妊娠中から引き続き、授乳中も食事には気を使っているという人も多いのではないでしょうか。
授乳中はなるべくヘルシーな食事が好ましいですが、たまにはマクドナルドなどのファストフードも食べたくなりますよね。
ファストフード店の中でも圧倒的店舗数を誇るマクドナルド。
関西と関東でも”マクド”と”マック”と呼び方が違い、各地で親しまれています。
少し前には東西でハンバーガーメニューを作り、人気投票で競うといった期間限定のイベントが立ち上がりましたね。
(あのときは確か”マクド”軍が勝利し、マクドナルドの公式ホームページにある社長メッセージが関西弁になり話題となりました。)
ハンバーガーからポテトのようなサイドメニューまで幅広いうえにどのメニューも美味しく、一度食べるとやみつきになります。
私も完全母乳での育児だったので、無性にマックが食べたくなることがよくありました。
そこでふと、「授乳中はマックを食べても大丈夫なのかな?」という疑問が浮かびました。
・授乳中のマックは食べても大丈夫?
・どんなことに気を付けて食べたらいい?
・マックのカロリーも気になる!
など、私と同じような疑問を感じているという人もいるでしょうから、授乳中のマックの取り入れ方について詳しく調べてみました。
授乳中にマックを食べるときに気を付けることをしっかり押さえて、おいしくて楽しい食事ができるといいですね!
目次
授乳中はマクドナルドを食べちゃダメ?
授乳中はお母さんが食べたものがそのまま母乳に影響が出るという印象が強いですよね。
私も食べたものが母乳にかなり影響すると思っていました。
マックは高カロリー・高脂質のイメージが強く、おっぱいが詰まる原因になることもある、などといったことを聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
母乳は血液からできていて、血液の流れがスムーズであることが良い母乳を出す条件とされています。
マックには脂質だけでなく塩分もたくさん含まれているので、毎日マックばかりを食べていると母乳にも影響があるかもしれません。
しかしたまにマックを食べる程度では、母乳に大きな影響があるとは考えにくいとされています。
産婦人科医の戸田千先生のブログでは、医学的な面からも、食事が母乳にほとんど影響ないということを紹介してくださっています。
参考にしてみてはいかがでしょう。
(参照:やわらかな風の吹く場所に:母乳育児を応援より)
授乳中の食事に特に制限はないことを病院だより(広報誌)に書きました
マックがおっぱいに詰まりの原因になるわけではない!
先にも触れたとおり、母乳は血液をもとに作られます。
よく「野菜中心の食事にしないとおっぱいが詰まりやすくなる」などと言われますが、おっぱいの詰まりの原因は食事だけが大きな原因ではないとされています。
・もともと乳腺が細い
・コレステロールが高い
・水分不足
・ストレス
・授乳間隔が長い
・同じ向きで授乳する
特にもともと乳腺が細い人はおっぱいが詰まりやすく、食事に気を使っていても詰まることが多いです。
しかし、体質的におっぱいが詰まりやすいという人や乳腺炎の既往がある人は、授乳中のマックは控えたほうがいいかもしれません。
授乳中にマックを食べるなら次の3つに気を付けて!
授乳中のお母さんは何かとストレスを感じやすいもの。
食べたいものを我慢することも、ストレスのひとつになってしまうこともあるでしょう。
「授乳中だけどマックを食べたい!」というときは、あまりストイックになりすぎずにマックを食べたっていいんですよ。
でも、授乳中は妊娠前の体とはちょっとだけ違います。
授乳中にマックを食べるときには次の3つのことに気を付けて食べるようにしましょう。
- 1日の栄養バランスを考えてマックを食べよう!
- 水分をたっぷり摂ろう!
- マックを食べる頻度は少なめがベター!
マックを食べるときは1日の栄養バランスを考える
1日の食事をすべてマックにするなど、栄養バランスが偏ってしまうと母乳にも影響が出ることがわかっています。
授乳中にマクドナルドのハンバーガーを食べるときは、1日の栄養バランスを考えて食べることが大切です。
・ハンバーガーと一緒にサラダを注文する
・マック以外の食事は野菜中心にする
・翌日の食事はヘルシーなものにする
昼食にマックを食べた時は、夕食は野菜中心でヘルシーなメニューにすれば、1日の栄養バランスを整えることができますよね。
夕食にマックを食べた場合は、翌日の食事を野菜中心にするなど工夫をすることも大切です。
水分をたっぷり摂って血液をサラサラに
ハンバーガーは高カロリー・高脂質で、さらに塩分も多く含まれる食品です。
マックを食べた後は一時的にコレステロール値が高くなったり血液濃度が濃くなったりしてしまうこともあります。
おいしい母乳を出す条件は血液がサラサラであること。
そのために、水分をたっぷり摂ることも大きなポイントです。
マックを食べるときにはいつもよりも多めに水分を摂り、コレステロール値が高くなりすぎないようにするように心がけましょう。
マックを食べる頻度も大切!
無性にマックが食べたくなる時がありますが、その欲望に任せてマックばかり食べていては、母乳にも少なからず影響が出てきてしまいます。
マックを食べたいときは我慢せずに食べてもいいですが、数日連続でマックを食べたり毎週マックを食べたりといった食生活はおすすめできません。
先に紹介した『栄養バランスを考える』ということにつながることでもありますが、マックを食べるのはたまに食べるお楽しみにするといいでしょう。
普段から栄養バランスに気を使って過ごしているという人なら、マックを食べたからといって母乳に影響が出ることは少ないですから、安心して食べてくださいね。
マックのカロリーってどのくらい?授乳中でも問題ない?
栄養バランスに気を付けていれば、授乳中でも問題なくマックを食べられるといっても、「本当に大丈夫なの?カロリーの摂りすぎにならない?」と気になる人もいるかと思います。
ちょっとだけ怖い気もしますが、マックの人気メニューのカロリーを調べてみました!
・ハンバーガー・・・260kcal
・ビッグマック・・・530kcal
・ビッグマックBLT・・・588kcal
・てりやきマックバーガー・・・496kcal
・えびフィレオ・・・406kcal
・マックフライポテト(S)・・・232kcal
・チキンマックナゲット5ピース・・・263kcal
(参照:マクドナルド公式ホームページ|データ一覧)
こう見ると、マックのハンバーガーは単品であればそこまでカロリーが高い食品ではないことがわかりますね。
授乳中は一般女性よりもカロリー摂取は多い
授乳中のお母さんは、一般女性よりも350kcal多く摂取することが好ましいとされています。
一般女性の1日のカロリー摂取目安量は、
・18~29歳・・・1,650~2,200kcal
・30~49歳・・・1,750~2,300kcal
(参照:厚生労働省|日本人の食事摂取基準(2015年版)の概要)
となっています。
年齢や身体活動レベルによって摂取カロリーの目安は異なります。
普段よりもカロリーの摂取量が増えてもよい授乳期ですから、あまり神経質にならなくても大丈夫です。
ただし、あまりにも頻回にマックを食べると、カロリーオバーになって産後太りの原因となりますので注意しましょう。
まとめ
授乳中にマックが無性にマックが食べたくなるときは、我慢せずに食べても大丈夫です。
ただし、
・マックだけでなくファストフードに偏らないようにする
・ほかの食事で栄養バランスを整える
・水分を多く摂る
この3点に気を付けて食べるようにしましょう。
もしマックを食べたあとにおっぱいが張るような感じがしたら、体を休めて授乳回数を増やすことで母乳を安定させることにつながります。
食べるのを我慢しすぎるとかえってストレスになり、おっぱいが詰まる原因になってしまうこともあるかもしれません。
上手にマックを取り入れておいしい食事を摂りましょう!