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赤ちゃんにカキをいつから食べさせていい?3つの注意点とおすすめレシピ
冬になるとスーパーでのカキが並びます。
私が住む地域では岩ガキという種類のカキが夏に旬を迎えるのですが、冬のカキもとてもおいしいですよね。
カキはなんとなく「赤ちゃんや子どもには食べさせないほうがいいのでは?」と思ってしまいませんか?
私も離乳食などには使えない食材のような気がしていました。
同じような疑問を感じている人のために、
- 赤ちゃんはカキをいつから食べられる?
- アレルギーの心配は?
- 赤ちゃんにカキを与えるときの注意点
- 簡単♪おいしいレシピを知りたい!
不安を感じたまま赤ちゃんにカキを食べさせることがないように、いつから与えていいのかをきちんと知ったうえで離乳食に取り入れましょう。
簡単に作れる離乳食レシピも紹介しますので、離乳食作りの参考にしてみてくださいね。
赤ちゃんはいつからカキを食べられるようになるの?
実はカキは離乳食にも向いているといわれています。
しっかり加熱したものなら、赤ちゃんが9か月を過ぎればカキを食べさせてあげることができるようになります。
離乳食に向いている理由としては、
- 栄養が豊富
- 消化吸収が良い
- 加熱しても柔らかい
この3つが挙げられます。
カキは『海のミルク』と呼ばれており、これも消化吸収に優れていることを表しています。
ほかの貝類は加熱すると身がパサついたり弾力が出たりしますが、カキはしっかり加熱をしても身が柔らかく、赤ちゃんでも食べやすいことも離乳食に向いている理由のひとつです。
また、栄養が豊富なことも魅力。
- 鉄分
- タウリン
- ビタミンB12
- 亜鉛
アミノ酸の一種であるタウリンは、脳の発達に欠かすことができない栄養です。
これらのほかにビタミンやミネラルも豊富なので、赤ちゃんの離乳食にもぜひ取り入れてくださいね。
カキにはアレルギーの心配はある?
離乳食が進むと、「赤ちゃんにアレルギーが出ない心配」と思っている人も多いのではないでしょうか。
カキはアレルギーの症例は少ないものの、貝類全般にアレルギー症状があらわれる赤ちゃんも一定数います。
消費者庁が発表した資料にも、カキはアレルギー表示推奨食品にも挙げられていません。
しかしどんな食材にもいえることですが、アレルギーが絶対に出ない食材はありません。
初めて食べさせる食材は、いつも以上に気を使いたいところですね。
(参照:消費者庁『アレルギー表示について』より)
初めてカキを赤ちゃんに食べさせるときは、
- 一口だけにする
- 午前中に食べさせる
この2つを守りましょう。
午前中に食べさせるのは、もしアレルギー症状が出た時にも、医療機関が開いている時間帯ならすぐに駆け込むことができるからです。
赤ちゃんが「おいしい」と感じるともっと欲しがることもありますが、初めてのときは一口だけにとどめておきましょう。
アレルギーと食中毒は似ている?!
カキを食べて食あたりになってしまったことがある人もいるかもしれません。
カキにはノロウイルスをはじめとしたウイルスや細菌が潜んでいる可能性があります。
実は、赤ちゃんの食物アレルギーと食中毒の症状は結構似ているため、判断しにくいということもあるのです。
食中毒・・・12時間~48時間ほどで発症し、症状はおう吐と下痢が中心
アレルギー・・・食べてすぐ~2時間以内で発症することが多く、発疹と合わせておう吐や下痢があるケースもある
発症する時間に差があるため、食べさせてすぐに症状が出るようならアレルギーである可能性が高いです。
どちらにせよ、心配な症状があらわれたら医療機関を受診してくださいね。
赤ちゃんにカキを食べさせるときの3つの注意点
赤ちゃんは9か月を過ぎればカキを食べられるようになりますが、どのようなことに気を付けてカキを食べさせてあげればいいのでしょう。
ここでは赤ちゃんにカキを与えるときの注意点を3つにまとめました。
参考にしてみてくださいね。
- しっかり加熱をしてから与える
- 黒い部分は取り除く
- 新鮮なものを選ぼう
カキはしっかり加熱して!
カキなどの二枚貝にはノロウィルスに感染しているものもあります。
これは大人が食べるときにもいえることですが、生食用でないカキに関しては、しっかり加熱をしてから食べることが大切です。
ノロウィルスは85度以上で1分半以上加熱することで死滅するといわれています。
この温度と時間を守って加熱することで、ノロウィルスだけでなくほとんどの細菌や雑菌を死滅させることができるので、参考にしてくださいね。
また、赤ちゃんには生食用のものでも生で与えることは厳禁です。
消化器官が未熟な赤ちゃんは、生の食品を消化するには長い時間がかかってしまいます。
胃腸の負担となり、下痢や便秘を引き起こすことがあるので、生で与えるのは絶対に避けましょう。
生のカキを食べられるようになるのは、8歳以降がおすすめです。
肝臓の解毒機能や消化器官が大人とほぼ同じ働きをするのが8歳ごろと言われています。
生ものは8歳を過ぎてからにしましょう。
もちろん子どもが興味を示さなければ与える必要はありません。
(参照:Baby-mo『いつからOK?離乳食食べていいもの悪いもの』P16より)
カキの黒い部分を取ってやわらかいところを与えよう
カキの黒い部分は固く、赤ちゃんにとっては食べづらいです。
赤ちゃんにカキを与えるときは、黒い部分や貝柱の部分は取り除き、ミルクの柔らかいところだけを与えるようにしましょう。
貝柱はある程度噛む力がついたら細かくほぐして与えてもOKです。
カキは新鮮なものを選ぼう
カキはきちんと保存をしないと、あっという間に雑菌が繁殖し、食中毒の原因になってしまうことがあります。
スーパーなどで売られているカキは、パックされて水の中に入っているものが多いですが、購入したら氷を入れて持ち帰り、帰宅したらすぐに冷蔵庫に入れましょう。
また、購入したらその日のうちに料理に取り入れることをおすすめします。
加熱して食べる場合でも、生食用とされているものを購入するとより安心です。
赤ちゃんに喜ぶ!簡単おいしいカキレシピ2選
「カキを赤ちゃんに食べさせてもいいというけど、どうやって料理したらいいかわからない」という人も多いのではないでしょうか。
ここでは9か月の赤ちゃんから食べられる、簡単でおいしい離乳食レシピを2つ紹介します。
カキのグラタン
○材料(赤ちゃん1人分)
カキ・・・15g
ベビー用ホワイトソース・・・大さじ2杯
タマネギ(ゆで)・・・大さじ1杯
ホウレンソウ(ゆで)・・・1枚
粉チーズ・・・少々
○作り方
1.カキは熱湯でゆで、柔らかい部分だけを取り食べやすく刻んでおきます。
2.野菜は柔らかくゆでたものを用意し、みじん切りにします。
3.ホワイトソースにカキと野菜を加えてひと混ぜし、耐熱容器に入れます。
4.粉チーズを少々ふりかけ、トースターなどでこんがりするまで焼いたら完成です。
カキのバターソテー
○材料(赤ちゃん1人分)
カキ・・・2個
パプリカ・・・8分の1個
ブロッコリー・・・1房
バター・・・少々
○作り方
1.カキは熱湯でゆで、黒い部分を取り除きます。
2.貝柱は細かくほぐし、ミルクの部分は食べやすい大きさにカットします。
3.野菜は柔らかくなるまでゆで、食べやすい大きさにカットしておきます。
4.フライパンに少量のバターを溶かし、カキとブロッコリーとパプリカを加えてサッと炒めたら完成です。
カキはしっかり加熱したものを与えよう
カキは食中毒などが怖いという印象の食べ物ですが、しっかり加熱をすれば赤ちゃんでも安心して食べることができる食材です。
- 新鮮なものを選ぼう
- 中までしっかり加熱しよう
- 食べたくない時は無理に与えない
カキは栄養価も高く、離乳食に向いている食品ではありますが、赤ちゃんが食べたがらない場合はあえて与える必要はありません。
我が家でも、大人はカキが大好きですが、子どもは食べたがらないので与えていません。
初めのころはカキのエキスだけを与えるような感じでOKです。
食育のひとつになりますので、カキが旬を迎えたら食べさせてみてはいかがでしょう。
ちなみに、中までしっかり加熱したカキフライは、3歳ごろから食べられるようになりますよ。