妊婦は黒豆茶を飲んじゃダメ?妊娠中の黒豆茶の効果と影響や6つの注意点

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妊娠中にはいくつか気を付けなくてはいけない食べ物が出てきますよね。

生ものや、チーズ、カフェインを含む飲み物など。

妊娠中は自分一人の身体ではないので、いつもは気にならない些細なことも不安になるものです。

では妊娠中の黒豆茶はどうでしょうか?今回は黒豆茶についてお伝えします。

  • 妊婦は黒豆茶を飲んじゃダメ?
  • 黒豆茶の栄養素と効果
  • 妊娠中の大豆イソフラボンの危険性4つと摂取の注意点2つ
  • 大豆イソフラボンが含まれる食べ物10個

黒豆茶と聞くと健康そうで体に良さそうなイメージがありますよね。

ですがイメージだけで判断するのは少しばかり安易です。

黒豆茶について正しく知ることで安心してマタニティーライフを送れるようにしましょう。

目次

妊娠中の黒豆茶の注意点とは?

妊婦は黒豆茶を飲んでも良いのかどうか…。

答えは「日常的生活で飲む程度であれば問題なし」です。

黒豆茶には美容健康ともにいい効果があるお茶です。

また妊娠中に気になるカフェインは含まず、ノンカフェイン飲料。

ですが妊娠中は飲み過ぎに注意しなければいけない飲み物でもあります。

適度に飲む分には問題ありませんが、大量に飲むのは控えたほうが良いお茶でもあります。

また黒豆茶によっては出がらしの黒豆を食べることができるものもあります。

しかし妊娠中には出がらしの黒豆を食べるのは控えた方いいでしょう。

黒豆茶の栄養素と効果5つ

黒豆茶は黒大豆からできています。

お正月に食べる黒豆煮の、あの黒豆です。

黒豆茶にはタンパク質、食物繊維、アントシアニン、イソフラボン、レシチン、オリゴ糖が含まれています。

上記の成分は美容、健康において以下のような嬉しい効果をもたらしてくれます。

  • 食物繊維とオリゴ糖による便秘の予防と解消効果
  • アントシアニンとサポニンによる脂肪蓄積を抑える効果
  • イソフラボンによる骨粗しょう症の予防
  • レシチンによる脳の活性化
  • イソフラボンとアントシアニンによる抗酸化作用

黒豆茶には妊娠中になりやすい便秘の予防解消効果があります。

また抗酸化作用も強く持ち、老化の原因となる活性酸素を抑制してくれるため美容にも嬉しい効果を持っています。

黒豆煮にも同様の効果が期待できるでしょう。

妊娠中の大豆イソフラボンの危険性4つ

黒豆茶は妊婦には嬉しい効果を持っていますが、実は飲み過ぎには気を付けなければならないお茶でもあります。

正確には黒豆がもつ「大豆イソフラボン」に注意が必要なのです。

女性であれば大豆イソフラボという言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

大豆イソフラボンは大豆や大豆製品に含まれている成分の1つ。

大豆イソフラボンには女性ホルモンに似た作用が女性特有の悩みに効果的であるとされ、注目を浴びた成分でもあります。

では妊娠中の大豆イソフラボンにはどんな注意点があるのでしょうか?

  • 妊娠中に大豆イソフラボンを摂りすぎると、体内での女性ホルモンのバランスが崩れてしまう
  • 大豆イソフラボンの持つ女性ホルモンに似た作用が、胎児の生殖機能に影響を及ぼす可能性がある
  • 大豆イソフラボンが持つ女性ホルモンに似た作用が、胎児の遺伝子に異常を起こす可能性がある
  • またその異常により、白血病などを引き起こす可能性がある

妊娠中の大豆イソフラボンの過剰摂取には上記のような危険性があるとされています。

現在では、ヒトからのデータが乏しく、妊婦においての大豆イソフラボンのよる安全性や有効性の確立はできていません。

したがって動物実験での結果を考慮して、あくまで可能性がるとされている状態です。

大豆イソフラボンは女性ホルモンの1つであるエストロゲンに似た作用をもちます。

この大豆イソフラボンを高濃度で摂取し続けると、動物実験では上記のような影響がみられたため、妊娠中の女性、また妊娠の可能性がある女性は注意が必要になります。

妊娠中の大豆イソフラボンの摂取の注意点2つ

大豆イソフラボンは黒豆茶だけでなく、普段私たちが使用するお味噌、醤油、お豆腐などにも含まれています。

とはいえあくまで過剰摂取が危険なだけであって、日常的に食べる分には問題はありません。

  • 大豆イソフラボンは一日70~75mgを上限目安とする
  • 妊娠中、妊娠の疑いがある女性は、積極的に大豆製品を摂らないようにする

和食では味噌や醤油、豆腐を使用することが多いですよね。

こういったものを日常的に摂取することに関しては、あまり問題ありません。

また一日の摂取上限の目安を超えてしまったからといって必ず胎児へ影響があるわけでもありません。

ですが、健康を意識して豆乳を飲む、大豆イソフラボンが含まれるサプリメントをとる、というような積極的に大豆イソフラボンをとることは妊娠中には避けましょう。

大豆イソフラボンを含む食品10個

では何にどれくらいの大豆イソフラボンが含まれているのでしょうか?

  • 黒豆茶 乾燥黒豆の重量に対して0.2~0.3%程
  • 煮大豆 140mg/100g
  • 豆腐  20mg/100g
  • きな粉 266mg/100g
  • おから 10mg/100g
  • 油揚げ 40mg/100g
  • 納豆  74mg/100g
  • 味噌  50mg/100g
  • 醤油  1mg/100g
  • 豆乳  25mg/100g

日常生活で和食を食べる程度では一日上限目安を超えることはほぼありません。

ただ、大豆製品を大量に食べることや、飲み過ぎは妊娠中は止めておきましょう。

まとめ

妊娠中の黒豆茶は飲んでも特に問題はありません。

ですが妊娠中は大豆イソフラボンの摂取量に注意が必要です。

妊娠中に大豆イソフラボンを過剰に摂取し続けると胎児に悪影響を及ぼす可能性がありますので、妊娠中は大豆イソフラボンを積極的にとることはやめましょう。

私たち日本人は和食で、味噌、醤油、納豆などを多用します。

日常的に使用する範囲では大豆イソフラボンの上限目安を大幅に超えることはほぼありません。

したがって黒豆茶も常識的に飲む分には問題ありません。

もしも大豆イソフラボンの量が心配になるのであれば、一日の中で今日は黒豆茶を飲んだから納豆は止めよう、などして調整するのが良いでしょう。