郡山金魚資料館で金魚の養殖見学♪~奈良県大和郡山は金魚あふれるまち~

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奈良県北部に位置し奈良市に隣接する大和郡山市は、安土桃山時代から城下町として発展した町です。

そんな大和郡山市は郡山城跡や江戸時代の面影を残す町並みが有名ですが、実は全国有数の金魚の養殖が栄えている地域でもあります。

町中には金魚の養殖池やモニュメントがたくさんあり、金魚目当ての観光客もとっても多い地域なんですよ。

そんな金魚の町に、金魚養殖の歴史が分かる資料や、実際の養殖池を見学することのできる郡山金魚資料館があります。

今回は1歳の娘を連れて、郡山金魚資料館に見学に行ってきました。
ぜひ奈良県や関西にお越しの際には、おでかけの参考にしてみてくださいね♪

目次

大和郡山市の金魚養殖の歴史

そもそも日本に金魚が入ってきたのは室町時代の中頃のことで、中国から渡来したというのが定説だそうです。当時は貴族などの富豪の間で飼われ、庶民の間に広まったのは明治時代になってからのことなんだとか。

そんな金魚の養殖ですが、大和郡山市においては1724年に柳澤吉里候によって持ち込まれたと言われているそうです。

その後、幕末の頃には藩士の副業として金魚の養殖が栄え、明治維新以後は職を失った藩士や農家の副業として盛んに行われるようになったのだそう。

また、こうした歴史的背景だけでなく、水質や水利に恵まれた農業用ため池が数多くあったことなどの自然条件が良かったことも関係しているそうです。

現在は、生産量は減少しているようですが、それでも養殖農家約50戸、養殖面積約60ha、年間金魚生産数約6,000万匹と今でも栄えています。

金魚の養殖場の見学もできる郡山金魚資料館

郡山金魚資料館は、金魚に関する歴史的資料や、養殖池を間近に見ることができる施設です。

こちらの資料館は、実際に金魚の養殖や販売をされている「やまと錦魚園」さんが養殖場を開放して自由に見ることができるようにしてくださっている施設です。
ちなみに見学料は無料です♪

開館時間は9時から17時

定休日は月曜日です。

ここは、以前ガイドブックで見かけて以来、娘を連れて行ってあげたいと思っていた場所なんです(*^-^*)

娘の愛読絵本は「きんぎょがにげた」、お風呂でのおもちゃは色とりどりの金魚たち。
娘は金魚すくいのポイもしっかり持ってお風呂で遊びます♪

1歳とはいえ、「金魚」という言葉や形に触れることは意外とあるので、実際の金魚を始めて見る娘の反応もとっても楽しみです(*^^)v

郡山金魚資料館へのアクセスはとっても細道なので要注意!

郡山金魚資料館は近鉄 郡山駅から徒歩10分~15分です。

車で行く場合、無料の駐車場もあります。

ですが、駐車場までの道のりはとっても細いです!車1台がぎりぎり通れるような道を通る必要があります。個人的には萬福寺というお寺の前の道を通るのがおすすめかなと思います。

私たちは地理に詳しくなかったため、それとは別の249号線を北に入るルートから駐車場に向かいました。ですが、少しでも運転を誤ると周囲にある養殖池に落ちてしまうのではないかというくらい道が狭くて、ものすごく怖かったです(T_T)

ちなみに、私たちが通ったこの道は軽自動車以外通行できません。

帰りは萬福寺の前の道を通ったのですが、こちらはまだ道幅に余裕がありました(;^ω^)

駐車場はこちらです。

駐車場前には看板が出ているのですぐに分かります。駐車場には京都や大阪ナンバーの車もたくさんありました。遠方からも来られるみたいですね♪

駐車場から資料館に向かうまでの間も、周囲には金魚の養殖池がたくさんあります。

金魚がまったく見えない池もあるのですが、出目金と思われる黒い金魚や金魚すくいで見るような赤い金魚が見える池もありました♪

田んぼや畑の広がるのどかな住宅街に、養殖池がたくさんある景色なんてそう見ることもありません。独特の文化を感じながらお散歩ができるので、目的地までの道のりもとっても楽しいです♪

資料館の少し手前には、金魚すくいができるお店や、珍しく金魚を袋に入れて販売している無人の販売機もありました。

養殖池の間を5分ほど歩くと見えてきました!
こちらが郡山金魚資料館に続く入口です。

このかわいらしい金魚のマスコットが描かれた建物が目印です。

郡山金魚資料館の外観はこんなかんじ(^_^)/

看板も建物もとても趣があり、どこか懐かしさを感じます。

こちらの建物に入ってみると、まず左側に展示室があります。
ここでは、金魚の養殖の歴史に関する資料が展示されていて、金魚に関する本や錦絵などがあります。

日本で初めて出版された金魚の飼育法に関する資料などもありましたよ。どれも歴史を感じさせる古いもので、今まであまり見たことのないような展示物ばかりで興味深かったです。

建物奥には、品種ごとに分けられた金魚の水槽がロの字型に展示されていました。

日本に実在する金魚を集めて泳ぐ図鑑のようにして展示されているようで、それぞれ金魚の説明書きもあるので分かりやすいです。

金魚だらけの水族館みたいです(*^-^*)
お子さん連れのご家族も複数組いらっしゃって、皆さん楽しそうに見学されていました。

こちらの金魚は浜錦というのだそう。

丸々としていてとってもかわいいです♪
私は初めて見た種類です。ここには珍しい金魚がたくさんいるようです。

ベビーカーに乗せた娘を水槽の前に連れていってみました。

ひらひらと泳ぐ金魚が珍しいのか、金魚を一生懸命目で追いかけ、私たちが見学している間も金魚を眺めながらおとなしく待っていてくれました。絵本やおもちゃとは違って動く金魚を見て、楽しんでくれているといいのですが(*^-^*)

建物の周囲には養殖用の大きな水槽がずらりと並んでいます。

こちらは屋外で日陰があまりないので、娘には日陰で待っていてもらい大人だけで見学です。
ゆっくり見学するには夏場は暑いので、日傘などがあるといいかもしれません。お子さんには帽子がマストです(^_^)/

高級金魚さんたちの養殖場もありました。

実際に販売もされているようです。お値段の記載はないので、残念ながら1匹いくらくらいなのかは分かりません。

もし、実際に金魚を飼いたいなと思ったらこんなにたくさんの種類がある中から選べたら愛着もひとしおだろうな~と思います♪♪

詳しくないので種類は分かりませんが、赤色や黒色の金魚、おしゃれな白黒のまだら模様の金魚などたくさんいるので面白いです。

これだけ広くて数の多い水槽で金魚のお世話をするのは大変だろうなぁと感じます。
水槽の傍では、スタッフの方が何やら作業を熱心にされていました。

実際の作業場を無料で開放してくださっているおかげで、地域の文化や歴史に触れることができるのはありがたいことです。

養殖場の一角には、金魚グッズの販売コーナーもありました。
金魚のハンカチや風鈴の他にも、金魚が入ったミニ金魚鉢のガチャガチャなど、金魚好きにはうれしいグッズがたくさんです♪

金魚を手のひらにのせた金魚観音像も必見

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滞在時間30分ほどで金魚鑑賞を満喫することができました。

金魚もたくさん楽しんだし、さぁ帰ろうと資料館を後にすると、出口に「金魚観音はこちら」の看板が。

金魚観音??(‘ω’)

初めて聞く観音様です。

せっかくなので行ってみようということになり立ち寄ることに。
徒歩数秒の位置に金魚観音像はありました。

手のひらに金魚を乗せた観音様の像です。
金魚は青いのでとってもよく目立ちます。

傍にあった説明を読むと、どうやら金魚たち生き物の慰霊のため建立された観音様のようです。
幼稚園や小学生くらいのお子さんだったら、命の大切さについて一緒に考えるよい機会になりますね。

まだまだある!大和郡山は金魚スポットあふれる金魚のまち

郡山金魚資料館で、金魚の養殖や珍しい金魚を見学することができました。

しかし、これだけじゃないんです。

大和郡山には、まだまだ金魚に関するおすすめスポットがあるのです。

近鉄郡山駅すぐの柳町商店街は別名金魚ストリートとも呼ばれています。
店内が金魚であふれ、金魚をモチーフにしたスイーツのあるカフェや、改札機の形の水槽などもあり、珍しくて風情ある景観を楽しむことができますよ。

金魚資料館や金魚ストリートなど金魚でいっぱいの大和郡山に、お子さんと一緒に一度おでかけしてみてはいかがでしょうか♪