離乳食が始まって、10倍粥に慣れてきたら、野菜や魚類もメニューに取り入れていきたいですね。
魚介類は、とても種類が豊富で、体の成長に必要な成分がたっぷり含まれており、赤ちゃんのうちから食べさせたい食品のひとつです。
しかし、魚の種類によってはアレルギーの心配があるものや、脂肪分が多いもの、小骨が多く離乳食には向いていないものなど、どれから食べさせてよいのか悩みます。
今回は、たくさんの種類の中から、白身魚の「かれい(鰈)」について詳しくみていきましょう。
「赤ちゃんはいつからかれいを食べてもいいの?」
「かれいを食べさせるときに気を付けることはある?」
「かれいを使った離乳食のレシピが知りたい!」
など、いざ、かれいを使った離乳食を食べさせてみようと心がけても、色々な不安や疑問が出てきます。
そんなモヤモヤを解消するためにも、しっかりと知識を蓄えてから望むと安心ですね。
・赤ちゃんがかれいを食べられる時期
・かれいを食べさせるときの3つの注意点
・ゴックン期のおすすめレシピ
・モグモグ期のおすすめレシピ
・カミカミ期のおすすめレシピ
・パクパク期のおすすめレシピ
離乳食の進め方や、かれいの調理方法や、赤ちゃん向けのレシピに困っているお母さんの、参考になれば嬉しいです♪
目次
赤ちゃんはかれいをいつから食べても大丈夫なの?
かれいは、白身魚で、下ごしらえがしやすく、とろっとした食感から、離乳食に向いています。
そのため、離乳食初期のゴックン期から食べさせることができる魚です。
真鯛や、ひらめも同じく、ゴックン期から食べさせることができます。
この3つの白身魚は、他の魚と比べると、アレルギーの心配がすくなく、低脂肪のため赤ちゃんの胃腸に負担をかけにくいので、離乳食に薦められています。
また、味にも癖がなく、淡泊なので赤ちゃんも食べやすいとされています。
脂肪分が少ない分、加熱調理をすると、パサつきが出てくるので、赤ちゃんが食べやすいように水やミルクで溶いたり、おかゆにまぜたりして、食べやすいように工夫をしながら食べすすめてみましょう。
赤ちゃんにかれいを食べさせるときに気を付けてほしい3つのこと
下ごしらえをしっかりとすること
かれいは、骨も大きく、熱することで皮もはぎやすい種類です。
離乳食用に皮や骨のついたかれいを調理する際には、しっかりと下茹でをして、骨や皮が残らないように注意しましょう。
小骨が混じっている可能性もあるので、できれば、端などでほぐしながら細かくみていきましょうね。
地域によっては、お刺身用のかれいもあるので、そちらを利用する方が手間暇が省けて楽です♪
しかし、お刺身にも骨が入っている場合があるので注意して下さい。
アレルギーの心配が少なからずある
先ほど、真鯛やかれい、ひらめは、他の魚に比べるとアレルギーの心配が少ないことをお話ししました。
しかし、アレルギーにならないわけではなく、まれに白身魚でもアレルギーを起こす赤ちゃんもいます。
どの食材でも同じことが言えるのですが、赤ちゃんが初めて口にする食べ物を食べさせるときには、慎重に食べさせてあげてください。
いつでも、かかりつけ医に相談できるように、病院の空いている平日の午前中に、一口だけ食べさせて、1日赤ちゃんの様子をみてあげるようにしましょう。
アレルギーの症状は、軽いものから重いものまであるのですが、蕁麻疹や口の中や周りの赤みや腫れ、充血、下痢や嘔吐などが考えられます。
いつもと様子が違うなと感じたら、早めにかかりつけ医に相談するようにしてくださいね。
冷凍で販売されているかれい
スーパーなどでは、生のものを加工したかれいや、解凍されたかれいがあります。
生のものを下茹でしてから、おうちで冷凍保存することはできるのですが、一度冷凍されて、解凍されたかれいは、鮮度も落ちるので、再冷凍しないようにしましょう。
また、かれいを下茹でしたものは冷凍できるのですが、卵や牛乳などで調理加工したものを、冷凍すると、傷みやすくなるので、おすすめできません。
冷凍保存できるので、お母さんの手助けになる食材ですが、注意点もあるので、覚えておきましょう♪
ゴックン期(生後5~6か月頃)のおすすめレシピ
かれいのペースト
<材料>
・かれい 10g
・水 適量
<作り方>
1.かれいをしっかりと茹でましょう。
2.かれいを取り出し、骨をとりながらほぐしていきます。
3.ほぐしたかれいをすり鉢ですりつぶし、水を少しずつ加えながらなめらかにしたら出来上がりです。
かれいと野菜のスープ
<材料>
・だし汁 30ml
・にんじん 5g
・玉ねぎ 5g
・上で紹介したかれいのペースト 5g
・片栗粉 少々
<作り方>
1.小鍋にだし汁をいれて、すりおろしたにんじんと玉ねぎを加えて沸騰させます。
2.ひと煮立ちさせたら、かれいペーストを入れ混ぜ合わせます。
3.2に水で溶いた片栗粉を入れて、とろみがついたら火を止めて出来上がりです。
モグモグ期(生後7~8ヶ月頃)のおすすめレシピ
かれいの煮物
<材料>
・かれい 20g
・もやし 20g
・だし汁 30ml
・青のり 少々
<作り方>
1.かれいは茹でてほぐし、皮と骨は取り除きます。
2.もやしは豆の部分とひげ根を取り除いて、やわらかく茹でてみじん切りにします。
3.鍋に、かれいともやしとだし汁をいれて煮込みます。
4.ひと煮立ちさせたら、お皿に盛り、青のりをかけて完成です。
かれいとさつまいものマッシュ
<材料>
・さつまいも 20g
・小松菜 10g
・かれい 10g
<作り方>
1.さつまいもを茹でてから、なめらかになるまで潰します。
2.小松菜は柔らかい葉の部分を茹でて、みじん切りにしましょう。
3.かれいは茹でてからほぐし、皮と骨を取り除きます。
4.さつまいも、小松菜、かれいを混ぜ合わせたら出来上がりです。
かれいの煮付け
<材料>
・水 200㏄
・醤油 大さじ1
・かれいの切り身 1切れ
<作り方>
1.かれいに熱湯を回しかけて臭みをとり、骨と皮を取り除きます。
2.水と醤油と1のかれいを鍋にいれて、沸騰させ水分を軽く飛ばしていきます。
3.余分な水分が飛んだら出来上がりです。
カミカミ期(生後9~11ヶ月頃)のおすすめレシピ
かれいでピカタ
<材料>
・かれい 30g
・塩 少々
・青のり 少々
・小麦粉 小さじ2
・卵 2分の1個
・バター 少量
<作り方>
1.かれいを一口サイズに切って、骨と皮があれば取り除いておきます。
2.塩を青のり、小麦粉を混ぜ合わせ、かれいをまぶしていきます。
3.溶き卵に2をくぐらせて、バターをひいたフライパンで両面焼いたら出来上がりです。
かれいのオムレツ
<材料>
・にんじん 10g
・玉ねぎ 10g
・かれい 10g
・卵 1個
<作り方>
1.にんじんはやわらかく茹でてみじん切りにします。(みじん切りにして茹でてもOK。)
2.玉ねぎも茹でてみじん切りにします。
3.かれいは茹でてからほぐし、皮と骨を取り除きます。
4.にんじんと玉ねぎ、かれいと溶き卵を耐熱容器にいれて、混ぜ合わせます。
5.電子レンジで1分半加熱したら出来上がりです。
かれいの豆腐ハンバーグ
<材料>
・かれい 20g
・玉ねぎ 10g
・ブロッコリー 5g
・豆腐 20g
・片栗粉 5g
・醤油 3滴
<作り方>
1.かれいは茹でてからほぐし、骨と皮を取り除きます。
2.玉ねぎとブロッコリーを茹でてからみじん切りにします。
3.ボウルにかれいと、玉ねぎとブロッコリー、豆腐、片栗粉と醤油を加え混ぜ合わせます。
4.フライパンに薄く油をひいて、小さく丸めた3のタネを両面焼きます。
5.ひっくり返したら、蓋をして3分蒸し焼きにしたら出来上がりです。
パクパク期(1歳~1歳半頃)のおすすめレシピ
かれいのトマトクリーム煮込み
<材料>
・かれいの切り身 1切れ
・トマト 小さめ2個
・玉ねぎ 4分の1個
・ピーマン 2分の1個
・にんじん 3㎝
・だし汁 100㏄
・ホワイトソース(あればベビー用) 100㏄
<作り方>
1.かれいは両面を焼いてから、冷めたら骨と皮を取り除きます。
2.トマトは湯剥きしてから種をとり、細かく刻んでおきます。
3.玉ねぎ、ピーマン、人参はみじん切りにします。
4.鍋に、かれいとトマト、玉ねぎ、ピーマン、人参を入れて、だし汁を浸かるまでいれます。
5.弱火で15分煮込みましょう。
6.水分が飛んだら、ホワイトソースを加えて混ぜ合わせたら出来上がりです。
かれいコロッケ
<材料>
・かれいの切り身 1切れ
・じゃがいも 1個
・玉ねぎ 4分の1個
・片栗粉 少々
<作り方>
1.かれいは茹でてからほぐし、骨と皮を取り除きます。
2.じゃがいもは皮が付いたまま電子レンジで温め、火が通ったら皮をむき、潰しておきます。
3.玉ねぎはみじん切りにします。
4.かれいとじゃがいも、玉ねぎをボウルにいれて、片栗粉を加えます。
5.手でよくこね、まとまってきたら、成形して、フライパンでしっかりと焼きます。
6.焼き目がついたら出来上がりです。
まとめ
かれいは、調理方法も色々あるので、レシピの種類も豊富です。
また、離乳食初期のゴックン期から食べさせることができるので、赤ちゃんへの初めてのお魚にもおすすめです。
骨や皮を取るのが少し面倒ですが、茹でることでつるんと取れるので、慣れると意外に簡単かもしれません。
ぜひ離乳食のメニューに加えてあげてくださいね。