保健師が訪問する理由って?2つの目的と拒否権や何をするのかまとめ

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赤ちゃんが生まれると、保健師さんが自宅まで訪問に来るなんて話を聞きますが、「自分は子どもを虐待していると思われているんだろうか」「自宅に招き入れるのには抵抗があるな」なんて気持ちになる方、多いのではないでしょうか。

私も自宅を訪問してもらいましたが、来てもらうまでは子どものことで手一杯なのに、こんな状況で自宅に人を招き入れるのは嫌だなという気持ちでいっぱいでした。

でも、赤ちゃんが生まれた後の保健師さんの訪問にはきちんと目的がありますし、受けてこそわかる有難さがあるんです。

・保健師さんが訪問にくるのは主にこの2つ

・新生児訪問ってそもそも何?

・どうすれば利用することが出来るの?

・新生児訪問はどんなことをするの?

・“こんにちは赤ちゃん事業”は何をするの?

・新生児訪問・こんにちは赤ちゃん事業は断ってもいいの?

この記事で保健師さんがどういった目的を持って自宅を訪問するのか知ることで、自分自身が抱えてどう発散しようもない気持ちや思いを、打ち明ける場を持つことができますし、上手く活用することで、後々地域で子育てで孤立したりすることがないよう、自分の居場所作りもすることができますよ!

お子さんとお母さんが地域で楽しく過ごすことが出来るよう、サポートしてもらえる第一歩となりますので、ぜひチェックしてみましょう。

それでは1つずつみていきましょう。

目次

保健師さんが訪問にくるのは主にこの2つ

1.新生児訪問

2.こんにちは赤ちゃん事業

1.新生児訪問

新生児訪問は生後28日までに保健師さんや助産師さんが自宅を訪ねてきます。

赤ちゃんやお母さんの健康状態や、育児支援を目的としているので、赤ちゃんの成長が順調か、お母さんの母乳の出はいいか、特に気を付ける点はないかなど専門的に判断し、サポートします。

2.こんにちは赤ちゃん事業

こんにちは赤ちゃん事業は、生後4ヶ月までに保健師さんや助産師さんの他にも、児童委員さんや母子保健推進委員さん、子育て経験が豊富な人などが訪問します。

私もそうなのですが、近くに知り合いや頼れる人がいないと、地域のお母さんと子どもは孤立してしまいますよね。

地域と家庭を繋いでくれたり、育児の情報を提供してくれたり、公的なサービスを教えてくれたり、話を聞いてくれたりすることで、虐待を防ぐというのも目的にあるんです。

新生児訪問ってそもそも何?

新生児訪問にはちゃんと目的があるんです。

1.赤ちゃんが順調に大きくなっているか

2.栄養状態はいいか

3.生活環境は整っているか

4.お母さんの育児不安を解消

1.赤ちゃんが順調に大きくなっているか

赤ちゃんが問題なく大きくなっているかどうか、身長や体重を測ってくれたりします。我が家は3人の子どもは3人とも里帰り出産をしました。

だから実家で新生児訪問を受けることはありませんでしたが、三女に関しては2400gで生まれたため低体重児でした。

1ヶ月検診を受けた後、保健センターの保健師さんから電話がかかってきて、「お住まいの市より新生児訪問を代理で行うよう連絡あったので行かせてもらいますね」と言われました。

1ヶ月検診では問題がありませんでしたが、やはり3人目にして低体重児で心配だったので、生後1ヶ月半の時に来てもらうことにしました。

体重と身長を測ってもらったり、1ヶ月検診の体重からどのくらい体重が増えているか、1日当たり何グラム増えているかというのを細かく出してもらいました。

問題なく大きくなっていると言われてすごくホッとしましたね。

2.栄養状態はいいか

体重の増え具合から判断をされますが、母乳で育てている場合はミルクを足した方がいいかどうかのアドバイスも受けることができます。

反対にミルクを与えなくても大丈夫と言われる場合もありますしね。

特に母乳で育てている場合は、母乳をどのくらい赤ちゃんが飲んでいるか分からない場合が多いですよね。

赤ちゃんに母乳をあげてもあげても欲しがる場合は、自分の母乳では足りてないんじゃないかと心配になってしまいます。

でも、プロの目で「体重が増えているし大丈夫」と言ってもらえれば安心できますよね!

1人目の育児は全く何もわからない状態からスタートするわけなので、どうしても不安は大きいです。私も1人目の時には、産後2週間でストレスからか母乳の出が悪くなり、ミルクもあまり飲んでくれないのですごく不安な時期がありました。

そういった時期にプロに話を聞いてもらえるとありがたいですね。

3.生活環境は整っているのか

新生児訪問は、子どもが育つ環境を把握する目的もあります。

我が家の三女は生後2ヶ月を前に自宅に戻った際、保健センターに電話をして予防接種票の受け取りの問い合わせをしたところ、低体重児で生まれていることから、生後1ヶ月~生後4ヶ月までの赤ちゃんを対象とした“こんにちは赤ちゃん訪問”を提案されました。

自宅に全く知らない人が来るのはちょっと抵抗がありましたが、実際成長が気になっていたのでお願いすることにしました。

自宅で3人保育の状況でしたが、上の子がグズグズ言ったり、部屋が少々汚かったりするのも恥ずかしかったけれど、「お母さん家のこともしっかりして、お子さんにも優しくして挙げてとっても頑張ってるね!えらいね」と褒めてもらえてすごく嬉しかったです。

4.お母さんの育児不安の解消

普段家に閉じこもりがちになっていたので、育児の話ができてすごく心強かったですし、上の子の相談も出来たので、利用してよかったなと感じましたね。

特に、上の子をいっぱいほめてあげて下さいと言われて、そういえば後回しになってしまっているなと思うとすごく申し訳ない気持ちになりましたよ。

新生児の時期は、出来るだけ横になって外出せずに過ごすようにと言われる時期ですか、自宅で過ごす人も多いですよね。

自宅で日中お子さんと自分だけの生活心細いと感じている方も多いでしょうし、気になっているけれどなかなか人に相談できないということも、訪問してもらったら気軽に相談出来たりするのでとても便利ですね。

どうすれば利用することが出来るの?

新生児訪問の申請をするのも、市町村によって違いがありますが、私の住む市ではあらかじめ「出生連絡票」の葉書を母子手帳と一緒に渡されました。

この出生連絡票の葉書に、新生児訪問をするかどうか、どこに訪問すればいいか、里帰り先の場合はどうするかといったことが書かれているので、1つずつ項目をチェックとしていきます。

あとは出産後に郵送で住いのある市の保健センターへ送れば、手続きをしてくれます。

私も出産後に3人とも里帰り先からその葉書を提出しましたが、上2人に関しては新生児訪問に関して必要なしとしました。

ただ3人目は低体重児の記入欄があり、新生児訪問も里帰り先の場合は、住まいのある市から里帰り先の市に連絡して訪問してもらってもいいかどうかの確認欄がありましたので、新生児訪問を希望することにしました。

すると、新生児期間は過ぎましたが、里帰り先の市から保健師さんが来てくれたというわけです。

新生児訪問はどんなことをするの?

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1.身長・体重の測定

2.赤ちゃんの身体の発育を確認

3.おへその状態を確認

4.育児相談

5.その他

1.身長・体重の測定

三女の時、保健師さんは沢山の荷物をもってこられました。

書類はもちろんですが、体重計に身長測定器、こんなにおおがかりなんだなとびっくりしました。丁寧に身長や体重を測ってもらえたので、普段体重計に乗せても細か何グラムまで測ることが出来なかったので、すごくありがたかったです。

身長もメジャーで測るよりもずっと正確ですし、何よりもプロから成長に太鼓判を押してもらえれば安心ですよね!

2.赤ちゃんの身体の発育を確認

子どもの体重を測る際に、真っ裸になって測るのですが、その際に股関節がしっかり動くかどうかの確認、うつ伏せにしてみて首の上がり具合なんかも見てもらいました。

首の上がり具合に関しては1ヶ月を過ぎていたからかもしれませんが、必死に横を向きながら上にあげようとする姿がとっても可愛らしかったですね。

保健師さんの動かし方を参考にしながら、自分でも子どもがどこまで身体を動かせるようになったかなというのを確認することが出来るようになったのがよかったです。

3.おへその状態を確認

新生児はおへそのジュクジュクが乾くまで、消毒のケアが必要となります。

でもケアの方法が本当に合っているのかな、と不安になったりもしますよね。保健師さんはちゃんとそういったおへそのケアについても教えてくれます。

私は特に長女の時退院の際に「おへそを消毒してあげてね」という話しか聞かなかったので、実際どうやってこれは消毒するんだ?と途方にくれましたし、これで合っているんだろうかという不安がずっとありました。

だからおへその相談が出来るのは嬉しいですね!

4.育児相談

せっかくなので、聞きたいことはいっぱい書き出しておいて、余すことなく質問しましょう。

特に初めてのお子さんの場合は、戸惑うことばかりですよね!

主人1人目が生まれた際に、育児書を購入して書いてあることと違うとすごく神経質になるのが私はすごくストレスでした。新生児訪問は申し込みませんでしたが、あまりに主人が気にするので、保健センターに電話をして相談しては、大丈夫ですよと言ってもらって主人に納得してもらいましたね。

あらかじめ不安なことは書き出しておくと、聞き忘れもないので便利ですよ!

何よりも、プロに話を聞いてもらうことで安心できます。

5.その他

保健師さんは口には出しませんが、お母さんが精神的に疲れていないか、赤ちゃんが虐待を受けたりしていないかということも、お母さんと話をする中でチェックをしています。

精神的に辛ければ、そのことを口にすることは全く悪いことではありません。

ましてや赤ちゃんの泣き声が辛いとか、手を出してしまいそうで辛いなど、話をすることが出来れば医療機関や子育ての情報などを細かく話してくれたり、定期的に話を聞きに来てくれたりします。

お茶は出すべき?

実家で保健師さんに来てもらった時には、祖母が「お茶を出しなさい」と言うので出しました。お菓子とお茶をお出ししましたが、お茶は飲んでくれたものの、お菓子は手を付けられずでしたね。

自宅に帰ってから来てもらった保健師さんは、3人の育児で忙しい中来てもらったので、お茶を出さなければという気持ちはありましたが、終わってみれば「あ、お茶出すの忘れてた」という状態でした。

2人目の時に来られた児童委員さんの時には、主人がお茶を入れてくれました。

ただ茶たくがなかったので、すごく恥ずかしかった記憶がありますね。

基本的にお茶を飲みに来られているわけではないですし、忙しいのも良く分っていると思いますので、無理にお茶を出す必要はないのではないでしょうか。

部屋はピカピカにしておくべき?

全く知らない人が部屋に入るので凄く緊張しましたが、部屋を綺麗にしておかなければという気持ちはあっても、子どもたちが基本的に暴れてすぐに散らかすので、全く綺麗にはなりませんでした。

ありのままを見てもらおうと開き直りましたね。

子育てをしている環境そのものを見てもらうのが一番です。

ちなみに3人目の時に自宅へ保健師さんに訪問してもらった時は、ちょうど上の娘がお茶をひっくり返して絨毯がびちょびちょ、真ん中の娘がティッシュを引き出して散乱し、三女がうんちを漏らしてギャン泣きしているところでした。

本当に惨状でしたが、そのままを見てもらって「頑張ってるね」と言ってもらえました。

“こんにちは赤ちゃん事業”は何をするの?

2人目を出産した際に、産後2ヶ月を過ぎて自宅に帰ると「児童委員」と名乗る方が訪ねてこられました。

全く知らない方なのでびっくりしましたが、話を聞くと“こんにちは赤ちゃん事業”といって、生後4ヶ月までの赤ちゃんの家を訪問して子育てのための資料や予防接種手帳を手渡すことになっているので、改めて訪問させてもらいたいと、名札を見せてもらいながら言われました。

この“こんにちは赤ちゃん事業”も必ず受けなければならないというわけではありません。でも私は全く断ることが出来る雰囲気ではなく、もう来るものとしての雰囲気しか感じられなかったので、1週間後に来てもらうことになりました。

改めて1週間後にその児童委員さんに来てもらいましたが、その際自宅に上がってもらいました。

全くよく知りもしない人なので、抵抗はありましたが、公的なサービスなんだから仕方がないのかなと思い耐えましたね。

でも「赤ちゃんの発育など気になることがあれば保健師さんにまた来てもらえるようお願いするけど大丈夫?」と気にかけてもらったり、気さくに話をしてくれる方だったので良かったです。

児童委員さんなので、主に私が困っていることや公的に利用できるサービスがあるといった話を資料を交えて話してもらいました。

私の住まいがある市では児童委員の方が持ってきてくださった「予防接種手帳」を、あらかじめ自宅に届いていた予防接種手帳引換券と交換してもらって、予防接種手帳をもらいましたが、郵送で予防接種の個人シールが届きましたよ。

この“こんにちは赤ちゃん事業”は、育児に関しての悩みや相談を聞いて子育て情報を提供してくれるサービスです。

のちのちものすごく私の心の支えとなる、地区の子育てサークルや、子育て支援センターの存在もこの時教えてもらいました。

新生児訪問・こんにちは赤ちゃん事業は断っても大丈夫?

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新生児訪問もこんにちは赤ちゃん事業も、もともと法的な強制力はありません。

住いのある市も、長女が生まれてしばらく住んでいた市も、実家も新生児訪問は義務ではなく、必要に応じて自分で新生児訪問が必要と判断すれば葉書で申し込むことが出来るというものでした。

必ず保健師に来てもらって指導を受けなければならないというわけではないので、赤ちゃんとの生活に慣れてきたけれど、見ず知らずの人を招き入れるのが不安というのであれば無理に申し込む必要はありません。

ただ、市町村によっては新生児訪問を義務化しているところもあります。友人が住む市は赤ちゃんが生まれて出生届を出したら、日にちを決められて葉書が届き、会えない場合は何度も電話がかかってくるそうです。

こんにちは赤ちゃん事業に関しても同じです。

こんにちは赤ちゃん事業の方が当たり前のように自宅を訪問されたので、びっくりしました。私の場合は日にちを改めて自宅の中まで入ってこられましたが、人によっては情報冊子をポストに入れておくという人もいるようですし、玄関先で子どもの状況や困ったことは無いか聞き、冊子を渡して帰るという人も多いようなので、そこまで身構えずお話をされるといいのではないでしょうか。

逆にかたくなに断り続けたりする姿勢は、虐待を疑われることもあるようです。

最近は乳幼児の虐待が深刻化しているため、仕方のないことなのかもしれませんね。

育児の情報を得ることもできますし、人と話をして気分転換にもなるので、ちょっと話をするくらいの気持ちで臨まれてみるのがおすすめですよ!

まとめ

保健師さんの訪問は、自宅に来られると思うとすごく身構えてしまいますが、子育てを頑張っているお母さんにとってはすごく心強い訪問だったりします。

特に一人目のお子さんを育てているお母さんにとっては、右も左も分からず、自分のしていることが正しいのかもわからず戸惑うことも多いです。

そんな時に話を聞いてもらえてアドバイスをしてもらえたら、すごく安心できますよね!

新生児訪問もこんにちは赤ちゃん事業も、どちらも無料の訪問事業です。

無料でプロに相談に乗ってもらえるわけですから、不安に思っているのであれば話を聞いてもらいましょう!

楽しいはずの子育てを苦しいと感じる前に、赤ちゃんとの時間を楽しいと感じられるように、ぜひ利用してみてくださいね!