて、最後は親が判断することになります。
2015年には道路交通法が改正され、自転車の乗り方のルールも明確になっています。
赤ちゃんの安全のためにも法律をしっかり守って乗ることが大切です。
私は娘と一緒に自転車に乗ることはありませんでしたが、周りのお母さんたちは
・危ないからおんぶはしない
・子どもが小さいうちは不安だから2歳過ぎてから乗せた
など、家庭でいつから乗せるかしっかり判断していたようですよ。