妊活中のご夫婦の中には、各地のパワースポットを安産祈願して回っているとう方もいるでしょう。
妊活はもちろん個人の努力によるものが大きいですが、すがれるものにはすがっておきたいというのが本音です。
そんなあなたに是非オススメしたいのが、千葉にある「笠森寺」というお寺。
その中にある「子授け観音」をお参りすると、子育てのご利益があると言われています。
なんでも、あの梨花さんもお参りし、実際に赤ちゃんを授かったのだとか。
これは妊活中の方には見逃せないスポットですね!
笠森観音の特徴やご利益、行き方などをご紹介します。
目次
笠森観音とは?
笠森観音とは、千葉県長尾郡にある天台宗のお寺です。
延暦3年(784年)、天台宗の開祖である最澄が、楠の霊木十一面観世音菩薩を刻んで山上に安置し開基したとされています。
あの天台宗の開祖である最澄が開いたとは驚き。
歴史的に価値のあるお寺であることがわかりますね。
最澄がこの笠森寺を開いた際、御本尊としたのが楠の木で彫った観音さまだったことから、このお寺は「笠森観音(かさもりかんのん)」という呼び名で広く知られる様になったわけです。
また、笠森観音は「坂東三十三観音札所」の三十一番札所として、古くから巡礼の地とされてきました。
坂東三十三観音札所とは、神奈川や埼玉、東京など関東近郊にある三十三個の霊場のこと。
四国八十八ヶ所の、関東版みたいなものです。1,000年以上も前から、たくさんの人がご利益を求めてこの地を訪れてきたんですね。
笠森観音の特徴・みどころ
笠森寺の見どころと言えば、まずは「笠森観音堂」です。
笠森寺観音堂は、日本で唯一の「四方懸造」
笠森観音道は、長元元年(1028年)に後一条天皇の勅命により建立されたもので、日本で唯一の「四方懸造(しほうかけづくり)」として知られています。
懸造とは、急な斜面に建造物を建てる際、床面を水平に保つための健藏技術のこの。
有名どころでは、清水寺なんかにも使われている工法です。
言われてみれば、見た目もなんだか清水寺に似ていますよね。
この観音堂は、明治41年(1908年)に『国宝』、そして昭和25年(1950年)には『国指定重要文化財』に指定されています。
岩の上にそびえる回廊から見渡す眺望は格別。
笠森観音を訪れた際には、ぜひ観音堂から山々の雄大さを楽しんで頂きたいです。
上総最古の芭蕉句碑がある
元禄時代になり、芭蕉が俳聖として広く知られると、全国各地に芭蕉の句碑が建てられるようになりました。
ここ、笠森観音には上総国(現在の千葉県中央部)で最も古くに作られた芭蕉の句碑があります。
建立は安永6年(1777年)で、句碑に刻まれているのは『五月雨に此笠をさしもぐさ』という一句。
子授けには関係ありませんが、このような文化的な歴史を楽しめるのも、笠森観音の魅力です。
笠森観音はご来光の道(レイライン)に建つパワースポット
皆さんは、ご来光の道(レイライン)というものをご存知でしょうか?
レイラインとは、春分と秋分の日に太陽が通る道のことで、北緯約35度23分を結ぶ直線上に位置しています。
海外では、このレイライン上に古代遺跡が建設されているという仮設があり、日本も例外ではありません。
例えばあの伊勢神宮を始め、神奈川県の寒川神社、建造物ではありませんが、富士山なんかもこのレイライン上に位置しています。
そしてもちろん、この笠森観音も同じライン上に建っています。
太陽の通り道と聞くと、それだけでパワーがありそうですよね。
子宝のご利益!「子授け観音」
笠森観音に向かう道には「笠森自然公園」という森林が広がっています。
ちなみにこちらは国の天然記念物。
自然林の中を通っていくと、目の前に「子授楠」という大きな楠が。
太いしめ縄が掛けられているので、ひと目で分かるはずです。
この子授楠の根本には、人がくぐれるくらいの大きな穴が空いています。
この穴を「男性⇛女性」の順番でくぐり抜けると子宝のご利益があるんだとか。
実際に行ってみるとわかるのですが、この楠、かなり傾いていてちょっと怖いです(笑)
というか、木の下半分が地面から離れてしまっています。
「倒れてしまわないかな…?」と心配になってしまいますが、ご利益は確かなもの。
倒木は恐れずに、ご夫婦でくぐり抜けましょう。
そして、子授楠の根本に立っておられるのが、梨花さんもお参りした「子授け観音」です。
梨花さんはブログでこの子授け観音をご紹介された後に、実際息子さんを授かっています。
そのご利益は確かなもののようで、今では全国各地から子授け祈願に訪れる人がいるほど。
子授楠をくぐったらすぐに、観音様に手を合わせてくださいね。
また、子授楠の近くには、これまた笠森観音の名物である「三本杉」の姿も。
一本の杉が三頭にわかれており、なんとも珍しい見た目をしています。
子育てのご利益はありませんが、珍しさからカメラに収めて行く方も多いです。
子授楠をくぐったあとは、ぜひこの三本杉も見物してみるのがおすすめです!
子授けだけじゃない!「子育て地蔵」もある
今や、「子授け」として全国に知られる笠森観音ですが、実は「子育て・成長」を祈願することもできます。
笠森観音の中にある六角堂には、「子育地蔵尊」というお地蔵様が安置されており、お子さんの成長祈願に来られる親御さんも多いようです。
中には、子授け観音で子宝を授かったので、次は子育て地蔵に健康な成長をお願いしに来るという方もいます。
すごいご利益の招き猫がある?
笠森観音には、すごいご利益があるという噂の招き猫が売られています。
笠森寺の中、二天門という門をくぐるとすぐ左手にあるのが「縁起屋 古壺(ここ)」というお土産屋。
ここで売られているのが、笠森観音名物の黒い招き猫です。
右手を上げている猫と、左手を上げている猫がペアで販売されており、猫が座っている座布団には5種類のカラーがあります。
選ぶカラーで預かれるご利益が異なっているので、自分の望みに合わせて購入しましょう。
赤 | 招福 |
金 | 金運・商売繁盛 |
緑 | 健康 |
ピンク | 恋愛・縁結び |
青 | 学業成就 |
中には、座布団を数色買っていかれる方もいるとか。
「健康になりたいし、福も呼びたい、そしてお金もほしい!」という欲張りさんは座布団の複数買いをするといいかもしれませんね。
子宝が欲しいという方は、総合的に福を招く「赤色」を買っておくといいでしょう。
この招き猫の置き方ですが、家の玄関に置いておくといいそうです。
家の入口に置くことで、じゃんじゃん福を招き入れてくれるそう。
また、招き猫は必ず2体セットで離さずに置いておくほうが効果が高くなります。
向ける角度は、「東南」、「東」、「南」のいずれかの方角が望ましいです。
笠森観音のありがたい空気をたくさん吸っている招き猫ですから、効果が高そうですよね。
ちなみに、招き猫が売られている「縁起屋 古壺」の営業時間は9:00〜16:30となっていますので、閉店時間には注意しましょう。
でも、中には「時間がなくて現地まで行けない」という方もいるはず。
大丈夫です。この招き猫は通販でも購入することができます。
価格は招き猫ペアが1,000円(税込)、座布団が各色500円となっています。
他にも、キーホルダーやお守りなんかも売られているので、お土産にもちょうどいいですね。
子授祈願の祈祷をしてもらえる
笠森観音では、子授祈願の祈祷をしてもらうこともできます。
祈祷料は5,000円。
随時受け付けしてもらえるようですが、ご予約の方が優先となります。
行く日にちがわかっているのであれば、事前に予約をしておくのがいいかもしれません。
関連記事⇒日枝神社は子宝神社としても有名!妊婦、妊活ママに贈る子授けお守りや行き方まとめ
笠森観音はどの季節に行くのがおすすめ?
笠森観音では、一年を通して様々な行事が行われています。
参考までに、年中行事ご紹介しましょう。
名称 | 日程 | 概要 |
花まつり | 4月8日 | お釈迦様の誕生日を祝う儀式 |
本尊御開帳 | 丑年・午年10月17日〜11月18日 | 本尊や仏殿の厨子が開帳される |
修正会(しゅしょうえ) | 1月1日 午前2時 | その年の五穀豊穣・世界平和などを祈願する法要 |
節分会追儺式(せつぶんえついなしき | 2月3日 午後1時 | 厄除けの行事 |
除夜法要 | 12月31日 午後10時 | 1年の無事を感謝したお礼の法要 |
除夜の鐘 | 12月31日 午後11時半 | 一般の方でも除夜の鐘を撞くことができる |
個人的なおすすめは、春の笠森観音です。
しだれ桜やソメイヨシノがとてもきれいなので、歩いているだけで幸せな気持ちになります。
また、丑年・午年にのみ行われる本尊開帳も見逃せないポイントです。
この時期には、御本尊が開帳され、「十一面観世音菩薩」を拝観することが可能。
もちろん、ただお参りするだけでもご利益はあるでしょうが、観音様とご対面できればさらなる幸福がありそうですよね。
観音様とつながることができる!?
笠森観音の本堂には、「観音様とつながることができるロープ」があります。
白い布に願い事を書き、このロープに結びつけると観音様に直接願い事が届くと言われています。子宝が欲しい方には、是非実践していただきたいですね。
家から、白いハンカチとマジックを持参していきましょう。
もし忘れてしまった場合でも、笠森観音内の売店(縁起屋古壺)で白いハンカチが売っているのでご安心を。
ご利益は一つ残らず預かっておきたいですからね(笑)
笠森観音へのアクセスや拝観料
住所 | 297-0125 千葉県長生郡長南町笠森302 |
電話 | 0475-46-0536 |
アクセス | JR外房線
「茂原駅」下車… 小湊バス「上総牛久駅」行 「笠森」下車 徒歩5分 小湊鉄道 「上総牛久駅」下車… 小湊バス「茂原駅」行 「笠森」下車 徒歩5分 圏央道 「茂原長南IC」より5km 約7分 高速バス 「東京駅八重洲口」「横浜駅」「羽田空港」より 「茂原駅」行き「長南駐車場」下車 約4kmタクシーで約5分 |
駐車場 | 50台(無料) |
拝観料 | 大人200円 子供100円(境内に入るだけならかかりません) |
拝観時間 | 4月〜9月
午前8:00〜午後4:30 10月〜3月 午前8:00〜午後4:00 |
笠森観音の口コミ・体験談
私が実際に笠森観音に行ってみて感じたことをまとめます。
みなさんが参拝するときの参考になれば幸いです!
1.本堂に登るための階段が急勾配
行ってみて感じたのですが、観音堂に登るために階段がかなり急です。
体力には自信があったのですが、登っただけで息が上がってしまいました。
急勾配(きゅうこうばい)なので、登るのがちょっと怖いくらいです。
また、木造なので階段がきしみます。
色々な意味でハラハラしてしまいますね(笑)
若い方はいいでしょうが、小さなお子さん連れやお年寄りにはちょっと登るのが厳しいかもしれません。
手すりがあるので、つかまりながらゆっくりと登りましょう。
2.とても自然豊か
笠森観音の周りは、とても自然が豊かです。
境内はもちろん、笠森観音へと至るまでに広がる「笠森自然公園」は歩いているだけで癒やされます。
妊活には「なかなか赤ちゃんができない…」というストレスはつきもの。
笠森観音の自然は、そんな疲れを癒やしてくれるはずですよ。
3.車で行くのがいいかも
私はバスで笠森観音まで行ったのですが、バスの本数自体がかなり少ないため結構待ちました。
乗ってからは15分ほどでお寺の目の前に着くのですが、バスの待ち時間がかなり辛いです。(30〜40分くらい待った)
もし運転できるのであれば、車で行くのがおすすめ。
駐車場から本堂まではちょっと歩くのですが、待ち時間を考えれば車で行くほうがいいでしょう。
まとめ
笠森観音の特徴やご利益、行き方などをご紹介しました。
梨花さんがブログで紹介されたこともあり、笠森観音は今や全国的に有名なパワースポットです。
休日は混んでいる可能性もあるので、できることなら平日に行くのがいいかもしれませんね。
子授け祈願であれば、
子授楠をくぐる⇛本堂をお参りして願い事を書いた布を結ぶ⇛「縁起屋古壺」で招き猫を購入
という流れがおすすめ。
自然が一杯で単純にリフレッシュにもなるので、妊活での疲れを癒やしに行くのもいいでしょう。
妊活は不妊治療やサプリメントを取ることも重要ですが、神頼みだって必要。
子授楠をくぐって、赤ちゃんを迎えに行きましょう!