妊娠後期は低血圧や貧血になりやすい?原因とめまいや吐き気3つの対処法

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妊娠後期はどうしても低血圧や貧血になってしまう傾向があります。

中には混同してしまっている方も多いのではしょうか。

低血圧とは、血液を体中に送る心臓のポンプ機能が弱く、体全体に血が送り届けられない状態の事です。

また貧血とは、血液中の赤血球に含まれているヘモグロビンが減少している状態の事を言います。

このヘモグロビンは体中の細胞に酸素を運ぶとても重要な役割があるので、貧血が悪化してしまうと、低酸素状態になって動悸や息切れなどといった症状が見られる事も。

  • どうして妊娠後期には低血圧や貧血になりやすいの?
  • 低血圧や貧血はどんな症状が現れる?
  • 低血圧、貧血と診断された時の対処法!

今回は妊娠後期の低血圧・貧血についてまとめています。

これらの症状は悪化してしまうと、母体はもちろんお腹の赤ちゃんにも影響がでてしまう事がありますので十分に注意しましょう!

診断されていないママも、常に注意をしておく事が大切ですよ。

目次

妊娠後期の低血圧や貧血の原因は?

そもそもどうして「妊娠後期は低血圧や貧血になりやすい」と言われるのでしょうか。

お腹の赤ちゃんがどんどん大きくなればなるほど、多くの栄養が必要不可欠になります。

ママが妊娠初期や中期と同じ栄養量だと足りなくなってしまいますよね。

妊娠後期には大きくなった赤ちゃんなど体の変化から、様々なマイナートラブルが発生するのです。

妊娠中の標準血圧は?

妊娠前と妊娠中では血圧の標準値が違う事をご存知ですか?

妊婦さんは「妊娠中の血圧」をしっかりと把握しておく事がとても大切です。

以下の数値を参考になさってくださいね。

正常値:130/85mmHg未満

至適血圧:120/80mmHg未満

(至適血圧:妊娠中に最適な血圧値)

正常高値:140/90mmHg未満

(正常高値:妊娠高血圧症候群になりかけている数値の事。一度食生活などを見直す事をオススメします。)

妊娠後期に低血圧や貧血になる原因は?

妊娠中は血液中の水分量がふえるので、赤血球の生産が追いつかずに貧血になってしまう事が多いです。

また、その貧血が原因で血圧の低下が起こってしまいます。

その他にも、水分不足が原因のことも。

それに加え妊娠後期は特にお腹が大きくなり、子宮で周辺の静脈が圧迫されてしまいます。

そうすると血の巡りが悪くなってしまうので低血圧を引き起こしてしまうのです。

低血圧や貧血になるとどのような症状があるの?

低血圧や貧血を引き起こしてしまうと、妊娠中はどのような症状が起こるのでしょうか?

母体はもちろんですが、お腹の赤ちゃんにも心配が及んでしまう事がありますので特に注意しなければなりません。

「貧血や低血圧はよくあることだから。」なんて甘く考えていると取り返しのつかない事になってしまう可能性もありますよ。

めまい

低血圧の場合、座っている状態から立ち上がるとめまいが起こる事があります。

その際に危険なのは、めまいがしてふらつき、転倒してしまう事です。

転倒をしてしまうと、母子ともにとても危険な状態になりかねません。

この事をしっかりと頭に入れておき、妊娠中は「急に立ち上がらない」「動作をする時にはゆっくり」といった事を心がけておきましょう。

吐き気

貧血が悪化すると、急な吐き気や頭痛などの症状が多くなります。

体内の鉄分不足によって起こる「鉄欠乏性貧血」の可能性も。

妊娠中はお腹の赤ちゃんの血液を作る材料となる鉄分が、胎盤を通じてママの体から運ばれて行きます。

妊娠中は常に貧血になりやすい状態だと考えておきましょう。

関連記事:妊娠後期のつわりで嘔吐がつらい!悪阻はいつまで続く?原因と6つの対処法

3つの低血圧、貧血の対処法!

このように、低血圧や貧血の症状が見られた場合にはどのように対処すると良いのでしょうか?

私も元々、一人目を妊娠する前は貧血気味でした。

産婦人科で鉄剤を処方されて飲んでいる時期もです。

それからは、食生活や毎日の生活を見直し、今は改善する事ができています。

是非貧血にお悩みのママは参考になさってくださいね♪

1.鉄分を多くふくむ食事を!

食事は基本的に鉄分を多く含む物を食べるように心がけましょう。

豚や鶏のレバー、緑黄色野菜、その他にもしじみやあさりなどの貝類もオススメです。

注意したいポイントは、鉄分はどうしても体に吸収されにくい成分なので、食べ合わせに工夫が必要!

ビタミンCや酢、動物性タンパク質などと一緒に鉄分を多く含む食べ物を食べる事で、消化吸収率がアップします。

関連記事:妊娠後期の鉄分摂取量の目安って?取り過ぎや鉄分不足にならない2つの食事

2.体を温めて!

体の冷えは血流が悪くなる原因の一つです。

お風呂にゆっくりと浸かる事や、腹巻きをしたり、足湯なども血流促進にとても良い効果が期待できます。

体が冷えてしまうと血圧低下だけでなく、お腹の張りにも影響がでてしまうので妊娠中は特に注意しましょう!

3.サプリメントを上手に利用して!

毎日の食事で鉄分をたくさん摂取する事は、実はとても難しい事なのです。

そんな時には、鉄分のサプリメントを上手に活用するようにしましょう。

しかし、サプリメントだけでは必要な栄養を摂取する事はできません。

毎日三食の食事はしっかりと食べ、補助食品としてサプリメントを利用しましょう。

まとめ

低血圧や貧血は多くの妊婦さんが悩んでいる事だと思います。

しかし、毎日の食事や生活を見直すことで改善できますので、自分の為、お腹の赤ちゃんの為にもしっかりと改善していきましょう!

どうしても改善できない場合には産婦人科医へ相談し、鉄剤を処方してもらうのも一つの手段ですよ。

参考資料

「たまひよ新・基本シリーズ 初めての妊娠・出産」

「HUMAN+ Baby+ お医者さんがつくった妊娠・出産の本」