授乳時間はどれくらい?どう決める?長い短い場合の6つの対処法

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赤ちゃんに授乳する時間やタイミング、回数で悩んでいませんか?

初めての赤ちゃんの場合は特に、おっぱいをあげるタイミングや、授乳時間が分からず、どうしようと困っているお母さんはたくさんいます。

哺乳瓶であげるミルクと比べると、母乳をどのくらいの量を飲んでくれているのかも分からないですよね。

他にも、長時間眠っているときに、わざわざ起こして母乳をあげたほうがよいのかも悩みます。

母乳を目安の時間あげたのに、まだ欲しがる・ずっとくわえたがる赤ちゃんへの対応も難しいものです。

実際に、目安の時間に合わせてタイマーをして授乳しているお母さんもいますが、それ通りにいかないことが多いと、逆にストレスになってしまうこともあります。

新生児の場合は、うまく飲めているのかもはっきりと分からないことや、おっぱいが出ているのか自覚があまりないので、不安や心配でいっぱいになることがあります。

「授乳時間はどのくらいを目安に与えればいいの?」

「すごく頻繁におっぱいを欲しがるけど、あげても大丈夫かな…」

「ぐっすり寝ていて起こしてもなかなか起きない時に、授乳した方がいい?」

など、授乳に関することでの悩みを抱えるお母さんはとても多く、どこに相談してよいのかもわかりません。

今回は、月齢に分けてそれぞれの目安の授乳時間や、授乳時間が長い場合や短い場合の、理由と対処方法についてご説明していきます。

・月齢別の授乳時間の目安
・授乳時間が長い理由
・授乳時間が短い理由
・授乳時間が長い短い場合の6つの対処法

授乳で困っているお母さんの、疑問や不安の解消に繋がれば嬉しいです。

目次

授乳時間は月齢別で把握しよう!平均の目安と間隔

まず、授乳するときには、左右のおっぱいをどちらもあげてそれぞれを合わせた時間が目安時間としています。

「赤ちゃんの抱き替えが面倒で、1度の授乳で片方だけのおっぱいでいいんじゃない?」と、私もよく思っていましたが、乳頭に傷がつきやすい、おっぱいが足りなくなる、あげないほうのおっぱいが詰まりかちかちに張るなどの、トラブルもあるため、できるだけ両方をあげるとよいでしょう。

新生児・生後1ヶ月

授乳の間隔は2時間~3時間おきにあげます。

しかし、この時期は赤ちゃんがまだうまく飲めていないことがあるので、授乳をした後でもおっぱいを欲しがることがあります。

そのときには、欲しがる分だけあげるようにしましょう。

たくさんおっぱいを飲ませることで、赤ちゃんは飲む力が上達し、お母さんのおっぱいもたくさん作られます。

授乳の目安時間は20分なので、片方が10分ずつあげるとよいでしょう。

ただ、あくまでも目安なので、これ通りにいかないこともたくさんあります。

赤ちゃんやお母さんのペースに合わせて授乳してみましょう。

生後2ヶ月~生後3ヶ月

この頃になって、ようやく赤ちゃんが上手におっぱいを飲んでくれるようになってきます。

授乳の間隔は大抵の赤ちゃんは3~4時間あけても大丈夫になっていきますが、2時間おきにおっぱいをせがむ子や、5時間たっても欲しがらない子もいます。

順調に赤ちゃんの体重が増えているのであれば、心配の必要はないでしょう。

授乳の時間は、両方のおっぱいを合わせて10分から20分くらいです。

お母さんのおっぱいの量にもよりますが、片方5分ずつでお腹いっぱいになる赤ちゃんもいます。

赤ちゃんが満腹そうであれば、その時間でも大丈夫でしょう。

生後4~6か月

この時期には、お母さんと赤ちゃんの呼吸が合ってくるので、授乳の時間と間隔にリズムができます。

赤ちゃんは飲み方が上手くなり、ごくごく飲んでくれるようになります。

お母さんも、おっぱいがキューっと痛むような催乳感覚もなくなり、楽になってきます。

目安の時間としては、片方5分ずつで、両方合わせて10分ほどです。

授乳する間隔は、4~5時間おきが目安になっています。

回数は、1日でいうと、5~7回ほどに減ってくるでしょう。

この時期は、離乳食が始まるので、授乳を中心に、少しずつ離乳食を進めていきましょう。

生後6か月~1歳

この頃になると、はいはいやお座り、つかまり立ちなど自由に体を動かせるようになってきます。

授乳が順調であれば、そのまま進めていきましょう。

もちろん離乳食も、少しずつ進めていく時期です。

歯が生え始めるので、乳首を噛まれて痛い思いをすることもしばしば。

授乳間隔は4~6時間おきで、1日4~6回ほどを目安にしてください。

離乳食が食べ終わったあとに、水分補給のつもりで授乳するとよいですよ。

離乳食の前におっぱいをあげると、お腹が満たされてしまいあまり食べてくれません。

授乳の時間は両方合わせて10分程度で切り上げるようにしましょう。

1歳~1歳半

1歳になると、コップやストローで水分を摂れるようになるので、授乳の量が減ってきます。

それでも、やっぱりお母さんが大好きなので、甘えるようにおっぱいを欲しがってきます。

ちょこちょこ飲ませてしまうと、お母さんも大変ですし、虫歯の原因にもなるので、「食事後とお昼寝前と寝る前だけ!」と自分のなかで決めて授乳するとよいです。

どうしてものときは、赤ちゃん用のお菓子やおもちゃで気を惹いてみましょう。

授乳の時間は、両方合わせて10分ですが、赤ちゃんが自然に飲まなくなれば終わりでも大丈夫です。

卒乳や断乳などのおっぱい離れも視野に入れる時期ですが、お母さんと赤ちゃんの一番のタイミングを見つけて、ゆっくり決めてくださいね。

1人目の赤ちゃんの時は、授乳時間などがとても気になりますが、2人目や3人目になると、感覚で飲ませているお母さんもいます。

赤ちゃんの表情やお母さんのおっぱいの張り具合でも、どのくらい赤ちゃんが飲んでくれているのか、分かってくるとまた楽しそうですね。

授乳時間が長くなる原因とは?

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授乳時間が長すぎることを悩んでいるお母さんがとても多いようです。

赤ちゃんがおっぱいを離してくれない、離すと泣き出すなど、赤ちゃんが欲しがるので、ずっと授乳してしまっている…なんてこともよくあります。

1日の大半を授乳していた!なんて話も耳にします。

飲む力が弱い、たくさん飲めていない

新生児の赤ちゃんや、生後3~4ヶ月頃の赤ちゃんは、まだ上手に飲めない子もいます。

そのため、おっぱいをくわえていても、あまり飲めません。

少しずつ時間をかけて飲んでくれているのでしょう。

おっぱいを飲む力は徐々に上達していきます。

赤ちゃんの体重が順調に増えてきているのであれば、少しずつ飲めている証拠です。

赤ちゃんの発育がよい

赤ちゃんがごくごく飲んでいて、長い時間飲んでいる場合は、赤ちゃんの発育のピークが高いタイプなのか、食欲のコントロールができていないかのどちらかでしょう。

赤ちゃんはそれぞれ発育の仕方が異なります。

初めに体重が増加しその後緩やかになる子、後から伸びる子など発育には個人差があります。

おっぱいの出が悪い

もし赤ちゃんがあえぐように吸い付くようであれば、お母さんのおっぱいが足りていないかもしれません。

授乳の間隔が短すぎると、おっぱいも溜まりません。

授乳の間隔は2時間ほど開けて飲ませてみましょう。

どうしても足りないか心配であれば、産婦人科に相談して確認してもらうこともできますし、辛いようであれば、ミルクを混合にしたり、ミルクに替えても良いですね。

遊び飲み・甘え飲み

授乳の時間が長いのは、赤ちゃんの遊び飲みや甘え飲みが大半です。

初めはごくごく飲んでいたのに、途中から、おっぱいを離したりくわえたりしている、飲んでいる感じがしないときには、遊び飲みをしています。

お母さんが大好きなので、たくさん甘えさせてあげたい気持ちは山々ですが、次の授乳とお母さんの休憩も必要なので、20分を限度に一度離してあげるようにしましょう。

授乳時間が短くなる理由とは?

授乳時間が長くて困っているお母さんが多い反面、授乳時間が短くて悩んでいるお母さんもいます。

食欲がないのかなと心配になりますよね。

授乳時間が短い時の原因として、いくつかみていきましょう。

一休みしている

生後5か月頃の離乳食が始まる時期になると、急に飲みが悪くなる赤ちゃんがいます。

乳房をふくませてもすぐ離してしまう、飲んでくれないような状態です。

心配ですが、ご機嫌がよく、発育も順調であれば問題はありません。

これまでの発育が十分だった赤ちゃんによくあることで、太りすぎにブレーキをかけることがあります。

一休みしているのでしょう。

体重の増加はいったん落ち着きますが、また2週間ほどすれば飲みだす赤ちゃんもいます。

赤ちゃんの飲む力が弱い

新生児の赤ちゃんは、飲む力が弱く、おっぱいを飲むことだけでもとても疲れます。

そのため、一生懸命飲みながらすぐに寝てしまう赤ちゃんもおり、途中で足をくすぐり起こして飲ませ続けることもありますね。

どうしても赤ちゃんの飲む力が弱く、体重が増えないようであれば、産婦人科に相談してみましょう。

他のことに気を取られる

目が見え、耳が聞こえ、周りが気になる時期に入ると、おっぱいを飲んでいても周りが気になってそっちに気を取られることがよくあります。

兄弟がいると、なかなか落ち着いて授乳ができないご家庭も多いでしょう。

まだ赤ちゃんが小さなうちは、ゆったりと飲んでほしいので、兄弟がいないときや寝ているときに、授乳するようにしましょう。

外出先でも授乳しているときょろきょろして飲んでくれないこともよくあります。

そのときには、お茶や水など、赤ちゃんの水分補給だけは忘れずにしてくださいね。

お母さんのおっぱいがたくさん出ている

母乳がよく出ている証拠かもしません。

赤ちゃんのおっぱいの飲み方も上手なため、少しの時間でたくさんの量を飲めている可能性があります。

赤ちゃんがそれ以上おっぱいを欲しがらなかったり、満腹になって寝ていたり、満足そうにゲップをしているのであれば、何も問題はないので、安心して大丈夫です。

体調が悪い

赤ちゃんはいつもよくおっぱいを飲んでくれているのに、急に飲んでくれなくなることがあります。

もし、様子が変だなと感じたときには、熱を測ってみましょう。

熱が無くても、お腹の調子が悪いときや、鵞口瘡(がこうそう)といって、口の中に白い苔のようなものが、できて感染しているなどの病気の可能性があります。

また、鼻がつまっていると、おっぱいを飲むときに鼻呼吸ができないので飲むことができません。

鼻づまりの有無も確認してみましょう。

おっぱいをあまり飲まないのは、赤ちゃんの体調が関係していることもあるので、しっかりと観察するようにしてください。

離乳食でお腹がいっぱいになっている

離乳食が始まっている赤ちゃんの中には、もりもり離乳食を食べてくれる子もいます。

そのため、離乳食でお腹が膨れ、満腹感のためおっぱいを飲めないのかもしれません。

お母さんがみて、離乳食をよく食べているようであれば、早めに授乳を切り上げて大丈夫です。

授乳時間が長い場合や短い場合に有効な6つの対処法

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アプリや時計を使って時間の間隔を測っておく

おっぱいをあげる時間に、時計をみることを忘れてしまったり、赤ちゃんと一緒についウトウトするような経験をしたことがありませんか?

意外と、授乳の時間や、何時にあげたから次は何時だ、ということを忘れてしまうことがあり、そうなると授乳時間が長くなったり短くなったり、おっぱいが張ったり、赤ちゃんが不機嫌になってしまいます。

忘れやすい人のための対策として、携帯でダウンロードできるアプリがあります。

育児日記をつける必要がなく、左胸や右胸などの記録もできるのでとてもべんりです。

忙しい時でも、携帯は手放さないこの時代ならではの育児方法ですね!

ぜひ参考にしてみてください。→ 授乳ノート|毎日続ける授乳・育児記録 アプリストアより

ミルク混合にするか、ミルク育児に切り替えてみる

母乳育児をしているお母さんには、ミルク育児に抵抗がある方もいます。

やっぱり自分のおっぱいで育てたい!という思いはとてもすごいと思います。

しかし、母乳があまり出ていない、乳首が痛い、赤ちゃんが上手に吸ってくれないなどにより、お母さんにストレスなどの負担がかかってしまいます。

実際に、ミルク育児に替えて、とても楽になった、おっぱいがたまるようになったなどという意見もあります。

1回試してみようかなという気持ちでやってみてはいかがですか?

お父さんにとっても、ミルクを飲ませることができるのでとてもうれしい経験のようですよ♡

授乳の時間だけでも環境を整える

育児の合間も、携帯をみたり、テレビを見たり、家事が忙しかったりと、どうにかこうにか隙間の時間をつかって自分のしたいことをして自分の時間を作っている人も多いでしょう。

授乳の時間も慣れてくると、片手が空くので、携帯でゲームをする、テレビドラマをみるなど、自分の時間にすることがありますが、赤ちゃんがおっぱいを飲むのは、初めの1年だけで、とても貴重な時間です。

出来る限りでいいので、赤ちゃんの様子を見ることやや声掛けなどをしてあげてください。

また、授乳の環境はとても大切で、いつもと違う場所で授乳をすると赤ちゃんは集中して飲んでくれません。

出来れば、いつもと同じ場所で、静かな空間で飲ませてみましょう。

オルゴールの音楽などを流しながら飲ませると、お母さんも赤ちゃんもリラックスできるのでおすすめです。

産婦人科・かかりつけの病院に相談してみる

赤ちゃんがいつもと違う飲み方をしているのであれば、体調が悪いか、お母さんのおっぱいが原因かもしれません。

赤ちゃんがご機嫌で元気もあれば、ほとんどの場合、問題ないでしょう。

しかし、少しの変化でも不安になりますよね。

どうしても気になるときには産婦人科やかかりつけの病院に相談するのが一番です!

おむつが気持ち悪い、暑い・寒い

なかなかおっぱいに吸い付いてくれないときや、ご機嫌がよくないときには、赤ちゃんが暑い・寒い場合や、おむつが汚れて気持ちが悪いのかもしれません。

一度、うんちやおしっこをしていないか見てみましょう。

また、おっぱいを一生懸命飲んでいるだけでも体力を消耗するので、汗だくになることもあります。

ガーゼなどで汗を拭き取り、扇風機やエアコンを使って、空調を整えてあげてみてくださいね。

和食中心の食事に替えてみる

最近の食事は、どんなものをよく食べていますか?

洋食やカップ麺、冷凍食品、揚げ物や外食などに偏っていませんか?

お母さんのおっぱいが詰まる原因として、甘いものや油ものをよく食べることが考えられます。

おっぱいがたくさん作られる、つまりにくい母乳にするためには、和食が進められています。

1日のうちの1回食だけでも、和食に切り替えてみましょう。

水分も日頃から多く取るとよいです。

母乳の質や量が変わるのが、自分で分かるはずです。

もちろん和食作りは、何品も作りますし、とても時間や手間がかかります。

慣れない育児をしながら和食も作るのは、とても大変です。

無理せず挑戦しましょう。

近くに両親がいるのであれば、何品かおかずをわけてもらうのもよい手ですね。

まとめ

授乳の時間や間隔、赤ちゃんの飲む量や飲む力は、どれも個人差があります。

お母さんのおっぱいを作る量や時間も同じです。

たくさんの個人差の中で、あくまでも目安として授乳時間や対処法をご紹介しました。

これ通りにならないことがたくさんありますが、それは個性であり、お母さんのせいではありません。

できるだけリラックスして授乳でき、愛おしい時間になればと思います。