赤ちゃんの切れ痔の治し方~病院に行かず市販薬や軟膏でも大丈夫?4つの注意点

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母乳やミルクのみを飲む赤ちゃんでも、大人のようにうんちが出ない日が続くことがあります。

何日くらいうんちが出ないと便秘なのかと気になるところですが、医学上では、便秘の定義が難しく、3日出なくてもご機嫌な赤ちゃんもいれば、お腹が苦しく泣いてしまう赤ちゃんもいます。

まず、赤ちゃんの便秘の症状を把握するために、1日何回ほど、どのくらいの排便をしているのか、しっかりと記録しておき、それを基に判断していきましょう。

この便秘や下痢でも起こる切れ痔は、赤ちゃんにも身近な症状なのです。

「おむつに便と一緒に血が出たけど、大丈夫!?」

「赤ちゃんの切れ痔はどうやって対処するの?」

「病院にいったほうがいい?」

赤ちゃんの切れ痔ですが、やはり排便のときに痛み、泣きわめくこともあります。

大人でも痛いものですし、早く治してあげたいですよね。

今回は、赤ちゃんの切れ痔について下記のことをご紹介していきます。

  • 赤ちゃんの切れ痔
  • おうちでのケアの方法
  • 切れ痔にならないためにできること
  • 赤ちゃんの切れ痔で注意する4つのこと

赤ちゃんの切れ痔が気になっているご家族の参考に少しでもなれば嬉しいです♪

目次

赤ちゃんの切れ痔について

擦り傷や打撲といったように、普段の生活の中、不注意等で負う怪我とは異なり、気を付けていてもなってしまうのが切れ痔。

早速赤ちゃんの切れ痔について、理由から順に解説していきましょう。

赤ちゃんの便秘や下痢の症状

新生児の赤ちゃんでも、便秘や下痢になることがあります。

切れ痔になる多くの理由は、この便秘や下痢によるもの。

人間の「便」というものは個性があるとも言われており、柔らかいうんちが出る赤ちゃんもいれば、固めのうんちが出る赤ちゃんもいるので、そこまで神経質になる必要はありません。

下痢の場合、感染症胃腸炎の可能性や母乳のみで育っている赤ちゃんは軟便が続くことがあります。

それ以外には、食物アレルギーにより下痢になることも。

便秘の場合は、赤ちゃんが嘔吐や発熱などの辛そうな症状がない場合は、消化器官の未発達の影響もあり便が硬くなっている可能性があるので、様子をみてみましょう。

赤ちゃんによく見られる切れ痔

おむつを交換するときに、お尻部分に血がついていることで、切れ痔に気づくことがあります。

一瞬、血便だと思って驚く人もいますが、便の一部だけ血がついているのであれば、切れ痔の可能性が高いでしょう。

固くて大きな便が出る時は、こう門の一部分が割けるので、切れ痔になります。

肛門を時計で表すと、12時と6時の位置が避けていることがよく見られます。

そして赤ちゃんは排便時に切れ痔が痛み、泣くこともあります。

負のスパイラルに陥ることがある

赤ちゃんが切れ痔になると、排便の度に痛みを感じて、トラウマになりうんちを我慢することがあります。

そうなると便秘になり、さらにうんちが硬くなってしまい、慢性的な便秘に繋がることに。

やっとうんちが出たと思っても、また切れ痔になってしまうという、悪循環が続くことがあります。

赤ちゃんの切れ痔!おうちでのケアの方法

赤ちゃんの切れ痔は治りやすいのも特徴のひとつです。

初めての切れ痔の場合や、慢性的なものでない、赤ちゃんの体調が良いのであれば、おうちでケアをしてみましょう。

市販の大人用の薬で代用

市販の薬を使用している人も多いようです。

市販の軟膏には、ステロイドが入っているものもあるので、購入の際には、念のため薬剤師さんに「赤ちゃんにも使用できるかどうか」相談してから、使用すると安心ですね。

また、ワセリンや、病院(肛門科)で処方された軟膏を塗るのも良いでしょう。

ただしワセリンはあくまで保湿剤であり治療薬ではないので、症状がひどい場合は医療機関を受診し、治療薬を処方してもらってください。

また、市販薬では、赤ちゃんから使用できるオロナイン軟膏もあります。

切れ痔の治療薬としてCMで謳ったことから、今より少し前の世代の方々の中にはオロナイン軟膏=痔のイメージを持たれている方も少なくないのではないでしょうか?

しかし、以前は商品の効能の欄に「痔」も含まれていたそうですが、今はなくなっている模様。

製品自体の成分等は特に変わっていないようですが、上記のことからオロナイン軟膏の使用にはやや自己責任が伴いそうです。

肛門にベビーオイルを塗る

赤ちゃんのうんちが大きい、硬いなどで排便のときに痛がるような素振りをみせていたら、肛門周りにベビーオイルを塗ってあげるのも一つの方法です。

薄いゴム手袋を付けて、優しくベビーオイルを肛門に塗ってあげてみましょう。

便秘による切れ痔の場合のケアとしておすすめです。

排便のあとはシャワーで優しくお尻を洗う

おしりに便がついていると、痛みが続いてしまい、さらに症状が悪化してしまいます。

大変ですが、排便のあとは、一度ぬるま湯のシャワーでお尻を綺麗に洗い、清潔な状態を保つように心がけてください。

赤ちゃんが切れ痔にならないためにできること

これまで、あかちゃんが切れ痔になる原因とおうちケアの方法を説明してしました。

しかし出来るなら切れ痔を未然に防いであげたいですよね。

赤ちゃんが切れ痔にならないために、ご家族には何ができるのでしょうか?

母乳や水分をしっかりと飲ませる

便秘の原因として考えられるのは、飲ませている水分量が少ない可能性があります。

母乳育児であれば、母乳があまり出ていないのか、赤ちゃんが上手に飲めていないのかもしれませんね。

そんなときには麦茶やミネラルウォーターで水分をしっかりと補給させるようにしてみましょう。

水分量を増やすことで、便がつるんと出やすくなり、便秘が改善されていきます。

マッサージをしてあげる

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赤ちゃんは、腸が未発達のため消化が上手に出来ずに、便秘にもなりやすくなります。

そこで、腸のぜん動運動(腸の筋肉の運動で、便を移動する運動)に効果があるマッサージをしてみましょう。

  • 赤ちゃんのお腹を時計回りに優しく「の」の字を描くようになでる。
  • 肛門の上を指で優しく押す。
  • 赤ちゃんを仰向けに寝かせて、両足首をもち、膝の部分でお腹を押すように動かす。

お腹周りや下半身をマッサージしてあげると良いですよ。

砂糖水を飲ませる

うんちを柔らかくするために、砂糖水を飲ませてあげるのもおすすめです。

腸内に濃度のある水分が入ってくると、その濃度を薄めるために、腸の細胞から水分が出てきます。

そして、腸内の水分量が増えるので、うんちも柔らかくなるという仕組みです。

与えすぎは良くないので、少しずつ赤ちゃんの便の様子を確認してから、与えてみましょう。

便が出やすい食べ物を与える

離乳食が始まっているのであれば、便を出しやすくする食べ物をメニューに加えてみてはいかがでしょう。

便を出やすくする食物として、柑橘類やスモモ、イチゴ、プルーン、ヨーグルトがおすすめです。

(~参考:育育児典 病気編 より~)

赤ちゃんの切れ痔で注意すべき4つのこと

見張りいぼにご注意を

赤ちゃんでも切れ痔になることをお話してきましたが、

この切れ痔が続いていくと「見張りいぼ」といういぼができるようになります。

赤ちゃんは、うんちをしたくていきんだときに、この見張りいぼに当たると痛みを感じて、

泣いてしまい、うんちを我慢してしまいます。

切れ痔になったときには、おうちでケアをしつついぼになっていないか確認しておきましょう。

1週間、便がでない

赤ちゃんの排便の回数には個人差があり、3日でないからといって便秘と決まっているわけではありません。

5日でなくても平気な赤ちゃんもいます。

しかし、1週間、便が出ていない時は、病院に連れていきましょう。

病院では、マッサージや「浣腸」をして便を出す治療をしてくれます。

赤ちゃんの皮膚は薄い

便秘の解消や切れ痔のおうちケアで、肛門に薬を塗る、マッサージをする方法をご紹介しました。

しかし、赤ちゃんの皮膚は大人に比べるととても薄いので、注意が必要です。

力加減を間違えてしまうと、切れ痔が悪化してしまうことや、肛門周りの皮膚を傷つけてしまう恐れもあります。

爪をしっかりと切った状態で、出来ればゴム手袋などをしてから、優しくケアするようにしましょう。

慌てず対処すること

赤ちゃんのうんちに血がついていたら、驚く人も多いでしょう。

顔を真っ青にして慌てて病院に駆け込むお母さんもいます。

しかし、切れ痔であれば慌てる必要もなく、たくさんの赤ちゃんがなっていることなので、まずは、落ち着いて観察することから始めてください。

まとめ

赤ちゃんの切れ痔のほとんどの原因は、便にあります。

まずは、赤ちゃんが便秘にならない為に、食事やマッサージなど気を付けてみましょう。

切れ痔になってしまっても、「みんなよくなること!」と思って、おうちでの正しいケアと、毎日の観察を欠かさず行ってみてくださいね。

切れ痔のほとんどは、自然に治っていくものなので、慢性化しない為のおうちでのケアは、とても大切ですよ♪