高野豆腐は、名前のとおり豆腐の仲間で、豆腐を凍結して低温熟成した乾物です。
別名では凍り豆腐とも言われていますね。
保存食として、長く保存できる印象の高野豆腐ですが、実はそれほど保存期間が長くないので、忘れずに食べてしまいましょう。
栄養は豆腐の栄養素を凝縮してあるので、たんぱく質、カルシウム、鉄などが豊富で健康にも良い、おすすめの食材です。
形は一般的なものは、長方形のものですが、正方形の小さいコロコロしたものや、すりおろして粉状のものもあるので、料理に合わせて使い分けたいですね。
煮物や卵とじ、ハンバーグなど、色々な料理に使うことができる高野豆腐。
ここでは高野豆腐の消費期限、保存方法、おすすめのメニューなど紹介しますので、参考にしてください。
目次
高野豆腐はどのくらい日持ちする?賞味期限は1ヶ月!
高野豆腐は、乾燥した状態なのですごく長持ちするイメージですが、実は常温で6ヶ月、開封後の冷凍保存で1ヶ月と、意外と短い保存期間です。
購入するときは、袋に書かれている賞味期限が遠いものを選ぶようにしましょう。
保存期間が過ぎると、変色して、匂いも違ってきますので、長く保存しないようにしましょう。
高野豆腐の保存方法!
高野豆腐は、常温でも、冷蔵でも、冷凍でも保存することができる便利な食材です。
正しい保存方法で保存して、消費期限を守って食べるようにしましょう。
高野豆腐の正しい冷凍保存方法
高野豆腐は、乾燥した状態で冷凍するのではなく、調理して冷凍保存します。
おすすめなのが、含め煮。料理してから冷凍保存。
ポイントはしっかり冷まして、食べやすい大きさに切ってラップに包み、保存袋に入れて保存します。
食べるときは自然解凍して、電子レンジで暖めるといいですね。
小さい高野豆腐をお弁当に入れると、自然解凍して食べるときにはちょうどいい固さになります。
冷凍での保存期間の目安は1ヶ月です。
高野豆腐の正しい冷蔵保存方法
高野豆腐は、乾燥した状態では、常温で保存するので冷蔵庫に入れる必要はありません。
料理で煮物などを作ったときは、ラップして冷蔵庫に入れて2~3日で食べるようにしましょう。
高野豆腐は、暖めてもおいしいですが、冷めた状態でもおいしいので、食べるときはお好きな状態で食べてくださいね。
その他の方法
高野豆腐は、未開封のときも、開封後も常温で保存できる食材です。
匂いがつきやすいので、必ず密封できる容器に入れて保存してください
冷暗所で保存して6ヶ月を目安に食べるようにしましょう。
基本的には、調理した場合を除いて、常温で保存します。
ワンポイントアドバイス
高野豆腐には小さな気泡がたくさんあります。
空気のとおりが良いせいか、他の食品の匂いを吸収してしまう特徴があります。
特に開封した後は、匂いの強いものを近くにはおかずに、密封した袋や容器に入れて保存するのがいいでしょう。
匂いがついてしまうと、おいしく調理できないですよね。
また、古くなったときも嫌なにおいを出しますので、高野豆腐の匂いには注意しておきましょう。
冷凍できる高野豆腐を使った2つのメニュー
含め煮などに調理して冷凍する高野豆腐、冷凍した高野豆腐のおすすめメニューを紹介します。
高野豆腐は、そのままで冷凍保存できないので、冷凍できる高野豆腐のメニューです。
高野豆腐の含め煮
高野豆腐といえばこの含め煮を思い出す人が多いほど、高野豆腐の代表的なメニューです。
和食のおかずの代表格で、上品な味はだれにでも好まれますね。
【材料】
高野豆腐 4個
にんじん 1本
絹さや 8枚
★ だし3カップ
★ 薄口醤油 大さじ2
★ 砂糖 大さじ1.5
★ みりん 大さじ3
干ししいたけ 4個
A(しょうゆ大さじ1.5、砂糖大さじ1、酒大さじ1、みりん大さじ1)
① 高野豆腐と干ししいたけは戻しておきます。
② にんじんは5cmの長さに切って4つ割にし、面取りをします。
③ 絹さやは筋を取ってさっとゆでます。
④ ★の材料を鍋に入れて、高野豆腐も入れて煮立たせます。
煮立ったら弱火にして20分煮ます。
⑤ 別の鍋に干ししいたけと、戻し汁をひたひたになるくらいに注いで、煮立ったらAをいえます。
汁が煮詰まるまで火にかけます。
⑥ 高野豆腐の隣にニンジンをいれて20分煮て、火を止めて絹さやを入れます。
⑦ さらに各材料を盛り付けて出来上がり。
冷凍保存するときは、保存容器に入れて冷凍します。
高野豆腐のひき肉はさみ
高野豆腐にひき肉をはさんだボリュームのあるメニューです。
お弁当にもおすすめですね。
【材料】
高野豆腐 4個
鶏ひき肉160g
★ みそ小さじ2
★ 玉ねぎのみじん切り1/2
★ 片栗粉 大さじ1
A(だし2.5カップ、薄口醤油大さじ2、酒大さじ2、砂糖大さじ2)
① 高野豆腐は戻して、水気を絞って、包丁で半分に切ります。
② 鶏ひき肉に★の材料を良く混ぜ合わせます。
③ ②を①の高野豆腐にはさみます。
④ 鍋にAを煮立てて、鶏ひき肉を挟んだ高野豆腐を崩れないように並べ、落し蓋をして煮込みます。
⑤ 煮汁がなくなったら高野豆腐を食べやすい大きさに切って出来上がりです。
高野豆腐の作り置きメニュー
高野豆腐は煮物にぴったりな食材、高野豆腐のいろいろな作り置きメニューを紹介します。
高野豆腐の煮物
具たくさんの高野豆腐の煮物です。
冷蔵保存で3~4日で食べきってください。
【材料】
高野豆腐 3枚
にんじん 1/2個
しらたき 160g
A(だし汁 500ml、砂糖大さじ4、みりん大さじ3、酒大さじ2、しょうゆ大さじ2)
① 高野豆腐を戻します。しっかり絞って水気をきります。
② にんじんは食べやすい一口大の大きさに切ります。
③ 鍋にAの材料を入れて、高野豆腐、にんじん、しらたきを入れます。
④ 煮立ったら落し蓋をして、弱火で20分煮ます。
⑤ 冷まして味をしみこませます。
ひじきと高野豆腐の含め煮
含め煮でもひじきを入れることで、栄養もおいしさもアップするのでおすすめ。
やさしい味の含め煮です。
【材料】
高野豆腐 30g
乾燥ひじき 15g
にんじん1/2本
★ ごま油 大さじ1
★ 醤油 大さじ2
★ だし汁 500cc
★ みりん 大さじ2
★ 砂糖 大さじ1
① ひじきを水にさらして戻します。ふっくらとなるまで30分くらい
② 高野豆腐も水に浸して戻します。
③ 高野豆腐は厚みが半分になるように切り、さらに短冊切りに、にんじんはイチョウ切りにします。
④ ごま油を鍋んにしき熱し、ひじきと高野豆腐、ニンジンを炒めます。
⑤ 材料に油が回ったら、★の調味料を加えて煮ます。
⑥ 煮詰まったらでき上がり、味をしみこますためにいったん冷まして、食べる前にもう一度火を入れ食べてください。
切り干し大根と高野豆腐の煮物
簡単に作れて、切り干し大根も高野豆腐も味がしみこんでおいしい常備菜になります。
【材料】
高野豆腐、一口サイズのもの 12個
切り干し大根 30g
にんじん1/2本
A(だし汁500ml、砂糖大さじ4、みりん大さじ3、酒大さじ2、醤油大さじ2)
① 切り干し大根と高野豆腐はもどしておきます。
② にんじんは5cmくらいの長さの千切りにします。
③ 鍋にAの材料を入れて火をいれ、高野豆腐、にんじん、切り干し大根を入れます。
④ 20分ほど煮込んだら出来上がり。一度冷まして、味をしみこませましょう。
高野豆腐は、小さくカットしているものを使うと簡単です。
まとめ
高野豆腐は、保存食として便利な食材ですが、何年も持つものではありません。
未開封、開封してからも常温で保存できますが、開封してからは、なるべく早く食べてしまったほうがいいですね。
お弁当や煮物に大活躍で、栄養も豊富な高野豆腐。
正しい保存方法で、おいしく食べてくださいね。