国立科学博物館ってどんな施設?駐車場やアクセスと口コミ、割引情報まとめ

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東京上野にある国立科学博物館は、明治10年に作られた日本唯一の国立自然史、科学技術史を扱った総合科学博物館です。

地球と宇宙の成り立ちや、日本と世界の科学の発展を学ぶことができる場所であり、フタバスズキリュウの化石の展示など子ども達の知的好奇心をくすぐる展示も盛りだくさん。

また、子ども向け展示室『コンパス』は、幼いお子様とお母さんお父さんが一緒に遊びながら学べるスペースです。

国立科学博物館はどんな施設なのか、子どもを連れて行って本当に楽しく学べるのか、口コミや割引情報も含めて見てみましょう。

目次

国立科学博物館ってこんな施設!

国立科学博物館は大人も子どもも楽しめる、自然科学史や科学技術史を学べる博物館です。明治10年に創立し、国民の自然科学への感心を高める役割を果たしてきました。

近年では年間入館者数が200万人を超えています。幼児向け展示室『コンパス』を作るなど、子ども達への教育活動も熱心に取り組み中です。

未就学児から大人まで、自然や科学の歴史を学ぶ

国が作った博物館なんて、子どもが見学しても面白くないのではないか。そう考えてしまうのはちょっとまってください。

国立科学博物館には自然科学を学ぶ面白さと大切さを教える工夫が随所にあります。確かに、小さなお子様には難しい説明もあります。ですが、全てを理解できなくても、子ども達はここで、地球と宇宙が誕生してからの悠久ともいえる歴史の長さを感じるでしょう。

親子でフタバスズキリュウの化石の前に立ち、『大昔は日本にもこんな恐竜がいたんだよ』と語りかけてみてください。それだけで、お子様達は自然科学史の入り口に立つことができるのです。

国立科学博物館の展示物を見れば、お子様達も自然科学に興味を覚えることでしょう。

日本館と地球館

国立科学博物館は、大きく日本館と地球館に分かれています。まずは、それぞれの特徴を軽く見てみましょう。

日本館で日本の自然科学に触れよう

日本館は主に日本の自然科学や、日本人の歴史を学ぶことができます。

また、日本に住む様々な生き物たちの姿を見ることで、お子様でもこの国の豊かな自然について肌で実感することができます。


※写真はニホンカモシカとイリオモテヤマネコ

地球館で世界の自然科学に触れよう

地球館では、主に宇宙や、地球、そして生命の歴史を学ぶことができます。


さらに、科学技術がどう発展してきたのか、わかりやすく解説されています。

また、4~6歳のお子様を対象とした親子向け展示室『コンパス』はこちらの3階になります。

1日では回りきれない! 国立科学博物館の主な展示物

国立科学博物館では具体的にどんな展示をしているのでしょうか。ここではその中のごく一部をお見せします。国立科学博物館には膨大な数の展示物があり、1日では回りきれないほどです。

博物館に入る前から楽しい!? 屋外展示物

国立科学博物館に行くと、建物に入る前からお子様が大興奮しそうな屋外展示物が待っています。

日本で初めて人工衛星を打ち上げたロケットランチャー(発射台)は日本の技術力を感じさせます。

地球最大の動物シロナガスクジラの模型を見れば、お子様も地球の大きさを肌で実感するでしょう。

そして、なによりもお子様がよろこびそうなのがD51蒸気機関車(通称デゴイチ)の展示。お子様だけでなく、大人も蒸気機関車の勇姿に興奮してしまいそうです。

4歳~6歳児対象 親と子のたんけん広場『コンパス』

地球館3階の『コンパス』は、4~6歳のお子様と保護者の方を対象とした『楽しみ』と『発見』に満ちた展示室です。

是非、お子様と一緒に自然史や科学技術史を心と体で感じ取ってください。親子のコミュニケーションを取りながら、お子様は自然科学に興味を持っていくことでしょう。

大変人気のコーナーで、現在は入場に整理券が必要です。整理券は平日は館内で、土日祝日は公式ホームページ上での事前発行となっております。土日に『コンパス』を利用したい場合は、事前に手続きが必要なので注意しましょう。

360度映像があふれかえる 『シアター36○』

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2005年、『愛・地球博』が開かれました。そこで大人気だった『地球の部屋』が移設されたのが『シアター36○』です。

360度、前後左右上下、全てがスクリーンとなっている大迫力空間。是非お楽しみいただきたいですね。

※シアター36○は2018年9月4日より2019年3月まで改修作業のため閉鎖になりますのでご注意ください。

日本列島の歴史と自然を学ぶ『日本館』の常時展示

国立科学博物館の展示場は日本館と地球館に分かれています。まずは日本館の展示内容を見てみましょう。

日本館1階:日本人はどう自然を観察してきたか

日本館の1階では、四季と豊かな自然を持つ日本に置いて、人々がどう自然と向き合い観察してきたかを知ることができます。

江戸時代の天球儀・地球儀をみれば、当時から日本人が地球と宇宙に大変な興味を持って研究していたと分かります。

江戸時代の日本の自然科学技術が、西洋に負けないくらい大変高かったのだという実感を持てば、大人も子どもも日本という国に対する誇りを持てることでしょう。

地震計の発達や昔の時計、顕微鏡など日本の人々が自然に対してどう向き合ってきたのか、肌で感じられる空間です。

日本館2階(北):日本人と自然の歴史

日本館の北翼展示場は、日本人と自然の歴史を特集しています。

日本列島における人類の始まり、縄文人、弥生人、日本の魂と言える稲作の歴史など、いわゆる社会科での『歴史の授業』とは違う、『自然科学』の視点からの日本史を学習することができます。

一口に縄文人といっても、その骨格を見れば縄文時代の中でも様々な変化があり、歴史があることも理解できることでしょう。

日本館2階(南):日本列島と生き物たち

日本館2階の南翼では、北東から南西へと連なる日本列島の動植物について学ぶことができます。

画像はお子様も大好きな、ノコギリクワガタの雄と雌です。もちろん、昆虫だけでなく、脊椎動物、鳥、海産動物、植物など、様々な日本の貴重な動植物の姿が一堂に会します。

お子様を連れてくれば、日本の自然の奥深さに興味津々になることでしょう。

日本館3階(北):化石で見る日本列島の成り立ちとフタバスズキリュウの展示

日本館3階の北翼で、まず私たちを迎えてくれるのがフタバスズキリュウの復元骨格です。大人が見ても大迫力の展示です。日本列島にこんなに巨大な生物(首長竜)が存在したのだという衝撃は、どんなに小さなお子様であっても心に響くことでしょう。

ここではフタバスズキリュウのみならず、様々な生物の化石を見ることができます。

アンモナイトの化石には、ある種の美しさを感じます。親子でここを訪れて、古代の動植物が化石として残る姿から、日本列島の雄大な歴史の流れを肌で感じてみてください。

日本館3階(南):日本列島の自然と海、そしてその変動

日本館3階南翼の展示では、日本列島そのものに注目。一口に日本列島と言っても、亜熱帯から亜寒帯まで自然環境は広く分布しています。

地球儀で見れば小さな日本列島ですが、やはり南北に広がる広大な国であると実感できます。亜熱帯地域と亜寒帯地域では、同じ日本列島の動植物でもここまで違うのかと感じ入りますね。

同時に日本列島を囲む海の姿を見ることもできます。プレートや地質を学ぶことで、私たちの住む日本列島がどのような場所なのか、親子で実感を持って学んでみましょう。

地球環境と科学技術を学ぶ『地球館』の常時展示

『地球館』は日本だけでなく、地球全体の自然や科学史を学ぶことができる展示場です。こちらも具体的に見てみましょう。

地球館B3階:日本の科学者と本格物理&宇宙を知る

地球館地下3階には、日本の科学者と本格物理、そして広大な宇宙に関する展示物があります。

日本人ノーベル賞受賞者にはどんな方々がいたのかみれば、お子様達はこれからの人生で学ぶことの重要性を感じることでしょう。



宇宙レベルの世界を知ることで、私たちの生きるこの世界に体する興味を持つのも、お子様にとって貴重な体験です。

地球館B2階:地球生命の歴史と人類の進化

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地球館地下2階では生命誕生から始まる人類生誕の歴史を学ぶことができます。

人類が誕生するよりも遙か以前から、この地球上でいくつもの生命が誕生し、滅亡した歴史を知ることは、これから人類がどう生きるべきかを知る手がかりを考えることでもあります。

猿人や旧人の骸骨を見ることで、人類がいかに進化し、いかに発達してきたのか、そしてこれから人類はどうなるべきなのか、お子様と考えてみてはいかがでしょうか。

地球館B1階:恐竜の化石と進化、そして全滅の謎

地球館の地下1階には恐竜の化石が展示されています。実際の恐竜たちの姿を見ながら、彼らの進化の歴史を考え、彼らはなぜ絶滅したのかに思いををめぐらせてみましょう。

地球館1階:地球の生態系と生命の神秘

地球館1階の展示物からは、生物の生態系と生命の神秘、そして多様性について学ぶことができます。同時に、私たち人類はどれだけのことを知っているのかをお子様達に、そして大人達にも問いかけ、学びの大切さを実感させようとします。

絶滅危惧種を護る取り組みを通して、自然の大切さを学習することもできます。

地球館中2階:世界に誇る日本の偉大な科学者達

地球館の中2階には日本の偉大な科学者達の姿があります。

偉大な先人達との出会いは、日本人としての誇りを胸に、自らも学んでいこうという気持ちをお子様達に芽生えさせることでしょう。

地球館2階:日本と世界の科学技術の歩み

地球館2階には科学技術史に関する展示物がたくさんあります。

江戸時代の日本の科学技術と、近代化の歴史。日本の技術の偉大さ。世界の科学技術など、先人達の努力の結晶をここで実感しましょう。

画像は昭和11年に作られた電子計算機です。パソコンが当然のように存在する世界に生きるお子様達にこそ、先人達がどのように計算機を開発してきたのか知っていただきたいと思います。

地球館3階:哺乳類と鳥類特集

地球館3階には、『コンパス』以外にも哺乳類や鳥類の特集コーナーがります。

写真はニアラ。アフリカ南部の森林地帯に住む大型哺乳類です。このような哺乳類や鳥類たちの姿がたくさん展示されています。

何度行っても飽きない『企画展』

国立科学博物館では常時展示されているものの他に、入れ替わりの『特別展』や『企画展』が開かれています。

何度通っても新しい発見があるのが嬉しいですね。

国立科学博物館へのアクセス&駐車場情報

国立科学博物館は各線の上野駅より徒歩5~10分ほどの好立地になります。

国立科学博物館へのアクセス

国立科学博物館に行くときは、JR、東京メトロ、京成電鉄の上野駅を利用するのが便利です。

博物館を楽しんだ後は親子で上野公園で体を動かすのもいいですね。

近隣駐車場情報

国立科学博物館には駐車場はありません。お車で博物館を訪れるときは、周辺の駐車場をご利用ください。

主な駐車場は以上になりますが、お花見の時期や夏休みなどは駐車場が満杯になることもあるようです。混雑期は電車を利用された方が無難かもしれませんね。

国立科学博物館の料金&割引情報

国立科学博物館は公共施設です。それゆえ、これだけ素晴らしい展示物がありながら、料金はかなり格安になっています。

国立科学博物館の料金

入館料金

大学生・一般 620円
高校生・専門学校生以下 無料

大人は620円、お子様に至っては無料です。親子でこんなに楽しめて学べる施設なのに、金額は非常にお手頃になっています。やはり、公共施設は安いですね。

国立科学博物館の割引情報

国立科学博物館では特にクーポンなどは用意されていないようです。ただし、以下の方は割引(無料)になりますよ。

65歳以上の方、18歳未満の方、障害者手帳をお持ちの方、原子爆弾被爆者の方、戦傷病者の方、およびその介護者の方、障害者団体の方など。

それぞれ必要な証明書などがありますので、詳しくは国立科学博物館までお問い合わせください。

国立科学博物館の口コミ、評判

それでは、国立科学博物館の口コミや評判をみてみましょう。ここでは特に、お子様を連れて見学された保護者の方々のお声を取り上げてみます。

幼児でも分かるのだなと思いました

『コンパス』目当てで5歳の息子と一緒に来館しました。『コンパス』だけでなく、全ての展示を楽しめていたみたいで、幼児でも感覚で分かるものなんだなぁと思いました。

大人の私から見ても、興味深い展示物が多く、親子でとっても楽しめた1日でした。

大人も楽しい、子どもも楽しい、一度だけでなく何度も訪れたい博物館です

現在小学5年生の息子と来館しました。実は息子が幼稚園の時にも一度行っていて、当時もとても楽しんでいたのを覚えています。

5年生になって改めて訪ねてみると、当時は分からなかった色々な説明が理解できるようになっていて、息子の成長を感じました。幼児の頃は体と直感で楽しんでいたのが、高学年になったら頭で理解できるようになったかんじでしょうか。

館内は広くて1日で見て回るのも大変ですし、何度も訪れたい場所ですね。息子が大学生になった時、もう一度訪れたら、今度はどんな発見をしてくれるかなと思います。

2歳の娘でも『コンパス』は楽しいようです

2歳の娘と一緒に来館。さすがに一般の展示物はまだピンとこないみたいでしたが、『コンパス』は楽しかったみたいです。

入場料が安いのも嬉しいですね。館内のレストランも1,000円以下で美味しくいただけました。

もう少し大きくなったら、今度は『コンパス』以外の展示物も娘と一緒に見て回りたいですね。

国立科学博物館の口コミ、評判

国立科学博物館にはお子様が楽しく学べる空間が広がっています。日本、地球、宇宙のことを頭と心と体で感じることができます。特に『コンパス』は小さなお子様が自然科学に興味を持つきっかけとしてとてもありがたい展示場だと思います。

国立という公共機関ですから入場料がお安いのもうれしいですね。上野駅近くなので、交通の便が良いのも助かります。

1日見ても見回りきれない様々な展示物を見て、お子様と一緒に宇宙と地球と日本の自然科学史を学んでみてはいかがでしょうか。