「早く赤ちゃんに会いたい!」
おなかが大きくなってくるにつれ、自分の体のなかに自分の赤ちゃんがいるのだ、という実感が強まってくる人も多いかと思います。
どんどん成長する様子をエコー検査で見たり、胎動を感じるようになると赤ちゃんに会いたいという気持ちも膨らみますよね。
ですが、初めての出産には様々な不安が付いて回ります。
妊娠・出産に関する資料は数多くあれど、実際のところはどういったものなのでしょう。
「そもそも赤ちゃんを産むって、いったいどんな感じなの?」
そんな疑問・不安にお答えするため、先輩ママのリアルな声を調査しました!
目次
胎動はいつ頃感じる?
おなかの中の赤ちゃんの動きを感じる「胎動」
「ちょろり、と魚が泳ぐような感じ」
というひとから
「蹴った足のかたちがおなかに浮き出た!」
なんてひとも。
そんな胎動、先輩ママたちはいつごろから感じていたのでしょうか?
アンケート結果をグラフにしてみました。
5か月ごろに感じ始めたというママさんが多いですね。
妊娠5か月と言えば、ちょうど安定期に入るころ。
胎盤も完成し、お腹の赤ちゃんも体がずっと人間らしくなり、様々な器官の形成も終わってきているときですね。
赤ちゃんの動きも活発になってきますから、胎動を感じやすいのかもしれません。
早い方だとそれ以前に胎動を感じていたママさんも数名いらっしゃいましたが、その反対に全く感じなかったという方もいました。
なんでも、陣痛促進剤を使用するまで、つまり出産ぎりぎりまで胎動という胎動を感じなかったそう。
元気いっぱい動き回る赤ちゃんもいれば、大人しめの赤ちゃんもいる。
胎児にもそれぞれ個性があるんですね!
陣痛の兆候ってあるの?
陣痛が来ると、いよいよ出産!という雰囲気ですが、その陣痛が訪れる前に何か予兆のようなものはあるのでしょうか。
陣痛が始まる前にこんなことが起こっていたなあ、という「陣痛の兆候」がどういったものだったか、先輩ママに尋ねてみました。
・おしるし(軽い出血)があった
・スコーンッと卓球のラケットで球を打ったような感覚のあと破水し、陣痛が始まった
・生理痛のような痛み
・おなかの張りが強くひきつる感じがあった
・腰に激痛が走って、夜中の三時に飛び起きました
・なんかおなかがちくっと痛いかな?くらい
・下痢をするようなおなかの収縮する痛み
・腰の痛みやトイレに行きたくなるような感覚
さすが出産のサイン「おしるし」というだけあって、おしるしがあってから陣痛を感じ始めたママさんが多かったです。
おしるしがない場合でも、これまでになかったような急な痛みや違和感を感じていた方が多数いらっしゃいました。
なかでも多数を占めていたのが「おなか強い張り」や「腰痛」といった生理痛にも似た痛み。
これは前駆陣痛と呼ばれる子宮の収縮で、本陣痛とは違って子宮口もまだ開いた状態ではなく、痛みの強さや時間、その感覚もバラバラ。
先輩ママさんのなかには、思わず飛び起きてしまうような強烈な痛みを感じたという方も。
「これから本当の陣痛が来ますよ~」
というまさに合図のような痛みですね。
このようにおしるしや前駆陣痛を感じたのに対し、破水が先に起こったというママさんも少なくありませんでした。
陣痛より先に破水が起こってしまうことは何ら珍しいことではないようです。
様々なケースがあることを念頭に置き、慌てずスムーズな対処ができるよう備えておくことも大切ですね。
陣痛の始まりってどんな痛み?
さて、陣痛の兆候もあり「かかってこい」と意気込んだママさんも多かったでしょう。
陣痛と言えばどこで聞いても想像を絶するような痛みとして語られる出産の最難関ポイント。
「生まれる瞬間が痛いんじゃなくて、陣痛がとんでもなく痛いんだ」
なんて声もよく聞きます。
そんな激痛を伴うという陣痛、果たしてどのような痛みから始まるのでしょう。
先輩ママさんたちに教えてもらいました。
・生理痛のような重みがズーンときた。
・いきなり骨盤全体に激痛が来ました。
・便秘でおなかが痛い感じ。
・チクチクするような感じ。
・突然、腰から下が震えて、全身が思うようにならないような強い痛みを下腹部に感じた。
・徐々に痛みがひどくなるわけではなく、急にドカンと今まで味わったことがないような痛みを感じた。
・便を出したいけど我慢しているような感じ。
・子宮を握りつぶされるような痛み。
・ズシズシと腰を圧迫されるような痛みと、下痢のような腹痛。
・悶絶
う~ん、なんともバラエティに富んだ痛みの数々。
「生理痛の酷いバージョン」といったふうに感じたママさんが多いようです。
初めはさほどひどい痛みではなく、徐々に強い痛みになってくるパターンが多数を占める中、初めから激痛だったというママさんも。
「悶絶」というたった2文字の言葉にものすごい重みを感じますね……。
陣痛から出産まではどれくらいかかった?
陣痛が始まって、いよいよ出産!
とはいえ、陣痛には第1期から第3期まであり、子宮口の開き具合により段階を踏んでいきます。
先輩ママさんたちは、陣痛から出産までどれくらいの時間がかかったのでしょうか。
どの時間が圧倒的、というようなことはなく、~15時間くらいまではあまり差がありませんね。
16時間以上かかることも珍しくはないようです。
ママさんが陣痛を感じたタイミングでも、出産までの時間は変わってきます。
アンケートのなかには陣痛から出産まで5日間かかったというママさんも……。
一方、痛みに強いというママさんのお話では、「我慢できない痛みになったから病院に来た」というタイミングですでに子宮口全開大。
分娩台に上がって15分程度で出産した、なんて方もいらっしゃいました!
所要時間に関してはまさに人それぞれ、といった感じですね。
ちなみに、複数のお子さんを出産されたママさんの回答では、初産の時が一番出産に時間がかかったという方がほとんどでした。
出産を終えた時の想い、心境を教えて!
およそ10か月もの間、つわりに苦しみ、体の変化に悩み、そして想像を絶するような痛みに耐えたママさんたち。
出産を終えたその瞬間、ママさんたちはいったいどのようなことを思ったのでしょうか?
分娩台の上で感じたリアルな声をお届けします!
・泣き声が可愛い!やっと会えた!!赤ちゃんよく頑張ったね~!!!
・死ぬかと思った~!
・元気に生まれてきてくれてありがとうと思いました。
・この子のためなら何でもできる。
・人間が生まれることの神秘、すごさを感じた。
・なんとも言えない達成感。今まで出産を経験してきた世の中のお母さんたちを心から尊敬しました。
・自分頑張った。
・意外と平気だと思った。
・やっと終わったと思いました。
・すべてにおいて想像以上でした。
・これからが始まりだと思いました。
・人生で一番幸せな気分になりました。あと、おなかすいた&眠たい……
様々な感想がある中、やはり多かったのは赤ちゃんに会えた喜びの声。
妊娠中や出産時の苦労は壮絶なものですが、ようやく会えた赤ちゃんの顔を見たら喜びや嬉しさが勝る、といったママさんが多数でした。
「産んだら痛みはすぐ忘れる」
なんて言いますもんね。
出産を乗り越えた自分を称えるママさんや、これからの決意をするママさんも結構いらっしゃいましたよ。
ひとを一人産み出すという偉業を成し遂げたんですから、この時ばかりは自分を褒め称えたくなる気持ちもわかります。
一方こんな声も上がりました。
・疲れた…もう二度と産まないゾ!
・妊娠も出産も二度とごめんだ。
・痛すぎてもう二度と出産なんてしない。
・神様この痛みもう嫌で~す!
産まれてきた赤ちゃんは可愛くても、あまりの辛さにもう出産はしないと意思を固めたママさんもちらほら。
出産の壮絶さがうかがえます。
「命を産みだす」
ということの尊さ、美しさ、10か月もの間一つの体の中で過ごした時間がもたらすママにしか味わえない幸福、そして大変さが垣間見えますね。
これから出産する人へのアドバイスをお願いします!
出産を控えたプレママさんたち、そしてこれから子どもを授かろうという未来のママさんたちに、先輩ママさんたちからの心強いメッセージが届きました!
・どんなに情報を集めても同じお産は二つとありません。やり直しもききません。後悔もあるかもしれないけれど、出産はゴールじゃなくてスタート!赤ちゃんとの生活を楽しめるよう出産に気を取られすぎず先を見ていてください。頑張りすぎないでね。あなたと赤ちゃんの健康が一番大切!
・出産は命がけ、というくらいなので不安な状態で妊娠生活を送られている方がたくさんいらっしゃるかと思いますが、我が子に会える喜び、そして我が子とこれから過ごす宝物のような日々で、あの時の出産に対する不安は何だったんだろう?と思える日が必ず来ます!一生に数か月しかない妊娠生活を大切にお過ごしください。
・痛みはつらいですが必ず終わりはくるし、かわいい赤ちゃんに会えるので頑張ってください。赤ちゃんの顔を見ると本当に幸せな気持ちになれると思いますよ。
・出産は奇跡です。そして生まれてからが第二の人生の始まりです。今までの人生とガラッと変わります。大変だけど子どものいる人生は楽しいですよ。
・周りの言葉や行動に敏感になったりもしますが、常にリラックスを心がけてください。もし悲しい気持ちや不安な気持ちになってもそれは貴方自身の本心ではなくホルモンバランスが崩れやすくなっているせいです。まずは貴方自身の心身を整えましょう。疲れたら少しでも横になりましょう。完璧な出産も育児もありません。気負わず競わずのんびりと。
・出産が近づくにつれて不安も大きくなっているかもしれません。私も出産前はどんな痛みなのか全然分からず、不安でいっぱいで泣いたこともありました。でもみんな通ってきているんだと自分に言い聞かせ、赤ちゃんが無事に生まれてきてくれることを一番に考えました。出産という女性にしかできない貴重な体験、赤ちゃんも頑張っているんだと思い陣痛を乗り越えてくださいね。
なんとも心強いメッセージの数々。
実際に出産を経験してきた先輩ママさんたちの声に背中を押されますね。
さらに、妊娠生活や出産時における具体的なアドバイスを下さったママさんもいらっしゃいました!
・産後、ご飯をもりもり食べると母乳がでやすいかもしれません。個人差はありますが…。出産本当に怖くて辛くて嫌だったけど、陣痛きたら、もう逃げれません(笑)耐えまくって、産むしかないけど、死なないから頑張ってください。
・不安に感じる方も多いと思いますが、陣痛の痛みは喜びと同時に消えます。陣痛が来て、病院に行くと、入院の手続きの書類だったり、書くものがあるので、代わりに書いてくれる人と一緒に行けると楽にな
・よく歩き、太りすぎには要注意ですね。体を冷やさないように心がけて下さい。妊娠後期は湯舟にゆっくりつかる入浴と乳首マッサージは必ずしておいてください。哺乳瓶の乳首ぐらいの伸びと柔らかさを目標に一日10分くらいを続けておいていれば、出産してすぐに難なく授乳できます。お腹が張ってきたら中断してくださいね。
・お産を楽にするために、安産体操などのごくごく軽度の運動はしておいた方が良いと思います。また、太りすぎると後々戻すのが大変なので、辛くとも体重管理は怠らない方が良いと思います。
・出産前は産前休暇を利用していたためお腹が大きかったのですが、働いていては出来なかったことに色々挑戦しました。赤ちゃん用品を作ったり前から気になっていた資格取得のための勉強をしたり、もちろん出産に向けてマタニティヨガなどリラックスしながら楽しみながら妊婦生活を送りました。あまり気負いせずに過ごす事ができたらいいのではないかと思います。
おわりに
たくさんの先輩ママさんたちに協力していただき、こんなにも素晴らしい声の数々を聞くことができました!
本当にありがとうございます。
妊娠中の状態や、お腹の赤ちゃんの様子、そして出産に至るまで千差万別。
「お母さんになる」というのは総じてすごいことですが、そのスタイルはひとそれぞれです。
周りの声や情報に惑わされたり、思いつめる必要はありませんよ。
あなたにはあなたのスタイルがあるのです。
そしてそれは、自然と気が付いてゆくものでしょう。
どうぞみなさんの出産が、皆さんにとって素晴らしいものでありますように。