妊娠すると積極的に取った方がいい栄養素や、避けた方が良い食べ物などが出てきます。
とはいえ、妊娠が初めてだと知らなかったなんてことも多々ありますよね。
また妊婦さんの中には妊娠初期に牛乳を飲みたくなる人も多いようです。
そこで今回は妊娠初期の牛乳についてご紹介します。
- 妊娠初期は牛乳をのんでもいいの?
- 牛乳を飲み過ぎた時のリスク2つと胎児への影響
- 妊娠中の牛乳の摂取量の目安と必要なカルシウム量
- 牛乳の栄養素とメリット3つ
妊娠中にカルシウムを取ることは大切なことですが、牛乳を飲むとどんなメリットがあるのでしょうか?
正しい知識を身につけて、適切に牛乳を飲めるようになりたいですね。
目次
妊娠初期は牛乳を飲んでも大丈夫?
妊娠初期に限らず、妊婦さんが牛乳を飲むことに関して特に問題はありません。
とはいえ、飲み過ぎは良くありませんので注意してくださいね。
牛乳を飲み過ぎたときの2つのリスク
妊娠初期に牛乳が飲みたくなる!という妊婦さんは意外にもいます。
中には、つわり中に牛乳だけが美味しいと感じる人も。
牛乳はカルシウムが豊富で体に良さそうですが、牛乳を飲み過ぎるとどんな影響があるのでしょうか?
- カロリーオーバーになる
- 脂質の摂り過ぎになる
- 貧血になる可能性がある
牛乳には脂質が含まれています。
たくさん飲むと、脂質の過剰摂取になることや、カロリーオーバーすることがあります。
妊娠中の体重増加は緩やかに、が大切です。
牛乳が美味しくても一日に何杯も飲むことが無いように気をつけましょう。
また妊娠中に牛乳を頻繁に飲むと、貧血になる可能性があります。
鉄分とカルシウムは同時に摂取すると鉄分の吸収が阻害されてしまいます。
貧血にならないように鉄分を意識した食事を心がけていても、牛乳を一緒に飲んでしまうと、鉄分が吸収されにくくなってしまうのです。
貧血を気にしている方や、鉄剤を服用している方は、牛乳を飲む時間帯に注意する必要があります。
牛乳の飲み過ぎによる胎児への影響は?
牛乳を飲み過ぎるとお腹の赤ちゃんへどんな影響があるのでしょうか?
現在、牛乳の飲み過ぎによる胎児への影響は確認されていません。
少し前では、牛乳を飲み過ぎるとお腹の赤ちゃんがアレルギーになると言われることがありましたが、実際のところ科学的根拠はなく、問題はないようです。
妊娠中の牛乳の摂取量の目安
妊娠中に牛乳を飲むときには一日どれくらいがいいのでしょうか?
牛乳のカロリーや脂質などを考えると、
牛乳は一日1杯~2杯、200ml~400ml程度にしておくのがいいでしょう。
料理に使用したり、ノンカフェインのコーヒー飲料などにも牛乳が使用されていることがあるので、摂り過ぎないように注意しましょう。
関連記事⇒妊娠中はコーヒーを飲んじゃダメ?妊婦のカフェイン胎児への3つの影響
妊娠中に必要なカルシウム量
カルシウムは、妊娠中、特に妊娠初期の胎児の成長においてとても大切な栄養素です。
妊娠中に推奨されているカルシウム量は、一日当たり650mgとされています。
カルシウムは胎児の骨を形成する役割があります。積極的に摂取していきましょう。
牛乳200ml当たりには約220mgのカルシウムが含まれています。
牛乳を一日コップ2杯程度、あとは小魚や海草などの他の食べ物からカルシウムを取るのがバランスよく取れる方法でしょう。
妊婦に嬉しい牛乳の栄養素
牛乳といえばカルシウムのイメージが強いと思いますが、他にもたくさんの栄養素が含まれているのをご存知でしょうか。
牛乳200ml当たりの栄養素
・カロリー 約120kcal
・カルシウム 220mg
・カリウム 310mg
・ナトリウム 85mg
・マグネシウム 20mg
・脂質 7.8g
・タンパク質 6.8g
・炭水化物 9.9g
また上記以外にもビタミンA 、D、E、K、B1、B2、葉酸、亜鉛など非常に多くの栄養素が満遍なく含まれています。
関連記事⇒妊婦にはカルシウムが重要!?妊娠中にカルシウムが摂れる5つの食材と目安摂取量
妊娠中に牛乳を飲む3つのメリット
妊娠中に牛乳を飲むとどんなメリットがあるのでしょうか?
- 牛乳には多くの栄養素が満遍なく含まれている
- 胎児の成長に必要なカルシウムが豊富
- ホットミルクにして飲むとリラックス効果や安眠効果が得られる
牛乳を飲む上で一番のメリットはカルシウムを多く摂取できることです。
妊娠中は胎児の骨を形成する上でカルシウムが多く使用されます。
カルシウムが足りないと、母親の骨からカルシウム成分を奪ってしまうため、母親が将来的に骨粗鬆症になる可能性があるのです。
また牛乳には色んな栄養素が満遍なく含まれているため、栄養補給の面からみても優秀な飲み物です。
寒い時期にはホットミルクにして飲むと、体が温まりますし、リラックス効果が得られますよ。
妊娠中はマタニティーブルーなんて言葉があるほど、妊婦さんの感情の起伏が激しくなる時でもあります。
そんな時にはホットミルクでリラックスするのもいいことですね。
まとめ
妊娠初期に牛乳を飲みたくなる妊婦さんが多いようですが、牛乳は飲み過ぎにだけ気を付ければ妊娠中も安心な飲み物の1つといえます。
牛乳にはカルシウムを始め色々な栄養素が満遍なく含まれているからです。
特に妊娠中は胎児の成長においてカルシウムが必要になるため、牛乳は妊婦さんには嬉しい飲み物なのです。
とはいえ、カロリーオーバーや脂質の過剰摂取が考えられるので、一日コップ2杯、400ml程度までにしておくのが良いでしょう。
また牛乳には鉄分の吸収を阻害してしまう働きをもっています。
鉄剤を服用している時や、鉄分を意識した食事を心がけている人は、牛乳を一緒に飲むと鉄分の吸収が阻害されてしまうので注意しましょう。
妊婦さんに嬉しい効果を多くもつ牛乳を上手に取り入れていきたいですね。