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赤ちゃんはまぐろをいつから食べても大丈夫?与え方3つのポイントとレシピ
お寿司のネタやお刺身では定番のまぐろ。
クセが少なく食べやすいので、まぐろが好きという人も多いのではないでしょうか。
なんとなく生で食べるイメージが強いまぐろですが、まぐろは赤ちゃんの離乳食にも使うことができるのでしょうか。
我が家の娘は魚が好きなので、離乳食のレシピにもたびたび登場します。
できるだけ多くの種類の魚を取り入れたいと考えているため、「まぐろも食べさせたい!」という気持ちがありました。
- 赤ちゃんにまぐろを与えていいのはいつから?
- どんなことに気を付けて与えればいい?
- アレルギーが気になる!
- まぐろを使った離乳食レシピを知りたい!
私が感じた疑問を上げてみましたが、同じような疑問や心配を抱えている人もいるかと思います。
赤ちゃんに安心しておいしい食事を提供できるように、しっかりと正しい知識を身につけてから与えられるといいですね。
赤ちゃんはいつからまぐろを食べられるようになる?
まぐろは年間を通して手に入りやすく、「離乳食にも使えたら便利なのに」と思っている人もいるでしょう。
まぐろは赤身魚の仲間で、離乳食がスムーズに進み上手にもぐもぐできるようになった7か月頃から食べさせてあげることができます。
鯛やヒラメなど、身が柔らかく淡白な白身魚を経験し、上手に食べることができたら赤身魚へとステップアップするようにしましょう。
まぐろは離乳食に向いている!
まぐろを含む赤身魚は、ややあっさりしていて食べやすく、栄養も豊富なので離乳食にぴったりの食材です。
- ・鉄分
- ・タウリン
- ・ビタミンB群
- ・EPA
- ・DHA
まぐろにはほかの食材やミルク・母乳からでは摂取しにくい栄養も含まれています。
また良質なタンパク質もたっぷり含まれているため、まぐろを食べられるようになったら定期的に離乳食に取り入れるといいでしょう。
赤ちゃんにまぐろを与えるときには3つのことに気を付けよう
離乳食期の赤ちゃんにまぐろを与えるときは、どのようなことに気を付けて与えればいいのでしょう。
ここでは3つのポイントにまとめましたので、参考にしてみてください。
- まぐろは必ず加熱して!
- 脂分の少ないものを選ぼう
- 与えすぎには注意!
赤ちゃんには加熱したまぐろを食べさせよう
『まぐろ=お刺身』というイメージが強いですが、離乳食期の赤ちゃんにまぐろを生で食べさせるのは厳禁です。
お刺身用のまぐろだとしても、しっかり加熱したものを食べさせるようにしましょう。
生のまぐろに関しては、「○歳からなら食べられる」という記述がされているものは見かけられませんでした。
一般的には3歳を目安に食べさせるという保護者が多いようです。
その理由としては。
- 生食はアレルギーの心配がある
- 細菌や寄生虫の感染が怖い
- 消化に時間がかかる
この3つです。私が持っている離乳食の本では、大人と同じものが食べられるのは8歳頃と記載されています。
『実は胃や腸だけでなく、腎臓や肝臓の機能なども含めて「内臓機能」が完成するという意味で言えば、大人同じものを食べられるのは、なんと8才ごろなのです。』
(引用:Baby-mo『いつからOK?離乳食食べていいもの悪いもの』P10より)
離乳食期の赤ちゃんには必ず加熱したものを与え、まぐろのお刺身は3歳を過ぎてから保護者の判断で少しずつ与えることを検討してはいかがでしょう。
まぐろは脂肪分の少ないものがおすすめ!
まぐろはいわゆる『赤身』と呼ばれるものと『トロ』と呼ばれるものがあります。
赤ちゃんの離乳食にまぐろを使う場合は、脂肪分が少なくさっぱりしている赤身のまぐろを選びましょう。
ただ、脂肪分の少ない赤身は加熱するとパサつきが気になり、赤ちゃんにとっては食べづらく感じるかもしれません。
スープやお粥に混ぜたり、とろみをつけたりするのがおすすめです。
まぐろの与えすぎには注意が必要
「まぐろには水銀が含まれている」なんていうことを聞いたことがある人もいるでしょうか。
妊娠中に食事にかなり気を使っていた人はご存知のことかもしれません。
事実、日本人の水銀摂取のおよそ80%が魚介類からと言われていますが、まぐろには水銀の心配がないのか、不安を感じてしまいますよね。
厚生労働省が発表した資料によると、
『平均的な日本人の水銀摂取量は健康への影響が懸念されるようなレベルではありません。特に水銀含有量の高い魚介類を偏って多量に食べることを避けて水銀摂取量を減らしつつ、魚食のメリットを活かしていくことが望まれます。』
とされています。
毎日赤ちゃんに大量のまぐろを与えるということがない限り、水銀の心配はないでしょう。
赤ちゃんにはまぐろを与えるときは、「たまに、少量を」を心がけることをおすすめします。
まぐろにはアレルギーの心配はある?
離乳食が進むと、アレルギーの心配もありますよね。
ここではまぐろのアレルギーについて詳しく見ていきましょう。
消費者庁の発表によると、まぐろは食物アレルギーの表示推奨食品にも挙げられていないため、比較的安心な食材だということがわかります。
(参照:消費者庁『アレルギー表示について』より)
ただし、気を付けたいのは『ヒスタミン中毒』です。
ヒスタミン中毒は食物アレルギーに似た症状が出るといわれており、まぐろはヒスタミンが多く含まれる魚として挙げられています。
マグロを含む赤身魚にはヒスタミンの材料となるヒスチジンが700~1,800g(100g当り)含まれています。
ヒスタミンは温度などによって生成されるタイミングが変わるので、検出が難しく、マグロにどのくらいのヒスタミンが含まれているかという明確な数字は出ていません。
しかし摂取量として、大人がヒスタミンを20~320mgほど摂取すると中毒になるといわれています。
赤ちゃんにはここまで食べさせることはないと思いますが、念のため注意したいところです。
まぐろを使った赤ちゃん喜ぶ離乳食レシピ2選
まぐろをおいしく赤ちゃんに食べてもらうためには、赤ちゃんでも食べやすく調理することが大切です。
ここでは簡単に作ることができるまぐろの離乳食レシピを2つ紹介します。
参考にしてみてくださいね。
まぐろと大根のだし煮
○材料(赤ちゃん1人分)
まぐろ・・・10g
大根・・・10g
だし汁・・・大さじ3杯
水溶き片栗粉・・・適量
○作り方
1.まぐろは熱湯でゆで、細かくほぐしておきます。
2.大根は水からゆで、柔らかくなるまで下ゆでします。
3.大根が柔らかくなったら、赤ちゃんの月齢に合わせて細かく切っておきましょう。
4.鍋にだし汁を入れてひと煮立ちさせたら、大根とまぐろを加えて1~2分加熱します。
5.最後に水溶き片栗粉でとろみをつけたら完成です。
ホウレンソウのツナ和え
○材料(赤ちゃん1人分)
まぐろ・・・10g
ホウレンソウ・・・2枚
○作り方
1.まぐろは熱湯でゆで、細かくほぐしておきます。
2.ホウレンソウは柔らかくなるまでゆでたら、月齢に合わせた大きさにカットします。ペースト状にするとまぐろが食べやすくなるのでおすすめです。
3.ホウレンソウとまぐろを和えたら完成です。
まぐろは少量を定期的に与えよう
どんな食材にも言えることですが、偏ってまぐろばかりを与えることがないように、ほかの食材と組み合わせてバランスよく与えることが大切です。
まぐろを赤ちゃんに与えるときは、
- しっかり加熱したまぐろを与える
- 生は3歳以降から様子を見ながら
- 食べさせすぎには注意
この3点をしっかりおさえて与えるようにしましょう。
ちなみにまぐろを原料とした『ツナ缶』は、水煮缶であればまぐろと同様7か月頃から与えることができます。
しかし、ツナ缶には製造過程でカニやエビなどのアレルギーが起きやすい食材と接する可能性があります。
これらのアレルギーを持つ場合には、表示をよく確認してアレルギー物質の含まれていないものを選ぶようにしましょう。
油漬けに関しては、油きりをしても脂が多すぎるため、1歳以降を目安に与えることをおすすめします。