妊婦は寒天を食べても大丈夫?妊娠中の寒天3つの注意点とおすすめレシピ

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お菓子の材料やダイエット食品としても人気が高い寒天。

カロリーが低く健康的なイメージですが、成分に関しては意外と知られていませんね。

妊娠中に食べても良い物なのか、気になる食品のひとつでもあります。

今回はそんな寒天の栄養や、妊娠中に食べる事に関しての注意点などをまとめてみました。

この記事のポイントは3つです。

  • 気になる寒天の栄養や原料について
  • 寒天に含まれるヨードは妊婦さんに良くない?
  • 妊娠中に寒天を楽しめるレシピ

このまとめを読んで、妊娠中も美味しく寒天を頂きましょう♪

まずは気になる寒天の原料について説明していきますね。

目次

そもそも寒天って何が原料なの?

寒天がどうやって製造されているのか、意外と知らない方も多いですよね。

気になる寒天の原料はなんと海藻。

テングサやオゴノリといった紅藻類が使われていることが多いです。

冷やすと固まるという、寒天と似た性質を持つ物にゼラチンが挙げられますね。

寒天はゼラチンよりも固まりやすく溶けにくい為、寒天の方が料理や製菓の際に扱いやすいとも言えます。

元々は冬にのみ生産されていた長野県産の角寒天や、主に岐阜県で造られていた強度の高い糸寒天が主流でした。

今では工場での生産が盛んになり、現在では粉寒天や固形寒天、フレークタイプなど、用途に合わせて種類が増えています。

主に有名なのが粉寒天。

食品以外でも、工業や医療、美容にも幅広く使われており、この粉寒天を錠のようにしたものを固形寒天と言います。

固形寒天は軽量が簡単という事で、よく寒天料理をする人であればオススメの品です。

フレーク状のものに関しては、和菓子などを作る際に用いられる事が多いです。

気になる寒天の栄養素は?

寒天にはどのような栄養が含まれているのでしょうか?

まずカロリーですが、ダイエット食品として挙げられる物だけあり、なんと100gあたり3kcalという驚きのローカロリー。

食物繊維も豊富な為、腸内環境を整える効果が見込めます。

寒天に含まれる食物繊維は他の食品に比べても多く、便秘でお悩みの妊婦さんには嬉しい食材でもあります。

この他、ヨウ素、カルシウム、鉄分なども含んでおり、妊娠中の間食にも最適な食品とも言えますね。

もちろん、デザートだけではなくおかずにも使うことができます。

寒天に含まれるヨード(ヨウ素)とは?妊婦さんは摂取しない方がいい?

妊娠中に過剰摂取してはいけない栄養素に、ヨードが挙げられます。

ヨードは別名でヨウ素ともいい、昆布やひじき、わかめなどをはじめ、主に海藻類に多く含まれる栄養素のひとつです。

寒天の原料は海藻であるため、ヨードが含まれるのも納得できますね。

ヨードは胎盤を通して赤ちゃんに移行してしまう為、過剰摂取してしまうと赤ちゃんの甲状腺機能が低下してしまいます。

摂りすぎは赤ちゃんの甲状腺腫の原因となってしまうケースもありますので、注意が必要です。

ですが、ヨードは同時に妊婦さんにとって必要な栄養素でもあり、極端にヨードの摂取量が少なくなってしまうとヨウ素欠乏症となる事も。

これにより、赤ちゃんの性分化の遅延や発育不全など、障害に繋がる恐れもあります。

厚生労働省によりますと、妊婦さんが摂取する際のヨードの必要量の目安は約240μgとなっています。

寒天のヨード含有量は100gあたり21μgと控えめではありますが、日本人は食生活の中でだしや海藻類を摂ることが多く、日々の食生活でもヨードを多く摂取してしまいがち。

他の食品との栄養バランスを考えながら寒天を食べると良いでしょう。

妊娠中におすすめの寒天の食べ方

冷やして固めた寒天はのどごしが良く食べやすいのが特徴です。

つわりや妊娠中期以降の胃の圧迫などで、なかなか食欲が湧きづらい妊婦さんには、食べやすい食品のひとつでもあります。

また、先ほども紹介したようにカロリーが低く、食物繊維が豊富である点も魅力的ですよね。

そんなメリットだらけの寒天ですが、妊娠中はどのように食べたらよいのでしょうか?

ここからはおすすめの寒天の食べ方について紹介していきます。

シンプルに冷やして固めて、タレでアレンジ!

一番簡単な方法は、寒天を溶かして固めた後、お好みの味付けで頂くもの。

洗い物も少なく済みますし、あまり長時間台所に立てない妊婦さんも、これなら簡単に作る事ができますね。

味付けとしては、こんな例が挙げられます。

  • あんこやみつまめ、フルーツと合わせて黒糖やきなこをかけるあんみつ風
  • 白玉やサイダーや果物と合わせて、フルーツポンチ風に

甘い物が苦手な妊婦さんは、ところてんのように酢醤油などでいただくのもオススメです。

牛乳やフルーツと一緒に固めて、栄養たっぷりの牛乳寒天

こちらは寒天を水で溶かす過程で牛乳や砂糖をお好みで加え、冷やして固めます。

容器に移す際にフルーツを敷き詰めれば、栄養もさらに取れるフルーツ牛乳寒天の完成!

フルーツの缶詰を使う際は、砂糖の代わりにシロップを入れて味を調節すると無駄になりません。

牛乳を豆乳に変えたり、フルーツのみで作るなど、過程によって味の変化を楽しむことができますよ。

糸寒天をサラダに投入

糸寒天を水でサッともどしてサラダに入れれば、ヘルシーで食べごたえのある寒天サラダの出来上がり。

中華風の味付けや、キュウリなどと和えてさっぱりとした酢の物のサラダにすると、相性が良くオススメです。

ゴマを散らしてさらに栄養upを図りましょう。

寒天は妊婦さんに嬉しい食材の一つ!

いかがでしたか?寒天は妊婦さんにとって、メリットの多い食品である事が改めて分かりました。

気になるヨードも、通常の量であれば寒天だけで過剰摂取になる恐れはありません。

他の食材とのバランスを見ながら摂取すると良いですね。

おやつにもおかずにも役立ち、様々なアレンジが効く寒天。

食事や間食に取り入れて、妊娠中も健康的な食生活を送りましょう!