妊婦はみかんを食べちゃダメ?妊娠中のミカンの効果や影響と3つの注意点

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妊婦時期が秋~冬の季節と被ると、どうしてもみかんが食べたくなりますよね。

冬に温かい服装をして暖かい部屋でみかんを食べるのは幸せです。

みかんはビタミンCが多く含まれているので、女性にとって嬉しい食べ物と言えるでしょう。

では、妊婦はみかんを食べても大丈夫なのでしょうか。

この記事では、妊娠中のみかんの栄養素と3つの注意点など、気になる疑問についてお答えしていきますね。

目次

妊婦はみかんを本当に食べても大丈夫?

妊娠中にみかんを食べても問題ありません。

厚生労働省では、妊娠中にみかんなどの果物を1日2つ(およそ200g)を目安に摂取する事を勧められています。

みかんに含まれる栄養素は妊娠中だけではなく、赤ちゃんの発育にも良い栄養素なので、進んで摂るようにしましょうね。

妊婦がみかんを食べ過ぎても大丈夫?

みかんだけではなく、どんな食べ物でも過剰摂取はよくありません。

厚生労働省が勧めている妊娠中のみかんの摂取量は、『妊娠初期までは1日2つ』、『妊娠中期以降は1日3つ』を目安にしていますので、個数の基準を守って食べましょう。

果物には糖分が多く入っているため、食べ過ぎると体重増加などに繋がります。

特に妊娠中期以降には、妊娠糖尿病の発症リスクを下げるためにも糖分の摂りすぎには気を付けましょう。

また、体重の増加は難産や妊娠高血圧症候群の発症にもつながりますので注意が必要です。

医師から食事制限などの指示を受けている方は指示どおりに食べてくださいね。

妊婦が摂りたいみかんの栄養素は?

ご存知の通り、みかんにはビタミンCをはじめとしたビタミン類がたっぷりと含有されています。

ビタミンは赤ちゃんの成長のためにも欠かせない栄養素です。

みかんを2つ食べるだけで、1日に摂りたい成人摂取量のビタミンが摂れてしまうわけですから嬉しいですね。

関連記事⇒妊婦にビタミンは必要?目安の摂取量や食品、摂取方法など5つの注意点

妊婦がみかんを食べることで得られる効果は?

また、妊娠中にみかんを食べることで、免疫性アップや風邪予防を期待できます。

みかんは冬が最盛期であり、以前から、みかんを食べると風邪のリスクを下げるといわれていますね。

みかんの中にはシネフィリンという特徴的な栄養素が含有されていて、免疫性を強める効き目があると考えられています。

最も妊娠初期というのは黄体ホルモンの分泌が行われ、抵抗力が落ちて、風邪を患いやすい頃ですから、風邪予防ができるみかんは妊婦に嬉しい食べ物と言えるでしょう。

みかん等の柑橘系はつわりにいいって本当?

つわりが長期間に及んで食べられない状態が続くと、低栄養リスクが高まり、胎児の成長にも良くありません。

そのため、何か少しでも口に入れようと、みかんを手にする人もいるでしょう。

しかしながら、みかんは必ずしもつわり中に良いものとは限りません。

さっぱりする味がつわり中に食べたいという人にはお勧めできますが、みかんを食べて胃の負担を感じるようであれば、控えるようにしましょう。

それでもどうしてもみかんを摂りたい場合は、みかんジュースなどを選ぶようにするといいでしょう。

妊婦はみかんの皮を食べても良いの?

みかんの皮には妊婦が摂り込みたい栄養素がたくさん含まれています。

ビタミンCやペクチンやクエン酸が豊富に入っているので、身だけではなく皮まで食べても大丈夫。

ただし、みかんの皮を食べる時には、トキソプラズマ症などの感染予防の為にも、念入りに洗ってから口に入れるようにしましょうね。

みかんを食べ過ぎてしまうと、手が黄色くなっていきますが、これはみかんに含まれるβカロテンが蓄積することが原因です。

少しの間、みかんを食べないようにすると治ります。胎児への影響はありませんので、心配しないでくださいね。

妊婦が1日に食べていいみかんの量は?

先にも触れましたが、みかんの摂取量は、妊娠初期までは1日2つ、中期以降には1日3つを目安にして摂りましょう。

あくまでも目安ですので、体調に合わせてお菓子の代わりに摂るようにしましょう。

お菓子や主食のカロリーと比べてみると、みかんなどの果物のカロリーは10分の1と非常に低いですので、太りにくくはありますが、くれぐれも過剰摂取には気を付けるようにしましょう。

妊婦がみかんを食べる時の3つの注意点

妊娠中にみかんを食べ過ぎると、体に悪影響を及ぼす危険があります。

特に以下の3点に注意しましょう。

1.柑皮症になる可能性がある

みかんを食べ過ぎてしまうと、手が黄色く変わってしまったという声をよく耳にするのではないでしょうか。

みかんを筆頭に柑橘類を摂取したことで肌の一部分が黄色くなってしまうことを、柑皮症(かんぴしょう)と呼ぶのです。

柑橘類に含有されるビタミンA(βカロテン)の過剰に摂取により、カロテンの色素が着いてしまうことが原因です。

妊婦が柑皮症になっても胎児に直接的な影響はありませんが、手が黄色く変化してきた時は、みかんの食べ過ぎと注意した方が良いでしょう。

2.下痢になりやすくなる

みかんの中に入っているペクチンという成分は、水溶性の食物繊維。

1度に多く摂ってしまうと軟らかい便になる作用がありますので、下痢になってしまうのです。

日頃から下痢にお悩みの方は、妊娠中においてもみかんを食べることは控えてくださいね。

3.妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群の発症リスク

みかんを短時間で大量に食べることは、糖分の取り過ぎで体重増加や妊娠糖尿病の危険性が高まります。

妊娠糖尿病というのは、妊娠中に生成されるホルモンが起因してもたらされる糖代謝異常の1つです。

妊娠中は、血液中のブドウ糖を分解する機能が衰えることから、糖質を大量に体に摂り入れると血糖値を高めることになります。

妊娠糖尿病は様々なリスクを伴います。

胎児機能不全や巨大児になる危険性も上がりますから、妊娠中は糖分の過剰摂取には特に注意した方が良いでしょう。

関連記事⇒妊娠糖尿病にご用心!症状や原因、胎児への影響と3つの予防策と治療方法

みかんを食べて元気な赤ちゃんを

妊娠中は色々な食事制限があるのでお辛いと思いますが、赤ちゃんの為にも食事のバランス量には気を使うようにしましょう。

手軽にビタミン類を摂取できるみかんは、妊娠中に嬉しい栄養素がたくさん含まれています。

普段の食事にみかんなどの果物を上手に取り入れて、元気な赤ちゃんを産んでくださいね。