子ども3人でのびのび暮らせる間取りはどれくらい?マンションや住宅で考えるべき5つのポイント

スポンサードリンク

3人の子育てに奮闘し、そろそろ広い家に越したいな、ちょっとリフォームしたいなと考え始めたら、

まず5人家族にとって暮らしやすい間取りを考えてみましょう。

マンションを購入したけど部屋が狭くて失敗した、新築を建てたけど収納が足りないなど、購入や建てたあとに後悔してしまわないように、まずは、自分の希望や好みの設計をしっかりともつことが大切です。

その後、不動産や建築事務所などの専門家の意見も取り入れて、将来の住まいを考えてみましょう。

「子どもが3人いる場合の、子ども部屋はどうあるべき?」
「収納の広さはどれくらい必要?」
「5人暮らしに最適な間取りは?」

など、5人暮らしなら5人暮らし向けのそれぞれの悩みや疑問が出てきますね。

今回は、子どもが3人いる場合のおすすめの間取りや抑えるべきポイントについてご紹介していきます。

・まず悩むのは子ども部屋
・間取りを考える時のポイント
・5人家族の場合の間取り例

上記の内容で、特に間取り設計のポイントを重点的にみていきましょう。

これから戸建て住宅やマンションを購入される方、フルリフォームの予定がある方、狭い土地を有効活用し家族5人でゆったりと過ごせる家を建てたい方などの参考になれば嬉しいです。

目次

新しい家を購入するときにまず悩むのは子ども部屋!

子育てをしていく上で、子ども部屋をいつから用意すべきなのか、広さやレイアウトなどどうしようかなど、子ども部屋に悩むご家族は多いですよね。

子ども部屋についてのアンケートは、さまざまな企業が行っています。

参考になるので、ちょっとピックアップしてご紹介していきます。

まず、野村不動産が、子ども部屋についてのアンケートを行いました。

「現在、個室の子ども部屋はありますか?」という質問に、53.1%の人が「ある」と答えました。

世帯数や家族構成によっても違うと思いますが、結果で見ると子ども部屋があるのは、約半数なのです。

結果としては、子ども部屋の保有率は賃貸では約3割、持ち家は約6割で、間取り別では3LDK以上で5割、広さ別で80㎡以上が7割を超えるということでした。

また、子どもが複数いる場合についてのアンケートもありました。

「それぞれに子ども部屋がある」と答えた家族は63%で、さらに、今後それぞれに子ども部屋を用意しようと考えていると回答した人が46%でした。

―参照 子ども部屋についてのアンケート|ノムコムwithKidsよりー

子どもが小さな頃は必要ないと思っていた子ども部屋でも、年齢を重ねていくと個室が必要になってきます。

さて、子ども部屋はいつごろから必要になるのでしょうか?

東京ガスが調査をした結果をみてみましょう。

出典:東京ガス都市生活研究所レポート

結果から見ると、小学校低学年では、自分だけの部屋があるという子どもは2割ですが、中学生になると6割になり、さらに高校生になると7割以上となります。

小学校低学年から高学年にかけて、どんどん子ども部屋がある子どもが増えてきていますね。

さまざまな調査があるので、子ども部屋について悩んでいるときには調査結果も参考にしてみてください。

3人子どもがいる場合、間取りを考える時の5つのポイント

次に、間取りを考える時のポイントについてみていきましょう。

ポイントをひとつずつ抑えつつ、どのような間取りが自分たちの家族には最適かどうかを考えるものさしにしてください。

子ども部屋が必要な時期と不要な時期を考える

これから新しい家を買い、30年から50年、もっとそれ以上その家で過ごしていきます。

その長い期間の中で、子ども部屋が必要となる時期はどれくらいなのでしょうか。

小学校高学年から子ども部屋を使い始めたとして、高校生まで使用したとすると、約8年間です。

もし、高校生は学生寮に入ることになれば約5年間となります。

長い目で見ると、子ども部屋が必要となる時期は意外と短く思えませんか?

憧れの2階建ての新築を建てて、子ども部屋を2階に置いたとします。

子どもがいなくなると、2階にあがることがなくなり、掃除や管理が大変になります。

老後になると、階段を上ることさえ億劫になりますね。

これから住宅を購入するのであれば、その年からどのくらいの期間子ども部屋としてしようするのか、子どもが巣立ったあとはどうするのかまで検討してみてください。

1人1部屋の概念をやめる考えも検討してみる

子どもが3人いる場合には、子ども部屋を3部屋作ってもよいと思いますが、もし子ども部屋を3部屋作ることで予算がオーバーしてしまうのであれば、子ども2人を1部屋にして必要において間仕切りをおくようにしてみるとどうでしょう。

子ども3人で1部屋にして間仕切りしてもよいでしょう。

子どもの性別や年齢の差に応じて、誰と誰が一緒の部屋になると良いかも考えてみます。

女の子3姉妹であれば、みんな同じ部屋でも喜んで使ってくれることがあります。

子どもたちの意見を聞き入れながら、何部屋必要なのか検討してみてください。

第1優先順位として家事動線を意識すること

子どもが3人いたとしても、やはり家で一番長い時間過ごすのは家事をする人。

一般的にはお母さんとなりますね。

子どもも多いため、食事の支度や洗濯の量、ダイニングスペースの広さなどにも配慮した間取りを考えます。

例えば、姉妹3人の子どもであれば、お母さんと一緒に4人でキッチンに立つこともあります。

その際に、キッチンスペースが狭いとケガなどしてしまう恐れもあるため、少し広めにするようにします。

また、洗濯の量が多くなるので、洗濯物を干すスペースの確保、そして洗濯物をかごに入れるスペース、家族の着替えを置く収納棚の確保など、生活の流れをイメージして、どの部分を広くするか考えます。

子ども部屋など子どもたちの事を考えて、間取りを設計していきがちですが、第1優先としては、お母さんの家事動線をしっかりと組みこんだ間取りを意識してみましょう。

玄関スペースを広くとること

スポンサードリンク


間取りを考えていく上で、5人家族の場合には玄関スペースにも注意しましょう。

5人分の靴の量は、想像以上に多くなります。

5人分の長靴を考えただけでも、広いシューズボックスが必要になることが分かりますね。

靴箱は大きなものを必要とします。

また、家族が一斉に帰宅した場合に、玄関に皆が入れるかどうかということも視野に入れておきましょう。

できれば3人くらいが玄関に座って靴を履くことができるほどの広さがあるといいですね。

その他、お子様が小学校に通っている場合にはランドセルなどの鞄をおくこともあるので、やはり玄関は広めに、収納棚などもつけておくと便利でしょう。

来客時にもまず目に入る玄関は、靴がたくさん散乱した状態よりも、靴箱にしっかりと靴をしまい、すっきりとした玄関を作りたいものです。

そのために、玄関スペース、特にシューズボックスの広さを確保した玄関を目指しましょう。

最近では、玄関横にシューズクロークといって、靴を置くだけでなく、たくさんの荷物を収納できるスペースを、確保する設計を採用しているご家庭も多いようです。

来客スペースを作っておく

5人家族で、子ども部屋と大人の寝室、リビングにダイニングスペースなど少しずつイメージが湧いてきました。

ここで忘れてはいけないのが、来客スペースです。

最近の戸建てやマンションの間取りには、LDK(リビングダイニングキッチン)の横に、4.5畳ほどの小さな和室がついたタイプが多くみられます。

ここが、来客スペースとなります。

他にも、5人がいっぺんにリビングに集まって窮屈な時には、その和室でのんびり過ごすこともできますし、子ども1人が風邪をひいて、別室で看病したいときなどにも利用することができます。

様々な用途がある来客スペースは、子どもが多い家族にとって便利なスペースとなるのです。

しかしながら、来客スペースが物置かしてしまう場合もあるので、各家族の性格や年齢なども考慮した上で、必要となるスペースなのかどうかを考えてみてくださいね。

さらに、戸建てで2階建ての場合、この来客スペースにお客さんが寝泊まりすることも考えます。

2階が子ども部屋であれば、子どもの足音などでご迷惑をかけてしまうこともあるので、2階部分の設計にも注意しながら、来客スペースの配置をしてみてくださいね。

子ども3人、5人家族の場合の間取りの実例

さて、子どもが3人いて1人に1部屋与えたと仮定します。

その場合、子ども部屋3部屋、大人の寝室1部屋、リビングダイニングキッチン、来客用の部屋、お風呂、トイレ(1つ又は2つ)、玄関、収納といった内容が多いようです。

この場合、5部屋とLDKなので、5LDKですね。

収納が大きな場合には5SLDKとなることもあるでしょう。

しかし、3LDKや4LDKでスペースを工夫することで、5人でゆったりと暮らしているご家族もいます。

様々な間取りのアイデアがあるので、少しご紹介していきますね。

―参照 探してリノベ|三井不動産リフォームよりー

こちらは5人家族で4LDKのマンションです。

子どもが小さな場合には、お母さんと一緒に寝室で眠ることもありますし、左上の洋室には窓が2つついているので、2部屋に仕切ることも可能です。

来客用の和室もあり、引き戸で普段は開放することができるので、狭く感じづらいですね。

さらに、このマンションはバルコニーが2面にあり、洋室やキッチン、リビングからも外に出ることができ、お母さんの家事も考えられて設計されています。

―参照 5人家族28坪の家|SINKENSTYLEよりー

28坪なので、小さくシンプルな戸建となります。

とても工夫されたおうちで木々に囲まれ外観も素敵です。

間取りを見てみますと、キッチンはアイランドキッチンで、家族が多くても移動しやすく調理もしやすい設計。

また、大きな床下収納があり、来客スペースになる和室の上は、脱衣所となっています。

玄関の横には納戸があり、収納スペースもばっちりです。

1階に洗面所とトイレがあり、2階に浴室があるという斬新的な間取りですね。

2階には子どもたちのリビングがあり、3人分の最小限の子ども部屋があります。

子どもたちの遊ぶスペースと寝るスペースを分けた設計であれば、たくさんの個室は必要ありません。

―参照 平屋住宅の間取りと実例|MISAWAよりー

老後まで住む家を考えて、平屋設計にするご家庭も多いですね。

ミサワホームでは平屋の間取り実例をたくさん紹介されています。

そのひとつです。

キッチンとリビング、来客スペースが直線状に並んでおり、ダイニングスペースからは、ウッドデッキが広がり、子どもが多い家族でもリビングでくつろぐことができます。

各部屋から外の庭木を見ることができるので、部屋を広く感じることができますね。

奥の寝室が9.5帖あるので、2つに仕切り、子ども部屋としてもりようできます。

子どもの成長に合わせて利用できる間取りです。

まとめ

マンションの購入を検討している場合でも、戸建てを購入または建築予定であっても、考えるべきポイントは似ている点が多くあります。

玄関スペース、家事動線、収納スペース、来客スペース、子どもが自宅で過ごす期間などです。

子どもの年齢や性別に応じて間取りを考えていかなければなりませんが、家事をする人のことを、最優先に考えて、住み心地の良い間取りを考えてみてくださいね。