妊娠したからと言って、誰もが心から喜ぶわけではありません。
中には望まない妊娠をしてしまう女の子だっているんです。
特に、性のことに興味を持つ思春期には、妊娠についての知識もないまま妊娠してしまい、傷ついてしまう女の子は世の中にはたくさんいます。
今回はそんな女の子たちに是非とも読んでほしい、妊娠してしまった時のお話です。
目次
もしかして妊娠?これからどうしたらいいの?
高校生での妊娠。
望んで妊娠したにしても、望まない妊娠だったとしても、今の世の中にしては若いママです。
身に覚えがないにしても生理が遅れたり、いつもより出血が少なかったりすると不安になりますよね。
親に言えない・・
学校にバレたら・・
なんて悩みは深まるばかり。
ここでは、妊娠とは一体何か、妊娠していることを調べる検査薬について勉強していきます。
妊娠しちゃったかも?妊娠ってどうしてするの?
妊娠の仕組みについて、学校で教わってはいてもよく分からない、なんて人多いのではないでしょうか。
実は私も学生時代はよく分かっておらず。
妊娠について自分で調べるようになってから、覚えたことも沢山ありました。
当然ですが高校生だからといって妊娠しないわけではありません。
年齢が若い方が妊娠率は高い傾向もあります。
そもそも妊娠とは、女性の子宮の中で受精卵が着床し発育すること。
排卵から始まり、受精、着床という過程があります。
受精卵が着床するためには、卵子が、射精された精子と卵管で出会わなければなりません。
さらに、卵管を通過して子宮へと向かい、子宮内膜に着床することで妊娠となるのです。
では、卵子と精子が出会うところから順を追って説明していきますね。
1、卵子の排卵
まず、女性の子宮には2つ卵巣が存在します。
そこでは、卵胞と呼ばれる卵子の元となる細胞が育っていて、その中の卵胞の1つが、卵子として成熟していきます。
これが月に1回卵巣の壁を破って外に出て、卵管の先にある卵管采に届けられます。
よく耳にする排卵とはこのこと。
ちなみに卵子の寿命は24時間ほどです。
2、精子の射精
次に男性の精子についてです。
精子は、精巣の中で1日に5,000万~数億個も作られています。
す、すごい数ですよね。
肉眼では見えないのが残念ですが、この精子がセックスすることにより、女性の膣内に射精され、卵管に向かいます。
精子の寿命は射精後3~5日。
卵子とは寿命が大きく違います。
ちなみに、この精子は卵管に到達するまでに99パーセントは死んでしまうんですよ。
最終的に残るのは200匹ほどと言われています。
3、受精
そして、待ちに待った受精です。
文字通り、卵子と精子が卵管で合体することを言います。
基本的には、1個の卵子に1個の精子が合体するのですが、たまに例外もあり、1個の卵子に同時に2個の精子が合体したりすると、双子の卵子が出来上がります。
一度受精卵になると、他の精子が入ってこないように受精膜が形成されてしまいます。
たった1個の卵子の取り合う、命がけのバトルなんですね。
その後、28時間以内に細胞分裂をしながら、子宮に移動していきます。
4、着床
上記に書いた受精卵は、何度も何度も細胞分解を繰り返します。
そして、1週間~10日ほどの時間をかけて、子宮へと向かう旅をします。
受精卵が子宮内にたどり着き、子宮内膜にくっつくことを着床といいます。
ここで初めて妊娠と判断されるわけです。
ちなみに、妊娠する確率は20~30%と言われています。
妊娠したかも?自分で出来る妊娠検査って?
もしかして妊娠してるかも・・・
生理が1週間以上遅れてるし・・・
でもどうやって妊娠してるのかを調べるのでしょうか。
それは妊娠検査薬を使うこと。
妊娠検査薬って1度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
そう、おしっこをかけて線が出てくるのを待つアレのことです。
では、そんな妊娠検査薬についてご紹介していきますね。
妊娠検査薬は医療用医薬品の1つで、スティック状の製品。
上記に書いたように、その妊娠検査薬であるスティックにおしっこをかけたり、おしっこを取った容器に妊娠検査薬を浸けることによって妊娠しているかしていないか判別します。
おしっこをかけるだけで妊娠しているかどうか分かるなんて、なんだか不思議ですよね。
このおしっこをかける秒数は検査薬によって違いますので、注意しましょう。
これを水平なところに置いて一定時間待てばOKなんです。
でも、どうしておしっこをかけると妊娠が分かるのでしょうか。
それは、妊娠しているときのおしっこには、胎盤から出てくるホルモンが含まれています。
そのホルモンの量に反応して、妊娠検査薬が結果を出してくれるんです。
ホルモンが出ていれば検査薬が陽性反応を出し、妊娠している可能性が高いことを示してくれます。
逆に、妊娠していないときはホルモンが出ていないので、陰性となります。
その結果の信憑性は、99.9%以上と言われ、陽性が出た場合はほぼ妊娠確定と言っていいでしょう。
その確実性から、妊娠検査薬は一般用医薬品として厚生省に認可されているお墨付き。
ですので、高いものを買っても安いものを買っても、どれもさほど差はありません。
とは言え、トイレで簡単に判断できますが、ホルモンの異常などの場合には正確な判定ができないので注意が必要ですし、万が一子宮外妊娠など緊急に手術を要する場合の判別が出来ないのが難点です。
妊娠したかも?妊娠検査ってどこで売ってるの?どうやって買うの?
高校生が妊娠検査薬をゲットする!となると、なかなか難しいですよね。
親や周りの人にバレたくない。
だけど、どこに売っているのか分からないし、買うのも勇気がいる。
ここでは妊娠検査薬がどこでどんな風に売っているかご紹介しますね。
まず、上記に書いたように妊娠検査薬は一般用医薬品ですので、確実に売っているのはお近くのドラッグストアです。
ドラッグストアには妊娠検査薬のコーナーがあったりしますので、そこで選んで買うのがベストなんですが、自分で買うのは勇気がいりますよね。
そんな人にはインターネットなどの通販サイトがおすすめ。
妊娠検査薬で検索をかければ、沢山ヒットしますよ。
お値段も700円ほどで買えるので、お小遣いで買える範囲でしょうか。
また、インターネットで買うのは履歴が残るから難しい、と言う人にはコンビニもおすすめ。
コンビニだったらドラッグストアで買うよりもハードルは低いかな、と思います。
ただ、コンビニで買うには注意が必要です。
と言うのも、上記で書いたように妊娠検査薬が属する医薬品には、医療用と一般用に分けられます。
医療用医薬品は、お医者さんの診断が必要なお薬です。
一般用医薬品はドラッグストアなどで買うことができるお薬です。
第一類医薬品、第二類医薬品、第三類医薬品の3つにわけることが出来ます。
第一類医薬品は、薬剤師の説明を受けた場合しか買うことができません。
第二類と第三類の医薬品は、薬剤師さんと登録販売者という資格を持つ人がいる店舗でしか販売出来ないようになっています。
つまり、コンビニでも登録販売業者がいる店舗であれば、妊娠検査薬が販売されてるんですね。
ちなみに、妊娠検査薬にも種類があり、第一類、第二類のものがあります。
第一類医薬品に分類されるのは、チェックワンファストなど早期妊娠検査薬です。
セックスをした後2週間後から妊娠しているか確認できる検査薬です。
第二類医薬品に分類されるのは、生理予定日を1週間経過してから使用するタイプの妊娠検査薬です。
インターネットやコンビニなどで買うことが出来るのは、こちらのタイプ。
とは言え、薬の登録販売者の資格を持つ人がいないと購入できませんし、この妊娠検査薬など医薬品を取り扱っているコンビニはまだ全国に100店舗ほどしかないのが現状です。
関連記事⇒妊娠検査薬の確率は90%!?陽性反応が出ても妊娠をしていない可能性
妊娠検査薬の結果が陽性だったら!妊娠確定だった場合どうする?
さて、勇気を持って妊娠検査薬を使ったあなた。
陰性反応でしたか?
それとも、陽性反応でしたか?
ここでは妊娠検査薬の見方と、陽性だった場合の対処法を見ていきます。
妊娠検査薬の結果ってどうやって見るの?
妊娠検査薬は、上記に書いてある通り、検査薬におしっこをかければOK。
おしっこをかけると、検査薬のスティックがおしっこを吸い上げていきます。
すると2つの窓の部分にまでおしっこが昇って行きます。
ここで注意したいのが、おしっこをかけたら、平行なところに置いて一定時間待つこと。
この一定時間と言うのは妊娠検査薬によって違いますので、買った妊娠検査薬の説明書を読んでみてくださいね。
一定時間は大体1分くらいのものが多いですね。
そして、妊娠検査薬には上記で書いたように検査が終わったことを示す終了窓というものと、陰性か陽性の判定が出る判定窓と言うものがあります。
終了窓に印が出たら判定終了。
判定窓をチェックするだけで結果が分かります。
この判定窓に線が現れるかどうかで判断すればいいのですが、商品によって現れる線は異なります。
一般的には丸い判定窓に棒状の線が現れたら陽性、つまり妊娠しているということになります。
ちなみに陽性は、
- 正常な妊娠
- 生化学妊娠
- 子宮外妊娠や胞状奇胎などの異常がある
- 不妊治療でhCG製剤の投与をしている
- 絨毛がんや卵巣がんなど悪性腫瘍がある
のような状態のときに反応します。
逆に、陰性の場合は何も現れません。
陰性は、
- 妊娠していない
- 妊娠超初期で、まだ検出可能なhCG濃度になってない
- 水分の摂り過ぎなどで一時的に尿のhCG濃度が薄い状態にある
このような原因が考えられます。
万が一、判定窓の線がはっきりとしたものではなく、薄っすらとした線だったら、陽性と確定するのは難しいので、また後日再検査することをおすすめします。
妊娠検査薬はいつから使えるの?フライング検査って何?
さて、妊娠検査薬、実は検査するにはタイミングが大事だということもお勉強しておきましょう。
一般的に、市販の妊娠検査薬は生理開始予定日の1週間後以降に正確な判定が出ます。
理由は、妊娠すると分泌されるhCGというホルモンに反応する仕組みのためです。
hCGというのは、受精卵が子宮内膜に着床すると分泌量が増加するホルモンのこと。
市販の妊娠検査薬はおしっこのhCG値が50mIU/mL以上の場合になると、陽性の反応が出ます。
この濃度は、排卵後10日前後から上昇します。
とは言え、 50mIU/mLの濃度まで達するのには個人差が存在しますので、ご注意ください。
中には生理開始予定日頃に妊娠検査薬を使ったら陽性反応があった、なんて人もいます。
hCG値は個人差があるものですので、必ず生理開始予定日の1週間後以降に試しましょう。
このように、検査薬を使うタイミングを自身の手で早めてしまうことを、フライング検査と言います。
ちなみに、上記の通常の妊娠検査薬よりも感度の高い、早期妊娠検査薬も存在します。
濃度が25mIU/mLになると陽性反応を示してくれますので、早く妊娠を確信したい方は、試してみてくださいね。
どんな妊娠検査薬でも、使うタイミングを間違ってしまっては正確な判定ができません。
より妊娠を待ち望んでいる人は、早く妊娠しているかどうか知りたいがために、判定可能時期よりも早くに妊娠検査薬を使ってしまいます。
早い時期に妊娠検査薬を使うと、判定窓に現れる線が薄かったり、正しい判定結果が出来ない事があります。
また、妊娠検査薬を使うタイミングが早く、その時陽性反応が出なかったために、本当は妊娠していたのに、飲酒や薬の服用をしてしまった、なんてことも考えられます。
検査薬を使うタイミングはきちんと守るようにしましょう。
陽性だった時は、誰に言えばいいの?学校は退学になる?
上記の使い方をして陽性の結果が出てしまったあなた。
これから一体どうすればいいのか、路頭に迷ってしまっているかもしれません。
望まない妊娠だった場合、目の前が真っ白になったり、何もかもがどうでもよくなってしまったり、何も考えられなくなったり・・・
人によって様々でしょう。
当然親にも言えないし、相手にも言い出しにくいですよね。
でも。あなたはまだ高校生です。
昼間しっかり高校に通っていたり、養護学校に通っている場合の多くは妊娠により退学してしまう場合が多いです。
妊娠して、自分ではどうすることもできないのであれば、まずは親、彼氏、学校に相談するようにしましょう。
学校側も卒業が近ければ在学させてくれる場合もありますし、1度退学して通信制の高校に編入することもできます。
退学になるかならないかは学校の方針によって異なります。
そして親ですが、おそらく出産に反対する場合が多いでしょう。
と言うのにも理由があります。
- 妊娠、出産するには若すぎてリスクがある
- 出産後、育てていけない
- 金銭的に余裕がない
- 将来の夢を諦めなければいけない可能性が高い
- 世間体
などなど、様々な事を考えると、どうしても反対したくなるものです。
それでもあなたが産みたいと思うなら、相手としっかり話し合って親を説得するしかありません。
あなたはまだ、未成年なんですから。
まだ親に言う勇気がない場合は、学校のカウンセラーさんや保健の先生などに相談してみるのも手です。
最後に相手です。
中には妊娠したことを告げると、怖がって逃げだしたり、自分の子じゃないと言い張る人もいます。
本当、こう言うとき男ってだめだなあって思ってしまいますよね。
こうなるとあなた1人の力ではどうにもなりませんので、やはり親や学校の先生などに協力してもらい、相手と話をする機会を無理やりにでも作る必要があります。
私の高校時代の実体験ですが、仲のいい友達が妊娠してしまい、その相談を受けました。
相手は同い年の高校生。
相手に話をしたら、その日から学校に来なくなってしまったそうです。
このままでは友達がかわいそう過ぎるので、友達と私と、私の中のいい女友達数人で彼の家に乗り込みました。
すると、彼の親が出てきて彼はいないといいましたが、彼がいることは友達には分かっていたようで、妊婦なのにまさかの彼の家で大暴れ。
灰皿で窓ガラスを割ったりと、友達の私としてはまるで昼ドラを見ているような、衝撃的な映像でした。
この時のことは今でも鮮明に覚えています。
結局家にいた彼が出てきて、彼と彼の親、私達と話し合いになり、結局は子供を堕ろすことで話がまとまりました。
友達は最後まで産みたいと言っていましたが、将来を考えると不安になり、最後には堕ろすことを泣く泣く決断しました。
こうなってしまわないためにも、避妊はとても大事ですね。
妊娠したら考えてほしいこと
妊娠していたら。
パニックになってしまうかもしれませんが、とにかく落ち着きましょう。
母親は間違いなくあなたです。
ここでは、妊娠してからのお話をしていきましょう。
まずは自分の体を1番に考え、産むか産まないか考える
妊娠すると、私達の体の中では実に多くの変化が訪れます。
例えば、つわりの症状が出ます。
特定の臭いがだめになったり、ご飯が食べられなくなったり、人によって様々な症状が出てきます。
妊娠した時の特徴も人それぞれ。
中には熱っぽくなり、風邪かなと思い、薬を飲んでしまう場合もあります。
誰でも最初は妊娠している自覚がないもの。
でも妊娠が分かったら、まずは落ち着いて自分のことを第一に考えましょう。
お腹の中の赤ちゃんを守れるのはあなただけですからね。
お腹の中の赤ちゃんは毎日成長しています。
今こうしている間にもお腹の中で生き続けているんです。
産むにせよ産まないにせよ、あなた1人ではどうにもできません。
自分の気持ちが固まったら、相手、親、学校などにしっかりと自分の意思を伝えるようにしましょう。
妊娠は、産むか産まないかの2択しかありません。
もしもあなたが産む選択をした場合は妊婦検診へ
もしもあなたが産む決意をし、親や相手を説得できたとしましょう。
子どもを産むということは、あなたの近い将来を全てその子に捧げるくらいの気持ちでないといけません。
なりたかった将来の夢も諦めないといけないかもしれません。
若くしての結婚だと、シングルマザーになる可能性も高くなります。
それでも産みたいと思うのならば、誰もあなたを止められないでしょう。
産婦人科に定期的に通い、お腹の中の赤ちゃんの成長を見守りましょう。
ある程度の時期になると母子手帳を受け取り、妊娠して280日ほどで出産となります。
未成年の妊娠ですし、親の同意が必要だったり、病院医へ行く交通費や通院費など、親のサポートは必要不可欠です。
産後は相手と赤ちゃんとの生活が待っています。
今のうちに出来ることは何でもしておきましょう。
もしもあなたが産まない選択をした場合は人工妊娠中絶へ
もしもあなたが産まない選択をした場合です。
正直なところ、まだ高校生。
やりたいことも、出来ることも沢山あるでしょう。
筆者としては中絶することがベストだと思います。
中絶するとなると色々な知識やお金、準備などがあります。
中絶が認められる場合として、あなたが暴行や脅迫による姦淫を受けての妊娠だったり、身体的・経済的に重大な問題を抱えていている場合だったり、妊娠があなたに悪影響を及ぼす、やむを得ない事情に限り中絶することが認められています。
しかし、人工妊娠中絶するには出来る時期が存在します。
それは、妊娠21週6日。それが人工妊娠中絶のリミットなんです。
実はこれを過ぎてしまってからの中絶は、法律で実施を認められていないのです。
また、妊娠中期に入ると赤ちゃんが大きくなり、あなたの体への負担がとても大きくなります。
できるだけ早い段階で産むか産まないかの決断することが求められます。
妊娠12週を過ぎて中絶した場合、死胎は火葬、埋葬がされます。
分娩した日から7日以内に市役所へ死産届けを提出しなければなりません。
その扱いは「人」そのもの。心の傷も大きくなるでしょう。
次に、人工妊娠中絶が出来る場所についてです。
まずは病院探し。
各都道府県の医師会が指定する母体保護法指定医のいる病院で人工妊娠中絶手術をすることが出来ます。
人工妊娠中絶はアウスとも呼ばれています。
また、妊娠初期と中期で行う手術が違うので、病院に確認を取ってから行くようにしましょう。
次に、人工妊娠中絶をする際のお金についてです。
妊娠初期の中絶の場合は8万円~15万円ほどかかります。
これが中期になると、20万円~50万円ほどかかります。
上記以外にも、初診料や診察代、検査料等が別途必要になりますし、術後の状態で、日帰り手術もできますが、入院費用がかかる場合もあります。
人工妊娠中絶は健康保険適用外で全額自己負担になりますので、親の金銭面でのサポートは必要不可欠になるでしょう。
そして、人工妊娠中絶には自分だけではなく、相手の同意書が必要になります。
もしパートナーが不明の場合や相手が逃げてしまってどうしても同意書が書けない場合は、本人だけの同意でも構いません。
また、これが未成年である場合は親の同意書も必要になります。
中には親に内緒でやってくれる、という病院もあるようですが、金銭面やあなたの体のことを考えると、親にはしっかり伝えておくべきだと思います。
関連記事⇒妊娠超初期に中絶をする時の費用や方法とおろす前に注意したい4つのこと
人口妊娠中絶の流れと、術後の生活について
上記でもご紹介したとおり、妊娠初期と中期では、手術の内容が違います。
まず、妊娠初期の人工妊娠中絶方法には、吸引法とそうは法の2つがあります。
吸引法とは、吸引用器具を子宮に入れて、吸引機でお腹の中の赤ちゃんを吸い出すという方法です。
そうは法は、スプーンの様な器具で赤ちゃんを掻き出します。
次に、妊娠中期の場合です。
中期にもなるとお腹の中の赤ちゃんは初期の手術のように、掻き出したり吸いだしたり出来ない大きさになっています。
そのため、手術は出産と同様の手順で取り出すことになります。
専用の医療器具を膣内に数本ずつ挿入し、子宮口をすこしずつ広げます。
これで入院一日目が終わり、次の日に、器具を取り去って陣痛を誘発する薬を使用して、手術を行います。
陣痛が起こったら、通常の出産と同じように、分娩台に上がり出産をすることで、中絶を行うのです。
無事に中絶手術を終えた体は、手術の前処理や手術中の痛みを麻酔で補っています。
そのため、麻酔が切れると手術した部分に痛みが出てきます。
初期の場合は、子宮の中を吸引したり、子宮内をかき回すという手術を行うため、術後も出血がしばらく続きます。
術後はしばらく安静にし、腹部に力を入れるような作業や立ち姿勢で長時間過ごすなどは控えるようにしましょう。
もちろん、人工妊娠中絶は手術です。
どんなに医学が発達しても、それなりのリスクは伴います。
初期の中絶手術では、麻酔を使って手術を行うため、人によっては嘔吐などの副作用が起こる可能性があります。
また、手術には器具を使いますので、子宮内に傷や穴が開くことがあります。
手術時に子宮頸部が裂傷したり、残存組織や出血等のリスクは残念ながら考えられます。
手術後のケアによっては感染症や発熱、腹痛が起きる場合もありますので、十分な注意が必要です。
中期になると、通常の出産と同じような形で中絶するため、自然分娩と同じようなリスクが考えられます。
リスクは何も体だけに起きるものではりません。
人工妊娠中絶を行った後のメンタルケアはとても大事になってきます。
とくにあなたはまだ思春期。
気持ちもまだ完全に発達していない中、手術を行うわけです。
手術前から悩んで悩んで悩みぬいて今の決断をし、実行するということは、想像を超えるストレスがかかります。
中には、これからの将来の妊娠やセックスに対する恐れ、恐怖を感じる人も出てくるでしょう。
親や相手の心の支えが必要不可欠になってきます。
まとめ
本来妊娠すると言うことは、とても尊く、素晴らしいもの。
しかし、高校生の妊娠は妊娠に対して無知だったり、相手の配慮が足りなかったり、あなたの考えが甘かったりと、色々な要因が考えられます。
とても残酷な話ですが、今の日本の1番の死亡率の原因は、この人工妊娠中絶、通称アウスです。
人の手で人を殺していると言う事です。
もしもあなたが今妊娠していて誰にも言えなくて苦しんでいるのであれば、まずは自分が今後どうしたいのか、お腹の中の赤ちゃんをどうするべきかしっかり考えてください。
お腹の中の赤ちゃんを守れるのはあなただけですし、あなたの身に宿っているということは、間違いなくあなたの子供なのですから。
あなたが産むか産まないか、どんな選択をしても誰もあなたを責めることはできません。
しかし、世の中には妊娠したくても出来ない人が沢山いらっしゃいます。
逃げずに現実と向き合う勇気を持ちましょう。
今妊娠したということを、一生忘れないでくださいね。