スーパーで一年中手に入るキウイフルーツは、手軽に食べられるおいしい果物ですよね。
実はこのキウイフルーツ、ボディケアに気を遣う女性に嬉しい栄養が豊富!
授乳中の女性にもおすすめなんです。
この記事ではそんなキウイフルーツについて、5つの項目にまとめました。
・キウイフルーツの栄養素
・キウイフルーツの特徴
・キウイフルーツの旬と産地
・キウイフルーツを食べるときの注意
・キウイフルーツの活用レシピ
では、さっそくひとつずつみていきましょう。
目次
授乳中の女性に嬉しい4つの栄養素
キウイフルーツには、授乳中の女性が積極的に摂りたい栄養素が豊富に含まれています。
100g当たり50kcal前後と低カロリーなうえに、産前よりも多く摂らなければならない栄養素が含まれているなんて嬉しいですよね。
具体的にどんな効能・効果があるのかを紹介しましょう!
1.カリウム
カリウムは、体内の水分の量を調節する重要な役割を持っています。
水分調節をする時、カリウムはナトリウムとセットで働きます。
しかし、日本人の食事は塩分(ナトリウム)は多いのに、カリウムが不足気味。
意識して摂らなければ全然足りていません。
特に、産後はむくみを解消したり、母乳を作るので体内の水分量調節はより重要に!
授乳中の女性が1日に摂りたいカリウムの目安量は2,200mg。
できれば2,600mg以上摂ることが推奨されています。
キウイフルーツ100g中のカリウムは300mg前後。
リンゴが120mgであることと比べると、とても多いですよね。
朝食やおやつに1個食べることで、カリウム不足が手軽に補えますよ。
2.ビタミンC・E
睡眠不足やストレス、疲労感を感じた時はもちろん、肌ケアにも欠かせないのがビタミンC。
授乳中こそ、多く摂らなければならない栄養素です。
ビタミンEには強い抗酸化作用があり、血液中のコレステロールの量を調節したり、血管の老化を予防したりする作用があります。
血液から母乳を作っている授乳中の女性にとって重要な栄養素です。
キウイフルーツにはこれらのビタミン類が豊富に含まれています。
3.葉酸
葉酸といえば、妊娠を望む方や妊娠中の方が摂る栄養素と思うかもしれません。
しかし、授乳中の女性は1日340μg摂る必要があるとされています。
これは、通常の成人女性より100μg多い量なんですよ。
キウイフルーツ100gに含まれる葉酸は30~40μg。
リンゴが2μgであることと比べると非常に多いことが分かります。
葉酸は水に溶けるので調理中に失われてしまうことが多いのですが、キウイフルーツならその心配もなし!効率的に摂取できるのでおすすめです。
4.食物繊維
授乳中に多いトラブルのひとつに便秘があります。
主に運動不足と、水分や食物繊維が不足するのが原因なんです。
食物繊維が多い果物と言えばバナナを思い浮かべる方が多いでしょう。
しかし、キウイフルーツはバナナの倍以上の食物繊維を含んでいるってご存知ですか?
しかも、キウイフルーツはバナナよりも低カロリー。
キウイフルーツは果汁もたっぷりで、食物繊維と水分の両方を摂ることができるカロリー控えめの嬉しい果物なのです。
(参考:食品成分データベース)
食べた後、口の中がピリピリ痛いのもキウイフルーツの特徴
キウイフルーツを食べた後、口の中がピリピリ・チクチクした経験はありませんか?
これはキウイフルーツに含まれているアクチニジン(タンパク質分解酵素)の働きによるもの。
不快感でマイナスイメージを抱く方もいますが、料理では肉の下ごしらえに大活躍してくれる特徴なんですよ。
調理前の肉にすりおろしたキウイフルーツを加えておくだけで、肉が軟らかくなります。
さらに、加熱するとアクチニジンの働きが弱くなるのでピリピリ感のない甘味のあるソースに!
消化を助け、おいしさも添えてくれるキウイフルーツは、デザートだけでなく調理の時も役立ってくれますよ。
旬は冬!国産とニュージーランド産で一年中おいしく食べよう
一年中スーパーで売られているので旬を見逃しがちですが、キウイフルーツの旬は冬。
よく目にするキウイフルーツのほとんどはニュージーランド産です。
ニュージーランドは南半球の国で、日本と季節が逆。
このため、日本が夏の時にはニュージーランドでキウイフルーツが旬になり、日本が冬になると国内産のものが旬を迎えることに!
国内産・ニュージーランド産の両方を上手に選ぶことで、一年中、旬のキウイフルーツを食べられますよ。
さらに、アクチニジンがほとんど含まれていない国内産のキウイフルーツもあり、生で食べても口の中がピリピリ・チクチクしません。
スーパーで購入する際は、ぜひ旬や品種を意識して選んでみてくださいね。
食物アレルギーの人は食べるのを避けて!
おいしくて体に嬉しいキウイフルーツですが、ひとつ注意があります。
それは、食物アレルギー。
キウイフルーツを食べてアレルギー症状が出る人がいます。
もし食べた後、15分~2時間以内に次のような症状が出る場合、食物アレルギーの可能性が。
・口の中や喉が痒くなったり、ヒリヒリ痛い(長い時間、治らない)
・吐き気
・唇が腫れる
・蕁麻疹が出る
・目が充血したり、目の周りが腫れる
こうした症状が出る方は、キウイフルーツNGです!
また小麦や卵などの食物アレルギー、花粉症、ゴムなどによる接触性のアレルギー、薬剤アレルギーなど。
なんらかのアレルギーを持つ方の中には、果物でも症状が出ることがあります。
花粉症の季節など、症状が出やすい状況では特に注意してくださいね。
授乳中の場合、治療のために通院したり服薬することは難しいですよね。
少しでもアレルギー反応があると赤ちゃんのお世話もままならなくなってしまうので、アレルギーがある方は絶対に食べないようにしてください。
キウイフルーツの賢い活用レシピ
キウイフルーツは生で食べるのもいいですが、おすすめなのは肉料理!
アクチニジン(タンパク質分解酵素)のパワーを最大限に活かしたレシピがおすすめです。
以下を参考に、気になるものがあれば是非作ってみてくださいね。
やわらか鶏肉の照り焼き
<材料>
鶏肉 もも3枚
★キウイフルーツ 2個(皮を剥き、すりおろす)
★しょう油 大さじ3
★はちみつ 大さじ1
(1)★を合わせてポリ袋に入れ、鶏肉も入れる
(2)★を鶏肉に軽く揉み込んでから1時間置く
(3)(2)から鶏肉を取りだし、フライパンで皮側から焼く
(4)皮に焼き色が付いたらひっくりかえし、(2)に残っている★の合わせ液をかける
(5)フタをして中火で10分ほど蒸し焼きにする
(6)フタを外し、フライパンを揺らしながら煮詰めて完成
※食べやすいサイズにカットして、お皿に盛ってください
鶏肉を焼く前に、すりおろしたキウイフルーツに1時間ほど漬け込みましょう。
この一手間で鶏肉がとても柔らかくなりますよ。
ポークソテーにキウイフルーツソースを添えて
脂が甘くておいしい国産豚肉にもキウイフルーツのソースはとても合います。
料理の前にキウイフルーツのソースに豚肉を漬け込むことで、胃もたれしない肉料理に仕上がりますよ。
<材料>
豚ロース薄切り(薄切り) 6枚
★キウイフルーツ 1個(すりおろす)
★しょう油 大さじ1と1/2
★はちみつ 大さじ1
小麦粉 少々
(1)豚ロース薄切りと★をポリ袋に入れて揉み、20分置いておく
(2)(1)から豚ロース薄切りを取りだし、両面に小麦粉をまぶす
(3)(2)をフライパンでこんがり焼き、お皿にとる
(4)(1)の★合わせ液を(3)のフライパンで軽く煮詰める
(5)お皿に盛った豚肉に(4)をかける
※お好みにで、スライスしたキウイフルーツをお皿に添えてください
キウイフルーツの寒天ゼリー
「キウイフルーツはゼリーにできない」といわれます。
これはタンパク質を分解するアクチニジンが原因。
ゼラチンを分解してしまうので、ゼラチンを使ったゼリーは作れないんです。
ですが、寒天なら固めることができますし、国産のキウイフルーツには、アクチニジンが少ないものも。
ちょっとした選び方でゼリーが楽しめますよ。
<材料>
キウイフルーツ 3個(1個はすりおろし、2個は1cm角にカット)
寒天(顆粒) 2g
<作り方>
(1)鍋に水200ccを入れ、沸騰したら火を止めて寒天(顆粒)を入れてよくかき混ぜる
(2)型にキウイフルーツを入れ、少し冷めた(1)を流し込む
(3)(2)を冷蔵庫で冷ます
※甘いゼリーにしたい場合は、グラニュー糖50g前後を(1)に入れてください
キウイフルーツの量や大きさはお好みで変えてください。
固まったゼリーと牛乳をミキサーに入れて軽く攪拌し、飲む牛乳寒天ゼリーにしてもおいしいですよ。
まとめ
キウイフルーツはカリウム、ビタミン、葉酸、食物繊維といった授乳中の女性が多く取りたい栄養素が豊富!
食べた後に口の中がピリピリすることがありますが、これもキウイフルーツが持つアクチニジンというタンパク質分解酵素の力!
肉料理に添えると消化を助けてくれて、胃もたれせずに肉を食べられます。
キウイフルーツは冬が旬ですが、産地をわければ一年中、旬のものを楽しめるので、ぜひ食卓に添えてみてください。
ただ、食物アレルギーの原因になりやすい特徴があります。
キウイフルーツを食べて蕁麻疹などが出る方はNG!
また、花粉症や天然ゴムの接触によるアレルギーがある人は、キウイフルーツでもアレルギー症状が出ることも。
自分の体質に注意しながら、授乳中の栄養補給にキウイフルーツを役立ててくださいね。
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