妊娠後期の空腹がひどい!お腹がすく原因や影響、4つの対策とおすすめメニュー

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妊娠後期に入ると、出産まで後わずかです。

後期では胎児の成長が大きく、妊婦さんの中には食欲が増し、食べてもお腹が空いてしょうがないと感じる人も多いようです。

そこで今回は妊娠後期の空腹についてお伝えします。

    • 妊娠後期の空腹3つの原因
    • 妊娠後期の体重増加の適正範囲
    • 妊娠後期の空腹4つの対策
    • 妊娠後期の空腹に4つのおすすめメニュー

妊娠後期にお腹が空くのでたくさん食べてしまい、体重が増加し過ぎてしまったなんていう妊婦さんも少なくありません。

妊娠後期は臨月を経て出産まで後少しです。

残りわずかな妊娠期間の空腹は上手に対策していきましょう。

目次

妊娠後期の空腹3つの原因

妊娠後期に空腹を感じるようになる妊婦さんは多くいます。

昼夜問わず襲い掛かる空腹。

中には夜中にお腹が空くので眠れないという人もいるのではないでしょうか?

一度空腹を意識してしまうといてもたってもいられませんよね。

3食食べてもまだ足りない。

今にもお腹の大合唱が聞こえてきそうです。

では何が原因で妊娠後期に空腹を感じるようになるのでしょうか?

  1. 妊娠中は血糖値を下げるインスリンの分泌が多くなっているため
  2. 黄体ホルモンの分泌が増加し、食欲が旺盛になるため
  3. 臨月に入り、胎児が下へ移動したため

妊娠後期では上記の3つから空腹を感じやすくなるのです。

血糖値を下げるインスリンの分泌が多くなっているため

食べ物を食べると血液中の糖が増え、お腹がいっぱいになったと感じます。

そしてインスリンという血糖を下げるホルモンが分泌されます。

妊娠中ではこの血糖を下げるインスリンが多く分泌されるため、血糖が下がり過ぎ、お腹が空いたように感じてしまうのです。

黄体ホルモンの分泌が増加し、食欲が旺盛になるため

妊娠中は女性ホルモンである黄体ホルモン、プロゲステロンが多く分泌されます。

このホルモンには乳腺を発達させる、食欲を増進させる効果があります。

これは生理前に食欲が増進するのと同じ理由です。

ホルモンの作用によって食欲が増えてしまうのです。

臨月に入り、胎児が移動したため

臨月に入ると、胎児は出産に向けて少しずつ下の方へ移動してきます。

いわゆる「お腹が下がった」状態になると、今まで圧迫されていた胃が下がるため、たくさん食べても吐き気などが起こらなくなります

妊娠後期の体重増加の適正範囲

妊娠後期に体重が大きく増加してしまう妊婦さんは少なくありません。

とはいえ残り僅かですから妊娠後期も気を緩めず体重管理を行いましょう。

妊娠後期での体重増加は以下が適正とされています。

・妊娠後期では0.3~0.5kg/週

・妊娠前のBMI値18.5未満やせ9~12kg

・妊娠前のBMI 値18.5~25標準8~12kg

・妊娠前のBMI 値25以上肥満個別対応

(BMI値=体重kg÷身長m÷身長m)

上記はあくまで目安になります。

大事なのは急激な体重増加をしないこと。

急激な体重増加は妊娠高血圧症候群になる可能性があります。

また極端な体重増加は産道に脂肪をつけ、せまくしてしまうためお産が長引くことも。

体重管理は大変ですが、急激に太らないことを特に意識しましょう。

体重増加に関しては以下の記事も参考にしてください。

参考記事⇒妊娠中期の体重増加のペースってどれくらい?影響や増加が止まらない時の3つの対策

妊娠後期の空腹4つの対策

妊娠後期に空腹を感じて大変な時は以下の事を試してみましょう。

  • 血糖値を急上昇させない低GI値のものから食べる
  • よく噛んで食べる
  • 食事量を減らし、食事回数を増やす
  • 低カロリー食品を取り入れる

血糖値を急上昇させない低GI値の物から食べる

インスリンは血糖値が上昇した時に多く分泌されます。

血糖値の急上昇を避けるために、低GI食品から食べる、取り入れるようにしましょう。

  • 白米よりも玄米や雑穀米
  • 食パンよりもライ麦パン
  • 野菜、乳製品、魚から食べる

基本的に食べ物は精製されたものよりも精製されていないもの方が低GI値の傾向があります。

普段の食事内容、食べ方を変えるだけなので取り入れやすいです。

よく噛んでたべる

食事はよく噛んで食べることで満腹中枢が刺激されます。

満腹中数が刺激され満腹という信号が出るまでには時間が掛かります。

このとき早食いだと本当は満腹でも信号が出る前に食べ終えてしまうため、食べ足りないと感じおかわりをしてしまうのです。

食事はよく噛み、時間を掛けてゆっくり食べましょう。

1回の食事量を減らし、食事回数を増やす

食間が空くとお腹がすいて間食してしまう妊婦さんは、1回の食事量を減らして食事回数を増やすような食事の摂り方をしてみましょう。

食事と食事の間が短いので間食が減ります。

満腹感が継続するので、夜中に空腹で目が覚めることもなくなるはずです。

とはいえ1回の食事量を減らさずに、普通量のまま回数を多くすれば食べ過ぎになるので注意が必要です。

低カロリー食品を杜入れる

こんにゃくゼリーやおからクッキー牛乳寒天など低カロリー食品を上手に取り入れましょう。

低カロリー食品を上手に取り入れることで我慢している感じを減らしながらカロリーを抑える事が出来ます。

妊娠後期の空腹に4つのおすすめメニュー

妊娠後期の空腹にはいくつかのおすすめメニューがあります。

根菜たっぷりの豚汁

根菜はよく噛まないと食べられません。

また食物繊維を豊富に含むため、便秘に悩む妊婦さんにもおすすめです。

野菜たっぷりの水炊きなべ

野菜から食べることで我慢することなく食べ過ぎを防ぐ事が出来ます。

不足しがちな鉄分を多く含む小松菜やホウレン草を入れても良いでしょう。

カロリーが気になる時には、春雨や白滝を入れたり、お肉を鶏胸肉かささみにしたりするのも良いでしょう。

おじや、雑炊

玄米や雑穀米でお好みの野菜と卵を入れておじやをつくりましょう。

ご飯一杯でも出汁や水分をすったご飯はカサが増え、食べ応えがあるのはもちろん、パン食よりも腹もちが良いものです。

できれば玄米や雑穀米で作れば、不足しがちなミネラルやビタミンを補う事が出来ます。

ホットミルク

間食や夜中にお腹が空いた時には、ホットミルクをゆっくり時間を掛けながら飲んでみましょう。

ホットミルクは温かいので飲むのに時間が掛かることで食欲を抑えることができます。

胃にも優しいので寝る前に飲んでもあまり負担になりません。

まとめ

妊娠後期にはホルモンの作用や赤ちゃんの位置の変化によって食欲が増加し、空腹をより感じる妊婦さんが多くいます。

妊娠後期では出産まで後わずかな時期もあり、体重増加に気を付けている妊婦さんも多くいることでしょう。

空腹が辛く感じる時には、こんにゃくゼリーや牛乳寒天などの低カロリー食品を上手に取り入れたり、食べる時によく噛むなどの工夫を取り入れたりするようにしましょう。