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赤ちゃんはかまぼこをいつから食べて大丈夫?4つの注意点とおすすめレシピ
お正月に欠かせない綺麗な彩りのかまぼこ。
ピンクと白の可愛い色合いと、もちもちとした食感は赤ちゃんには魅力的ですね。
そんなかまぼこを、赤ちゃんは一体いつから食べられるのでしょうか。
4つの注意点とかまぼこを使った簡単レシピを紹介します。
この記事のポイントは次の4つです。
- 赤ちゃんはいつからかまぼこを食べられるのか
- 食べさせる時の4つの注意点
- かまぼこによる誤嚥事故の対応
- おすすめレシピ
それでは紹介します!順にみていきましょう♪
赤ちゃんはいつからかまぼこを食べられる?
赤ちゃんは離乳食の間は、かまぼこは食べることができません。
かまぼこには塩分や添加物が多く含まれているだけでなく、弾力性が高い食品のため誤嚥の危険性があります。
どうしても使う場合は時々、少量にしましょう。
また、かに風味かまぼこの場合は柔らかくて食べやすいので1歳以降食べることができます。
しかし、同じく塩分と添加物が多いので少量にしましょう。
かまぼこを与えるときの注意点4つ!
赤ちゃんにかまぼこを与えるときには以下の4つに注意して下さい。
1つめは、初めて与える時は必ず加熱すること。
赤ちゃんにかまぼこを初めて与える時は、必ず加熱しましょう。
原料は白身魚ですが、万が一アレルギー反応が出る可能性があります。
その時に、重症化しないようにするためです。
また、原料に卵や小麦粉を使用しているものもありますので、アレルギーのある原料が使われていないかをきちんとチェックしましょう。
2つめは、与える量は少量に。
かまぼこには塩分と添加物が多く含まれています。
例えば紀文のHPによると、かまぼこ1本130g中2.6gの食塩が含まれているそうです。
パクパク期の離乳食で1食に使える食塩量が約0.6g程度なので、この場合はかまぼこは30g以下が妥当でしょう。
製品によってその塩分濃度は異なるので、かまぼこを食べさせる場合はできるだけ食塩相当量が低いものを選んであげましょう。
赤ちゃんは消化管が未発達なので体内の塩分濃度が濃くなっても、上手に処理することがでず下痢などを引き起こしてしまいます。
3つめは、頻繁に食べないこと。
少量だからといって毎日かまぼこを食べないようにしましょう。
前項で述べたように、かまぼこには塩分と添加物が多く含まれています。
添加物は木の実や化学的に合成されたものから作られていま。
日本では食品衛生法によって、体に害のない安全なものしか使用してはいけないことになっています。
しかし、日本で使用している添加物の中には海外では発がん性の危険があり使用が禁止になっているものもあります。
現在日本で安全だと謳われている添加物も、数年後には使用禁止になっている可能性もあるのです。
また、離乳食を濃い味付けばかりにしてしまうと、赤ちゃんは濃い味付けに慣れてしまいます。
そうすると毎日塩分を多く摂取することになり、高血圧や心臓病、腎臓病などの生活習慣病を低年齢で発症してしまう確率が高くなります。
塩分は体に重要な栄養素ですが、日常生活で通常の食事をしていれば塩分が足りないという事態にはなりません。
脱水症状や下痢、嘔吐などが続いた場合は起こりえますが、あえて積極的に摂る必要はありません。
また余談ですが、そういった場合には塩水ではなく赤ちゃん専用の経口補水液を飲ませてあげましょう。
赤ちゃんは離乳食で、様々な素材の味を学んでいます。
大人は塩気がないと美味しくないと感じても、赤ちゃんの舌は十分に刺激されているので安心してください。
また周囲の大人が赤ちゃんに塩分濃度の高いものを与えようとしていたら、きちんと説明し赤ちゃんの為にもなるべく遠慮してもらうようにしましょう。
4つめは、食べる時は必ず大人が見ていること。
次項で詳しく説明しますが、かまぼこは誤嚥事故が起きやすい食品のひとつです。
赤ちゃんが万が一誤嚥事故を起こさないよう、事故を起こしてもすぐに対応できるように、食べているときは必ず大人が目を離さないようにしてください。
かまぼこの誤嚥事故!
大人にとっては美味しい、かまぼこのもちもち食感。
しかし、咀嚼が未発達の赤ちゃんにとっては、誤嚥事故の可能性がある恐ろしい食感なんです。
誤嚥とは?
そもそも誤嚥とは、本来食道に入るはずの食物が、誤って気管に入ってしまうということです。
まだ上手に噛んだり飲んだりすることができない赤ちゃんは、弾力のあるかまぼこを誤って気道に入れてしまうことがあります。
絶対にやってはいけない事!
かまぼこが喉に詰まってしまった場合、指を入れて掻き出そうとするのは絶対にやってはいけません。
爪で口の中を傷つけたり、かえってかまぼこを奥の方に押し込むことになってしまいます。
誤嚥事故対応!
すぐに病院に向かうか、救急車を呼びましょう。
うつ伏せにして背中を叩き、とにかく吐き出させます。
消費者庁のHPに載っているわかりやすい方法を以下に記載しました。
緊急対応は一度家族で確認し、家の中の目がつくところに貼っておいていつでも対応できるようにしておきましょう。
HPにはイラストも記載されているので、一度確認しておくことをおすすめします。
0歳児【背部こう打法】:片腕にうつ伏せに乗せ顔を支えて、頭を低くして、背中の真ん中を平手で何度も連続してたたきます。なお、腹部臓器を傷つけないよう力を加減します。
1歳児【背部こう打法変法】:立て膝で太ももがうつ伏せにした子のみぞおちを圧迫するようにして、頭を低くして、背中の真ん中を平手で何度も連続してたたきます。なお、腹部臓器を傷つけないよう力を加減します。
満5歳以上【腹部突き上げ法(ハイムリック法)】:後ろから両腕を回し、みぞおちの下で片方の手を握り拳にして、腹部を上方へ圧迫します。この方法が行えない場合は、横向きに寝かせて、又は、座って前かがみにして背部こう打変法を試みます。
かまぼこを使ったおすすめレシピ!
かまぼこチャーハン
材料:かまぼこ…15g
玉ねぎ…10g
にんじん…10g
ごはん…90g(こども茶碗1杯程度)
サラダ油…少々
作り方:1.かまぼこ、玉ねぎ、にんじんをみじん切りにする。
2.フライパンに油をひいて、1を炒める。
3.油が回ったら、ご飯を混ぜて器に盛る。
かまぼこ入り焼きうどん
材料:かまぼこ…15g
キャベツ…1/3枚
にんじん…10g
ゆでうどん…70g
サラダ油…少々
作り方:1.かまぼこ、キャベツ、にんじんを1cm角に切る。ゆでうどんは4〜5cmの長さに切る。
2.フライパンにサラダ油をひいて1の野菜を炒める。
3.野菜がしんなりしたら、ゆでうどんを加えて炒め合わせる。
かまぼこはそのまま与えても白身魚の美味しい味がしますし、新年に大人と同じようにお吸い物に入れてあげるのもいいですね。
赤ちゃんとかまぼこについていかがでしたでしょうか。
かまぼこには塩分と添加物が多く含まれているので、離乳食の間は食べることができません。
もし与えるとしても、1歳以降に少量・時々というルールを守ってあげましょう。
また、かまぼこは誤嚥の危険性がある食品のひとつです。
必ず大人の目の届くところで食べさせ、万が一の事故が起きた時もすぐに対応できるようにしましょう。