赤ちゃんの環境はとっても大切!
その中でも室内の明かりは、目の成長に影響があります。
実際にどのくらいの明るさがよいかご存知ですか?
『赤ちゃんが寝るときは、電気を消した方がいいの?』
『赤ちゃんと過ごす時、室内の明かりはどのくらいがよいの?』
など、赤ちゃんにとって大切だけれど、知らないことは多いものです。
・赤ちゃんの視覚の発達
・赤ちゃんに適した明るさ
・赤ちゃんが寝る時の明かり
・赤ちゃんと電気機器の関係
本記事では、赤ちゃんに適した明かりについてのポイントを解説していきます♪
目次
生まれたては目がほとんど見えない!?
お腹の中にいる時に、聴覚はかなり発達しているのに比べて、視覚はまだまだ未発達です。
生まれてきてすぐの赤ちゃんの視覚は、なんと
「0.01」ほどと言われています。
ピントが合っていないカメラのレンズをのぞいているかのようにぼんやりとしています。
生後3~5か月で、やっと
「0.04~0.08」くらいに発達します。
その後成長とともに視力が高まり、6,7歳でやっと安定すると言われています。
よく見えていないわけですから、必要以上の明かりを当てる必要はありません。
近年は、子供の視力低下、補助器具の使用の増加が言われていますが、常に明かりのある生活スタイルが関係している可能性も考えられます。
正常な視力の発達のためにも、必要以上の強い光は避けたいですね。
関連記事⇒赤ちゃんの視力っていくつ?新生児や乳幼児の視界の見え方と5つの視力を良くする方法
赤ちゃんの目は弱い?
赤ちゃんは、視覚は発達段階なので、次のことに気を付けてあげましょう。
・直射日光を避ける。
・照明が直接当たらないようにする。
・蛍光灯の真下に赤ちゃんを置かない。
・外出する時は、帽子やベビーカーで日差しをさえぎる。
・DVD、テレビ、携帯電話を長時間見せる。
母の話では、昔は、外出時に真綿を使って赤ちゃんの目を隠すように保護していたそうです。
私たちが日常的に浴びている光は、赤ちゃんにとっては鋭い光となる場合があります。
それくらい赤ちゃんの目は弱く、繊細。
赤ちゃんがまだまだ発達段階であるということを理解しなければいけませんね。
赤ちゃんが寝る時の明るさは?
目が弱い赤ちゃんにとって、部屋の電気の光さえも眩しいと感じてしまう場合があります。
では、赤ちゃんがいる部屋の明かりはどの程度にすればいいのでしょうか?
1番良いのは、自然のサイクルに合わせることです。
・昼間は明るく、できれば自然光のもとで
・夕方も照明を控えめに
・夜は、暗い中で寝させる
生活上、夜になったらすぐ暗くするという訳にはいきませんが、徐々に照明の数を減らします。
テレビや携帯電話のディスプレイの光は、赤ちゃんにとっては非常に強い光なので、避けるようにしましょう。
特に最近のスマホやパソコンのディスプレイに使われているブルーライトは太陽の波長ととても似ているので、夜にスマホ等を使っていても脳が昼間と勘違いしてしまうのです。
すると体内時計が狂ったり寝不足や疲労の蓄積につながることに。
上記の改善をすることによって、赤ちゃんはもちろんのこと、大人の睡眠にとってもよい影響があります。
夜間に常夜灯をつけている人は、次のことに注意してください。
・赤ちゃんは、強い明かりから目を離せなくなる習性がある。
・赤ちゃんは、1点から目を離せなくなる習性がある。
・天井の常夜灯は、目に入りやすいので消す。
・明かりが必要な場合は、お世話をする時に手元に明かりをもってくる。
・赤ちゃんの様子が気になる場合は、赤ちゃんの足元にライトを置く。
大人でも、暗い中で一点に明かりがついているとまぶしく感じます。
普段、常夜灯をつけている人も、赤ちゃんと過ごす今だけは、生活スタイルを変えるように心がけましょう。
理想的な生活リズムって?
自然のサイクルに合わせるのが1番とお話しましたが、大人がそれに合わせるのはなかなか難しいものです。
でも、赤ちゃんにとっては非常に大切な時期。
少しでも理想に近づけてあげるのがお母さんの役目ですよね。
生活リズムを作る上でも、体に浴びる光は非常に重要です。
・夜7時くらいまでには、沐浴やお風呂を済ませる。
・夜8時くらいには、真っ暗な部屋で寝かしつける。
・朝6時ころには起こす。
・体内時計は25時間、1時間のずれから昼夜が逆転することも。
とは言え、赤ちゃんが生後間もない時期は、3時間おきに授乳をしたり、夜泣きをしたりと理想の生活リズム通りにはいきませんよね。
その場合は、同じ時間に暗い部屋で寝かしつけるようにするなど、無理のないきまりをつくると、生活リズムも自然と整ってくるでしょう。
関連記事⇒赤ちゃんの生活リズムの作り方~先輩ママに学ぶ新生児の生活リズムの3つの作り方
お昼寝時の光の環境は?
寝ているからと言って、必ずしも暗くする必要はありません。
電気をつけていたら消す程度、窓から直接光が入るようだったら、レースのカーテンで和らげるくらいにしましょう。
わざわざ暗いところに動かす必要もありません。
お昼寝のポイントは、なるべく同じところで寝させるということです。
夜と同じにすると寝つきがよくなるという子もいるようです。
お昼寝はリビングで、夜は寝室で、というように場所が特定されていると赤ちゃんも安心できるでしょう。
寝る時に気を付けること!
寝る時の明るさが大切なことはお伝えしてきましたが、寝ている時には実は突然死のリスクがあります。
最近でもニュースになったので、聞いたことがある方も多いでしょう。
「乳幼児突然死症候群」
直前までは元気だったのに、突然寝ている最中に息をしなくなってしまうという非常に怖いものです。
うつ伏せ寝が原因だと言われたりしますが、はっきりした原因はわかっていません。
厚生労働省は、次のことに気を付けるように警告しています。
・うつ伏せ寝をさける。
・柔らかい寝具を避ける。
・部屋を温めすぎない。
他にもたばこの煙が影響を与えているのでは、という専門家の話を聞いたことがあります。
赤ちゃんと寝る部屋が同じ場合は、部屋の明かりだけではなく、寝具や部屋の温度にも気をつけてくださいね。
関連記事⇒赤ちゃんの寝相が悪いのは危険?新生児・幼児の寝相が悪い原因と5つの対策
赤ちゃんにフラッシュ撮影はNG?
時々、赤ちゃんを撮影するのに、フラッシュ浴びせている人を見かけます。
しかし、未発達の弱い目に大人もまぶしいと思う光を浴びせるのですから、とても危険です。
勿論、一度のことで失明するわけではありませんが、目に悪いことは明らか。
赤ちゃんはびっくりしてしまうので、心の発達にもよくありませんね。
赤ちゃんの視覚は、成長とともに発達していきます。
正常な視覚発達のためにも、次のことに気を付けましょう。
・フラッシュを近距離で当てない。
・携帯の照明を当てない。
・テレビを長時間見せない。
・裸電球を使わない。
光だけでなく、電子機器の電磁波も気になりますよね。
妊娠中にPCを使う職場では、電磁波ガードのために特殊なエプロンを使用しているところもあるくらいです。
まだまだ、電磁波と胎児や子供の成長の因果関係ははっきりしていませんが、気を付けるに越したことはありません。
電磁波が強いと言われているのは、次のものです。
・電子レンジ
・電子カーペット
・テレビ
・アダプタ使用中のPC
・携帯電話
どれも現代の生活には欠かせないものですが、できる限り遠ざける程度であれば、無理のない範囲で危機管理できますよね。
まとめ
今回は、赤ちゃんに適した明かりについて解説してきました。
伝えたかったのは、次の4つです。
・赤ちゃんの視覚は、未発達で生まれてくること。
・視覚の発達段階で、強い光は当てないようにすること。
・明るさが生活リズムを作る上で重要なこと。
・寝る時の環境や電子機器にも気を付けること。
赤ちゃんにとってできることを何でもしたいというのが親心ですよね。
その1番が、生活環境を整えることです。
これは、お母さんやお父さんにしかできません。
こちらの記事が、赤ちゃんの生活環境をよりよくしようとする方のヒントになれば嬉しいです。