うどん、そば、素麺、そしてパスタの乾麺は、日常的に使う保存食として、どこの家庭でもストックがあるのではないでしょうか?
乾麺のメリットは、なんと言っても賞味期限が長くて保存がきくこと。
そして、簡単に作ることができることですよね。
そんな乾麺、どんな状態でも保存ができると思っていませんか?
乾麺も正しい方法で保存しないと、カビがはえたり、だめになってしまうことがあるのです。
また、開封した後はきちんと保存しないと風味も味が落ちおいしくなくなります。
ここでは、乾麺の正しい保存方法、消費期限、乾麺のおいしいメニューなど、乾麺について紹介します。
目次
乾麺はどのくらい日持ちする?賞味期限は1年!
乾麺といってもいろいろあり、賞味期限はメーカーによっても違ってきます。
購入するときは、記載されている賞味期限を確認して、期日が迫っていないものを選びましょう。
某市販品の表示では、うどんそばの賞味期限は1年、冷麦は1年半、素麺は2年、パスタは3年という保存期間でした。
乾麺は製麺した後に、乾燥している麺なので、保存期間が長く設定されています。
乾麺のなかで手延べ素麺は、時間がたつにつれて固くて風味が落ちます。
手延べ素麺の乾麺は、なるべく早く食べたほうがいいでしょう。
乾麺の保存方法!
乾麺は、長い期間保存できるといっても、どんな環境でもいいわけではありません。
また、開封した後の保存方法も変わってきますので、注意が必要です。
乾麺の保存方法について、詳しく紹介します。
乾麺の正しい冷凍保存方法
乾燥した乾麺は、基本的に常温で保存します。
冷凍して保存する場合は、一度ゆでたものをラップで密着させて、できるだけ空気を抜いて、保存袋に入れて保存します。
冷凍保存の目安は1ヶ月。
使うときは、自然解凍もしくはさっとゆでて解凍してください。
また、保存するときは1食分ずつ保存するようにして、まとめて保存しないほうがいいです。
まとめて保存すると、くっついてしまうことが多いので、小分けにして保存しましょう。
ただ、素麺は冷凍するのにあまり向いていません。
解凍してももそっとして固まった感じが残るので、素麺は冷凍保存しないほうがいいですね。
乾麺の正しい冷蔵保存方法
乾麺は、ゆでた後で食べ切れなかった場合、冷蔵保存することもできます。
ラップにつつんで空気を入れないように、保存袋で保存し2~3日で食べきってしまいましょう。
また、乾麺の状態でも冷蔵保存することができます。
乾麺は袋を開けていない状態の場合は、常温保存で大丈夫ですが、袋を開けた後は、虫がついたり、カビが生える可能性があります。
虫予防のためには、冷蔵保存がおすすめ。
乾麺を冷蔵保存する方法は、密封できる保存容器に入れて、冷蔵庫で保存します。
冷蔵保存は、開封後1週間を目安に食べきったほうがいいでしょう。
その他の方法
乾麺は基本的には、常温保存で大丈夫です。
特に袋を開けていないときには、風通しのよい場所で保存しましょう。
乾燥している麺ですが、実は湿気にすごく弱い乾麺。
台所の湿気の多い場所においておくと、虫に食べられたり、カビが生えたりします。
湿度は60%以上にならないように、水まわり、押入れに入れないようにしましょう。
お歳暮にもらった素麺を、押入れにしまってあるという方もいるかもしれませんが、風通しのよい場所に保存してくださいね。
ワンポイントアドバイス
乾麺には、においが移りやすいという特徴があります。
特に開封した後は、密封できる保存容器に入れて保存しましょう。
また、匂いが強いものの近くにはおかないようにしてください。
冷凍しておいた乾麺を使った5つのメニュー
ゆでて冷凍した乾麺のメニューを紹介します。
冷凍した麺は、あらかじめゆでているのでさっと湯どうしするだけで、使うことができるので、簡単で時間もかかりません。
冷凍うどんカルボナーラ
パスタだとゆでるのに時間がかかりますが、冷凍うどんだと時間がかからず作れます。
【材料】
オリーブオイル 適量
すりおろしにんにく(チューブ) 1cm
冷凍うどん 1食分
ベーコン 1枚
しめじ 1/3株
★ 牛乳 80ml
★ コンソメ 1個
★ 醤油 小さじ1/4
粉チーズ 大さじ1
卵黄 1個分
ブラックペッパー 適量
① 冷凍うどんは自然解凍か、電子レンジで解凍します。
② フライパンに、にんにくをいれ、オリーブオイルで暖めます。
③ ベーコン、シメジをフライパンに入れて炒めます。
④ 具に火がとおったら弱火にして、★をいれ手早く混ぜます。
⑤ 卵黄をといたものと解凍したうどんを入れて、ソースを絡ませ出来上がり。
⑥ ブラックペッパーを振りかけてどうぞ。
卵黄を入れてからは、すぐに固まるので手早くかき混ぜてください。
焼きうどん
手軽にできて、お腹いっぱいになる焼きうどん。
しょうゆ味がおいしいですね。
【材料】
冷凍うどん2玉分
豚バラ薄切り 100g
キャベツ 3枚
和風だしの素 小さじ1/2
もやし 1/2袋
にんじん1/4本
★ 酒大さじ1
★ 醤油大さじ2
① キャベツは太い軸をはずして、適当に切ります。
もやしは洗って水気を切ります。
② にんじんは短冊きりにして、豚肉も食べやすいように切ります。
③ うどんは、レンジで解凍しておきます。
④ フライパンにサラダ油を熱し、豚肉を入れ炒め、野菜を入れて炒めます。
⑤ うどんを入れて全体に混ざるようにいため合わせます。
⑥ 塩、こしょう小7章、だしの素を入れ混ぜ、★の調味料を鍋はだから流しいれて、混ぜ合わせます。
山菜冷やしそば
夏においしい冷やしそば、冷凍したそばを使って作ります。
あっさり食べられるのが嬉しいですね。
【材料】
冷凍したそば 320g
山菜ミックス 市販のもの 400g
大根 1/4本
めんつゆ 市販
① 市販の山菜ミックスをザルにあげて、軽く洗います。
山菜のクセが気になるときは熱湯をまわしいれます。
② 大根はすりおろして、軽く水気をきります。
③ そばは流水で解凍しておきます。
水気を切って器にもります。
④ 市販のめんつゆをつくり、そばに回しかけ、大根おろしと山菜を乗せて出来上がり。
鍋焼きうどん
体の芯まで温まる鍋焼きうどん、冬におすすめのメニューです。
【材料】
冷凍うどん 4玉分
干ししいたけ 4個
A(砂糖小さじ2、しょうゆ大さじ1)
えびの天ぷら 4個
焼き麩 4個
かまぼこ 4切
ほうれん草 1/3束
ねぎ 10cm
卵 4個
★ めんつゆ 2カップ
★ だし4カップ
薬味 お好みで
① 干ししいたけは水で戻し、戻し汁で煮て調味料Aを入れて煮含めます。
② 麩は水に戻し、水気を切ります。
③ ほうれん草は固めにゆでて3cmくらいに切ります。
ネギを斜めに切ります。
④ 冷凍のうどんは熱湯につけて解凍して、湯を切ります。
⑤ 鍋焼きうどん用の一人前の鍋に、★の煮汁を入れてひと煮たち、うどん、干ししいたけ、麩、かまぼこ、えびの天ぷらを入れて、煮立ったら卵を割りいれます。
⑥ 卵が半熟くらいになったら火を止め、薬味を入れて出来上がり。
素麺ビーフン
素麺は冷凍すると食感が悪くなりますが、いためてビーフン風にすると気にならず、おいしく食べることができます。
【材料】
冷凍素麺 300g
豚薄切り肉 150g
ザーサイ 20g
にんじん 3cm
キャベツ 200g
ごま油 大さじ1/2
① 素麺は自然解凍して、水気を切っておきます。
② 豚肉、ザーサイ、にんじん、キャベツをすべて細切りにします。
③ フライパンにごま油とサラダ油をいれて、②を炒めます。
醤油と酒大さじ各1を入れます。
④ 素麺を加えて混ぜ合わせます。
塩コショウをいれて味を調えます。
まとめ
乾麺は、保存期間が長いので多くの家庭で保存している、便利な食材です。
ただ保存方法を間違うと、カビが生えたり、虫にくわれたりすることがあるのを、忘れないでください。
特に一度袋を開けた乾麺は、消費期限も短くなり、痛みやすくなるので、紹介した保存方法を守ってくださいね。
冷凍した乾麺は、すぐに食べられ、何もないときのおやつや食事になりますので、メニューをぜひ参考にしてください。