妊娠は嬉しい出来事だけど、夫婦二人っきりの生活もあと数ヶ月で終わるとなれば、たくさんの思い出を作りたくなりますよね。
出産後は育児中心の生活になるので、ゆっくり旅行することは難しくなります。
妊娠中の今のうちにできることとして人気なのが「マタ旅」。
私も妊娠中にプチ旅行をしたことがあるのですが、たくさんの思い出ができました。
今回は、なぜマタ旅がおすすめされているのか、実際に私も体験した時に感じた注意点などをお伝えします。
マタ旅したいけど不安に思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
マタ旅がおすすめされている理由は?
妊娠中にしかできないこととして注目されている「マタ旅」。
赤ちゃんを連れて旅行すると荷物が多くなるなど、ゆっくり観光できないとの理由から、マタニティー旅行が人気となっています。
テレビや雑誌などでも度々取り上げられているので、妊娠中の旅行は楽しみのひとつに感じている方も多いのではないでしょうか。
産後はしばらく自宅に引きこもることが多くなるため、リフレッシュのために羽を伸ばしたいものですよね。
実は医師はあまりおすすめしていない・・・
巷ではマタ旅ブームが起こっていますが、医師に相談するとあまりいい顔されないのが現実です。
実際、私も妊娠中にプチ旅行を楽しんだ一人です。
お腹のハリや出血など問題なかったため計画を実行したのですが、医師に2県隣まで旅行することを伝えたところ、あまりいい返事がもらえませんでした。
旅行に行く前日、もう一度検診を受けて判断してもらったのですが、「すべて自己責任で判断してください」と厳しいお言葉をいただきました。
2県隣の場所へ旅行、普通なら問題ないように感じますが、移動手段や旅行先で歩き回るなど、妊娠中あまりおこなわない行動をするため危険が高まる心配はありますよね。
マタ旅は本当におすすめ?経験した私が語る10個の注意ポイント
正直、マタ旅はあまりおすすめできません。
実際にマタ旅を経験した私がおすすめしない理由は、
・お腹のハリなど気になってゆっくりできない
・思った以上、たくさん食べられない
・負担を考えて行動範囲が狭くなる
・中途半端な旅行で物足りなさを感じる
・宿泊先によって妊婦さんは断られる
・旅行について相談した担当医とギクシャクする
・帰ってきた後の倦怠感を強く感じる
とにかく妊娠中の旅行はゆっくりできません。
そのほかにも、マタ旅をする際に注意しないといけないことがたくさんありました。
私が注意して欲しい10個のポイントをお伝えします。
【1】マタ旅におすすめの時期は妊娠6~7ヶ月の間
マタ旅は妊娠中のいつ行っても大丈夫ではありません。
基本的に妊娠初期と妊娠後期は避けるべきだと思っています。
一番適しているのは安定期に入る妊娠6ヶ月あたりで、妊娠8ヶ月あたりになるとお腹も大きくなり、切迫早産になりやすくなるのでおすすめできません。
妊娠6~7ヶ月あたりに旅行に適した天候や時期なのか判断して、計画する必要があります。
ママの体調などもあるので、少しでも異変(お腹が張りやすい日が多いなど)があるときはマタ旅を中止しましょう。
【2】マタ旅の計画は医師にも相談すること
かならずマタ旅を計画していることは、担当医に相談してください!
もし無断で行ってしまうと、旅行先でなにかあった時に大変です。
妊娠中の方が旅行先で緊急搬送されるニュースは話題になっており、これまでの妊娠経過がわからない病院は、かかりつけの産院へ連絡を取ります。
かかりつけ医が事前に旅行をしていることを知っていると、万が一なにかがあったとしても、すぐ対応できるように準備している可能性もあるでしょう。
【3】宿泊先が「妊婦さんOK」か確認
実は私がマタ旅を計画した時にあった話なのですが、宿泊先の温泉によって、妊娠中は入れない場合があったのです。
温泉によって泉質や効能が異なり、宿泊先から感染予防のためにNGとなるケースがあるみたいですね。
これについては日本産婦人科医会の日産婦医会報でもお伝えしています。
【4】マタ旅するなら海外より国内
担当医はマタ旅について「ダメです」とハッキリ伝えず、自己責任でと応じることが多いです。
アドバイスとして、海外ではなく自宅から近場の国内旅行をしてくださいと、私の場合はいわれました。
できれば海外へ行きたいと思うママも多いと思いますが、海外と国内は医療技術や保険が使えないなど、万が一のことを考えるとおすすめできません。
妊娠中の旅行を計画するなら、なにかあってもすぐ自宅へ帰れる近場の国内を選びましょう。
【5】移動は徒歩や交通機関ではなくレンタカー
妊娠中でも毎日電車などに乗って移動している方が多いと思います。
電車やバス移動に慣れているとはいえ、旅行中は身体の負担を考えてレンタカーを利用しましょう。
レンタカーでの移動も長くて2時間ほどの乗車にして、こまめに休憩を挟んでリラックスすることをおすすめします。
【6】万が一を考えて帰って来られる距離の旅行先
妊娠トラブルがなく過ごせていても、絶対にこれからもなにもないとは限りません!
妊娠中はちょっとした刺激でお腹の張りや出血など、トラブルを引き起こす可能性があります。
万が一に備えて、自宅まですぐ戻れる距離への旅行がおすすめです。
【7】旅行先の病院を事前に検索しておく
旅行先で妊娠トラブルがあった場合、どのように対応すればいいのか事前に調べておくことをおすすめします。
なにかあってからでは遅いため、大きい病院の位置など調べておくことで、最悪の状況も最小限に抑えられる可能性が高まりますよ。
【8】洋服は夏でも長袖など用意する
妊娠中は冷えに注意する必要があります。
身体が冷えてしまうと、お腹が張りやすくなったりするため、夏でも長袖や軽く羽織るものを持っていくようにしましょう。
【9】マタニティプランは普通プランより高額
マタ旅するとき、旅行会社を通じて宿泊先の予約をする方が多いと思います。
旅館やホテル側では、妊娠中にゆっくり過ごしてもらうためにと、さまざまなサービスを提供。
ママ側としてはとてもありがたいですね!
しかし、普通プランより少し料金が高くなってしまうため、旅行の資金面は注意しましょう。
【10】ハードスケジュールは夜になるとお腹が張る
旅行といえば、ついついハードスケジュールで観光を楽しむ方が多いと思います。
私がマタ旅したときも、事前の計画では観光で行けそうな場所をたくさんチェックしていました。
でも実際は、そのほとんどを見ていません。
少し歩くだけでも疲れてしまう妊娠中は、無理に歩き回ると夜にお腹が張りやすくなるので気をつけましょう。
各旅行会社がおすすめするマタ旅プランをチェック!
マタ旅は医師もあまりいい顔しておすすめしていませんが、各旅行会社では妊婦さんにゆっくりしてもらう旅プランをたくさん用意しています。
各旅行会社では、どんなプランがあるのかまとめました。
じゃらん
じゃらんでは、妊婦さんのためにノンカフェインコーヒーや抱きまくらを用意している宿を一覧で紹介しています。
国内を中心に、ゆっくりとした観光が楽しめるスポットばかりなので、どこへ行こうか迷われている方は要チェックですね。
楽天トラベル
楽天トラベルでは、部屋に露天風呂が付いたプランやノンカフェインドリンク、妊娠中の栄養を考えた食事メニューなどの宿を用意しています。
妊婦さんに人気のマタ旅宿をランキング形式で紹介しているので、行きたい場所の人気宿がすぐわかりますよ。
JTB
JTBは妊娠中にゆったりと過ごせる宿を中心に紹介しています。
ゆっくりと過ごせる旅館中心に紹介されているので、旅行計画が観光スポットより宿でゆっくりしたいと考えている方におすすめです。
まとめ
今回は、マタ旅がおすすめの理由はなにか、マタ旅経験者の私が教えたい10個の注意ポイントについてお伝えしました。
注意ポイント10個を、再度まとめます。
1.マタ旅におすすめの時期は妊娠6~7ヶ月の間
2.マタ旅の計画は医師にも相談すること
3.宿泊先が「妊婦さんOK」か確認
4.マタ旅するなら海外より国内
5.移動は徒歩や交通機関ではなくレンタカー
6.万が一を考えて帰って来られる距離の旅行先
7.旅行先の病院を事前に検索しておく
8.洋服は夏でも長袖など用意する
9.マタニティプランは普通プランより高額
10.ハードスケジュールは夜になるとお腹が張る
マタ旅した私からみると、妊娠中の旅行はあまりゆっくりできないのでおすすめできませんが、思い出づくりになることは間違いありません。
マタ旅を計画するなら、観光より宿でゆっくり過ごすことを中心とした旅プランをおすすめします。