甘くてホクホク食感で美味しいかぼちゃは、主食や副菜、デザートなど……ありとあらゆる料理に使われています。
特に私が好きなのは、かぼちゃのそぼろあんかけ。
ホクホクなかぼちゃとひき肉の相性が絶品です。
ちなみに、2歳になる息子も好きで、よく食卓に並ぶメニューだったりします。
そんな我が家で人気のかぼちゃは、離乳食にも最適な食材です。
栄養も高く他の野菜よりも甘いので赤ちゃんも喜んで食べてくれます。
この記事では、かぼちゃについての疑問解決と、オススメの離乳食レシピをご紹介します。
ポイントは7つです。
- かぼちゃってどんな野菜?
- かぼちゃの栄養価
- 美味しいかぼちゃの見分け方
- 赤ちゃんはかぼちゃをいつから食べてもいい?
- かぼちゃを食べさせる時の2つの注意点
- かぼちゃの時短下処理方法
- 離乳食時期別オススメレシピ
最後まで記事を読んでいただければ、かぼちゃを上手に料理できるようになるかも?
ぜひ、参考にしてくださいね。
目次
赤ちゃんの離乳食とかぼちゃ~かぼちゃってどんな野菜?
かぼちゃは、『日本かぼちゃ』『西洋かぼちゃ』『ペポかぼちゃ』の3種類に分けられます。
日本かぼちゃは甘味が少なくて柔らかく、水っぽい肉質が特徴。煮物などに最適です。
西洋かぼちゃは甘味が強くホクホクした食感が特徴。
煮物やデザート、色々な料理に使われています。
ペポかぼちゃは輪切りにすると果肉が糸のように解れるのが特徴。
和え物などに向いているでしょう。
日本で一般的にかぼちゃとして売られているのは、西洋かぼちゃのひとつで『栗かぼちゃ』という品種になります。
栗のように甘く濃い味とホクホクの食感が特徴で、その甘さからプリンなどのデザートにも多く利用される野菜です。
旬は7月から12月ですが、保存がきくことと冷凍食品なども多く売られているので一年中食べることができます。
野菜の中でも強健で栽培方法が簡単であるのが特徴です。
かぼちゃの栄養価
- βカロテン(免疫力を高める・生活習慣病を予防する)
- 食物繊維(腸内環境を整える)
- ビタミンC(皮膚や粘膜の健康促進・抵抗力の向上)
- ビタミンE(老化防止・血行促進)
このように、かぼちゃは栄養価がとても高い食材です。
『冬至にかぼちゃを食べると病気をしない』と言われますが、免疫力を向上させ風邪などの予防に繋がるというわけですね。
βカロテンは皮に多く含まれているので、できれば皮ごと一緒に食べるのがいいですが、赤ちゃんに与えるのは問題点もあります。
その問題点については注意点の項目で詳しくお伝えします。
美味しいかぼちゃの見分け方
①丸ごと売られているかぼちゃの場合
緑色が濃く、ずっしりと重いもの、それでいて形が整っているものを選びましょう。
かぼちゃは収穫後に熟成させたほうが美味しくなります。
ヘタの周りがくぼんでいたり、ヒビが入っているものなど完熟している目安です。
逆に、ヘタの周りを押してみてやわらかいものは避けたほうがいいでしょう。
②切られているかぼちゃの場合
種がしっかりと詰まっていてみずみずしい、それでいて肉厚。
かぼちゃの色は鮮やかな黄金色のものを選びましょう。
□赤ちゃんはかぼちゃをいつから食べてもいい?
離乳食初期のゴックン期(生後5、6か月)から食べさせることができます。
皮も食べやすく調理すればゴックン期から与えてもいいですが、食感が苦手な赤ちゃんがけっこういます。(私の息子もそうです)
皮を食べて嫌そうな顔をした時は無理に食べさせることはしなくても大丈夫です。
皮以外にもたくさん栄養がありますので、まずは甘いところを食べて好きになってもらいましょう。
かぼちゃを食べさせる時の2つの注意点
①皮は消化しにくいので注意が必要。
かぼちゃの皮はβカロテンが豊富なのですが、加熱してもなかなかやわらかくならず独特な食感です。
しかも少し苦味があるので、赤ちゃんや幼児だけではなく、大人でも苦手な人がいます。
フードプロセッサーを利用して細かくすればゴックン期から食べさせても可能ですが、消化できずにうんちの中にそのままの状態で出てくることもしばしば。
個人的な意見にはなりますが、皮は離乳食が完了した後、生後1歳半を過ぎたころから食べさせたほうがいいと考えます。
その理由は、消化機能がある程度完成するのがそのころだからです。
しかも歯も生えていて咀嚼がだいぶ上手になってくるので、安心して食べさせることができるのです。
②アレルギーに注意。
かぼちゃはアレルギーになりやすい食品の中には入っていませんので、なりにくい食材といえます。
しかし、誰もがならないというわけではありません。
かぼちゃでアレルギー症状が出たという報告があるそうなので、最初に食べさせるときは、スプーン一杯から様子をみたほうがいいでしょう。
アレルギー症状がでるとしたら『口腔アレルギー症候群』になります。
口の周りや口の中が痒くなったり赤く腫れたりしたら、アレルギーを疑ってください。
そのほかの症状としましては、身体に発疹や目の充血、痒み、鼻水やくしゃみなどが出てきましたら、かかりつけの小児科で診てもらうようにしましょう。
呼吸困難など重度の症状が出た場合は、緊急性が高いので、ただちに病院を受診してくださいね。
かぼちゃの時短下処理方法
電子レンジを利用
かぼちゃの下処理は、電子レンジがおすすめです。
煮物などを作るとき、生のまま鍋にかけると煮るのにかなりの時間がかかってしまいます。
しかし、あらかじめ電子レンジで加熱しておくと、調理時間が半分以上短縮することができるのです。
やり方は以下になります。
①かぼちゃの種を取り除きます。
②必要であれば皮を剥いて(レンジで加熱した後からでも可)適当な大きさ(ひとくち大など)に切ります。
③耐熱皿に切ったかぼちゃを置き、ふんわりとラップをかけてレンジで加熱します。
④爪楊枝を刺してすっと入るやわらかさまで温めればできあがり。
※レンジやかぼちゃの量によって加熱時間が変わってきますので、ここでは何分と明記はしません。様子をみながら加熱してください。
冷凍カボチャを利用
冷凍カボチャは、旬のものを収穫してすぐ急速冷凍して作ります。
そのため生野菜となんら変わらないので、離乳食初期のゴックン期から冷凍カボチャも食べさせてあげることができます。
加熱処理もされているので、より時短を望む方は、冷凍カボチャを使うのがオススメです。
ただし、できれば国産のものを使用するようにしましょう。
離乳食時期別オススメレシピ
ゴックン期(生後5、6か月)
かぼちゃのペースト
材料:かぼちゃ150g、湯冷まし大さじ1~3
↓作り方↓
①かぼちゃをよく洗い、種とわたをスプーンなどで取り除きます。
②ラップでふんわりと包み、電子レンジで約3分~5分加熱します。(レンジの性能によって調節ください)
爪楊枝がすっと刺さるぐらいのやわらかさになったらオッケーです。
③加熱後のかぼちゃをスプーンで実を掻きとった後、茶こし器などで裏ごしします。
すり鉢を使用してつぶしたり、保存バッグに入れて手でつぶしてもオッケーです。
④どろどろすぎる時は湯さましを入れて、とろとろ具合を調節しましょう。
※冷凍保存ができるので、ストックしておくと離乳食作りの時短ができます。
シリコン素材の製氷皿や容器に入れて凍らすと取りやすいのでオススメ。
冷凍したものは、一週間以内に使い切ってください。
かぼちゃがゆ
材料:かぼちゃペースト10g、10倍がゆ10g、粉ミルク少々
↓作り方↓
①かぼちゃペーストと10倍がゆを混ぜ合わせてできあがりです。
②お好みで粉ミルクを少し足して混ぜると、ミルクがゆになります。
モグモグ期(生後7、8か月)
かぼちゃとバナナきな粉がけ
材料:かぼちゃペースト15g、バナナ15g、きな粉少々
↓作り方↓
①かぼちゃのペーストとすりつぶしたバナナを混ぜ合わせます。
②お好みできな粉をかけてできあがりです。
※バナナはそのままでも大丈夫ですがレンジで加熱してから混ぜ合わせてもオッケーです。
カミカミ期(生後9~11か月)
かぼちゃとコーンのおやき
材料:かぼちゃペースト15g、冷凍コーン(粗みじん切りにする)10粒、豆腐20g、片栗粉大さじ1
↓作り方↓
①ボウルに材料を入れて、ヘラなどでよく混ぜ合わせます。
②フライパンに油を少々ひき、小判型に整えたおやきを並べてください。
③弱火で焦げないように気を付けながら両面を焼いてできあがりです。
※冷凍コーンはあらかじめ解凍してから使用してください。
パクパク期(生後1歳~1歳半)
かぼちゃのそぼろあんかけ
材料:かぼちゃ50g、鶏むねひき肉15g、かつおだし汁少々、醤油少々、水溶き片栗粉少々
①レンジで加熱したカボチャを食べやすい大きさ2,3センチ角に切ってください。
②だし汁でひき肉を火が通るまで煮まします。
③かぼちゃを加え、静かにかき混ぜてください。
④醤油と水溶き片栗粉を入れて、とろみがでるまで混ぜ合わせてできあがりです。
かぼちゃは離乳食初期から手軽に利用できるので便利です。
かぼちゃは皮が固く少々下処理が面倒ですが、味は甘くてホクホクしていて赤ちゃんが好む食材です。
息子も甘いものが嬉しいのか、カボチャはとてもよく食べてくれました。
しかもカボチャは熱を加えれば加えるほどやわらかくなるので窒息の恐れも少ないうえに離乳食初期から利用できます。
カボチャを上手に活用すると、育児が少し楽になること間違いなし、です。
レンジで加熱した後、もしくはペーストにして冷凍保存もできますので、カボチャを使った離乳食を積極的に取り入れることをオススメします。
私もかなりお世話になりました。かぼちゃを活用することで離乳食作りはぐんっと楽になりますよ。
慣れない育児、眠れない育児で大変なママの大きな味方になってくること間違いなし。
この記事の下処理方法やレシピなどをぜひ参考にして、ぜひカボチャ離乳食を作ってみてくださいね。