『翼をさずける』のコマーシャルフレーズでおなじみのレッドブル。
日本を含め世界160か国以上の国で販売されており、「レッドブルが大好き!」という人も多いのではないでしょうか。
私も妊娠する前はたまにレッドブルを飲むことがあったのですが、妊娠をきっかけに控えるようになりました。
出産後ふと疑問に思ったのが、「授乳中はレッドブルを飲んでもいいの?」ということです。
- 授乳中はレッドブルを飲んでも大丈夫なの?
- そもそもレッドブルってどんな飲み物?
- 授乳中にもレッドブルを飲めるならどんなことに気をつけたらいい?
私と同じように、授乳中のレッドブルについて不安や疑問を感じている人のために、レッドブルについて詳しく調べてみました。
妊娠中に続き、授乳中も食事や口にするものには気を使いますよね。
赤ちゃんのためにも正しい知識を身につけましょう。
目次
レッドブルってどんな飲み物?栄養素は?
まずはレッドブルがどんな飲み物なのか、改めてレッドブルについて詳しく調べてみました。
レッドブルには炭酸が含まれていることから、日本では炭酸飲料・清涼飲料水という種類に分類されています。
炭酸飲料や清涼飲料水といわれると、『ジュース』というイメージが強いですが、疲れを感じた時や元気を出したいときなどに飲む『エナジードリンク』といったほうがいいかもしれません。
一般的なジュースにはあまり含まれない栄養素も含まれているので、機能性飲料と分類されることもあります。
レッドブルの栄養素
レッドブルにはどのような栄養素が含まれているのでしょう。
○レッドブル100mlあたりの栄養成分
- エネルギー・・・46kcal
- たんぱく質・・・0g
- 脂質・・・0g
- 炭水化物・・・8g
- ナトリウム・・・80mg
- ナイアシン・・・3mg
- パントテン酸・・・2mg
- ビタミンB6・・・2mg
- ビタミンB2・・・09mg
- ビタミンB12・・・2µg
(引用・参照:レッドブルオフィシャルホームページQ&Aより)
上記以外に含まれている栄養素で注目したいのは、
- カフェイン
- 糖分
この2つです。
カフェインはレッドブル1缶に80mg含まれています。
コーヒー1杯に含まれるカフェイン含有量は100mgから140mgほどなので、レッドブルのほうが少ないことがわかります。
もうひとつは糖分です。
清涼飲料水というくらいですから、レッドブルには糖分がたっぷり含まれています。
レッドブルには100mlあたり11gの糖分が含まれていて、りんごジュースなどと同じくらいの量ということになります。
タウリンは含まれていない
エナジードリンクというと、リポビタンDなどの栄養ドリンクと同じような成分が含まれているようなイメージがありますよね。
栄養ドリンクは医薬部外品という扱いのものが多いですが、レッドブルは清涼飲料水です。
この違いは、タウリンが含まれているかどうか、ということが大きなポイントとなるようです。
レッドブルは医薬部外品ではなく清涼飲料水として販売したかったということで、栄養ドリンクの多くに含まれているタウリンを配合することはできませんでした。
関連記事⇒授乳中にリポビタンDを飲んでも大丈夫?リポビタンDの栄養素と3つのポイント
授乳中にレッドブルを飲んでも大丈夫なの?
では本題です。
授乳中にレッドブルを飲んでも大丈夫なのでしょうか。
レッドブルの栄養素を見てみると、気になるのはカフェインと糖分です。
授乳中は妊娠中に引き続きカフェインを控えているという人も多いでしょう。
カフェインはお母さんが摂取した1%ほどが母乳に出るといわれていて、授乳中のお母さんはカフェインの摂取量が1日に100mg程度が好ましいとされています。
レッドブルに含まれるカフェインは1缶80mgですから、1日に1本程度なら飲んでも問題はないでしょう。
しかしカフェインはレッドブル以外からも摂取することが多い成分です。
- コーヒー
- 紅茶
- 緑茶
- ココア
- ウーロン茶
- コーラ
これらの飲み物に合わせてレッドブルも飲んでしまうと、1日の摂取目安量である100mgを超えてしまうこともあります。
コーヒーなどを飲む習慣がある人は、レッドブルを飲むことを控えたほうがいいかもしれませんね。
カフェインはできるだけ摂りたくないというなら、レッドブルは飲まないほうがいいでしょう。
カフェインが与える赤ちゃんへの影響
カフェインはたくさん摂らなければあまり影響がないとはいいますが、やはり赤ちゃんへの影響は気になるところですよね。
そもそもカフェインは赤ちゃんにどのような影響を与えるのでしょうか。
考えられる影響は3つです。
- 寝つきが悪くなる
- よく泣いたり、泣きやみにくくなる
- 情緒不安定になる
授乳中のお母さんがカフェインをたくさん摂ってしまうと、赤ちゃんにも上記のような影響があらわれることがあります。
もともとカフェインは眠気覚ましに効果的な成分ですから、赤ちゃんも眠れなくなる可能性があります。
眠いのに上手に眠れないということが続くと、赤ちゃんの寝ぐずりがひどくなったり、あやしても泣き止まなかったりといったこともあるかもしれません。
関連記事⇒授乳中に栄養ドリンクを飲んでも大丈夫?母乳や赤ちゃんへの影響と4つの注意点やレシピ
授乳中にレッドブルを飲むときの4つのポイント
授乳中にレッドブルを飲むときにはどのようなことに気を付ければいいのでしょう。
- 飲む量は1日に1本まで!
- ほかにもカフェインを摂取するなら飲まない!
- 飲むタイミングにも注意!
- 糖分の摂りすぎに注意!
ここでは4つのポイントを紹介しますので、授乳中にレッドブルを飲みたくなったときの参考にしてみてくださいね。
1.レッドブルは1日に1本までが好ましい
先にも紹介したとおり、レッドブルにはカフェインが含まれています
授乳中のお母さんが1日に摂取してもいいカフェインの目安量は100mg程度で、レッドブルには1缶に80mgのカフェインが含まれています。
「授乳中だけどレッドブルが飲みたい!」というときは、1日に1缶までにするようにしましょう。
できれば1缶すべて飲み切るのではなく、誰かとシェアして半分程度にとどめておくと安心ですね。
2.コーヒーなどを飲むならレッドブルは控えたほうがベター
レッドブルで最も気になるのはカフェインです。
カフェインはレッドブルだけでなくコーヒーや紅茶などにも含まれていることを紹介しました。
ほかの飲み物のカフェイン含有量は、100mlあたり
- コーヒー・・・60mg
- インスタントコーヒー・・・57mg
- 紅茶・・・30mg
- せん茶・・・20mg
- ほうじ茶・・・20mg
- 玄米茶・・・10mg
- ウーロン茶・・・20mg
(参照:食品安全委員会『食品中のカフェイン』より)
上記のとおりになっています。
これらの飲料を飲む習慣がある場合は、飲み合わせを考えて選んでください。
レッドブルを控えるかカフェインが含まれたほかの飲料を控えるなどして、カフェインの摂取量を抑えるように心がけましょう。
3.レッドブルを飲むタイミングもポイント!
カフェインは摂取後およそ5時間で体外へと排出されることがわかっています。
赤ちゃんの月齢やご機嫌などにもよりますが、授乳は3時間おき~5時間おきに行うことが多いです。
授乳中にレッドブルを飲む場合は、授乳が終わったすぐのタイミングで飲めば、母乳への影響を減らすことができるといわれています。
なるべく授乳間隔があくタイミングを見計らってレッドブルを飲むことができればいいですね。
4.糖分の摂りすぎに気を付けて!
レッドブルはカフェインだけでなく糖分も気になるところです。
産後は糖分を摂りすぎると将来的に糖尿病を発症しやすくなります。
レッドブルを飲むときは、間食を控えるなどして糖分のコントロールを行うようにしましょう。
授乳中のレッドブルは飲みすぎなければOK!
レッドブルは授乳中でもさほど問題なく飲むことはできますが、カフェインと糖分が気になるところです。
ほかにもカフェインが含まれている食品はありますから、バランスを見ながらレッドブルを飲むことが大切です。
授乳中にレッドブルを飲むなら、
・1日に1本以上は飲まない
・カフェインの量に気を付ける
・カフェインが気になるなら飲まない選択をしてもよい
上記のことに気を付けて取り入れるようにしてください。
慣れない育児に追われ、お母さんもホッと一息つきたいと思うこともあるでしょう。
元気を付けたいと感じたときにレッドブルを飲んでみるのもいいかもしれません。
くれぐれもカフェインや糖分の摂りすぎには気を付けてくださいね!