気がつけば、色んな場所にクレヨンで子供が落書き・・・
たとえば、
・賃貸の壁紙にクレヨンで落書き
・買ったばかりの机にクレヨンの線
・お気に入りの洋服やソファに落書き
クレヨンは鉛筆と違って油分が多いため、普通の落とし方では完璧にキレイにできません。
賃貸の場合、壁紙など張替えが必要になってくるので、できるだけ元の状態に戻したいですよね。
そんなピンチな時のために、今回は壁紙や洋服、机、フローリングなど、あらゆる場所にクレヨンで落書きされた時の落とし方をご紹介します。
目次
間違ったクレヨンの落とし方に注意!
一般的に使われるクレヨンは、原料が石油由来の合成成分で製造されています。
クレヨンで描いた絵を触ってみるとわかりますが、ベタベタとした手触りが特徴的です。
油分が多いため、子供が落書きした部分をティッシュや水拭きしてしまうと、逆にクレヨンの成分が広がって汚くなる可能性があります。
フローリングや白木などの木目の素材の場合、クレヨンが溝に入って取れないケースもよくある話です。
このように間違った掃除の仕方をする前に、正しいクレヨンの落とし方を覚えておくと、子供の落書きにイライラせずに済みますよ。
場所別に紹介!クレヨンの正しい落とし方
クレヨンが付着した場所や素材によって、落とし方が違います。
雑巾のほかに、自宅にある道具を活用すると、もっとキレイに落とせるので、緊急時のためにぜひ参考にしてください。
壁紙についたクレヨンの落とし方
【汚れが落ちやすい壁紙】
壁紙が水分などを吸収しない素材(非吸収面)は、水で濡らした布でクレヨンを拭きます。
水の代わりに牛乳を使うと、油分が分解されてよりキレイに落とせますよ。
水拭きをして汚れをある程度落としたら、今度は乾拭きでキレイに仕上げましょう。
【汚れが落ちづらい壁紙】
壁紙が水分などを吸収する素材(吸収面)は、水拭きではなく歯ブラシなど毛先の細かい道具を利用します。
壁紙の多くが細かい凹凸があるため、歯ブラシなどでクレヨンを掻き落とすことで、油分が壁紙全体に広がらずに済みます。
洋服についたクレヨンの落とし方
洋服にクレヨンがついた時は、無理に水拭きなどで擦るのは絶対に止めましょう!
クレヨンの油分が広がり、色が落ちづらくなる原因です。
洋服のクレヨンが付着した部分に、液体洗剤を少し染み込ませます。
バケツに洋服がかぶるくらいのお湯を張り、30分程漬け置き。
汚れが少し浮いたところで、軽く揉み洗いします。
その後、またバケツに洋服を戻して、漬け置き。
1時間ほど様子を見てクレヨンが落ちていたら、水ですすぎましょう。
まだクレヨンが取れていない時は、酵素系漂白剤などに漬け置きすると効果的ですよ。
大切な紙についたクレヨンの落とし方
仕事で使う大切な書類など、クレヨンで落書きされた時は、消しゴムで消すなど絶対にしてはいけません。
クレヨンは油分が多いため、消しゴムを使うと色が広がり汚くなってしまいます。
紙についたクレヨンを落とす時は、カッターなどで丁寧に削り落とす方法が効果的。
落書きが大きいほど落とすのが大変で、完全にキレイにはなりませんが、この方法だとある程度キレイにできます。
防水性の紙(水を弾く紙)に落書きした場合は、食器洗い用の洗剤や牛乳などを布に染み込ませて、軽く拭き取ると効果的です。
油分なので洗剤などに含まれる成分が分解し、キレイに落としてくれますよ。
メイク用オイルクレンジングもクレヨンと相性がいいので、自宅にある場合は試してみて下さい。
机(木・ガラス)にはみ出すクレヨンの落とし方
木製の机の場合、壁紙と同じ方法でクレヨンを落としましょう。
コーティングされた机やテーブルなら、水拭き後に乾拭きすることでキレイに落とせます。
汚れや水分を浸透性してしまう机やテーブルは、歯ブラシなどの毛先を使ってクレヨンを取り除きましょう。
キレイにしてから布で拭き取ることで、油分の広がりを防止できます。
革製バッグについたクレヨンの落とし方
革製のバッグなどに付着したクレヨンは、革専用のクレンジングオイルが効果的です。
クレヨンの汚れが革の中まで浸透してしまうと、完全にキレイにすることは難しいでしょう。
クレヨンが付着してすぐの場合、無理に擦らず浮かせて落とす方法で処理すると、汚れの広がりを防止できます。
ナイロン素材についたクレヨンの落とし方
ナイロン素材についたクレヨンは、水拭き後に乾拭きすることでキレイに落とすことができます。
ただ水拭きしても落ちますが、よりキレイに落とすならメイク用オイルクレンジングや食器洗い用洗剤などを活用しましょう。
汚れを浮かせてから落とすことで、クレヨンの細かい汚れが散らばらずに掃除できます。
床(フローリング)についたクレヨンの落とし方
トイレなど水分を弾く床は、水拭き後に乾拭きすることで落とせます。
それ以外のフローリングの場合、水拭きしてしまうとクレヨンの油分が中へ浸透してしまい、完全にキレイにすることが難しいです。
フローリングについてしまった場合、必ず歯ブラシなど毛先が細くて少し固めの道具を使って、クレヨンを掻き出すように落としましょう。
全体的にキレイになりますが、まだクレヨンが目立つことが多いので、白地のフローリングのご家庭は注意が必要です。
畳についたクレヨンの落とし方
畳についたクレヨンは、完璧に落とすことが難しいでしょう。
布に付着した時と同じく、素材の目が繊細なため、クレヨンで書くと目の奥に油分が侵入してしまいます。
畳にクレヨンが付着した場合は、歯ブラシや爪楊枝などを使って、丁寧に汚れを落とすことがおすすめ。
力任せに乾拭きなどしてしまうと、逆効果なので気をつけましょう。
ソファについたクレヨンの落とし方
ソファーにカバーをかけている場合は、洋服の時と同様に汚れ部分に液体洗剤を染み込ませます。
バケツにソファカバーがかぶるくらいのお湯を入れ、30分程漬け置きします。
その後、軽くクレヨンが付いた部分を擦り、取れない場合は酵素系漂白剤などでもう一度漬け置きしましょう。
ソファに直接クレヨンで落書きした場合は、素材に合わせた方法で落として下さい。
無理にこすってしまうと、汚れが広がり悪化する可能性があります。
今後のためにもソファカバーをして、クレヨンなどの落書き防止をしておくと安心ですよ。
まとめ
今回は、クレヨンで壁紙や洋服などに落書きした時の、正しい落とし方についてご紹介しました。
それぞれの効果的な落とし方を、再度まとめます。
壁紙:(浸透性なし)牛乳などで浮かせ乾拭き(浸透性あり)歯ブラシなど活用
洋服:漬け置き洗い
紙:カッターなどで削る
机:(ガラス)水拭き後→乾拭き(木)歯ブラシなど活用
革製:専用クレンジングオイルで浮かせて落とす
ナイロン:水拭き後→乾拭き
床:(防水)水拭き後→乾拭き(フローリング)歯ブラシなど活用
畳:歯ブラシなどの道具を活用
ソファ:(カバーあり)漬け置きあらい(カバーなし)素材に合わせて落とす
クレヨンが付着する素材や場所によって、落とし方が変わってきます。
子供は意外な場所に落書きしてしまう可能性があるので、見つけ次第、できるだけ早めに掃除することをおすすめします。