「結婚したけど、子づくりの時期はいつくらい?」
「子づくりのタイミングが分からない」
このような悩みをお持ちではありませんか?
妊娠は高齢になるほど難しくなるので、早めに子づくりを開始したいと思う方もいるはずです。
子づくりの開始時期に正解はありませんが、アンケートで人気の子作り開始時期も判明しています。
今回は人気の子作り開始時期、妊娠するのに最適なタイミングとその計算方法などを紹介します。
ぜひ参考にしてくださいね。
目次
日本の初産年齢の平均は?
日本人女性の初産年齢の平均は、2013年時点で30.4歳。
2011年から平均初産年齢は30歳代以上となっています。
一昔前は、20歳代前半で出産するのが普通だったことを考慮すると、出産の高齢化が進んでいると言えます。
日本の初産平均年齢が高い顕著な点は、20歳代の出産数が減少傾向なのに対し、35歳以上の高齢出産数が増加しているところにあります。
つまり平均の30歳で出産する人が多いのではなく、高齢出産が増加しているため平均初産年齢も上がっているのです。
特に40歳代前半で子供を産んだ女性の数は、1995年と比較すると近年は4倍も増加しているのです。
現代日本では高齢出産が多くなり、これからもその数は多くなると予測されています。
子づくりは結婚何年目で行うのが良い?
多くの方は、結婚後に子づくりを開始すると思います。
子づくりはパートナーと話し合って行いたいときにするのが一番ですが、他のカップルがいつ子づくりを行うのかも気になりますよね。
「結婚してから妊娠するまでどのくらいかかった?」
「結婚してから何年目で子づくり開始した?」
など、聞いてみたくても聞きづらいと思う人もいるかもしれませんね。
最も多くの方が理想とする子づくり時期は、結婚2年目です。
結婚2年目が支持される理由として多いのは以下の通りです。
- まずはパートナーと2人だけの時間を楽しみたいから
- 高齢になると妊娠しにくいと聞いたから
- エネルギーのある内に子育てをしたいから
パートナーとの時間を大切にしながらも、年齢が若いうちに子作りをしたいと考える方が多いようですね。
次に多いのが、結婚3年目。
3年目に子どもを望む方は計画的なことが多いようです。
たとえば、1年目は夫婦の時間を大切にする、2年目は子づくりに向けて妊活、そして3年目に出産を目指すというプランを描いています。
また、結婚3年目だと、結婚生活に慣れたり、両親たちから孫の顔が見たいと言われたりするのもきっかけとなっているようです。
意外と多いのが、結婚1年目で子づくり開始を願う人々。
早く家族を作りたいと願う人は、1年目から子づくりを行うことも。
しかし同時に、1年目は人気のない時期でもあります。
その理由は、「できちゃった婚を疑われるのがいや」、「まだ子供のことまで考えられない」など。
結婚初期は周りからの反応も気になりますし、まだ実感が沸かないという人もいます。
まずは環境に慣れて、結婚生活を大いに味わってから子作りしたいと願う人が多いようですね。
これらはあくまでも参考で、大切なのはパートナーと子づくりについて話し合うことです。
将来のライフプランを見直し、互いに納得できる時期に子づくりを行いましょう。
関連記事⇒妊娠準備はいつからする?検査やサプリと子作り前にするべき15のこと
子づくりの時期は若いときがベスト!?妊娠は若ければ若いほどしやすい
高齢出産が多くなると聞くと、子づくりを焦る必要はないと思う方がいます。
確かに昔と比べると、医療技術も進んだので高齢出産がしやすい時代になっています。
しかし高齢になるほど妊娠する確率が低下すれば、様々なリスクが高まることを知っておかなければいけません。
女性の生涯で最も妊娠しやすい時期は20~24歳。
妊娠適齢期は20~34歳と言われています。
30歳の妊娠成功確率が39.8%であるのに対し、35歳だと36.1%、45歳だと6.5%にまで低下するのです。
高齢になるほど妊娠確率が低下する理由は、卵子の老化にあります。
女性が持つ卵子の数は産まれたときに決まっており、その数が増えることはありません。
卵子の数が減少すると、排卵の回数が減るのです。
また生殖機能の低下により、妊娠維持が難しくなることも原因の一つ。
それだけではなく、流産や胎児の先天異常のリスクも高まります。
手遅れになると後悔してもしきれません。
35歳以上で子づくりを考えている方は、早めに動き出すといいでしょう。
関連記事⇒40歳でも妊娠したい!妊娠率や自然妊娠できる年齢と不妊治療の成功率とリスク
最も妊娠しやすいタイミングを知ろう!
子づくりを行う上で欠かせないのが、最も妊娠成功確率が高まる時期を知ることです。
入念に立てた子づくり計画を成功させるキーポイントが、排卵日を知ること。
むやみやたらに数多く性交するのもいいですが、妊娠しやすい時期に性交した方が妊娠確率は上がります。
よく「安全日」や「危険日」などの言葉を耳にしますよね。
簡単に説明すると、「危険日」は妊娠しやすい時期であり、「安全日」は妊娠しにくい時期なのです。
つまり、子づくりに励むカップルが性交を行うべき時期は「危険日」。
「危険日」は排卵日の1~2日前です。
排卵日当日が最も妊娠しやすい時期と誤解されがちですが、それは違います。
理由は、卵子の寿命にあるのです。
排卵された卵子の寿命は、長くても排卵後24時間。
24時間の中でも、受精可能な時間帯は排卵後6~8時間と言われています。
そして膣内に射精された精子が運動を開始するのは、射精から5~6時間後。
つまり排卵当日に性交すると、精子が受精運動開始する前に卵子が死んでしまう可能性が高くあるのです。
卵子の寿命が短いのに対し、精子の寿命は約3日もあります。
排卵日の前日もしくは2日前に性交しても、精子は女性の体内で生きていられるのです。
たとえば、14日に排卵するとしましょう。
当日(14日)に性交すると受精確率は低いですが、12日もしくは13日に性交しておくと、女性の体内で精子が卵子を待っている状態になるので妊娠確率は極めて高くなります。
このような理由で、最も妊娠しやすい時期は排卵日の前日もしくは2日前と言われているのです。
【排卵日に合わせた場合の妊娠確率】
排卵日に合わせて性交を行ったカップルが妊娠する確率は、1回目で30%、6回目で80%、12回目で90%と言われています。
対して排卵日を気にせず週に2回性交したカップルの妊娠確率は、12回目で80%だったのです。
もちろんこれは平均の話であり、年齢が高くなるにつれ成功確率は低下します。
しかしながら、排卵日に合わせた性交の方が合理的ということを示している例です。
【性交回数を多くする手も】
排卵日に合わせた性交も効果的ですが、もう一つ効果的な性交方法があります。
それは週に2~3回性交すること。
週に2~3回の頻度で性交を行えば、排卵日をそれほど気にする必要はありません。
しかし、年齢や仕事などの問題で週に3回の性交が辛い方がいるのも事実。
性交は2人の仲を深めるためにも重要ですが、義務的なものになると逆効果です。
程よく楽しみつつ、排卵日の予測週には意識的に性交するのがオススメです。
排卵日はいつ来る?
排卵日とは、卵巣から卵子が排出される日です。
女性の月経には周期があります。
個人差こそありますが、多くの方は28日前後です。
1回の周期の中で、女性の身体は妊娠のために様々な変化を起こします。
主に以下4つのステージを1周期で経験するのです。
- 月経
子宮内膜が血液と共にはがれ落ちること。
妊娠した場合には月経が起きません。
約4~7日間続いた後に、新たな周期が始まります。
- 卵胞期
卵巣内の原子細胞が成長して卵子になる時期です。
妊娠のための準備期間で、着床へ向けて子宮内膜が厚くなります。
- 排卵
成熟した卵子が卵巣外へ出る期間。
排卵日の直前が最も妊娠しやすい期間です。
- 黄体期
排卵日の後に訪れる体温が高くなる時期です。
排卵日から次の月経が開始される直前まで、約14日間続きます。
黄体期に受精卵が着床すると妊娠が成立します。
平均的に月経周期28日の方の排卵日は、次の月経開始の14日前です。
しかし誰もが平均に該当することはありません。
だからこそ排卵日の予測・計算方法を知っておく必要があるのです。
排卵日の予測・計算方法6選
生理周期が安定していれば、排卵日を予測するのは難しくありません。
言い換えると子づくりをする際には、まず生理周期の安定を目指すべきです。
病気などは別として、生活習慣の改善である程度、周期は安定します。
ここからは周期が安定していることを前提に、排卵日の予測と計算方法を紹介します。
ぜひ参考にしてください。
1.オギノ式で計算する
排卵日の計算方法で最も有名なのがオギノ式です。
産婦人科医であり医学博士でもある荻野久作の学説から考えられたもので、オギノ式と呼ばれています。
オギノ式は、次の月経開始前の12~19日が妊娠確率が高まる期間と定めて、その間に性交を行う方法です。
最長8日間と長い期間を予測するため、該当週に2~3回性交するのが推奨されています。
確実な排卵日計算方法ではないので、近年は妊活の補助として使用されています。
2.排卵日予測検査薬を使う
最も簡単に、そして正確に行える排卵日検査方法が、市販の排卵日予測検査薬を使用することです。
検査薬の使い方は、尿をかけて10分ほど待つだけ。
排卵が起きる直前、黄体形成ホルモン(LH)の値が急激に上昇します。
この現象をLHサージと呼び、尿中のLH濃度を測ると排卵日の予測ができるわけです。
予測検査薬は排卵日の一日前、つまり最も妊娠しやすい時期を知れます。
手ごろな価格で、正確性も高いので、子づくりの際には利用するといいでしょう。
3.基礎体温を測る
基礎体温は、起床直後の体を動かしていない状態で測ります。
起き上がると体温が上がるので、枕元などから手を伸ばして届く位置に、婦人体温計を置いておきましょう。
基礎体温は毎日同じ時間に測るべきと言われますが、それほど神経質になる必要はありません。
ストイックになり過ぎると、逆に続かないからです。
基礎体温を測る目的は、排卵の有無を調べるためです。
あなたは排卵していると自信をもって言えるでしょうか?
排卵がなくても月経は起きるので、自分で正常な月経ができていると判断するのはほぼ不可能です。
しかし基礎体温を毎日同じ時間に測ると、排卵の有無を調べられます。
排卵前は体温が低くなる「低温期」、排卵後には体温が高くなる「高温期」となります。
基礎体温を測りグラフ化した結果、低温期と高温期がはっきりと分かれていれば、正常に排卵が起きてる可能性が極めて高いです。
基礎体温測定は、排卵の有無や体に問題がないかを知るための手段であり、排卵日予測の手段ではありません。
しかし最低体温を記録した次の日に排卵が起きる可能性が高いので、最低体温の日に性交してみるといいかもしれません。
4.おりものを見る
月経中に起きるおりものは、子づくりの計算目安となります。
排卵日前のおりものは、子宮や膣の分泌液と混じり透明もしくは白色で粘り気があります。
実際に指で触れてみると、とろみを感じ、よく伸びることに気づくでしょう。
手軽に見分けられる方法なので、ぜひ実践してみてください。
5.周期予測アプリをダウンロードする
数多くの子づくりサポートアプリが無料で提供されています。
アプリを使用すると、基礎体温を記録して簡単にグラフ化できたり、月経周期から排卵日と月経開始日の予測ができたりします。
アプリは非常に便利なので、子づくりを開始する前から使用するのがおすすめです。
6.超音波卵胞計測
卵胞とは卵子を含んだ袋のことです。
超音波検査で卵胞の大きさを測り、成長具合を確認します。
排卵日に合わせて性交を行うために実施されます。
専門検査となるのでクリニックや病院でしか行えません。
ほぼ確実に排卵日を特定できます。
子づくり前にしておきたいこと5選
子供が産まれると、生活が大きく変わります。
ライフスタイルも変われば、家計も変わる、女性に関して言えば妊娠時から体に変化も起きるのです。
「子づくりは計画的に」とはよく言われますが、本当にその通りです。
計画的に子づくりを開始するためにも、知識を備えておきましょう。
ここからは、子づくり前にしておきたい5つのことを紹介します。
1.歯の治療や予防接種を行う
妊娠中はホルモンバランスに変化が起き、虫歯や歯周病になりやすいです。
虫歯菌や歯周病菌があると、早産のリスクが高まると研究で判明しています。
妊娠中でも安定期に入れば治療を行えますが、事前に治療を終えておくのが理想です。
また出産後には、子供の世話に追われ歯医者に行きにくくなります。
さらに妊娠中は予防接種ができない可能性もあります。
風疹などの胎児に影響を与える病気の予防接種は、子作り開始前に済ませておきましょう。
2.十分な経済力があるかどうかを確認
子供が産まれると、単純に今まで2人分だった家計が3人分になります。
子供とはいえ、洋服やオムツ、ベッド、おもちゃ等を購入するので大きな費用がかかります。
光熱費は約2倍になると考えた方が良いでしょう。
また妊娠中・出産にお金がかかる可能性も考えないといけません。
病期の治療費や帝王切開になった場合の術代、そして不妊治療費など。
思い通りに妊娠するのは難しく、十分な経済力は必須です。
貯金額やパートナーの収入などは現実的に考えましょう。
しかし妊娠・出産ではお金が出ていくだけではなく、戻ってくることもあります。
妊活を開始したら、利用できる公的制度について勉強しましょう。大きな助けとなるはずです。
関連記事⇒出産費用はいくらかかる?東京は高い?補助金と自己負担総額をシミュレーション
3.仕事をどうするのか考える
現在仕事をしている女性は仕事についても考えなければいけません。
大きなポイントは出産後も仕事を続けるのか、それとも止めるのか。
これはパートナーの収入や将来のキャリアプランなどを考慮して検討する必要があります。
また職場での、あなたのポジションも重要となります。
他の人が代わりとなれないプロジェクトについている場合は、プロジェクト期間にもよりますが、終了してから子づくりを開始した方がいいかもしれません。
また職場の人員や休める期間なども考慮しましょう。
4.生活習慣を改善していく
妊娠中はもちろん、妊活時期も規則正しい生活習慣を目指しましょう。
乱れた食生活、不規則な睡眠、過度なストレスなどはホルモンバランス乱れの原因となります。
生活習慣が乱れると生理周期が不安定になったり、受精卵が着床しづらくなったりするのです。
生活習慣はすぐに改善できません。
今のうちから生活習慣を少しずつ正しましょう。
5.遠出を楽しむ
妊娠・出産すると、今までのように二人きりの時間を持つのが難しくなれば、宿泊を伴う旅行や遠出をする機会も大幅に減ります。
妊娠する前には、海外旅行や長旅をパートナーと一緒にして、二人だけの時間を思う存分に楽しみましょう。
子づくりは互いの協力で成り立ちます。
今のうちから思い出に残るようなことをして、2人の絆を強めておくといいですね。
まとめ ~子づくりの時期は人それぞれ~
結婚後2年、3年で子づくりを開始する人が多いですが、個人によって事情は異なるので正解はありません。
あなたが子供が欲しいと思っていても、相手はまだ早いと思うかもしれません。
重要なのは、2人で話し合って子づくり時期の溝をなくしておくこと。
そして時期が明確になれば、排卵日に合わせた性交を行ったり、今だから楽しめることをしたりしましょう。
今のうちから少しずつ、子づくりの準備を整えるといいですね。