秋の味覚の栗は、料理にもデザートにも活用できる果物です。
栗にも色々な種類がありますが、日本で一般的に売られているものは“ニホングリ”といわれているものです。
栗の実が大きくて、風味が良くおいしくて、食べやすいですよね。
栗は昔から日本の食卓で食べられていて、色々なメニューがあります。
スーパーで購入するほかにも、栗ひろいで拾ってきたりする場合もありますよね。
栗は正しい方法で保存することで、長期間保存することができます。
栗の保存方法、消費期限、保存した栗のおいしいメニューを紹介します。
ぜひ、参考にしてくださいね!
目次
栗はどのくらい日持ちする?賞味期限は1ヶ月!
栗は見た目では、傷んでいるのか新しいものなのか見分けがつきにくいですよね。
栗を選ぶときはまず、虫食いの穴がないか、カビが生えていないをチェックします。
見た目でわかりやすいところをチェックします。
また、栗は古くなると水分が抜けます。
皮にしわがあるもの、持ったときに軽いものは、古い可能性があるので、やめましょう。
新鮮な栗は、表面につやがあって、ふっくらとして丸みがあるものなので、よく見て購入するといいですね。
色が黒ずんでいるものも、古いものなので注意してください。
栗の保存方法!
栗の正しい保存方法を知っている人は、少ないかもしれません。
栗は、冷蔵でも冷凍でも保存ができる果物です。
栗は正しく保存することで、長期間風味を落ちずに保存することができるので、保存方法を参考にしてくださいね。
栗の正しい冷凍保存方法
栗は冷凍保存することができ、長期間保存することができます。
冷凍するときは、栗の皮をむき、水にさらします。
その後水気を良くふいてから、冷凍用の保存袋に入れて冷凍保存します。
この保存方法で1ヶ月持つし、皮をむいて保存すると使うときにすぐに使えるから楽ですよね、凍ったまま調理することもできます。
また、皮付きのまま冷凍保存することもできます。
皮付きの栗を良く洗い、水気をふき取り、保存袋に入れて冷凍保存します。
この場合は、凍ったままゆでて使うことができます。
冷凍するときのポイントは、水気を良くふき取ること。
栗の正しい冷蔵保存方法
栗は冷蔵保存でも1ヶ月の長期保存が可能です。
冷蔵保存するときは、栗の表面の水分をふいて新聞紙でくるみ、新聞紙のまま保存袋に入れて保存します。
ポイントは、チルド室にいれて保存すること。
栗は0度の保存環境で、甘くなるのでチルド室の保存がおすすめなのです。
その他の方法
栗は、早めに食べる場合は、常温保存も可能です。
ただ、虫食いしていた場合、常温保存だとさらに食べられてしまう可能性があります。
また冷蔵保存のほうが、栗の甘みが増すので、常温保存よりもチルド室で保存するのがいいですね。
ワンポイントアドバイス
ニホンクリの特徴のひとつが、皮がむきにくいことです。
栗の皮をむきやすくするには、一晩栗を水に漬けるかもしくは、熱湯の中に10分つけます。
栗を柔らかくしてから、皮に切れ目を入れるとむきやすくなります。
中の渋皮は、とがったほうからむくとむきやすいです。
冷凍しておいた栗を使った4つのメニュー
栗は冷凍して保存することもできますが、冷凍した栗を使ったおすすめのメニューを紹介します。
栗チップ
栗の季節になると食べたくなる栗チップ。
揚げるだけで簡単なおやつです。
【材料】
皮をむいてスライスして冷凍した栗 6~8個分
揚げ油 適量
塩 少々
① 栗は冷凍するときに渋皮まで取り、スライスして冷凍したものを使います。
厚さは2mmくらい
② 油を160度くらいにして、栗をゆっくり揚げます。
③ 栗の色が黄色くなったら、油を切って塩を振って完成です。
薄くきりすぎると割れてしまいます。
また揚げすぎないほうがおいしいです。
栗ご飯
秋の味覚には欠かせない栗ご飯、冷凍栗を使うので簡単にできる栗ご飯です。
【材料】
米 1合
もち米 1合
酒 大さじ1
みりん 大さじ1
薄口醤油 小さじ1/2
塩 小さじ1/2
冷凍の栗 200g
① 米ともち米をさっと洗ってザルにあげます。
② 炊飯器に米を入れて、調味料を入れて、2合の線まで水を入れて軽く混ぜます。
③ 渋皮までむいて冷凍した栗を、水で軽く洗って水を切ってお米の上にのせて炊きます。
皮をむいているので簡単に使える栗で作る栗ご飯です。
栗ペースト
モンブランに使ったり、パンにジャム代わりに塗ってもおいしい栗ペースト、いろいろ使えるので便利です。
【材料】
冷凍した栗 300g
牛乳 30cc
砂糖 80g
ラム酒 小さじ1
① 栗は凍ったままゆでます。
柔らかくなるように。
② ゆでた栗と、牛乳をミキサーに入れて、滑らかになるまでミキサーにかけます。
牛乳は様子を見ながら入れていきます。
③ ②のペーストと、砂糖をフライパンに入れて、中火にかけます。
焦がさないように混ぜて、余分な水分を飛ばします。
④ へらで混ぜたときにフライパンの底が見えるくらいの固さになったら、火を止めます。
⑤ ラム酒を加えて混ぜて出来上がり。
栗の甘露煮
秋の季節に栗の甘露煮を作ると、お正月にも使えます。
【材料】
冷凍したむき栗 500g
グラニュー糖 125g
中ザラメ等 125g
塩 少々
みりん 大さじ2
ダークラム
① 鍋に栗がひたひたになるくらいの水と、グラニュー糖、中ザラメを入れて砂糖を溶かします。
② 栗を投入して、弱火で20~30分くらい煮ます。
アクが出たらすくいます。
③ 塩、みりん、ダークラムを入れてクッキングシートで落し蓋をして、40分煮ます。
④ 鍋ごと冷まして、煮沸して消毒した清潔な瓶に栗を入れます。
⑤ 煮汁を煮詰めて、栗の瓶に入れます。
荷崩れしないように、たまにゆすって煮汁を回しかけてください。
栗の作り置きメニュー
作っておくといざというときにとても便利な、常備菜。
栗の作り置きメニューをおすすめします、参考にしてくださいね。
栗の渋皮煮
秋の味覚の黒い宝石といわれる、渋皮煮。
甘くて柔らかくておいしい渋皮煮は栗の季節に作りたくなるデザートですね。
【材料】
栗 8粒くらい
水
砂糖 60g
① 栗は皮をむきやすくするために、一晩水に漬けます。
② 包丁や指で切れ目を入れて、皮をきれいにむきます。
③ 外の皮をむいた栗を、水に入れて沸騰させ、その後は弱火で30分ゆでます。
④ 栗をザルにあげて、余分な皮をむきます。
⑤ もう一度沸騰させて、弱火で20分ほどゆでます。
⑥ 水に砂糖と栗を入れて、30分ほどゆでます。
⑦ 水分が減ってとろみが出るまでゆでます。
⑧ 冷めるまで放置して出来上がりです。
砂糖を多めにして煮ると、つやつやに出来上がります。
栗きんとん
お正月のおせちにかかせない、栗きんとん。
きれいで鮮やかな黄金色に作ります。
【材料】
サツマイモ 800g
栗の甘露煮 1瓶(栗の甘露煮の作り方は前に書いています)
くちなしの実 2個
① サツマイモは皮の内側に見える輪の部分をとるように、皮を厚くむき繊維を取り除きます。むいたそばから水にさらします。
② サツマイモの3倍量の水を鍋に入れて、サツマイモも入れて強火にかけます。
煮立ったら湯を半分程度に減らします。
③ くちなしの実は半分に切って、だしなどの袋に入れて鍋に入れます。
火加減はぐらぐらするくらいの火加減。
④ はしで芋をさしたときにぐずぐずするくらいになったら、くちなしを取り出してさらにゆでます。アクが出たらすくいます。
⑤ 火を止めて、サツマイモをつぶします。
砂糖を200g、みりん3/4カップを入れて火をつけます。焦げないように煮詰めていきます。
⑥ つやが出てなめらかになったら、栗を入れて混ぜます。
固さをみながらかきまぜ、甘露煮のシロップを入れて柔らかく伸ばして出来上がり。
まとめ
栗の正しい保存方法、おすすめのメニューを紹介しました。
栗は冷蔵庫のチルド室で、保存すると甘みが増すというのはびっくりですね。
秋の味覚の代表的な果物の栗、正しく保存すると1ヶ月はおいしく食べることができます。
保存方法に迷ったときは、ぜひ参考にして、おいしい栗を楽しんでくださいね。