キャラ弁を禁止する必要って?ニュースでも話題になった禁止理由と解決策

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幼稚園や保育園で「キャラ弁禁止」というルールが設けられ始めたところが増えているのを知っていますか?

小さな子どもがお弁当箱を開けた時に大好きなキャラクターが入っているだけで大喜びすることって多いですよね。

喜んでくれるならいいじゃないかとも思えるキャラ弁をなぜ禁止にする必要があるんでしょうか?

ここではキャラ弁禁止の理由とその解決策についてご紹介します。

目次

どんなものが「キャラ弁」と呼ばれるの?

キャラ弁とは、キャラクターや動物、乗り物などをご飯やおかずを使って再現するお弁当のことです。

子どもに人気のアニメキャラクターであるアンパンマン、ピカチュウ、リラックマ、スヌーピーなどはもちろん、クマやうさぎなどのスタンダードな動物の顔が作れるキットも販売されているほどキャラ弁は定着した新しいお弁当のジャンルです。

「キャラ弁禁止」ってどういうこと?

子どもウケするキャラ弁を禁止にするとは一体どういうことなんでしょう。

幼稚園や保育園から「キャラ弁は作らないでください」と個人的に、または公のルールとして指示されることが増えてきているんだとか。

禁止理由は園によって様々で、同じとは限らないのが特徴的です。

対抗する意思があるのなら、通っている園のキャラ弁に対する方針を知らなくてはいけませんね。

また、忙しかったり作るのが苦手だったりして保護者が反対し、園が禁止にしたという例もあるようです。

キャラ弁禁止に賛成する保護者と反対する保護者の意見がぶつかり合うこの問題、どうやったら解決するんでしょうか。

ママやパパの意見は分かれる

キャラ弁禁止に賛成する保護者の意見は以下の通りです。

・食べ物で遊んでるようにしか見えないからやめるべき。

・キャラ弁は作るのに時間がかかるから、その時間を他のことに使えばいい。

・子どもが喜ぶから作るのではなくて、親同士のライバル心や競争心から熱が入っていることがあるからやめた方がいい。

逆にキャラ弁禁止に反対している保護者の意見は以下の通りです。

・個人の自由にするべき問題なのでは?

・よそはよそ、うちはうちという考え方でいい。

・キャラ弁を作る作らないでいじめられるというのが問題視されているなら、キャラ弁をなくしたところでいじめの問題は消えない。

・キャラ弁を楽しみにしている子どもが可哀想。

園側の「キャラ弁禁止」の理由とは

保護者の意見関係なく、園ではどんな理由でキャラ弁禁止という決断をしたのでしょうか。

その理由はだいたい3つあるようです。

1.いじめにつながるため禁止にした

「なにこれ、アンパンマンじゃなーい!変なのー!」なんて、崩れてしまったアンパンマンのキャラ弁をからかう子どもがいたり、キャラ弁を作ってもらえなかったことで「なんでみんなと違うの?」と仲間はずれにされたり、いろんな問題が起きているようです。

みんながみんなキャラ弁を作るわけではないので、1人だけキャラ弁だったとしてもその子が注目され、嫉妬心からいじめられることもあるんだとか。

キャラ弁にしてもしなくても、その差があればいじめは起きるという考えから禁止にする園があるんですね。

2.衛生面から禁止にした

お弁当作りってみなさんどのくらい時間をかけて作っていますか?

私の息子が通っている幼稚園では週1で「ママの作ったお弁当を味わってもらう」ことを目的としたお弁当の日があります。

週1ですが、だからと言って時間をかけて作る余裕はなく、だいたい20分くらいでおかずを作り詰めています。

キャラ弁というのはその再現度合いにもよりますが、凝ったものだと1時間以上、長いと2時間近くかけて作られていることがあります。

小さく切った顔のパーツになる海苔やチーズなどを丁寧にトッピングしたり、形を整えるために触ったりしますよね。

その分普通のお弁当を作るよりは必要以上に食品にベタベタと触ってしまうことになり、食中毒などのリスクが高まると考えられています。

もちろん素手ではなくピンセットを使ってトッピングしたり、おにぎりを作るのにビニール袋やプラスチック製の型、ラップなどを使う人も多いのですが、それでも常温で食品をいじる時間が長いのは確かです。

3.栄養面が偏るため禁止にした

これは以前から私も思っていたのですが、キャラ弁って見た目にこだわっているからか、栄養バランスが崩れているお弁当が結構多いんですよね。

キャラの顔になってるおにぎりがボーンと入っていて、周りにブロッコリーとミニトマトくらいしか入っていないとか…。

私は幼少期から母の作るお弁当が好きでしたが、別にキャラ弁でなくても味が美味しくて、飽きなくて、ご飯とおかずの量のバランスがちょうどよければそれで満足でした。

キャラクターの顔にするために炭水化物が多く、野菜や肉、魚、卵などがほとんど入っていないのは子どもの成長的にどうなんでしょう。

摂るべき食品を朝ご飯と夕ご飯だけで賄えているなら別でしょうが、それでもエネルギーを使う時間帯に食べるお昼ご飯は栄養のバランスが整っているのがベストなのでは?と考えてしまいます。

見た目の完成度より子どもが食べやすい味、栄養バランスにするのを優先してほしいという教育者からの願いも「キャラ弁禁止」には込められているんですね。

私はキャラ弁禁止問題を工夫次第で解決できると考える

保護者が子どもの気持ちを無視して競争心などでキャラ弁作りに熱中するのはどうかと思うのですが、それでも喜んでもらいたいという気持ちには共感できます。

手間をかけてやりたいという気持ちもよくわかります。

でも栄養バランスや衛生面から禁止になるというのもとても理解できます。

いじめ問題から禁止になるのは「キャラ弁禁止にしてもいじめるという考えや環境が間違っているから解決ならない」とは思いますが…。

保護者と園の考えを理解した上で、私は程よいルールを設ければ安全で健康的なキャラ弁作りができるのでは?と考えました。

例えば、お弁当作りにかける時間の目安や、入れてほしい食材の一覧表や組み合わせ表を園がルールとして提示するのはどうでしょう。

みんなが同じようにルールにのっとってお弁当を作ればキャラ弁だろうが普通のお弁当だろうが、衛生面や栄養面ではクリアできるわけです。

キャラ弁にしたいと子どもにせがまれても作るのが苦手という保護者は、市販されている海苔パンチや動物型などにカットされた海苔を使ったり、キャラ弁のキットを使ったりして簡単なレベルのキャラ弁を作れば解決するのではないでしょうか?

私は不器用なのでキャラ弁は作れませんが、キットでクマ型のおにぎりにしたりするくらいならできそうです。

今は息子が好きなカーズのピックやカップを使って食べた時の楽しみになるようにはしています。

工夫次第でどうとでもなると私は思いますよ。

まとめ

キャラ弁禁止の理由はそれぞれで、保護者の意見も真っ二つに割れているこの問題。

あなたはどう考えましたか?

キャラ弁禁止を言い渡されて悩んでいる方も、周りがキャラ弁作りをしていて自分も作らねばと困っている方も、まずは親子で話し合ってみましょう。

作るのが苦手な場合は「ママ、こんな風に上手に作れないからどんなお弁当がいいか一緒に考えよう?」とお子さんに相談してみると解決することもありますよ。

キャラ弁禁止問題が親子の絆を深めてくれるかも?