赤ちゃんが産まれたらパパやママがすることは色々あります。
ママの場合は母乳(初乳)を与えること。
パパの場合はだっこをすることなどなど……。
そんな色々なはじめての中のひとつに『名前をつけること(命名)』があります。
産まれてくる前から名前を決めていたり、候補がいくつかあって顔を見てからどれにするか選んだり、産まれてから決めたりと、ご家庭によって命名の仕方はさまざまです。
私たち夫婦は産まれる前に男の子とわかっていたのでこれがいいという名前を決めていて、顔を見ても名前に似合っているなと感じたので、そのまま採用しました。
命名書は字が私より上手なパパに書いてもらうことに決定!
パパは「緊張するー」と言いながら、いつになく丁寧に筆ペンを使って書いていました。
結果は、任せて正解でした。
額縁に飾ってもいいぐらい想像よりもはるかに良いできだったのです。
うちはパパが書きましたが、命名書はパパが書くべきという決まりはありません。
では、誰が書くべきなのか?
どんな用紙やペンで書くのがいいのか?
疑問がたくさんでてきますよね。
この記事では命名書に関する疑問にお答えするとともに、私や友人の体験断などもご紹介します。
ポイントは5つです。
・命名書って?
・命名書は赤ちゃんが産まれたらすぐ書いたほうがいいの?
・誰が書くのが理想?パパ?ママ?
・書く道具や用紙の決まりはあるの?
・命名書の書き方
最後まで記事を読んでいただければ、命名書に関する疑問が解決しているはずです。
ぜひ参考にしてくださいね。
目次
命名書って?
赤ちゃんが産まれて一週間後に行うお祝いの席『お七夜』でお披露目する赤ちゃんの名前を書いた用紙のことを言います。
『お七夜』は昔からあるお祝いの習慣です。
昔は栄養状態や環境から産まれてから一週間以内で死亡する赤ちゃんが少なくありませんでした。
そのため、一週間無事に生き抜くことができたお祝いとして行われるようになったそうです。
昔は親戚や近所の人などを呼んで盛大に行うことが多かったようですが、現在は夫婦のみや双方のじいじやばあばを呼ぶなど、少人数かつ近親者だけで行うことが増えています。
私の家の場合は、義理のお母さんが産後の手伝いに来てくれていたので、パパママ、義母で行いました。
妹家族は義両親とパパとママで行ったそうです。
ママ友たちも親戚等は呼ばずに双方かどちらかの両親と共にやったという人ばかりでした。
命名書は赤ちゃんが産まれたらすぐ書いたほうがいいの?
いいえ必ずしもそうではありません。
お七夜はその名のとおり生後一週間後の夜に行います。
その日までに書けば大丈夫です。
事前に書いておく人もいれば、お七夜当日に書く人もいます。
私の場合はお七夜当日、お祝いの席の一貫として書きました。
パパが命名書を書いて高いところに飾り、そのあとにお祝い膳の代わりにお寿司をみんなで食べました。
※本来は神棚に飾るのですが神棚がなかったので高い場所にしました。
誰が書くのが理想?パパ?ママ?
昔は名付け親(主に父方の祖父)が書くことが多かったようですが、現在は両親のどちらかが書くケースがほとんどのようです
本来は名付け親が書くのですが、最近はそういったこだわりをもたない家庭も多く、誰が書くかは各家庭で相談して決めるようにしましょう。
私が生まれたときは、名付け親は父でしたが命名書は祖父が書いたそうです。
息子のときは冒頭でもお話しましたように主人が書きました。
私が6歳のころに従兄が産まれたのですが、私の父が名付け親だったので流れのような感じで命名書も父が書くことに。
自分の子の命名書なんだからおじさんが書きたかったんじゃないのかなと幼いながらに思ったのでした。
このように、人によって命名書を書く人はさまざま。
誰が書くか事前に決めておくといいかもしれませんね。
書く道具や用紙の決まりはあるの?
命名書は奉書紙か半紙に書くのが理想です。
文具店でも購入できますが、おすすめはベビー用品のお店。
ディズニーやキティちゃんなどの子供が好きなキャラクターの命名書が数多く揃っています。
手形や足形を一緒にとれるものもあり、見ているだけでも楽しめますよ。
もちろんシンプルなものもありますので、用途や必要性にあわせて選ぶようにしましょう。
書く道具は筆が理想ですが、墨汁を用意したりする手間があります。
個人的なおすすめは筆ペンです。
筆があまり選べないので細すぎるという難点はあるのですが、手間は筆に比べて格段にないのでよかったら検討してみてください。
字に自信がなかったり、綺麗な文字で残したかったりする人には、インターネット上で命名書を印刷できるサービスなどもあります。
(無料から有料なものまであります)
1000円~1万円ほどで人に依頼して書いてもらうこともできるようです。
命名書の書き方
命名書には『正式』と『略式』があります。
奉書紙を使用するのが『正式』、半紙を使用するのが『略式』となります。
昔は正式の命名書を用意し、神棚に飾っていましが、現在は神棚がない家庭も多く主に略式で書くのが一般的になっています。
『略式』の書き方
主に2つの書き方があります。
①両親の名前を記入する場合
1:奉書紙の真ん中に『命名 〇〇』と書きます。
このとき、命名よりも赤ちゃんの名前をかなり大きく書きましょう。
2:次に左側に『父 〇〇』苗字から父親の名前を書いてください。
3:その左隣に『母 〇〇』と母親の名前を並べて書きます。
このとき、苗字は省略してかまいません。名前だけ書くようにしましょう。
4:両親の名前の下に続柄を書きます。『長男』『長女』など。
5:その後、赤ちゃんの名前の右側に生年月日を書きます『平成〇〇年〇月〇日生』
②子供の名前のみ記入する場合
1:半紙の真ん中に『命名 〇〇』と書きます。
命名よりも赤ちゃんの名前をかなり大きく書いてください。
2:その後左側に生年月日を書きます。『平成〇〇年〇月〇日生』
正式の場合
1:奉書紙の真ん中に『命名 〇〇』と書きます。
このとき、命名よりも赤ちゃんの名前をかなり大きく書きましょう。
2:次に左側に『父 〇〇』苗字から父親の名前を書いてください。
3:その左隣に『母 〇〇』と母親の名前を並べて書きます。
このとき、苗字は省略してかまいません。名前だけ書くようにしましょう。
4:両親の名前の下に続柄を書きます。『長男』『長女』など。
5:その後、赤ちゃんの名前の右側に生年月日を書きます『平成〇〇年〇月〇日生』
6:両親の名前の左側にお七夜を行った日の日付を書きます。『平成〇〇年〇月〇日』
7:その左に命名した人の名前を書いてください。
息子の場合は、『略式』の子供の名前のみ書くものにしました。
手形や足型も一緒に残せる命名紙を購入し、その例を見ながら書きました。
略式か正式にするかはご家庭の環境によってもかわると思いますので、周囲の方と相談して決めてくださいね。
命名書を書く人に決まりはありません。
子育てのやり方も昔と今とでだいぶ変わってきています。
離乳食や授乳の仕方など、今と昔で同じこともあれば違うこともあるように、命名書やお七夜も変わりゆく風習の中のひとつです。
命名書を書く人の理想は赤ちゃんの名付け親ですが、その人が書けないケースなどもあることでしょう。
きっちり例にならってやることが大事なのではなく、赤ちゃんのためにお祝いする気持ちが大事だと私は考えます。
がちがちにやろうとすると息がつまります。
ですので、赤ちゃんのことをみんなでお祝いすることを前面に考えてくださいね。
それぞれのご家庭や環境にあった方法で命名書を書くようにしましょう。