妊娠超初期に高熱…。薬は飲んで良い?流産のリスクや赤ちゃんへの9つの影響と対策

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「妊娠超初期に高熱が出てしまった!」

そんな時に悩むのは薬を服用しても良いかどうかです。

また妊娠超初期に高熱が出ると、赤ちゃんへ影響はないのか心配ですよね。

妊娠超初期はまだまだ不安が大きく、安心できません。

そこで今回は妊娠超初期の高熱につて4つのポイントをお伝えします。

  • 妊娠中の薬の服用と胎児への影響
  • 高熱による流産のリスクと胎児への4つの影響
  • 妊娠超初期の高熱の原因と3つの対策
  • 妊娠超初期の6つの感染症対策

それでは順に解説していきますね。

目次

妊娠超初期に高熱!薬の服用は大丈夫?

妊娠中の自己判断による薬の服用はしない方がいいことは間違いありません。

とはいえ「妊娠期間」と「使用する薬」によっては使用可能な場合もあります。

薬を服用するときには、必ず医師と相談してからにするのがベストでしょう。

妊娠中の薬の服用による流産と赤ちゃんへの5つの影響

妊娠中の薬の服用では以下のような影響が考えられます。

①流産
②形態異常
③発育遅延
④機能的発達の遅延
⑤早産

薬を服用すると必ず胎児に影響するわけではありませんが、なるべくリスクは回避したいですよね。

薬の影響は、使用した薬や妊娠週数によっても異なります。

妊娠超初期(妊娠0週~4週)での影響

妊娠超初期は、薬の服用による影響を受けない「無影響期」でもあります。

通常生理が28日周期の人では、最終生理開始日を0日として、14日目ごろに受精がおこります。

受精前に影響があると考えられる薬の服用を行った場合には、着床しない、あるいは着床しても細胞が傷ついているため自然流産が起こるとされています。

受精卵の成長は、細胞の増殖が主であり、まだ器官形成が開始していないために影響を受けにくい時期とされているのです。

ですが、薬の種類の中には、薬の効果や成分が残留するものがあるので注意が必要です。

妊娠初期(妊娠4週~15週)での影響

妊娠初期は特に薬の服用による影響を受ける時期です。

薬の使用は必要最低限にしておかなければいけません。

妊娠2カ月(妊娠4週~7週)

妊娠2カ月頃は胎児への影響が最も大きい「絶対過敏期」です。

心臓や神経など重要な器官の形成を行っています。

妊娠3カ月(妊娠8週~11週)

絶対過敏期よりは胎児への影響は少ないですが、妊娠期間中においてはまだまだ影響があるとされる「相対過敏期」です。

お腹の赤ちゃんは体の分化を行っている頃なので、胎児への影響は十分に考えられる時期です。

妊娠4ヶ月(妊娠12週~15週)

上記の2つの時期よりかは比較的胎児への影響は少ない「比較的過敏期」ですが、妊娠を通してみると過敏な時期でもあります。

妊娠初期は通して過敏な時期であり、胎児への影響は大きく出てしまう時期だと考えられます。

妊娠初期では胎児の外形や器官、臓器など体の多くの部分を作ります。

これらの器官形成は重要な部分が多いため、この時期の服薬は非常に注意が必要です。

関連記事⇒妊娠初期に市販風邪薬や処方箋は飲んじゃダメ?胎児への影響と飲んでしまった時の対処法

妊娠中期(妊娠16週~27週)~妊娠後期(妊娠28週~39週)での影響

妊娠中期から妊娠後期は「潜在過敏期」です。

胎児の発育としては、体の形成と機能的発達をする時期でもあります。

そのため奇形の心配はほぼなくなります。

ただし胎盤が完成しても、薬の成分が胎盤を通過して胎児に影響を及ぼす可能性があります。

妊娠初期よりかは影響が少ない時期ではありますが、注意が必要です。

使用する薬によっては赤ちゃんの成長に悪影響を及ぼすことがあります。

例えば、胎児の発育、機能的発達において遅延などの影響がでてしまうことや、出産後に新生児が適応障害をおこしてしまうことが挙げられます。

特に妊娠後期では早産などの可能性が出てくるため、薬の使用において十分な注意が必要なことは間違いありません。

妊娠中に薬を服用してしまったら…

妊娠中の薬の服用はできるだけ避けたいものですが、妊娠に気付かずに解熱剤などを服用してしまった、なんてことがあるかと思います。

そこで不安になるのが薬の服用による胎児への影響です。

基本的には市販の薬を用法、用量を守っての服用であれば、胎児への大きな影響はないとされています。

本来生まれてくる2~数%の赤ちゃんは、うまれつき形態異常が起きると言われています。

多くは原因が不明であり、また薬の服用によって赤ちゃんに形態異常を引き起こしたとは言い切れません。

薬の服用による赤ちゃんへの影響が不安な時には、専門の相談外来があるので利用してみましょう。

高熱による流産のリスクは?

妊娠超初期の高熱が流産につながるかどうかについては、はっきりとは分かっていません。

元々妊娠初期は流産しやすい時期です。

全妊娠の10%~15%ほどが流産となり、中でも妊娠初期の流産はその内の80%を占めます。

妊娠初期までの流産では、母体側の原因で起こることは滅多になく、多くが胎児側の染色体異常などによるものです。

また妊娠初期までの流産には有効的な薬や手術なども無く、安静にしていることしかできません。

安静にしていても流産の進行を必ずしも防げるわけではないため、医師によっては、安静を不要とする医師もいます。

とはいえ、安定期に入るまでは体への負担が少ない状態で過ごすのが良いでしょう。

妊娠超初期に高熱が出た時には、安静にすること、出血の有無や高熱などの症状に応じて速やかに病院へ受診するようにしましょう。

妊娠中の高熱による赤ちゃんへの4つの影響

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基本的に妊婦さんが高熱を出すことで、流産となったり、赤ちゃんへ悪影響を及ぼしたりすることはありません。

胎児は羊水に包まれており、急激な温度変化や外からの衝撃によるクッションの役割を持っています。

従って、妊婦さんが暑さ、寒さを感じていても羊水の温度は一定に保たれているのです。

ですが全く問題が無いというわけでもありません。

①高熱が長期的に続くと羊水の温度が上がる
②羊水の温度が上がると胎児の体温が上がる
③胎児の体温があがると心拍数が増える
④胎児の身体は未完成のため、負担になる
⑤子宮内感染が原因で熱が出ていることもある

妊娠中は妊娠週数に関わらず、高熱を出すことは母体だけでなく、胎児へも負担が掛かります。

妊娠中に高熱を出すと胎児に奇形を引き起こす?

妊娠中に高熱を出すと胎児に奇形が起こると聞いたことがある人もいるかもしれません。

多くの動物実験では妊娠中に高熱を出すと胎児に奇形が発生することが確認されています。

発熱時期の多くは妊娠3カ月、次いで妊娠2ヶ月となっており、高熱の期間としては7日以内がほとんどです。

妊娠初期の高熱が必ずしも胎児へ影響を及ぼすわけではありません。

ですが、妊娠中の高熱には注意が必要なことは間違いありませんね。

妊娠中の高熱の4つの原因

妊娠中は抵抗力、免疫力が落ちているため、風邪などを引きやすくなります。

また妊娠に伴ってホルモンバランスが変化することで、身体が疲れやすくなったり、自律神経が乱れやすくなったりします。

妊娠中は体調を崩しやすい期間でもあるのです。

妊娠中の高熱には、主に以下4つの原因が考えられます。

自分の熱は何が原因であるかを知ることで、慌てずに対処することが可能になりますよ。

1.妊娠超初期症状

妊娠超初期、あるいは妊娠初期に、妊娠の兆候として発熱することがあります。

着床時期に熱が出て「これって、もしかしたら妊娠の兆候かも?」と思った方も中にはいるでしょう。

妊娠の兆候としての発熱は、37度程度の微熱であることが大半です。

ですが中には38度以上の高熱を出す方もいます。

妊娠の初期症状である場合には、発熱以外にも、頭痛、身体のだるさ、眠気、食欲の変化などを伴うことがあります。

妊娠超初期症状として高熱を出した妊婦さんの多くが1日で解熱することが多いため、安静にして様子をみても下がらなければ病院に行くのが良いでしょう。

関連記事⇒高温期20日目!妊娠の可能性は?陰性から陽性になることもある?受診するタイミングは?

2.風邪・インフルエンザ

風邪やインフルエンザに掛かった場合には高熱がでます。

特にインフルエンザでは38度以上の高熱や関節の痛みを伴います。

風邪の場合には、のどの痛み、鼻水などの諸症状があります。

風邪の場合には、妊娠初期の症状とよく似ているため、妊娠なのか風邪なのか注意するようにしましょう。

3.疲労

疲労が溜まっていると、高熱をだすことがあります。

日頃の生活を振り返ってみて、疲れが溜まっていないか、忙しい日々を送っていなかったか考えてみましょう。

4.その他の病気

熱が出る病気は数多くあります。

上記の3つにも当てはまらない時や、他にも症状がある時にはその他の病気に掛かっていることがあります。

少しでも疑いがある時には、速やかに病院へ受診しましょう。

妊娠超初期の高熱3つの対策

妊娠超初期に高熱を出した時には、慌ててしまいがちですが、以下3つの事を実践してみてください。

1.安静にする

妊娠超初期に高熱が出た時にはまずは安静にしましょう。

妊娠超初期症状であれば多くの先輩ママは、微熱程度の発熱、また高熱でも1日、2日で熱が下がったという経験をしています。

まずは安静にして体を休めるようにしましょう。

風邪の場合でも自宅で安静にして様子を見ましょう。

高熱が2日以上続く、体力の消耗が激しいときには、病院へ受診しましょう。

インフルエンザの症状がある場合には、なるべく早めに病院に掛かり、その後しっかりと休養をとるようにしてくださいね。

2.食事と水分補給

自宅で安静にしている時には、出来る限り体力を消耗しないように注意しましょう。

揚げ物などの消化に負担に掛かる食べ物は体力を消耗してしまいます。

食べ物は消化に良く、温かいものにしましょう。

また熱が出ている時は汗をかくため、脱水症状になりやすい状態です。水分補給も意識して行いましょう。

3.病院を受診する

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妊娠超初期に高熱が出た場合、以下のような症状があるときには速やかに病院へ受診してください。

①インフルエンザの症状がある
②高熱が2日以上続く
③出血がある
④体力の消耗が激しい

インフルエンザによる高熱、あるいは風邪による高熱が下がらない時には、病院に掛かり、必要に応じて薬を処方してもらいましょう。

その際には、妊娠していることを必ず伝えてくださいね。

出血がある場合には、必ず産婦人科に連絡し、指示を仰ぐようにしましょう。

妊娠初期は流産しやすく、不正出血が起こりやすい時期でもあります。

熱があり、出血している旨を伝え、どうすればいいか聞くようにしてください。

高熱が続く場合には病院へ受診するべきですが、体力の消耗が激しいときも念のため病院に受診すると安心できます。

妊娠超初期の6つの感染症対策

妊娠中はどの時期に関わらず、感染症への対策を忘れずに行いましょう。

妊娠中は、免疫力や抵抗力が落ちているため、いつも以上に注意が必要になります。

①マスクをする
②手洗い・うがい
③手指の消毒
④予防接種を受ける
⑤人混みを避ける
⑥規則正しい生活を送る

上記の6つを意識して過ごすようにしましょう。

妊娠中であっても感染症への対策は基本的には同じです。

妊婦さんだけでなく家族みんなで取り組むとより安心ですね。

インフルエンザワクチンは妊婦さんでも摂取することが可能です。

妊婦さんがインフルエンザに掛かると重症化しやすいという報告があるため、予防接種で対策を取ることが推奨されています。

またインフルエンザに掛かったと思う時には、発症後48時間以内に薬を服用すると重症化を防ぐことができるとされています。

インフルエンザの症状がある、または身近で流行している時には、なるべく早めに病院を受診するようにしましょう。

関連記事⇒妊娠超初期のインフルエンザ予防接種は流産リスクあり?赤ちゃんへの2つの影響

まとめ

妊娠超初期に高熱を出すと、胎児への影響が一番に不安に思いますよね。

妊娠超初期は細胞の分裂がメインであり、まだ器官の形成はされていないため、胎児への影響はない時期とされています。

ですが、妊娠週数にはズレが生じることが多々あるため、無影響期だからといって安易に薬を使用することはやめましょう。

薬の種類によっては成分が残留し、後々胎児へ影響を及ぼす可能性もあります。

妊娠期間中は妊娠時期に関わらず、薬の使用は出来るだけしない方が好ましいです。

薬を使用する時には必ず、妊娠していることを告げた上で医師から処方してもらうようにして下さいね。

妊娠超初期に高熱が出た時には、妊娠超初期症状によるものなのか、風邪やインフルエンザなどの病気によるものなのかを考えましょう。

妊娠中の高熱は胎児への影響をはっきりとは確認されていませんが、できるだけ早く熱を下げた方が良いことは間違いありません。

1~2日安静にして様子を見て、それでも熱が下がらない時や熱以外の症状がある時には、病院に掛かるようにしましょう。

妊娠期間中はただでさえ心配事が多いのに、高熱を引き起こしてしまうと不安が倍増してしまいますよね。

心配であればすぐに産婦人科医に掛かる事をおすすめします。

産婦人科医に相談することで適切な対処はもちろん、安心を得らることができるでしょう。