マタニティブルー4つの対策~原因や症状を知ってマタニティーブルーを解消♪

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妊娠、出産というと喜びと希望に満ちあふれているはず。でも、当事者になってみると、そんなことばかりではないようです。

「赤ちゃんはちゃんと生まれてくるのかな」という将来が見えない不安、母親になることに対するプレッシャー、ちゃんと育児ができるのか焦ったりして、「マタニティブルー」になる人も少なくありません。

特に産後は急激にホルモンバランスが崩れることによって、約半数の産婦がマタニティブルーを経験すると言われています。

そこで、今回の記事では妊婦さんにとって気になる次のポイントをまとめてみました。

  • ・マタニティブルーって何?
  • ・どんな仕組みで起こっているの?
  • ・産後うつという言葉もあるけれど、関係あるの?
  • ・マタニティブルーに対する対処法はあるの?

まずは「敵」を知ることが解決の糸口になるはず。マタニティブルーについて見ていきましょう!

目次

マタニティブルーの起こる時期

マタニティブルーは、英語で“the third day blue”と呼ばれています。その名のとおり、産後3~5日目に症状がピークになる軽度の抑うつ症状です。

マタニティピンクと言われる喜びに満ちあふれた人、その両方を感じる人もいるそうですが、半数以上が落ち込んだり、涙もろくなったり、不安にさいなまれたり、というブルーの気分を経験しています。

一般的にマタニティブルーは、そのような産後の一時的な気分の落ち込みを指していましたが、最近では妊娠中にもそのような気分の浮き沈みのことも含んでいます。

マタニティブルーの症状

マタニティブルーには、次のような症状があります。

  • ・落ち込んだり、怒りっぽくなったりする
  • ・わけもなく涙が出てくる
  • ・眠れない
  • ・将来に対して不安や焦りばかり感じる
  • ・集中できない
  • ・やる気が起こらない

マタニティブルーの原因

ホルモンの変動

妊娠、そして出産によって女性ホルモンは大きく変動します。このホルモンが大きく変化することによって、気分が不安定になるのです。

女性の多くが月経時に苛立ったり、涙もろくなったりする経験をしていますが、これもホルモンの変動によるもの。そして、出産後の変動は比較にならないほどホルモンは大きく変化します。

女性ホルモンには、子宮に着床した卵子を育て成熟させる働きがあります。出産の間近になると通常の数百倍もの女性ホルモンが体内を満たしており、これが出産と同時に一気に通常レベルに戻るのです。この変化が脳にも影響し、マタニティブルーが引き起こされるのです。

ホルモンバランスの崩れが気分の不安定を引き起こしているわけですから、妊娠時にももちろん気分が不安定になりがちです。

ストレスもマタニティブルーの一因

また、出産後、妊娠中に起こるマタニティブルーは、ホルモンだけでなくストレスによっても引き起こされます。

母親になるということを妊娠・出産で自覚することで、「私で大丈夫かな」と不安に思ったり、子育てという未経験のものに対する不安、仕事を辞めたり、引越しなどによる状況変化が引き金になるようです。

一般的に、年齢の若い時期での出産、家族・夫との関係が希薄であること、社会的な支援が見えないといったことが母親になることのストレスをより強く感じさせるようです。

 

マタニティブルーの対策は?

1.自然に治る! 開き直ろう!

マタニティブルー自体は病気ではありません。10日ぐらいで自然に改善するものですし、産婦さんの半数が経験すること。

「ああ、ホルモンが不安定なんだな。産後に当たり前の症状なんだ」と開き直った気分で通りすぎるのを待ちましょう。

普通に考えても、子供が生まれるというのは、人生の一大イベント。しかも初めての体験であれば、不安になるのは当然のことです。

2.相談する

ホルモンのせいとはいえ、やはり不安、不満は存在するわけです。身近な人に相談してみましょう。

できれば、これから一緒に子育てをしていくパートナーと話すのが一番ですが、赤ちゃんが生まれて、仕事をして忙しいという産後の場合には、子育てをしたことのある仲の良い友達やお母さんに話してみましょう。

マタニティブルーが一番ひどくなりやすいとされる産後3~5日目であれば、入院中ですから助産師さんや看護師さんに話を聞いてもらうのもいいですね。

運動する

出産前後、あるいは妊娠初期は思うように体が動かせず、それがストレスの一因となっていることもあります。

激しい運動は良くありませんが、ストレッチをしたり、散歩をしたり、産後であれば産褥体操や骨盤体操など体型を戻す効果のある軽い運動をすると、気持ちがすっきりしていることがあります。

4.一人の時間を持つ

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赤ちゃんが生まれてすぐの産後は、なかなか思うように自分の時間というのを持てません。24時間ずっと赤ちゃんは泣いたり、抱っこする必要があったり、睡眠不足になりがちです。イライラするのはそういった、自分の時間がない、眠れていないというストレスから来ているのかもしれません。

パートナーが休みの時は数時間でも抱っこしてもらって、別室で睡眠を取る、もしくは少し気晴らしにショッピングに出かけるのもいいですね。

 

マタニティブルーが治らない! もしかして産後うつ?

マタニティブルーと違って、産後うつは、治療が必要な病気です。

産後の情緒不安定が長く続き、不眠や食欲不振、無気力感がある場合は産後うつの可能性があります。

思考力や集中力がなくなり、突然ヒステリックになることもありますし、重症化すると自殺を考えるケースもあるようです。重症化する前に診察をしてもらうのが大切。次の症状が出ている場合には、出産をした病院、または精神科医に相談してみましょう。

  • 出産後2週間~3カ月経っている
  • ・あまり眠れていない
  • ・食欲がない
  • ・疲れやすく、体がだるい
  • ・何をしてもゆううつ。わけもなく涙が出てくる
  • ・やる気が出ない

治療は休養、カウンセリングのほか、抗うつ剤の投与をされることもあります。授乳中に飲める薬もあります。

完全に治るまでに時間がかかるため、家族の理解が必要です。

産後うつにかかりやすい人は、次のようなことが当てはまることが多いようです。

  • 家族の協力・理解が少ない
  • ・以前、うつ病になったことがある
  • ・赤ちゃんがよく泣いて、寝られない
  • ・引越しや復職など環境の変化があった

大きなストレスを抱えていることで、うつ病を発症してしまうようです。

 

まとめ

妊婦の半数がマタニティブルーを経験すると聞くと、避けようのないことのように思えてきます。ホルモンの大きな変化に加えて、赤ちゃんを育てるという人生の重大事ですから、不安になるのは当たり前のことのように思えますよね。

ほとんどのマタニティブルーは時間とともに通り過ぎていきますが、当人にとっては1週間であっても、たとえ1日であっても、不安にさいなまれるのは辛いもの。一人で抱え込まずに誰かに相談する、パートナーに打ち明けてみることが大切です。

子育ては一人でするものではありません。辛い時には、短時間でも夫に預けて散歩に出かけて気分転換するという勇気も必要です。