生後間もない赤ちゃんは、小さな体で首もグラグラしているので、抱っこするのも慎重になります。
抱っこするときに、しっかり首や頭を支えていないと、ゴロンと頭が落ちそうになりびっくりします。
赤ちゃんの成長は目まぐるしく、生まれてから首が座り、寝返りやおすわり、つかまり立ちから一人歩きなどを親の心配をよそに、どんどんこなしていきます。
赤ちゃんの成長の時期は、それぞれ個人差が大きく、早い子や遅い子もいるので、お母さんは周りの赤ちゃんと比べて、自分の子どもの成長を心配することがあります。
しかし、成長の早さは一つの個性であるので、心配せず温かく見守っていきましょう。
さて、赤ちゃんの最初の成長を感じる段階は首がすわることです。
首が座ることで、抱っこの仕方や入浴、授乳やミルクのあげ方、ベビーカーの種類、寝かしつけなど、色々な面で楽になっていきます。
「赤ちゃんはいつ頃から首がすわるようになるの?」
「首がすわっているのかどうかよく分からない。判断できる方法ってある?」
「なかなか首が座ってくれないときに、おうちでできる練習の方法が知りたい!」
など、赤ちゃんの首がすわる時期や判断基準で、不安や悩みを抱えているお母さんも多いようです。
今回は、赤ちゃんの首すわりについて、下記の内容で詳しくご説明していきます。
・首がすわるということ
・赤ちゃんの首がすわる時期
・首すわりの4つの判断方法
・首すわりを誘導するための練習方法
赤ちゃんの首のすわりが遅く悩んでいるお母さんや、首がすわっているのかどうか分からず、確認したいお母さんたちの参考になれば嬉しいです。
目次
赤ちゃんの首がすわるってどのような状態のこと?
生まれたばかりの赤ちゃんは、自分で頭を支えることができません。
首や首回りの筋肉が、まだ発達していないのでグラグラして不安定な状態です。
しかし、周りの環境や生活の中で、少しずつ筋肉が発達していきます。
そしてある程度発達してくると、徐々に首がすわってくるようになってきます。
首がすわるというのは、赤ちゃんが自分で首を支え、頭を自由に動かせて、コントロールできるような状態のことをいいます。
首がすわる過程としては次のような順で成長していきます。
①仰向けに寝ていて、顔を左右に動かすようになる。
②うつ伏せしたときに顔を持ち上げようとする。
③抱っこしてみると、少しの時間首をまっすぐに保ち、音のする方を振り向く。
④うつぶせで首を持ち上げることができる。
赤ちゃんの成長には個人差もあるので、この順番どおりではない場合もありますが、少しずつ赤ちゃんの首がすわっていくことを感じられると思います。
赤ちゃんの首がすわるのはいつ頃から?
赤ちゃんの首がすわる時期は個人差があるので、遅れたり早かったりしても、焦る必要はありません。
基本的には、早い子は生後1~2ヶ月頃で、多くの子は3~4ヶ月頃に首が座り始めます。
生後5か月で首がすわる赤ちゃんもいますが、筋肉の発達が感じられないなど心配な場合には、かかりつけ医や産婦人科で相談してみましょう。
生後1~2ヶ月で首がすわったと感じる赤ちゃんでも、首座りが完了していない場合があります。
無理に縦抱きの抱っこをしたり、首が座った後から使用できるベビーカーなどを使用しないようにしましょう。
では、どのように赤ちゃんの首がすわったのか、判断すればよいのでしょうか?
赤ちゃんの首すわりを確認する4つの判断方法
かかりつけ医による判断
赤ちゃんの定期健診や予防接種の際に、産婦人科やかかりつけ医に行きます、その際に、赤ちゃんの発育や栄養状態、先天的な異常などを確認します。
さらに、生後3~4か月になると、医師によって首がすわっているかどうかを確認してくれます。
そこで、完全に首がすわるまでもう少しですね♪など、先生から判断されることも多くあります。
首のすわりが遅いなど心配であれば、定期健診の際に相談してみるのもよいでしょう。
うつ伏せに寝かせてみる
生後3ヶ月以降の赤ちゃんをうつ伏せに寝かせてみましょう。
あまり早い時期にすると赤ちゃんがびっくりしますし、長い時間すると赤ちゃんの口や鼻が塞がってしまう可能性があるので短い時間で行います。
うつ伏せにした状態で、赤ちゃんが自分で顔を持ち上げることができれば、首が座ってきている証拠です。
首だけでなく、起きあげるために必要な腕の筋肉も成長していることが確認できます。
だんだん成長していくにつれて、首をあげた状態から、左右自由に動かすことができるようになってきます。
そうなれば、完全に首がすわった状態です。
縦抱きにし、赤ちゃんの体を少し傾けてみる
赤ちゃんの両脇のしたに手をいれて抱っこしてみましょう。
首がグラグラしていたら、まだ首が座っていません。
首がしっかりとしているようであれば、少し赤ちゃんの体を後ろに傾けてみてください。
その際に、赤ちゃんが首を持ち上げるような動きをしたら、首がすわっている状態です。
初めのうちは、首がぐらっと傾くこともあるので、注意して行いましょう。
仰向けに寝かせて赤ちゃんの両腕をもって起こす
首すわりの確認として、この方法をしている人が、多いようです。
赤ちゃんを仰向けに寝かせて、両手をもちゆっくりと引き上げてみます。
首がすわっていなければ、まだ首が後ろにガクンと下がっているでしょう。
首がすわっていれば、身体と一緒に首も持ち上がってきます。
あまり強く引っ張ると、赤ちゃんの腕が抜けてしまうことがあるので、そっと優しく試してみましょうね。
首がなかなか座らない時におうちでできる練習の方法
首が育児書通りの時期に座らずに、焦るお母さんはたくさんいます。
個人差があると分かっていても、やはり不安になりますね。
そこで、首がすわるためにお母さんがおうちでできる誘導の方法をご紹介します。
生後1~2ヶ月によく声をかける
生まれて間もない赤ちゃんは、声をかけても反応があまりないのですが、耳や肌でしっかりとお母さんや周りの環境をとらえています。
仰向けに寝ているときに、左右から声をかけることで、そちらに頭を向けようとします。
その運動を繰り返すことで、赤ちゃんの首回りの筋肉が成長していくので、家族で声をかけてあげましょう。
お気に入りのおもちゃで練習する
生後5か月をすぎてから、うつ伏せに寝かせても首をあげようとしないときには、赤ちゃんのお気に入りのおもちゃを使って気をひいてみましょう。
うつ伏せで見えないので、音が鳴るおもちゃが良いでしょう。
赤ちゃんの頭の上のほうで音を鳴らしてあげることで、赤ちゃんが首を起こそうとしてくれます。
初めはなかなかできないかもしれませんが、少しずつ頭があがってくるので、根気強く、この活動を遊びの中に取り入れてみましょう。
おうちでの生活の中で、少しずつ赤ちゃんの筋肉は成長していくので、無理にうつ伏せなどの練習をする必要はありません。
まとめ
赤ちゃんの首すわりの時期には、大きな個人差があるので、慌てる必要はありません。
おうちでの遊びや生活、様々な赤ちゃんとのかかわりの中で、赤ちゃんは自然と成長していきます。
赤ちゃんと触れ合う時間をできるだけたくさん作ってあげるようにしてくださいね。
そのうちに、「あれ?首がいつの間にかすわってる!」なんてこともありますよ♪